男性の胸のしこり｜押すと痛いのは大丈夫？病院は何科？乳がんのリスクは？

「皮膚の中に黒い点ができた…」 「これは何？」 皮膚の中にできた黒い点の正体を、お医者さんに聞きました。  皮膚ガンを発症しているケースも稀にあるため、注意が必要です。 心当たりのある症状がないか確認してみましょう。 「皮膚の中にできた黒い点」のよくある原因 皮膚の中にできた黒い点は、 コメド（黒ニキビ） 粉瘤 のいずれかである可能性が高いです。 「コメド」は、皮脂の分泌・ターンオーバーの乱れが原因で発生する“ニキビのはじまり”の段階です。 コメドが炎症を起こすと、赤ニキビ・黄ニキビになります。 一方「粉瘤」は良性腫瘍であり、皮膚の下に形成された袋状の組織に、垢・皮脂といった老廃物が詰まっています。 粉瘤ができる原因は今のところはっきりとわかっていませんが、体質が関係しているといわれています。 いずれも初期段階では痛みを感じないのが特徴です。 原因 どんな状態か 症状の特徴 コメド （黒ニキビ） 毛穴に汚れが詰まっている状態。 表面がざらざらしている 押すと「芯」のような角質が出てくる 粉瘤 垢・皮脂が入った「袋状のしこり」が形成されている状態。 しこりのようなできもの 中心部に黒い点がある 強く押すと、臭いどろどろした物質が出てくる 顔・耳のうしろ・首・背中に発生しやすい 「コメド」は潰さないことが大切！ コメドを潰したり、触ったりすると炎症を起こして赤ニキビになりやすいです。 コメドができたときは、 肌を優しく洗う 保湿をする といった対処にとどめ、自然治癒を待ちましょう。 また、栄養バランスの良い食事・十分な睡眠を心がけるとコメドの再発を防ぎやすくなります。 「コメドの数が多い」「コメドが増えていて気になる」といった場合は、皮膚科で相談してみましょう。 粉瘤の除去は「皮膚科」で相談を 粉瘤は良性腫瘍なので、気にならないのであれば治療は必要ありません。 ただし、自然に消えないため、取り除きたい人は皮膚科で治療を受ける必要があります。 また、放っておくとどんどん大きくなるケースもあります。 できるだけ手術の傷跡を目立たせたくない人は、粉瘤が小さいうちに切除することをおすすめします。 粉瘤の手術の手順 局所麻酔をする メスを使って、皮膚の表面ごと粉瘤を切り取る ※重症の場合には、患部を切開して膿を出します。 麻酔を導入するため、痛みは少なく身体への負担も少ない手術です。 手術をしてから7～10日後に、傷口の状態の確認や抜糸をします。 皮膚科を探す 皮膚ガン（メラノーマ）が疑われるケースも… 「皮膚ガン」の特徴  直径が5mm以上 色むらがある（にじみ） 形がいびつで、輪郭がギザギザしている 左右非対称 潰瘍をともなう 徐々に大きくなる 「皮膚の中の黒い点」が上記症状に当てはまる場合、皮膚ガンも疑われます。 皮膚ガンは、皮膚のメラニン（色素を作る色素細胞）がガン化することで発症します。 他のガンと同様に、進行すると他の組織に転移して命を落とすリスクがあります。 皮膚ガンは体のどの部分にできやすい？ 足の裏 手のひら 手足の爪部 胸 腹 背中 顔 など、皮膚ガンが発生する場所はさまざまです。 皮膚ガンに「なりやすい人」 皮膚ガンは、 肌の色が白い人 紫外線をよく浴びる人 高齢者 皮膚ガンを発症した家族がいる人 などに発症しやすい傾向があります。 病院で受ける治療法は？ 手術・薬物療法・放射線治療があり、ガンの進行度によって治療法は異なります。 ▼手術 ガンが発生している部分のふちから約1～2cm離して広範囲に切りとります。   ▼薬物療法 飲み薬のほかに、注射や点滴で体内に薬を取り込みます。   ▼放射線治療 高エネルギーのX線や電子線をガン細胞にあてて、ガンを小さくします。 皮膚科を探す こんな症状は皮膚科で相談を 皮膚の中の黒い点が 直径が5mm以上 徐々に大きくなってきている 形がいびつに見える といった場合は、一度皮膚科で相談してみましょう。 上記の症状には皮膚ガンが疑われるため、念のため検査を受けることをおすすめします。 また、「黒い点の周囲がしこりのように盛り上がっている」という場合は、粉瘤が考えられます。 粉瘤は治療を受けないと取り除けないため、しこりが気になるときにも皮膚科で相談すると良いでしょう。 皮膚科を探す ▼参考 公益社団法人　日本皮膚科学会　アテローム（粉瘤） MSD マニュアル家庭版　黒色腫 国立がん研究センター　がん情報サービス　悪性黒色腫（皮膚）

