「頭痛がして目の奥が痛い…」
これに加えて、吐き気や肩こり、鼻水、めまいなどの症状にお悩みの方が多いようです。
お医者さんに、痛みの原因について聞いてみました。
病院に行くべきケースもあるので要注意です。
なぜ?「目の奥が痛い頭痛」の6つの理由
主な原因として
- 精神的ストレス
- 身体的ストレス
- 生理前の女性ホルモンの乱れ
- 眼精疲労
- 閃輝性暗点
- 副鼻腔炎
- 慢性頭痛
が考えられます。
それぞれ詳しく解説します。思い当たるものがないか、チェックしてみましょう。
①精神的ストレス
ストレスが原因となり、目の奥の痛みや頭痛の症状が生じる場合があります。ストレスによって自律神経が乱れ、交感神経が優位になると血管が収縮した状態が続きます。そうなると十分な血液が回らず、頭痛や目の奥の痛みにつながります。
②身体的ストレス
長時間同じ姿勢で仕事を行うなど、体に負荷がかかることで起こります。
③生理前の女性ホルモンの乱れ
月経前にエストロゲンが減ることで頭痛が起きやすくなります。
④眼精疲労
目の疲れは、頭痛だけでなく、肩こり、吐き気等を伴うケースがあります。
⑤閃輝性暗点
睡眠不足やストレス、肩こりといったことで、血管が収縮したり、その後拡張したりという急激な変化によって神経が刺激されると、「閃輝性暗点」という視野異常で、目の奥の痛みを感じることがあります。
これに伴い、片頭痛が起こることがあります。吐き気、嘔吐を伴うケースもあります。
⑥副鼻腔炎
副鼻腔炎の場合、風邪をひいた際に鼻づまりと共に目の痛みが起こるケースがあります。
また、頭痛、頬の周り、目頭から鼻にかけて痛みが生じる場合があります。
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副鼻腔炎とは、どのような病気なのかを分かりやすくまとめました。
副鼻腔炎の主な症状も紹介するので、「副鼻腔炎かも…」と思う人は心当たりがないかチェックしましょう。
副鼻腔炎とは
副鼻腔炎とは、副鼻腔(鼻の奥にある空洞)や鼻の粘膜に、細菌やウイルスが侵入し、炎症が起こる病気です。
副鼻腔に膿が溜まったり、腫瘍が発生したりすることで、目の下の骨に痛みが生じることがあります。
副鼻腔炎の症状
鼻がつまる
黄色や緑色の鼻水(膿性鼻水)が出る
発熱する
痰がからむ咳が出る
ほほ、おでこに痛みが出る
頭が痛い
目が痛い
歯が痛い
副鼻腔炎の原因
副鼻腔炎にかかる原因としては、下記が挙げられます。
風邪
ハウスダスト
花粉
カビ
風邪以外の原因に関しては、それらが鼻から入って副鼻腔にまで侵入し、炎症を起こして鼻水が臭うこともあります。
副鼻腔炎になりやすい人
副鼻腔炎は、誰にでも発症する可能性のある病気ですが、次のような人は特に注意が必要です。
75歳以上の高齢者
糖尿病、慢性肺疾患、慢性腎疾患などにかかっている方
ウイルスや細菌感染による鼻症状を繰り返している方
過去一ヵ月に抗菌薬を使用した方
肥満傾向の方
喫煙習慣のある方
ぜんそくや気管支炎のある方
副鼻腔炎に使える市販薬は?
市販の鼻炎薬を使用することで、回復することもあります。
市販薬の例
アレルギー性副鼻炎の場合…
ナシビンメディ:佐藤製薬
アルガード鼻炎クールスプレーa:ロート製薬
風邪による副鼻炎の場合…
パブロン鼻炎アタックJL:大正製薬
アレルギーによる場合には、副鼻腔炎だけでなく鼻閉(鼻づまり)も併発している可能性があるため、点鼻薬がおすすめです。
また、最近では漢方薬による副鼻腔炎の治療薬も出始めています。
蓄膿症の漢方薬としても用いられている辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)がおすすめです。
こんな症状は早く病院へ
副鼻腔炎が悪化している場合、自然に治りにくいです。症状が2週間以上続いているときは、早めに受診しましょう。
副鼻腔炎が悪化すると、症状の慢性化や中耳炎を発症するリスクがあります。
中耳炎は聴力に悪影響を及ぼす恐れがあるため、注意したいものです。
さらに、重症化して髄膜炎(※)を引き起こすケースも稀にあります。放置しないようにしましょう。
※「髄膜炎」…頭蓋骨と脳の間にある「髄膜」という膜に、細菌・ウイルスなどが感染し、炎症を起こす病気。頭痛や嘔吐、錯乱などの症状が現われ、最悪の場合命に関わることもある。
病院は何科?
