医師監修|白いスライムみたいなおりものが出た…これって普通?かゆくないけど病気?

更新日:2024-10-08 | 公開日:2024-10-08
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医師監修|白いスライムみたいなおりものが出た…これって普通?かゆくないけど病気?

白いスライムみたいなおりものが出たけど…大丈夫?
ネバネバしたかたまりのようなおりものが出る原因は?
においが気になるけど病院?

おりものがかたまりで出る原因や排卵日との関係、病気との見分け方などを医師に聞きました。

監修者
経歴

平成26年 帝京大学医学部 卒業

資格

日本内科学会 内科認定医
日本内科学会 総合内科専門医
日本腎臓学会 腎臓専門医
日本性感染症学会 会員
日本感染症学会 会員

白いスライムみたいなおりもの正体

白いスライムみたいなおりものが出るのは排卵期の可能性が高い

医師男性
排卵期のおりものは粘度が高く、ゼリー状スライム状になることがよくあります。これは月経周期に伴うホルモンの影響で、特に色やにおいに異常がなければ正常な現象であることが多いです。

排卵期のおりものは、精子がより容易に子宮内に到達できるようにするため、粘度が高く、スライムのようなゼリー状にかたまって出ることがあります。

これはエストロゲンというホルモンの分泌が増加するため。その影響によって排卵期の粘液は粘り気があり、透明で伸びやすくなります。

この状態の粘液が集まることで、スライムのような塊に見えることがあるのです。

ほのかな酸っぱいにおい、透明か白のおりものなら心配ない

医師男性
スライム状のおりものでも、色が透明か白であれば問題ないことが多いです。においも明らかに悪臭がしたり、魚のような生臭い強いにおいでなければ問題ありません。やや酸っぱいようなにおいは正常であることが多いです。

女性の体は非常に繊細なので、量や粘度などは生理周期やストレス状況、ホルモンの分泌量などによって変わります。

スライム状に固まったおりものが出ているからといって、必ずしも病気であるとは限りません。

多少の量の増減や粘度の変化などは正常なことが多いですが、いつもとおりものの色が違う、触った感じが違う、においが違うなど「いつもの違う」と感じたら注意が必要です。

もし病気の可能性があるとしたら?考えられる病名

白いスライム状のおりものが出る病気3つ

白いかたまり状のおりものが出るだけでは病気でない可能性が高いですが、もしも病気である場合は

  • 細菌性膣炎
  • クラミジア感染症
  • トリコモナス症

などが考えられます。

①細菌性膣炎

細菌性膣炎とは、膣内の正常な細菌バランスが崩れることで引き起こされる膣の感染症です。透明または白っぽいおりものが増えることがあります。

見分け方

 

おりものにこんな症状が一緒に出ていたら注意!

 

・【におい】魚のような強い悪臭がする

・【質感】水っぽくサラサラとしている

②クラミジア感染症

クラミジアは、クラミジア菌という菌が体に侵入しておこる性感染症です。無症状なことが多いですが、透明または乳白色でスライム状のおりものが出ることがあります。

見分け方

 

おりものにこんな症状が一緒に出ていたら注意!

 

・【におい】特有のいつもとは違うような異臭がする

③トリコモナス症

トリコモナス症とはトリコモナス菌によって引き起こされる感染症です。泡立ったかたまりのようなおりものになることがあり、強いかゆみや灼熱感があることも多いです。

見分け方

 

おりものにこんな症状が一緒に出ていたら注意!

 

・【におい】腐った魚のような強いにおい

・【質感】泡立ったような感じ

病気ではない場合に考えられる2つの状態

病気ではない場合でも、体調やホルモンの変化によって白いスライムのようなおりものが出ることがあります。主に、

  • ストレスや体調不良
  • 妊娠初期

などの原因が考えられます。

①ストレスや体調不良

医師男性
強いストレスを感じたり体調不良になったりすると、ホルモンバランスが乱れます。それによりおりものの分泌量や質が変化し、通常よりも粘り気が増してグミのようになることがあります。

特に、ストレスが長期間続くと、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンの分泌が増加します。コルチゾールが増加するとエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンのバランスが崩れ、おりものの量が増え、粘り気が増すことがあります。

②妊娠初期

医師男性
妊娠初期には、ホルモンの変化によりおりものの性質が変わることがあります。

受精卵が子宮内に着床すると、プロゲステロンの分泌が増え、粘り気のあるおりものが増加します。

粘り気のあるおりものが集まって一度に出ることで、グミのような白いかたまりになることも考えられます。

病気か気になる時は検査キットを使ってみよう

医師男性
医療機関で検査してもらうのが望ましいですが、すぐに検査をしたい場合や、まずは手軽にチェックをしてみたい場合は市販の検査キットを試してみるのもいいでしょう。

