糖質制限で痩せない女性の特徴|ホルモンのせい?タンパク質不足や遺伝子による体質?

更新日:2022-07-01 | 公開日:2022-01-14
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糖質制限で痩せない女性の特徴|ホルモンのせい?タンパク質不足や遺伝子による体質?

「糖質制限を頑張ったのに、痩せない…」
「これはなぜ?」

糖質制限を続けたのに痩せない理由を、栄養士さんに聞いてみました。
食生活の更なる見直し方や、摂取した方がよい食事についても詳しく解説します。

監修者
神原 李奈 先生

株式会社Luce
栄養士・食育栄養インストラクター

神原 李奈先生

経歴

株式会社Luce・健康検定協会 所属
CA(客室乗務員)の仕事をきっかけに、健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。大手料理教室の講師の経験を経て、栄養士を目指すことに。栄養士免許を取得後の現在は、現役CAとして世界中を飛び回りながら、栄養士として健康や食に関する情報を発信している。

なぜ?糖質制限を頑張ったのに…痩せない!

糖質制限を1ヶ月続けたのに、なかなか痩せません。なぜでしょうか…?
女性
専門家女性

それは、

  • もともとの糖質摂取量が多くなかった
  • すでに痩せている(太っていない)
  • たんぱく質の摂取量が不足している
  • 塩分をとりすぎている

といった理由が考えられます。

原因① もともとの糖質摂取量が多くなかった

専門家女性
もともと糖質の摂取量がそこまで多くない場合、糖質の摂取量を制限しても、控えた分の糖質量が少なく、体重減少につながりにくいと考えられます。

これで解決!

この場合、糖質制限するのではなく、糖質以外の栄養素のバランスを見直してみましょう。
脂質の過剰摂取やたんぱく質不足など、他の原因があるかもしれません。

原因② すでに痩せている(太っていない)

専門家女性
すでに痩せている(太っていない)場合、今以上に痩せるのは難しいです。

近年の“痩せ志向”により、すでに痩せているのに、痩せようとする女性も少なくありません。

基本的にBMI25未満の方は無理して、これ以上痩せる必要はありません。とくに、低体重に該当している人はこれ以上痩せないようにしましょう。

<一般社団法人日本肥満学会の肥満度判定基準>

BMI

判定

18.5未満

低体重(痩せ型)

18.5〜25未満

普通体重

25〜30未満

肥満(1度)

30〜35未満

肥満(2度)

35〜40未満

肥満(3度)

40以上

肥満(4度)

原因③ たんぱく質の摂取量が不足している

専門家女性
たんぱく質が不足すると、筋肉が分解され、筋肉量が減ってしまいます。
そうすると、基礎代謝量も減り、痩せにくくなってしまいます。

これで解決!

たんぱく質をしっかりとりましょう。
成人女性の1日の推奨量は50gですので、そこを目安にするとよいでしょう。

色々な食材を組み合わせ、毎食しっかりたんぱく質をとるようにしてください。

たんぱく質含有量例

  • 鮭:22.3g
  • 牛肉(モモ):21.2g
  • たまご:12.2g   ※Mサイズのたまご1個約50g程です。
  • 木綿豆腐:7.0g
  • 絹豆腐:5.3g
  • ひきわり納豆:16.6g
  • 糸引き納豆:16.5g

原因④ 塩分をとりすぎている

専門家女性
糖質量にばかり着目し、塩分を過剰摂取してしまうのもよくありません。
体内に水分をためこんでしまうようになるため、むくみに繋がってしまいます。

甘みのある味付けや炭水化物などの代わりにしょっぱいものを多くとっていると、塩分の過剰摂取になっている可能性があります。

これで解決!

調味料は減塩タイプのものを選んだり、自宅で味噌汁や煮物を作る際は、出汁パックを濃いめにとるなど、減塩するようにしましょう。

野菜やスパイス、酸味をプラスすると、塩分を少なくしても物足りなさを感じにくくなり、お食事を美味しくいただけます。

他にも、以下のポイントに気を付けるとよいでしょう。

  • 加工品ではなく、生鮮食品をできるだけ選んでください。
  • たれや醤油を使用する場合、あらかじめ小皿に少量用意し、つけて食べるようにしてください。
  • 麺類の汁や煮物の煮汁などは塩分が多いので、残しましょう。
  • 食事の最初に食物繊維(とくに、海藻)の多い料理を食べ、塩分の吸収を抑えましょう。

控えた方がよい食材

  • 水産加工品(しらす、干物、サーモン、いくらなど)
  • 畜産加工品(ハム、ベーコンなど)
  • 漬物

など

 

また、コンビニやスーパーのお惣菜やインスタント食品、外食の頻度や量を減らし、できるだけ自炊をするようにしましょう。

そもそも「女性は痩せにくい」って本当?

専門家女性
女性は、男性よりも一般的に筋肉量が少ない人が多いため、基礎代謝量が少なくなり、痩せにくいことがあります。

また、排卵後から生理前までの時期は、妊娠に備えて体が栄養を蓄えようとするため、脂肪が燃焼しにくく体重が減りにくくなります。

さらに、生理前にはプロゲステロンという女性ホルモンが増加します。プロゲステロンには、水分を体に取り込みやすくする作用があるため、生理前はむくみやすくなり、痩せにくいと感じることがあります。

更年期になるとエストロゲンという女性ホルモンが減少します。エストロゲンは脂肪の燃焼を促す作用があるため、不足することで脂肪が蓄積されやすくなります。

糖質制限ダイエットで効果が出ない人に「より効率よく痩せるための方法」

専門家女性

糖質制限ダイエットで効果が出なかった場合、

  • 食べる順番を工夫する
  • 夕食の時間を早めにする

といった効率よく痩せるための工夫を実践してみてもよいでしょう。

その① 食べる順番を工夫する

専門家女性
副菜→主菜→主食の順で、よく噛んでゆっくり食べましょう。

食べる順番を工夫することで、エネルギーの過剰摂取血糖値の急上昇を抑え、痩せやすくなります。
単に糖質(主食)の摂取量を制限するよりも、副菜や主菜を先に食べることで満足感も得られやすくなります。

特に最初に海藻類を食べると、海藻に含まれる水溶性食物繊維が糖質の吸収をゆるやかにしてくれます。

その② 夕食の時間を早めにする

専門家女性
夕食の時間をできるだけ早め(18~19時ごろ)にとるようにしましょう。

夜は活動量も減り、脂肪蓄積しやすくなります。
夕食の時間を早めることで、脂肪蓄積を防げ、痩せやすくなります。

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