副鼻腔炎の症状は、耳鼻いんこう科で相談しましょう。
耳鼻いんこう科を探す
副鼻腔炎の治療法
薬の処方、点鼻噴霧ステロイド、鼻洗浄を行います。
処方するお薬には、鼻の中の環境を整える「抗菌薬」、痰を出しやすくする「去痰薬」などがあります。
症状によっても異なりますが、2〜3ヶ月程度で治るケースが多いです。
なお、薬物療法で改善が見られない場合には、内視鏡での手術も検討されます。
⑦慢性頭痛
頭痛には、主に「緊張型頭痛」「偏頭痛」「群発頭痛」の3タイプがあります。
緊張型頭痛
頭をぎゅっと締められるような痛みが特徴で、後頭部、側頭部、首筋に痛みが生じるケースが多いです。
筋肉の緊張が目の奥まで悪影響を及ぼす場合もあります。
片頭痛
ズキンズキンと波打つような頭痛が起き、動くと痛みが増加します。
目まで痛みが生じて、吐き気、嘔吐等が起こる場合もあります。
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片頭痛ってどんな痛み?
セルフケアで対処できる?
片頭痛について、分かりやすくまとめました。
効果的な市販薬や病院に行く目安なども紹介するので、片頭痛を治したい人は必読です。
片頭痛とは
片頭痛は、20~50歳代の若い方、特に女性に多くみられる病気です。
病名に「片」が入っているため、頭の片側のみが痛くなる病気だと勘違いされることがありますが、両側に痛みが生じるケースもあります。
日本で片頭痛がある人は、10~20人に1人といわれています。
片頭痛の症状をチェック
月に1~2回程度の頻度で発生する
「ズキンズキン」と脈打つような痛みや「ガンガン」と響くような痛みがこめかみや目の奥に生じる
痛みが4時間~72時間(3日間)ほど続く
痛みがひどいと「吐き気」「光や音に敏感になる」などの症状が出現する
痛みが始まる2~3時間ほど前に、生あくび・イライラ感・眠気・むくみ・空腹感などがある
痛みが起こる15~30分ほど前に、視野の一部がキラキラと輝くような症状(閃輝暗点)や、手足のしびれ・麻痺が出現する
上記に該当する人は、片頭痛の疑いがあると考えられます。
片頭痛の原因
ストレス
水分不足
寝すぎ・寝不足などの生活リズムの乱れ
飲酒習慣
月経などの女性ホルモンの影響
気候や気圧の変化
片頭痛が起こる仕組み
片頭痛の詳しいしくみは明らかになっていませんが、脳の血管を取り巻いている「三叉神経」の炎症が影響していると考えられています。
性格・生活習慣・環境・遺伝・女性ホルモンなど、さまざまな要因で片頭痛があらわれるといわれています。
片頭痛が起こるきっかけ
天気・気圧・温度・湿度の変化
周囲の環境(大きい音・強い光・強い匂いなど)
運動
喫煙
出産・月経・更年期(ホルモンバランスの変化)
片頭痛になりやすい人
神経質・完璧主義・努力家
ストレスがたまっている
疲労がたまっている
肩こりがある
睡眠不足・寝過ぎ
親族に片頭痛持ちの人がいる(遺伝的要因)
20~40代の女性
片頭痛になりやすい人は「脳のセンサーが敏感」なせいで、脳が過剰に機能して頭痛等が生じやすくなるとの指摘があります。
片頭痛が起きたときの対処法
片頭痛がつらいときは、
目をつぶる
仮眠をとる
静かな場所でゆっくりする
などの対処をしましょう。
椅子に座ったままでも構わないので、目をつぶったり眠ったりしましょう。
仮眠をとることで、すっきりと痛みがおさまることもあります。
また、片頭痛があるときは、音や光に敏感になりやすいです。薄暗い静かな場所で休むようにしましょう。
痛みを抑えるための応急処置
痛みを感じる部分に保冷剤や冷却シートなどを当てて、冷やすとよいでしょう。
血管の拡張を抑えることで、片頭痛が緩和することがあります。
片頭痛に使える市販薬は?
