ストレスなのか、病気なのかわからないけど「体がだるい、やる気が出ない」。
30代女性のこんな状態は、何が原因?
ストレスや病気、疲労など、さまざまな原因について、解消法を紹介します。
病院を受診すべき症状や、何科を受診すればいいのかを解説します。
監修者
経歴
福島県立医科大学卒業
「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。
産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。
原因は「体内時計の乱れ」かも!
サーカディアンリズム(体内時計)が乱れると、心身に不調が起こります。
サーカディアンリズムとは、朝になると自然と目が覚め、体温があがって活動しやすくなり、お腹が空き、夜になると眠くなる、約24時間周期のリズムのことです。
疲れている、やる気がでないときは、生活習慣の見直しをしましょう。
生活習慣を改善する3つのポイント
1.朝ごはんをしっかりととる
朝ごはんをしっかり食べ、夜遅くの食事を控えてください。
朝ご飯は、体内時計を整える働きがあるので、何か一口でも食べて腸を動かしましょう。
そして夜遅くの食事は、消化を寝ている間に行うため、睡眠の質が低下します。
2.お風呂にゆっくり入る
夜はぬるめのお風呂にゆっくりとつかって、たまった疲れ、ストレスを解消しましょう。
3.規則的な睡眠をとる
毎朝起きる時間を同じにして、寝る前にスマートフォンを見ないようにしてください。
スマートフォンなどのブルーライトは、睡眠の質を落とすので、できるだけ浴びないようにしてください。
「女性ならではの原因」のケースも
女性ならではの原因に、月経前症候群(PMS)と更年期障害があります。
① 月経前症候群(PMS)
月経の14日ほど前に、女性ホルモンの変動で、イライラ、倦怠感、過食、むくみなどが生じます。
自分の女性ホルモンの変動を知り、生理前はいつもより30分早く寝ましょう。ピルや抗うつ薬、漢方や西洋薬などもPMSのコントロールに有効です。
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2022-12-23
PMSってどんな症状が出るの?
つらいときはどうすればいい?
PMSの主な症状やセルフケア方法など、分かりやすく解説します。
病院へ行く目安も紹介するので、当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
PMSとは
PMS(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)とは、月経の3~10日前から始まり、月経が始まると解消する心や体の不調のことです。
PMSが生じる原因は明らかにされていませんが、排卵後に起きる女性ホルモンの分泌量の変化や、ストレスなどが影響しているといわれています。
PMSは誰でもなるの?
日本では、月経のある女性のうち約7~8割が月経前に何らかの症状を抱えています。
また、100人中5人程度の人が「生活に支障が生じるほどつらいPMS」であるといわれています。
思春期の女性でPMSを示す割合が多い、という報告もあります。
PMSになりやすい人は?
真面目
几帳面
我慢しがち
上記に当てはまる人は、PMSになりやすいといわれています。
PMSの主な症状
頭痛
腹痛(下腹部痛)
腰痛
めまい・のぼせ
吐き気
乳房の張り感、痛み
食欲低下
倦怠感
イライラする
など
生理が始まると、「症状が軽くなる」「無くなる」という特徴があります
「PMS」と「PMDD」の違いは?