今は匿名で検査できたり、WEBで簡単に結果が確認できたりする便利なキットがあります。ネットでも購入できるので、感染の疑いが少しでもある場合は、まずは市販のキットで検査してみましょう。

検査をせず、病気に感染しているのに放置することは絶対に避けなければいけません。

病院へ行くのが難しい場合は市販の検査キットでも構いませんので、まずはしっかりと検査でチェックすることが大切です。

ふじメディカル性病検査キット

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クラミジア、カンジダ、トリコモナス、淋病の4項目が検査できるキットです。

横浜市の登録を受けた衛生検査所で検査を行ってもらえるので、セルフキットでありながら本格的な検査が受けられます。

自宅で尿などを採取し、郵送するだけ。検査結果はWEBで確認できるのでいつでも手軽に受けられるのが魅力です。

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【対処法】白いスライム状のおりものが気になる時のケア方法

おりものシートをつかうのがおすすめ

医師男性
頻繁に下着が汚れる、おりものの量が多いという時は、おりものシートを使うのがおすすめです。おりものシートはトイレに行くたびに変えられるので、常に清潔な状態を保ちやすくなります。

おりものシートを交換することで常に下着の中を湿っていない状態にできるため、においを感じることが少なくなるでしょう。

特に、排卵日前後など数時間で下着の汚れ、においが気になるくらいにおりものが出ているときは使用するのがおすすめです。

デリケートゾーン用のスプレーや膣洗浄なども合わせて使おう

医師男性
どうしても気になる場合やにおいがひどい時には、デリケートゾーン専用のスプレーや膣洗浄などを使うのがおすすめです。トイレの中でサッとケアできるので、いつでもデリケートゾーンを清潔に保つことができ、不快感を軽減できます。

デリケートゾーン専用のアイテムはお肌にやさしく作られているので、敏感肌の方でも使いやすいものが多いです。

蒸れがひどい時に使用することで雑菌の繁殖を防ぐ効果もあるので、においの軽減に繋がります。

デリケートゾーンスプレー

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シュッとスプレーするだけで、においの元にアプローチしてくれるアイテム。おりもののにおいはもちろん、蒸れやムズムズなどの不快感もケアしてくれます。

殺菌効果だけでなく制汗効果も期待できるので、夏場も蒸れによるにおいが気になる時にもおすすめです。

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サラサーティー クリーン

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サッと注入するだけで膣内の老廃物や残った経血、おりものなどを優しく洗浄してくれるアイテムです。

とにかくお肌にやさしく、不快感なく使用できるように考えて作られているので膣洗浄に抵抗がある初心者の方にもおすすめ。

気になるにおいの原因を内側からすっきりさせてくれるので、生理のおわりかけなど、においがかなり気になる時にも便利です。

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おりものの状態を良く保つために気を付けること

バランスの取れた食生活を意識しよう

おりものの異常や不調を出にくくするためには、バランスの取れた食生活がとても大切。特に、

  • ビタミン
  • ミネラル
  • 不飽和脂肪酸

が不足しないように気を付けましょう。

医師男性
バランスの取れた食生活を意識することで正常なホルモンバランスを保て、おりもの状態が良くなります。

ビタミンやミネラル、不飽和脂肪酸が不足すると、体内の代謝やホルモンの分泌に悪影響を及ぼすため、積極的に摂るようにしましょう。

特に、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンDや亜鉛は不足しないように気を付けましょう。

免疫機能を強化したり膣内の細菌バランスを整えてくれるほか、膣内の炎症を防いでくれる役割があります。

ストレス管理も大切

ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れ、おりものの量が増えたり、通常より粘り気が出たり、逆に水っぽくなったりすることがあります。

医師男性
免疫力が落ち感染症にかかる可能性も上がるため、適度にストレス発散をして、自律神経のバランスを保つようにしましょう。

ストレスがかかると体内でコルチゾールというストレスホルモンが増加し、それにより体内のホルモンバランスが乱れ、おりものの分泌量が増えることがあります。

さらにストレスが長期にわたって続くと膣内のpHバランスが乱れ、正常な乳酸菌が減少することがあります。すると腸内環境が乱れ、おりものに粘り気が出たり、逆に水っぽくなることに繋がります。

日常生活の中で適度な運動を取り入れる、十分な睡眠を確保する、リラクゼーションを行うなどを心がけ、ストレスを溜めないようにしましょう。

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