以下の成分が配合されたものを選ぶといいでしょう。
ロキソプロフェン
アセトアミノフェン
アスピリン
イブプロフェン
市販の鎮痛剤を使うことで、痛みの緩和が期待できます。
ロキソプロフェン
ロキソニンS
エキセドリンLOX など
アセトアミノフェン
タイレノールA など
アスピリン
バファリンA
バファリンライト など
イブプロフェン
ナロンメディカル など
市販薬の上手な飲み方
鎮痛剤は、痛みが軽いうちに飲むか、痛みが起きてから1時間以内に飲むとよいでしょう。
我慢できないほどの痛みがある場合や、「これから片頭痛が起きそう」という予兆症状があらわれたときに飲むと、痛みを十分におさえられない可能性があります。
市販薬を飲む上での注意点
痛み止めの使用頻度は、月に10日程度におさえるようにしてください。
なお、1日に複数回痛み止めを使用した場合も、「1日」と数えます。
痛み止めを頻繁に使うと、脳が痛みに敏感になり、頭痛の回数が増えて、薬が効きにくくなる恐れがあります。この症状は「薬物乱用頭痛」と呼ばれています。
薬物乱用頭痛になると、毎日のように頭痛があらわれることもあります。
片頭痛で病院に行く目安
片頭痛が4~5日間程度続いている場合は、一度病院で相談しましょう。
特に、以下に当てはまる場合は、病院で診察を受けることをおすすめします。
50歳を過ぎてから、初めて頭痛が起きた
頭痛の頻度や症状が悪化している
発熱している
首のこわばりがある
病院は何科?
病院は、「内科」または「脳神経外科」で相談するとよいでしょう。
まずは「かかりつけ医」に相談して、適切な診療科を紹介してもらうという方法もあります。
内科を探す
脳神経外科を探す
医師にどんなこと伝えるといいか
頭痛が起きるタイミング・頻度・時間
どのあたりがどう痛むのか
頭痛以外の症状
頭痛が起きるきっかけ
最初に発症したタイミング
これまでの頭痛との違い
常用している薬
過去に患った病気・現在治療中の病気
家族に頭痛持ちの人がいるか
最近、頭にケガをしたかどうか
片頭痛の治療法
片頭痛の治療は薬物療法が基本です。
鎮痛剤の処方を行いますが、吐き気が強く出ていて薬が飲めない場合は、点鼻薬や皮下注射などを用いることもあります。
また、頭痛の回数が多く、その都度の対処が難しい人には、予防薬(院内処方)が処方されるケースもあります。
診察時には、「片頭痛以外の病気の可能性はないか」「他に併発している症状はないか」なども診て、総合的に診断を行います。
薬の処方後は、薬の量はあっているか、頭痛が良くなっているか、薬を変える必要があるかなどを医師が確認します。
群発頭痛
じっとしていられないくらい激しい頭痛、目の奥の痛み(片側のみ)が1時間ほど続き、その後自然治癒します。
痛みが生じている側の目から涙や鼻水が出る場合もあります。
どう対処したらいい?
軽い頭痛の場合、市販の頭痛鎮痛薬を使用することで症状が緩和するケースがあります。
また、肩と首の周りをまめにマッサージし、血行を良くしましょう。
筋肉の緊張が緩和され、頭痛や目の奥の痛みの緩和につながる場合があります。
手のひらを使って、前頭部、側頭部、後頭部を優しくマッサージしたり、首後方部を手の小指側側面を使ってトントン叩いたりする方法があります。
目薬(※眼精疲労の場合)
ドライアイが原因の眼精疲労の場合、点眼薬で目の乾燥を防いで、潤いを与えると症状の改善が期待できます。
市販の頭痛薬や目薬を使用しても症状が快方に向かわない場合は、医療機関を受診してください。
ツボ押し(※慢性頭痛の場合)
慢性頭痛の場合、緩和するツボを押すことで、症状が改善される可能性があります。
片頭痛の緩和が期待できるツボ
肘を曲げたところから手首方向に指3本分ほど移動した部分にある
手の親指と人差し指の骨が合流するところから、人差し指側の部分にある
くるぶし外側とアキレス腱の間にあるくぼみ部分にある
緊張型頭痛の緩和が期待できるツボ
頭頂部、両耳をつなぐ線と、鼻からまっすぐ頭部に伸ばした線が交わる部分にある
耳の後ろの少し出っ張った骨の内側、うなじの二つのくぼみにある
風池の少し内側、首の骨の両側の太い筋肉外側にある
目の端と眉の端の中間点から指2本分外側のくぼみにある
それぞれ3秒ぐらいかけて押し、3秒くらいかけて手を離していきます。
心地良いと思うくらいの強さで大丈夫です。
冷やす?温める?どっちが正解?
