疲れが取れない!その原因は「ストレス」にある?おすすめのストレッチも

更新日:2024-03-06 | 公開日:2022-05-31
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疲れが取れない!その原因は「ストレス」にある?おすすめのストレッチも

「最近、しっかり寝ているはずなのに疲れがとれない…」
「これって、ストレスが原因?」

しっかり休んでいるのに疲れが取れない理由をお医者さんに聞いてみました。
おすすめのストレッチ方法など、ストレスによる疲労蓄積を改善する方法も詳しく解説していきます。

監修者
経歴

福島県立医科大学卒業

「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。

産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。

疲れが取れないのは「ストレスのせいかも」

最近、しっかり寝ているはずなのに疲れがとれません。ストレスが関係しているかもしれないって本当ですか?
女性
医師女性
はい、しっかり休んでいるのに疲れが取れないのは、ストレスによる疲労が原因の恐れがあります。

人間は過度のストレスを抱えると、細胞レベルで遺伝子やタンパク質が損傷を受けると考えられています。

また、通常にはできていたはずの“修復”も、過度のストレスが溜まると困難になり、疲れが回復しない状態になってしまいます。

「ストレスで疲労が取れない」人の特徴

性格での特徴
  • 悩みを抱え込みやすい
  • 神経質
  • 几帳面
  • 心配性
  • 責任感が強い
  • 完璧主義
  • こだわりが強い
生活習慣の特徴
  • 睡眠不足(睡眠障害)
  • 不規則な生活習慣

“ストレスサイン”を放置するとどうなる?

医師女性
脳疾患(脳血管障害)や心疾患(心筋梗塞)といった重篤な疾患につながる恐れがあります。

また、ストレスによる炎症物質が脳に影響して「疲労」状態が続く恐れや、抑うつ状態(うつ病)になることもあります。

注意!疲れを取る裏ワザはない

医師女性
疲労感は放っておいても自然に改善するものではありません。
疲れを継続して感じている場合は、いち早くその状態を改善する必要があります。

疲労を感じているのに放置すると、どんどん疲労が溜まり心身ともにつらい状態に陥ってしまいます。

心身ともにつらい状態に陥ることで、症状改善に時間がかかったり、状態が悪化することもあります。

疲労蓄積を解消するための7つのルール

医師女性

ストレスによる疲労感を解消するためには、

  • 「自分は疲れている」と認識する
  • 起床・就寝時間を決める
  • 夕食は就寝の2時間前までに済ませる
  • よく噛んでゆっくり食べる
  • ビタミン・ミネラル分を積極的に摂る
  • ぬるめのお風呂にゆっくりのんびり浸かる
  • 体を動かす

といったことを意識して行うとよいでしょう。

① 「自分は疲れている」と認識する

医師女性
心身は疲労困憊の状態なのに、自分で自分の疲れに気が付いていないケースがあります。
そのような状態にならないために、自分の精神状態と身体状態を振り返る時間をつくり、疲れのサインが出ている場合は、早めに休息をとるようにしてください。

また責任感が強い人の場合、すでに頑張っているにも関わらず、疲れ果てるまで頑張り続けてしまうケースがあります。

頑張りは重要ですが、疲労や不調を感じたときは一旦立ち止まり休むことも必要です。

起床・就寝の時間を決める

医師女性
おおよそ同じ時間に眠りにつき、起きることで睡眠の質が向上します。

良質な睡眠をしっかりとると、脳や身体の休息につながります。
また睡眠中に分泌される成長ホルモンの作用により、体内の細胞が活性化されたり、活力になるエネルギーが生成されたりするため、疲労蓄積の改善につながると考えられます。

夕食は就寝の2時間前までに済ませる

医師女性
就寝の2時間前までに夕食を済ませることで睡眠の質の向上につながります。

食事の消化には3時間ほどかかると言われています。寝る直前に食事をすると、胃腸が消化・吸収に集中することになり、睡眠時に脳や身体の休息が充分にできなくなります。

よく噛んでゆっくり食べる

医師女性
よく噛んでゆっくり食べると、食べた物の消化吸収が促進されるため胃腸の負担が軽減され、睡眠の質が向上します。
胃腸に負担が掛からないよう1口あたり最低10回は噛むように習慣づけましょう。

ビタミン・ミネラル分を積極的に摂る

医師女性
豚肉やうなぎに多く含まれるビタミンB1や、レバー・納豆などに含まれるビタミンB2は疲労改善に役立つ栄養成分です。
また、鉄分は体内の酸素を細胞に届ける働きがあり、カルシウムは筋肉をスムーズに動かす働きがあるため疲労改善に有効な栄養成分と考えられます。

朝食や昼食を軽くしたり抜いたりすると、ビタミンやミネラルが不足傾向になります。3食からバランスよく摂取するようにしてくださいね。

ストレスによる疲労を改善するためにおすすめの食材

栄養素 左の栄養素を豊富に含む食品
ビタミンB1 レバー/豚肉/うなぎ/キノコ類/胚芽米
ビタミンB2 レバー/納豆/小松菜/ししゃも/卵
鉄分 レバー/大豆・大豆製品/ひじき/あさり
カルシウム 小松菜/小魚/大豆・大豆製品/牛乳・乳製品

ぬるめのお風呂にゆっくりのんびり浸かる

医師女性
ぬるめのお風呂にゆっくりのんびり浸かることで、心身のリフレッシュにつながります。
大体38~39℃のお湯で30分以上浸かるとよいでしょう。

入浴は、体の筋肉を緩ませることができ、血液の循環を改善してくれます。

また入浴中にマッサージをするのもおすすめです。体内に溜まっている不要な老廃物の排出とともに、神経の緊張を緩和する作用が期待できるため、疲労蓄積の改善に有効と考えられます。

体を動かしましょう

医師女性
体を積極的に動かすと、内臓や筋肉の機能を活性化して血流を改善し、リフレッシュできるため、疲労蓄積の改善に有効です。
ウォーキングやストレッチなど、始めやすく続けやすい運動を毎日行いましょう。
1日15分程度からはじめて、無理のない範囲で行ってください。

おすすめストレッチ①

  1. 座ったまま足を前に伸ばしつま先を掴む
  2. ①の状態を20秒維持する

※体が硬い人は膝を曲げてください

おすすめストレッチ②

  1. 足を開き両手で右足のつま先を掴む
  2. ①の状態を20秒維持する
  3. 左側も同じように行う

なかなか疲れが取れないときは医師に相談を

医師女性
特に、しっかり休んでいるにも関わらず疲れが取れない、または強い疲労感が6ヶ月以上続いている場合には、早急に医療機関を受診してください。

具体的な症状例としては

  • 休息をとっているのに疲れが取れない
  • 1ヶ月以上疲労感が続いている
  • 息切れ・動悸・強い倦怠感・頭重感・脱力感がある
  • 睡眠障害
  • リンパ節の腫れ
  • 食欲不振
  • 手足のしびれ
  • 強い不安感
  • 抑うつ状態
  • 集中力低下
  • 意欲減退

などがあげられます。
日常生活に支障が出ている場合は早めに病院を受診しましょう。

受診は何科?

医師女性
医療機関は、まずは内科を受診しましょう。
内科で検査等を行い、身体に異常がなかった場合には、精神科や心療内科を紹介される場合もあります。

初診の際に、医師に伝えるとよいこと

 

医療機関を受診する際は医師に、

  • 症状が出現した時期
  • 出現している症状について
  • 症状が出現するタイミング
  • 考えられるストレスの原因
  • 生活習慣について(仕事内容、学校生活等)
  • 既往歴

を伝えると診察がスムーズに進行します。

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