疲れると腎臓が痛い…これ大丈夫？病院に行くべき？結石や腎盂腎炎かも

疲れると腎臓が痛い…この症状は大丈夫？

疲れと腎臓が痛い症状の関係を、お医者さんに聞きました。
病院に行く目安や何科を受診すべきかも解説します。

監修者

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年　埼玉医科大学　卒業
平成10年　福岡大学病院　臨床研修
平成12年　福岡大学病院　呼吸器科入局
平成24年　荒牧内科開業

疲れると腎臓が痛くなるのはなぜ？

疲れと腎臓の痛みを同時に感じている場合、「何らかの病気」にかかっている可能性があります。

腎機能が低下していると、体に老廃物が溜まって疲れやすくなります。
また、腎機能が低下して腎臓が腫れると、腎被膜（腎臓を囲む筋肉）が引き伸ばされて痛みが生じることがあります。

腎臓病の初期には、自覚症状がみられないことが多く、痛みを感じる場合には病気が進行している可能性が考えられます。
自己判断で放置せずに病院を受診しましょう。

腎臓の病気の痛み方の特徴

• 激しい痛みを繰り返す
• 痛みは少しずつ強まり、ピークに達すると和らぐ
• 背中の腎臓部分を叩くと、響くような痛みを強く感じる
• うずくような痛みが、絶え間なく続く

※その他、筋肉痛や神経痛、椎間板ヘルニアなど、腎臓が原因ではないケースもあります。この記事では、「腎臓に異常が起きているケース」について詳しく解説します。

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この症状は、早く病院へ！

特に、次のような症状があらわれている場合は要注意です。

何科を受診する？

腎臓内科や泌尿器科を受診しましょう。

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どんな病気の可能性があるの？

疲れと腎臓の痛みを伴う場合
①尿路結石
②急性腎盂腎炎
③腎梗塞
の可能性があります。

腎臓の病気1.「尿路結石」

結石と呼ばれる石が尿管内で詰まることが原因で起こります。中年以上の男性に多い病気です。

動物性たんぱく質やビタミンCを多く摂る人、水分やカルシウム不足の人がなりやすい傾向にあります。結石の病気にかかったことのある家族を持つ人は発症リスクがあがります。
また、尿細管性アシドーシス※や副甲状腺機能亢進症※など、特定の病気にかかっている人も発症しやすい傾向にあります。

※尿細管性アシドーシス…尿細管機能の異常により、尿の中に酸の排泄がスムーズにできなくなり、血液の酸の濃度が高くなる病気
※副甲状腺機能亢進症…副甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまうことで、様々な症状が起こる病気

主な症状

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腎臓の病気2.「急性腎盂腎炎」

細菌感染が原因で起こる病気です。感染した細菌が尿管から腎盂にまで侵入して増殖することで、腎臓に炎症が起こります。

尿道の長さが男性よりも短い女性に起こりやすいです。また、免疫力が下がっていると細菌に感染しやすくなり、発症しやすくなります。

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腎臓の病気3.「腎梗塞」

何らかの原因で腎動脈がふさがることで起こります。腎動脈がふさがる原因は、心臓の病気や血栓症、外傷など様々です。

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早期受診がオススメな理由

腎臓の痛みを放置していると、病気が進行して、手術や入院が必要になってしまう可能性があります。さらに悪化すると、命に関わるリスクや透析の必要性も出てきます。

気になる症状がある場合は早めに病院に行きましょう。

医師の診断によって適切な治療を受けることで、早期の回復や病気の進行を防ぎ、命を守ることに繋がります。