緊張型頭痛の場合は首や肩を温める、片頭痛の場合は痛い部分を冷やすと症状の緩和につながります。
頭痛も種類があるので症状が長引く場合は医療機関を受診しましょう。
血管の収縮や拡張が関係していることもあるので、温めたり冷やしたりすると緩和される可能性があります。
また、ホットアイマスクなどを活用して温めるのもおすすめです。
病院に行くべき症状
次のような症状がある場合は病院を受診しましょう。
- いつもの頭痛とは明らかに違う痛みがある
- 頭痛が起きた後、意識が朦朧とする、意識を失う
- 頭痛が起きた後、ろれつが回らない、うまく話ができない
- 頭痛とともに高熱が出ている
- 痙攣を起こしている
- 物が二重に見える
- 50歳以上の年齢で、初めて頭痛を起こした
- 目が開かないくらいの頭痛を起こしている
病院は何科?
病気の自覚はないものの、目の奥の痛みと頭痛を感じている場合は、まずは内科を受診し、医師の指示を仰ぎましょう。
※症状によって、診察後に適切な診療科を紹介される場合もあります。
内科を探す
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2020-05-11
「頭痛が治らない…」
「頭痛は何科に行けばいいの?」
頭痛のタイプ別に何科を受診すればいいのか、医師が詳しく解説します。
頭痛で病院に行くなら、まずは何科?
頭痛そのものに悩んでいて、自分では原因が判断できない場合は、まずは頭痛に特化した病院を受診しましょう。
ここからは、よくある頭痛の種類別に、何科の病院を受診すべきかを解説していきます。
\注意!/
激しい激痛が続く
吐き気や意識障害がある
といった症状もある場合には、脳血管障害などによる頭痛も疑われます。脳神経外科などを受診するとよいでしょう。
脳神経外科を探す
「緊張型頭痛(ストレス性頭痛)」は何科?
緊張型頭痛の場合は、「脳神経内科」「脳神経外科」「内科」「ペインクリニック内科」を受診するのがよいでしょう。
かかりつけの医師がいる場合は、相談すると頭痛専門の先生や医療機関を紹介してくれます。
緊張型頭痛頭痛とは
毎日~週に2・3回の頻度で出現し、“慢性頭痛”と呼ばれる分類に入ります。
肩こりや目の疲れ、ストレス等が原因となり、筋肉が硬直していると起こりやすい頭痛です。
▼緊張型頭痛の特徴
重く締め付けられるような痛み
ぎゅーっと圧迫されるような痛み
軽度あるいは中等度の痛み
▼緊張型頭痛がおきやすい場所
後頭部の両側
目の奥 など
▼緊張型頭痛の症状
肩こりや首こり
光や音どちらかに敏感になる
発症しやすい人の特徴
デスクワークが中心の方
パソコンやスマートフォンを長時間見続けている方
ストレスに弱い方
メガネが合っていない方
内科を探す
脳神経内科を探す
「片頭痛」は何科?
「脳神経内科」「脳神経外科」「内科」「ペインクリニック内科」などを受診すると的確な検査を受けることができます。
自分では片頭痛だと思っていても、その判断が間違っていたり、重要な病気が隠れていることもあるため、緊張型頭痛と同様に、頭痛専門医が望ましいです。
片頭痛とは
月に1〜2回から数ヶ月に1回の頻度で起こり、1日に1時間、長いときは3日間続くこともある頭痛です。
女性に圧倒的に多い頭痛の一つです。片頭痛は頭部の血管が何らかの要因により拡張することで、血液の流入量が増えること、あるいは血管周辺の炎症によるものと考えられています。気圧の変化や天気によって頭痛が起こるという方もいます。
食べ物・運動・光や音などの刺激・月経前後・睡眠・ストレスなど様々な要因が考えられます。これは月経やホルモンバランスの乱れも関係してくると考えられます。
▼片頭痛の特徴
ズキンズキンと脈打つような痛み
頭の片側が脈打つように痛み
生活に支障が出るほどの痛み
▼片頭痛がおきやすい場所
片側、あるいは両側
▼片頭痛の症状
吐き気
光に過敏になる
発症しやすい人の特徴
女性に多い
身体や環境の変化に敏感な方
ストレスや気候の変化を受けやすい方
内科を探す
脳神経内科を探す
「群発頭痛」は何科?