生理周期に伴う心と体の不調をまとめて、PMS(月経前症候群)と呼びます。
その中でも心の不調が強く出る場合は、PMDD(月経前不快気分障害)と診断されます。
PMSの対処法
1日3食、栄養バランスのとれた食事をとる
1日6~8時間程度の質のよい睡眠をとる
お腹を温める
ストレッチや軽い運動をする
PMSの症状には、上記の方法で対処するとよいでしょう。
対処法① 1日3食、栄養バランスのとれた食事をとる
PMSの症状は、ホルモンバランスの乱れにより悪化しやすくなります。
主食・主菜・副菜の揃った食事をとることで、栄養をバランスよく摂取でき、ホルモンバランスが整いやすくなります。
和定食のイメージで食事をとると、栄養バランスが整いやすいです。
食事を抜くと、体のリズムが乱れやすくなり、エネルギー不足になる可能性があるので、きちんと3食とるようにしましょう。
対処法② 1日6~8時間程度の質のよい睡眠をとる
ホルモンバランスを整えるためには、十分な睡眠時間を確保する必要があります。
毎日6~8時間程度、質のよい睡眠をとることを心がけましょう。
ただし、理想の睡眠時間には個人差があります。朝目覚めたときに疲れがとれていて、日中に眠気を感じない状態になるように心がけましょう。
「深い眠り」を得るためのポイント
朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる
昼寝は15時までに30分以内にする
夜は11時(遅くとも12時)には寝る
夕方以降は「カフェインを含む食品」を控える
夕食は就寝の2~3時間前までに済ませる
飲酒は、就寝の3~4時間前までにする
就寝の2~3時間前に入浴する
就寝前はできるだけパソコン・スマホを触らない
対処法③ お腹を温める
お腹を温めると腹痛の緩和につながります。お腹にカイロをあてて患部を温めるとよいでしょう。
温かい飲み物を飲んで、体の中から温めることもおすすめです。
対処法④ ストレッチや軽い運動をする
PMSによる頭痛には、肩や首回りの筋肉をほぐし、血流をよくすることがおすすめです。
ストレッチや軽い運動で、体をほぐしましょう。
ただし、体を動かしていて、ズキンズキンと血流に合わせて頭痛が起きたら、体を動かすのをやめて楽な姿勢で休みましょう。
病院に行く目安
体や精神面の不調によって「つらい」と感じているときは、医療機関の受診をおすすめします。
特に、
PMSのつらい症状が毎月起こる
日常生活や対人関係に支障が出ている
痛みや倦怠感が重く、仕事や学校を休むことがある
といった場合は、早めの受診をおすすめします。
PMSが悪化すると、脳機能のバランスを崩し、うつ病を発症するケースもあります。
心当たりのある方は、放置しないようにしましょう。
PMSの治療法
PMSで受診した場合、病院では飲み薬・低用量ピル・漢方薬などを用いて治療をします。
低用量ピルを使うと、生理前と後のホルモンの量の差を軽減できるため、PMSの症状がかなり楽になります。
ただし、妊娠を望んでいる場合には、低用量ピルが使用できないため、生活指導を中心とした治療になります。
婦人科を探す
② 更年期障害
自律神経の異常と、女性ホルモン(エストロゲン)の減少で、ほてり、めまい、不眠、不安などが続きます。
薬物療法(ホルモン補充療法、漢方薬など)、精神療法が行われます。
腰回りを動かす運動も効果的です。
婦人科を探す
「病気」が原因のケースも
①自律神経失調症
身体的(頭痛、胃痛、しびれなど)、精神的(不安、落ち込み、無気力など)な不調が起こります。
そのほか、全身のだるさ、食欲不振、睡眠障害などの症状があります。
対処方法
薬物療法、カウンセリングなどの心理的療法と、生活習慣の改善を行います。
受診の目安
日常生活に支障をきたしている場合は、病院へ相談してみましょう
心療内科、精神科、内科を受診してください。
内科を探す
※あなたの症状や各病院の設備などによって、適切な医療機関を紹介されることもあります。
②甲状腺機能低下症
代謝が低下し、倦怠感、だるさ、体温の低下、体重増加、皮膚の乾燥などの症状があらわれます。
そのほか、目や顔がはれぼったくなる、抜け毛、生理不順などの症状があります。
対処方法
薬物療法を行います。
受診の目安
症状が当てはまる場合は、内分泌内科、耳鼻いんこう科を受診してください。
耳鼻いんこう科を探す
※あなたの症状や各病院の設備などによって、適切な医療機関を紹介されることもあります。
③うつ病
眠れない、何をしても楽しくない、思考がネガティブになるなどの症状があります。
対処方法
治療では、薬物療法、カウンセリング、TMS治療(磁気治療)、電気けいれん療法を行います。
受診の目安
症状があらわれ、日常生活に支障をきたす場合は、心療内科か精神科を受診してください。
心療内科を探す
※あなたの症状や各病院の設備などによって、適切な医療機関を紹介されることもあります。
こんな症状は病院へ!
