背中がぞわぞわ…原因はストレス?痛い・寝れないのは病気サイン?病院は何科?

更新日:2022-08-12 | 公開日:2021-08-04
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背中がぞわぞわ…原因はストレス?痛い・寝れないのは病気サイン?病院は何科?

「背中がぞわぞわする…これって大丈夫?」
「すぐに病院へ行くべき?」

背中の違和感の原因をお医者さんに聞きました。
対処法や何科で受診すればいいのかも解説します。

監修者
経歴

福島県立医科大学卒業

「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。

産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。

なんだか背中がぞわぞわする…これはなぜ?

医師女性
背中がぞわぞわする症状には、「神経の病気」「筋肉の病気」が疑われます。

これらの病気は、

  • 心身へのストレス
  • 疲労の蓄積
  • 体の組成成分(ナトリウムやカリウムなど)のバランスの乱れ
  • 遺伝的要因

などがきっかけとなって発症します。

なお、背中のぞわぞわ感は、ピリピリ・ビリビリ・じんじん・さわさわ・ジーンと表現されることもあります

考えられる3つの原因

医師女性

背中のぞわぞわ感を引き起こす原因として、

  1. 自律神経の乱れ
  2. むずむず足症候群
  3. ジストニア

が挙げられます。それぞれ詳しく解説していきます。

原因① 自律神経の乱れ

医師女性
自律神経が乱れると、筋肉の緊張感覚の異常を引き起こしやすいです。
これにより、背中に“ぞわぞわ感”が生じるケースもあります。

自律神経には「交感神経」「副交感神経」の2種類あります。
交感神経は日中の活動時に機能し、緊張に関与しています。
副交感神経は、リラックスに関与している神経です。

過度のストレスが加わると、「体に緊急事態が起きている」と交感神経が過剰に働き、自律神経のバランスが乱れることがあります。

いつ、ぞわぞわする?

  • 強いストレスを感じたとき
  • 疲労がたまっているとき
  • 寝不足のとき
  • アルコールやコーヒーを過剰摂取したとき
  • 風邪をひいたとき
  • 寒暖差が大きいとき

こんな症状を伴うことも

ぞわぞわ感が、焼けるような痛みに変わる場合もあります。
また、背中の症状だけでなく、手足に力が入りにくくなったり、胃腸の不調を感じたりする人もいます。

どんな人に多い?

  • 女性
  • 神経質な人
  • こだわりが強い人
  • 生活リズムが乱れている人
  • ストレスがたまっている人
  • 不安や緊張を感じやすい人

自分でできる対処法は?

医師女性
ストレスをためこまないようにしましょう。
乱れた生活を送っている人は、生活習慣を見直すことをおすすめします。

生活面では、まずは十分な睡眠時間を確保してください。
1日の終わりに40℃程度のぬるいお湯に浸かると、深い眠りにつきやすくなります。
質の良い睡眠の妨げになるため、アルコールやコーヒーの飲み過ぎは控えましょう。

セルフケアで改善が見られないときは、医療機関で治療を受けてください。

病院は何科?

医師女性
自律神経の乱れは、精神科・心療内科で相談できます。

病院での治療方法

医師女性
生活指導を行い、必要に応じてお薬での治療(抗不安薬・抗うつ薬等)を行います。
その他、自律訓練法などのカウンセリングにより症状の改善を目指すケースが多いです。

出現している症状や症状の強弱により、改善までの期間には個人差があります。

心療内科を探す

原因② むずむず足症候群

医師女性
体にむずむず感、ぞわぞわ感が出る病気です。
足に起こりやすい病気ですが、背中に発症するケースもあります。

原因には、脳内の神経伝達物質である「ドーパミン」の機能低下が挙げられます。
ドーパミン合成には鉄分が必要であるため、偏った食生活を送っていると発症しやすいです。

いつ、ぞわぞわする?

  • 座っているとき
  • 横になっているとき
  • 夕方以降

こんな症状を伴うことも

虫が這っているような不快感、熱っぽい感覚、刺すような痛みを感じることがあります。
つらい症状によって、じっとしていられなくなる人もいます。

どんな人に多い?

  • 40歳以上の女性
  • 妊婦
  • 鉄分が足りていない人
  • 糖尿病を患っている人
  • パーキンソン病を患っている人
  • 不眠症を患っている人

加齢に伴い発症率が上昇する傾向があります。

自分でできる対処法は?

医師女性
食生活を見直し、適度な運動を行いましょう。
タバコを吸っている人は、禁煙をおすすめします。

食事では、鉄分を多く含む食材(小松菜・レバー・いわし等)を積極的に摂るようにしてください。
アルコールやカフェインの摂取しすぎは、症状悪化を招きやすいためNGです。

上記のセルフケアで改善が見られないときは、医療機関で相談してみましょう。

病院は何科?

医師女性
むずむず足症候群が疑われるときは、内科・脳神経内科を受診しましょう。

病院での治療方法

医師女性
  • 鉄剤
  • プラミペキソール(ドーパミンの作用を強くする薬)
  • クロナゼパム(抗てんかん薬)
  • オピオイド(医療麻酔)

など、お薬で治療するケースが多いです。

症状により個人差がありますが、ドーパミン系薬剤の服用後2~4週間で症状が改善するケースが多いと考えられています。

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原因③ ジストニア

医師女性
筋肉が異常に緊張し続け、体が意思とは関係なく動いてしまう病気です。 

いつ、ぞわぞわする?

  • 安静にしているとき
  • 歩いているとき
  • 会話をしているとき
  • 文字を書くとき
  • ストレスや疲労がたまっているとき

こんな症状を伴うことも

  • ふるえる

どんな人に多い?

  • パーキンソン病
  • ウィルソン病

を患っている人

自分でできる対処法は?

医師女性
残念ながらジストニアはセルフケアでは治りません。
脳神経内科を受診しましょう。

病院は何科?

医師女性
ジストニアが疑われるときは、脳神経内科を受診しましょう。

病院での治療方法

医師女性
ジストニアに対する根治的治療は現在はありません。
薬物療法や手術療法、脳深部刺激療法などで対症療法を行います。

脳神経内科を探す

病院に行く目安

背中 ぞわぞわ 原因

  • 背中がぞわぞわして眠れない
  • 症状がストレスになっている
  • 体がふらつく

といった場合は医療機関を受診してください。
これらの症状を放置すると、仕事など生活に支障をきたすケースもあります。

より早く緩和させたいのであれば、適切な治療を受けることをおすすめします。

何科で受診すればいい?

医師女性
背中のぞわぞわする症状は、内科・脳神経内科・脳神経外科で相談しましょう。
ただし、ストレスなど精神面の原因が考えられる場合は、精神科・心療内科を受診してください。

お医者さんに症状を伝えるポイント

病院受診時には、

  • いつから症状が出現しているのか
  • どこに症状が出現しているのか
  • どのような症状が出現しているのか
  • これまでにかかった病気
  • 生活習慣

などを伝えると、診察がスムーズに進むでしょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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