「群発頭痛」は、「脳神経内科」「脳神経外科」を受診すると検査を受けることができます。また、「内科」「ペインクリニック内科」を受診するのもよいでしょう。
他の頭痛と同様に、まずはかかりつけ医に相談すると頭痛専門の先生や医療機関を紹介してくれます。
群発頭痛とは
頭痛の中でも最も痛いといわれている頭痛の一つです。
目の奥の方をえぐられるような激しい痛みが、毎年決まった時期、決まった期間に集中して起こります。男性に多いです。
頭部の血管が拡張することで起こると言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。体内時計の不調が関わっているという説もあります。発作が起こる期間に少量のアルコールを摂取するだけで頭痛が起きてしまうので注意が必要です。
▼群発頭痛の特徴
目の奥の方をえぐられるような激しい痛み
一度発作が起こると1〜2ヶ月にわたって、同じ時間帯に毎日のように起こる
▼群発頭痛がおきやすい場所
片方の目の奥
▼群発頭痛の症状
流涙
発汗
目の充血
鼻詰まり
まぶたが下がる
発症しやすい人の特徴
男性に多い
内科を探す
脳神経内科を探す
「自律神経失調症」は何科?
「自律神経失調症」は、かかりつけ医や「内科」を受診しましょう。
そこで原因がわからない場合や、検査で異常が見られない場合は、「心療内科」や「ペインクリニック内科」を受診するとよいでしょう。
自律神経失調症とは
ストレスなどにより、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで起こる症状の総称です。
身体的な症状と精神的な症状のどちらも現れることがあります。精神的・肉体的ストレス、環境の変化が原因と言えるでしょう。
▼自律神経失調症による頭痛の特徴
ズキンズキンと脈打つような痛み
頭が重いような感覚
▼自律神経失調症による頭痛がおきやすい場所
こめかみのあたり
後頭部 など
▼自律神経失調症の症状
倦怠感
低体温
慢性的な微熱
不眠
うつ
胸痛
動悸
窒息感
息切れ
発汗
不安
頻尿
肩こり
めまい
吐き気
手足の痺れ
皮膚の痒み など
発症しやすい人の特徴
虚弱体質の方
低血圧の方
片頭痛持ちの方
ストレスに敏感
几帳面・完璧主義の方
くよくよしがちな神経過敏の方
内科を探す
「事故や転倒後の頭痛」は何科?
事故や転倒後の頭痛は、「整形外科」や「脳神経外科」、「ペインクリニック内科」で痛みの原因を調べるのが的確です。
事故や転倒後の頭痛とは
交通事故や転倒による頭の外傷によって、頭痛が引き起こされることもあります。脳のダメージによっては命に関わる場合もあります。
※このような、事故や転倒による怪我などが原因となる頭痛を二次性頭痛と言います。
▼事故や転倒後の頭痛の特徴
ズキンズキンと脈打つような痛み
▼事故や転倒後の頭痛がおきやすい場所
外傷を受けた部位
頭頂部
側頭部
前頭部の片側、あるいは両方
▼事故や転倒後の頭痛の症状
ぼんやりする
物忘れ
尿失禁
吐き気
意識混濁
手足の痺れ
鼻血や耳から出血
記憶喪失 など
発症しやすい人の特徴
交通事故にあった方
ラグビーやサッカーなど、怪我の多いスポーツをする方
慢性硬膜下血腫(※)の場合は高齢者に多い
※慢性硬膜下血腫…軽い頭部への外傷などにより、ゆっくり1〜2ヶ月ほどかけて、頭蓋骨の下にある脳を包む膜と、脳の表面との間に血液が溜まる状態。認知症と間違われやすい。
整形外科を探す
脳神経外科を探す
頭痛で…病院行くべき?受診の目安は?