胸にしこりや違和感があると、乳がんなのでは…と不安になりますよね。 この記事では、「しこりを押すと痛い」「触ると動く・丸い」など、胸のしこりの特徴や他の症状から考えられる病気を、乳がんの主な症状もあわせてご紹介します。 胸のしこりが気になる方は、ぜひこちらの内容を参考にしてください。 そして、不安を解消するためにも、病院で検査を受けることをおすすめします。 乳がんだけじゃない。胸にしこりができる病気 胸のしこりは腫れであったり、何かしらの分泌物のつまりであったりする場合もあります。 触ると動くしこりの場合、乳腺症や嚢胞のどちらかの可能性があります。 まずは、検査を受けましょう。 乳腺症 どんな病気か 乳腺に起こる生理的変化であり、治療を要する病気ではない。症状によっては、対症療法を行う。 胸のしこりの特徴 乳房全体が張り、硬くなる。特定の部位にコロコロしたしこりができるというより、全体がゴツゴツしている感じ。 痛みは感じやすいが、しこりを確認しにくいことが多い。 しこり以外の症状 乳房に痛みを感じる。乳頭から黄色、白、透明などの分泌物が出る場合もある。 どんな人に多い病気か 30〜50代の女性に多く見られる。 治療法 経過観察が主である。痛みがあれば、対症療法を取る。痛み止め、低用量ピルや漢方薬の処方など。 嚢胞（のうほう） どんな病気か 分泌物が袋状に溜まってしまうもの。ほとんどが良性である。 胸のしこりの特徴 大きいとコリコリに触れることがある。いくつも乳房にできる場合もあるが、一つだけの場合もある。生理前に大きくなる場合もある。 しこり以外の症状 はりが出て痛みを感じる場合もある。 どんな人に多い病気か 30〜50代の女性。 治療法 通常は、治療は必要ない。 乳がんのしこりの特徴・その他の症状は？ 初期がんのうちに発見できると5年後の生存率は極めて良好です。 早期発見が治療の鍵です。 乳がんは、主に女性の乳房にできるがんです。男性も発症しますがごく稀です。 女性が発症するがんの中では、発症率の高いがんと言えます。 本当に初期では症状が少ない場合もありますので、日頃からチェックしておきましょう。 また、喫煙やアルコール摂取、閉経後の肥満、また、家族に乳ガンの人がいるといった場合、乳ガン発症率は高くなります。 乳がんの主な症状 乳房にしこりが認められる。 乳頭から血が混じったような色の分泌物が出る。 乳房の皮膚がくぼんでいる。 乳頭がただれる。 乳頭が陥没する、乳頭の向きが左右で異なるようになってきた。 脇の下のしこりがある。 これらは通常初期でわかる項目です。 初期では自覚症状に乏しく、痛みがないことがほとんどです。 乳がんのしこりの形状は、丸いものもあれば、丸くないものもあります。 しかし、しこりに触れても動きにくい場合は、乳がんの可能性があります。 胸にしこりがあるときの検査方法   何科を受診するべき？ 乳腺科や乳腺外科。または、乳腺を診ている外科、レディースクリニックを受診してください。 乳腺外科を探す どんな検査をする？ 下記の検査が実施されます。 問診 視診 触診 超音波検査（エコー検査） マンモグラフィ検査　など 検査にかかる費用 健康診断は実費となり内容によって数千円〜数万円かかりますが、すでにしこりが認められて検査をする・治療を行う場合は保険診療です。 視診、触診、マンモグラフィや超音波検査を行っても、数千円の支払いが多いと思われます。 心配な場合は、診察を受ける病院やクリニックへ事前に問い合わせましょう。 まとめ 胸にしこりが発見された場合は、早急に病院で診察を受けるようお勧めします。 もちろん、全てががんではありません。不安を解消するためにも病院受診は必須です。 乳腺外科を探す