頭痛が慢性的に起こるという方は、早期に受診をおすすめします。
なぜなら、受診することで頭痛の原因や頭痛の種類などがわかり、対処ができるようになるからです。
自己流で市販薬に頼っていても、原因を排除しない限りは頭痛なくなりません。
間違った対処法を続けていると、かえって症状を悪化させてしまったり、治りにくくなってしまう可能性があります。
我慢せずに病院を受診することをお勧めします。
「たかが頭痛」放置するリスク
よくある症状だから…と言って頭痛を放置するのはやめましょう。
放置していると、次のリスクが生じる可能性があります。
痛みが増して、日常生活が難しくなる
命に関わるような深刻な病気を見逃す
症状や病気が悪化する
頭痛薬を必要以上に服用し続ける事で起こる薬物乱用頭痛につながる
診察時の「症状の伝え方」
事前に症状チェックシートや頭痛ダイアリーを書き込んでおき、受診の際に渡しておくとよいでしょう。
具体的には以下の内容を伝えましょう。
初めて頭痛が起きたのはいつ頃か
頭のどの辺りが痛いか
痛みはどのくらいの時間続くか
痛みの頻度(1日/週に何回等)
どのような痛みか(ズキンズキンと脈打つ/締め付けられるような痛み等)
痛みの程度、度合い
頭痛の他の症状(吐き気/嘔吐/前兆など)
どういう状況で、痛みが起きたか
生活へどのくらい影響が出たか
市販の頭痛薬は効果を感じられるか
頭痛に特化した病院の問診票では、おおよそこれらの質問が書かれています。
慢性頭痛の方は、頭痛が起きたときに、「続いている期間」に記録をしておくと受診の際にスムーズに伝えることができるでしょう。
救急診療に行くべき目安
救急の判断基準としては「今までに経験したことのない痛み」です。
慢性頭痛を持っている方でも、そうでない方でも、今までに経験したことのないほどの激しい痛みがある場合は、救急診療を受診しましょう。
頭痛に伴う症状がいつもと違っていたり、痛む位置や痛み方が違っていたりすると、それは別の原因による痛みだと考えられます。
命にかかわる頭痛も
頭痛が命に関わる病気に繋がっている可能性もあります。
<くも膜下出血>
脳にある血管が何らかの理由で突然破裂し、脳を覆うくも膜に血がたまることです。ガーンと頭が割れるような激痛が起きます。発作が起きる数日から数週間前に軽度の頭痛が前兆として起こることがあります。吐き気や嘔吐、意識低下などが併発します。
<脳腫瘍>
脳にできた腫瘍が大きくなるにつれて、頭痛の程度も増してくるのが特徴です。腫瘍の部位によっては手足の痺れや言語障害・視覚障害などの症状が併発します。脳に水がたまる場合もあります。
<脳出血>
高血圧により脳血管から出血し、急に頭痛が起こります。短時間で痛みはピークに達しますが、頭痛そのものは軽度のことが多いようです。吐き気、めまい、手足の痺れ、言葉のもつれなどを併発します。
<脳炎(髄膜炎)>
ウイルスや細菌に感染した際に、髄膜にまで感染が広がり、高熱と共にズキンズキンと激しい頭痛が引き起こされます。首の後ろが硬くなるのが特徴的です。麻痺や意識障害が併発します。
▼参考
痛み・鎮痛の基本としくみ 第2版:伊藤和憲著(株式会社秀和システム)
精神疾患の理解と精神科作業療法第3版:堀田英樹編著(中央法規出版株式会社)
一般社団法人 日本頭痛学会
頭痛online
厚生労働省 e-ヘルスネット
自律神経失調症を乗り切ろう!
困った頭痛・危ない頭痛 - 総合南東北病院
深刻な病気のケースも
その他にも、脳疾患などの重い病気の可能性もあるので注意が必要です。
くも膜下出血
経験がないほどの(金づちで殴られるくらいの痛み等と表現される)激しい痛みを伴う頭痛が突如起きるケースが多いです。
吐き気、嘔吐等が起きやすく、目の奥に痛みが生じる場合もあります。
脳腫瘍
頭痛とともに、めまい、手足のしびれ、麻痺、言語障害、複視、歩行障害等の症状が出現します。
脳腫瘍では、目の奥に痛みが生じて嘔吐する場合もあります。
急性緑内障発作
前頭部の激しい痛みとともに、目の奥の痛み・視力の低下・嘔吐等の症状が出現します。
眼圧が急に上がるため、目の奥の痛み、頭痛が起きやすいと考えられます。
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2022-11-28
夕方になると頭痛がする…。
こめかみや目の奥も痛くなる…。なぜ?
夕方になると頭痛がある場合に考えられる原因を、お医者さんが解説します。
危険な病気が隠れている恐れもあるので、心当たりのある症状がないかチェックしましょう。
夕方に出現する頭痛には4種類ある!
夕方に頭痛に現れる頭痛には、
緊張型頭痛
片頭痛
群発頭痛
薬物乱用頭痛
の4タイプが考えられます。
頭痛の種類
特徴
緊張型頭痛
頭の周囲が締め付けられるような痛み
片頭痛
ズキズキと脈打つような痛み
群発頭痛
目の奥の激しい痛み
薬物乱用頭痛
頭痛薬を常用していると起こる
それぞれの頭痛の特徴について詳しく解説していきます。
セルフケアの方法と併せて、チェックしてみてください。
タイプ① 緊張型頭痛(頭の周囲が締め付けられる痛み)
緊張型頭痛は最も多い頭痛のタイプで、頭の周囲が締め付けられるような痛みを起こします。
午後から夕方は、身体的負担や精神的ストレス、疲労がたまって緊張型頭痛が起きやすいと考えられています。
緊張型頭痛の症状の特徴
頭全体が締め付けられるような鈍痛
週2~3回の頻度で頭痛が起きることが多い
頭痛が30分程度続くことが多い(一日中続くこともある)
肩こり・吐き気・めまい・疲労感を伴う
発症しやすい人の特徴
首まわりの筋肉が弱い
普段からうつむき姿勢で作業している
上記に当てはまる場合、首周辺の血流が悪くなりやすいため、緊張型頭痛を発症しやすいです。
日中に血流が悪い状態で働いていると、夕方頃に筋肉組織に痛みを引き起こす物質が広がり、その影響で頭痛が起こることがあります。
緊張型頭痛のセルフケア
緊張型頭痛を改善するには、首周りの筋肉の緊張を緩めることが有効です。
普段から、以下のことを意識してみましょう。
首周りを温めて、血流をよくする
同じ姿勢を続けない
全身をほぐすストレッチを行う
このほか、体の緊張をほぐすために、一日の中でリラックスする時間を作ることも大切です。「アロマを焚いて好きな香りを楽しむ」「趣味に没頭する」など、こまめに気分転換してストレスをためこまないようにしましょう。
これらのセルフケアを日常的に行うことにより、通常、数日から1週間前後で自然に症状が改善することが多いです。
タイプ② 片頭痛(ズキズキと脈打つような痛み)
片頭痛とは、脳の血管が拡張することで、「こめかみ」から「目のあたり」がズキズキと痛む状態です。
日中に積み重なったストレスや過労が影響して、夕方に発症しやすいと考えられています。
片頭痛の症状の特徴
ズキズキと脈打つような痛み
4時間から数日間程度続く
光や音・ニオイに敏感になる
吐き気を伴うこともある
発症しやすい人の特徴
20~40代の女性
完璧主義で神経質な性格
家族にも片頭痛持ちの人がいる
片頭痛のはっきりとした原因はわかっていません。女性ホルモンの影響や食生活、遺伝、外部からの刺激など、さまざまな要因によって引き起こされると考えられています。
片頭痛のセルフケア
片頭痛が起きたら、まずは安静にしてください。
アイスパックや氷枕で痛む部位を冷やすと、痛みの緩和が期待できます。
日常生活では、予定を入れすぎずに十分に休息をとることが重要です。
6~8時間程度を目安に、睡眠時間をしっかり確保しましょう。
ストレスを発散することも大切
ストレスがたまっていると片頭痛につながる可能性があるため、こまめに発散しましょう。
趣味に没頭する時間を作る
ウォーキングなどの軽い運動を習慣にする
家族や友人とおしゃべりする
などがおすすめです。
これらのセルフケアを行った場合、片頭痛は1週間から2週間程度で自然に改善されていくことが多いです。
タイプ③ 群発頭痛(目の奥の激しい痛み)
群発頭痛は、何らかの原因によって脳の視床下部が刺激を受けて、眼球の奥に激しい痛みが引き起こされる状態です。
夕方から夜、明け方にかけて発症することが多いと考えられています。
群発頭痛の症状の特徴
頭の片側、特に目の奥に激痛が起きる
1~2か月間(群発期)、毎日ほぼ同じ時間に頭痛が起きる
頭痛が1~2時間ほど続く
目の充血
涙や鼻水が止まらない
発症しやすい人の特徴
群発頭痛は、20~40歳代の人に多いです。
また、女性よりも男性に多く、男性ホルモンの過剰分泌が影響している可能性が指摘されています。
群発頭痛のセルフケア
群発頭痛の原因は判明しておらず、確立された予防法はありません。
ただし、アルコールや喫煙による影響が指摘されているため、群発頭痛が疑われる場合は禁酒・禁煙を徹底しましょう。
頭痛を繰り返したり、日常生活に支障が出たりしている場合は、医療機関で相談してください。
群発頭痛は、数週間単位で症状が改善していくことが多いため、焦らずに治療を受けましょう。
病院は「脳神経内科」または「脳神経外科」を受診するとよいでしょう。
脳神経内科を探す
脳神経外科を探す
タイプ④ 薬物乱用頭痛(頭痛薬を常用していると起こる)
薬物乱用頭痛とは、頭痛薬を飲む頻度が増えることで、慢性的な頭痛を起こしている状態です。
頭痛薬を頻繫に服用すると、脳が頭痛に敏感になり、薬の効き目も弱まるため、「頭痛を再発する」という悪循環に陥ります。
薬物乱用頭痛の症状の特徴
眠気
不安感
抑うつ傾向
吐き気
発症しやすい人の特徴
起床時を含めて頭痛が月に15日以上起きる
頭痛薬を月に10回以上飲む
頭痛薬が効かなくなっている
ひどい頭痛を経験してから、予防的に市販薬を服用している
薬物乱用頭痛は、夕方に起こりやすい「片頭痛」や「緊張型頭痛」を慢性的に抱えている人に多いです。
薬物乱用頭痛のセルフケア
薬物乱用頭痛を発症した場合、症状がセルフケアで改善することは少ないです。
再発リスクも高く、放置すると悪化する恐れがあるため、医療機関で適切な治療を受けましょう。
「脳神経内科」などで受診することをおすすめします。
病院では、まず頭痛薬を中断し、片頭痛や緊張型頭痛の治療を行うことが多いです。
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注意!夕方の頭痛は「脳の病気」の可能性も
夕方に頭痛が生じる場合、下記のような「脳の病気」が隠れている可能性もあります。
脳出血(脳内で出血が起こる)
脳梗塞(血管が詰まって脳の一部が壊死する)
脳腫瘍(頭蓋内部に腫瘍ができる)
いずれの病気もセルフケアでは対処できないため、医療機関で治療する必要があります。
それぞれの要注意な症状を紹介するので、心当たりがある場合は早急に病院で受診してください。
危険な病気① 脳出血(脳内で出血が起こる)
脳出血は、脳の血管が破れて脳の中に出血する病気です。
夕方になると、気温の低下や血圧の上昇などが影響して、脳出血のリスクが高まると考えられます
脳出血の症状
頭痛・めまい
顔面蒼白
意識障害
言語障害
嘔吐
半身麻痺
など
発症の原因は?
脳出血は、高血圧・喫煙・飲酒などの生活習慣が要因となります。
また、コレステロール値が異常に低い低栄養状態の人も発症しやすいと考えられています。
特に、以下の習慣や症状がある人は要注意です。
塩分の過剰摂取
偏食
喫煙
飲酒
運動不足
肥満
脂質異常症がある
糖尿病がある
脳出血が疑われるときは、「脳神経外科」で受診しましょう。
顔のゆがみ・麻痺・言葉が出にくい、といった症状が見られる場合は、早急に救急車を要請してください。
脳出血が進行すると、脳細胞が破壊されて脳が圧迫されるため、脳の働きが低下します。
放置すると、昏睡状態に陥ることもあり、命にかかわる恐れがあります。
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危険な病気② 脳梗塞(血管が詰まって脳の一部が壊死する)
脳梗塞は、脳の血管が詰まってしまい、脳の一部が壊死してしまう病気です。
夕方は血圧が上昇するため、脳梗塞による頭痛が起きやすいと考えられます。
脳梗塞の症状
手足や顔の痺れ
呂律がまわらない
ふらついて立てない
片目が見えない・物が二重に見える
激しい頭痛や吐き気
など
発症の原因は?
高血圧
糖尿病
脂質異常症
心房細動(不整脈の一種)
喫煙習慣
過度の飲酒
脳梗塞が疑われるときは、「脳神経内科」または「脳神経外科」で受診しましょう。
初期段階で治療すれば、後遺症もなく完治できる可能性が高くなるため、できるだけ早く受診してください。
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危険な病気③ 脳腫瘍(頭蓋骨の中に腫瘍ができる)
脳腫瘍とは、頭蓋骨の中にできる腫瘍です。
基本的には起床時から午前中にかけて症状を認めることが多いですが、夕方前後に頭痛症状があらわれるケースもあります。
脳腫瘍の症状
吐き気
言葉が出ない
しびれ
目がかすむ
視力低下
など
発症の原因は?
明確な原因は判明していませんが、遺伝子の変異が関連していると考えられています。
脳以外に悪性の疾患があったり、身内に脳腫瘍の人がいたりすると、発症リスクが高まると指摘されています。
また、以下のような習慣も、脳腫瘍のリスクを高める可能性があるので、注意が必要です。
高たんぱく食品の過剰摂取
高脂肪食品のとりすぎ
過度のストレス
長期に渡る喫煙習慣
脳腫瘍が疑われるときは、「脳神経外科」で受診しましょう。
脳腫瘍が進行すると、顔や手足の麻痺、視力や視野の障害、言語障害などを起こす恐れがあります。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
厚生労働省 e-ヘルスネット:脳血管障害・脳卒中
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。