- 日常生活に困難感を感じる
- 眠れない、やる気のない日が2週間ほど続く
- 明らかにいつもと違う状態が続いている
体がだるいだけで病院に行ってもいい?
体がだるいというお悩みだけでも、病院に受診して大丈夫です。
心の不調が身体の不調としてあらわれる場合もあり、放っておくと悪化し、治療に時間がかかる場合もあります。
日常生活を維持しながら治療ができるように、早期発見、早期回復をめざしましょう。
いつもと違う状態が2週間続いたら、まずは不調に対応する診療科、または、かかりつけ医に相談してください。
思わぬ原因が見つかって、病気の重症化を予防することがあります。
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2019-05-30
「最近、体の調子を崩しがち・・・」
「休日も仕事のことばかり考えてしまう・・・」
その症状、もしかして適応障害かもしれません。適応障害の症状や対策まで、医師が詳しく解説します。
「適応障害」とは
「適応障害」は、職場の人間関係などのある特定の状況や出来事が、その人にとって、
とてもつらく耐えがたく感じられたために、心や体の調子を崩す病気です。
ストレス因子(=ストレスを引き起こす要因)を取り除く・緩和する、もしくは、ストレス因子から離れると、だんだんと調子はもとに戻ります。
「適応障害」と「うつ病」の違い
典型的なうつ病を発症している場合は、ストレス因子から離れても、気分の落ち込みが改善することはありません。
適応障害は「甘え」ではありません
ストレスに気づき、ストレスへの対処法を学ぶことは非常に重要です。
適応障害は、環境に適応することができず、心や体が疲れてしまう病気です。
決して「甘え」などではありません。
自分一人で抱え込まず、家族や親しい友人に相談することもよいでしょう。
働き方改革では、企業が労働者の健康を管理するため、産業医を巻き込むことについて触れられています。
今後、企業は労働者の健康管理ができるような組織づくりに力を入れると考えられます。
働き方改革では、労働時間の短縮に重点が置かれていますが、労働時間が減少し、時間あたりの生産性を向上させなければいけないとしたら、これまで以上に心身に負担になる可能性もあります。
職場で「適応障害になりやすい」4ケース
一生懸命働いているが、仕事量が多く、休めない
自分のペースで仕事ができない
仕事内容が、自分の性格や能力に合っていない
職場の人間関係がよくない
1. 仕事量が多く、休めない
2. 自分のペースで仕事ができない
→具体的にいうと…
残業時間が月に80時間以上
勤務時間中だけではなく、休日にも、常に仕事のことばかりを考えている
3.仕事内容が、自分の性格や能力に合っていない
→具体的にいうと…
自分の能力以上の仕事を任されている
自分の持つ知識や技術が生かされず、やりがいが感じられない
4.職場の人間関係がよくない
→具体的にいうと…
職場で孤立していて、困った時に相談ができない
同じ部署内で意見の食い違いがある
パワーハラスメントやセクシュアルハラスメントに苦しんでいる
「現場で立ち回る人」と「管理職」では、ちょっと違う
「現場で立ち回る人」で、適応障害になりやすいケース
さまざまな顧客と顔を合わせる必要がある営業の仕事は、心理的な負担が大きい職種のひとつです。
中には、クレームが多い顧客や、自分の性格とは合わない顧客と接することもあるでしょう。
プライベートであれば、そうした相手は避けることができます。
しかし、仕事となると、特に責任感が強く真面目な人は、「やらなければならない」と、無理をしてしまいます。
固定されたメンバーのみで顔を合わせて行う仕事であれば、それほどストレスを強く感じることは少ないかもしれません。
「管理職」で、適応障害になりやすいケース
これまで仕事の成績がよかったため、管理職に昇進したものの、部下の管理業務への適性がない場合に多いです。
管理職に昇進しても、なれない環境で働きにくいのであれば、適応障害を発症する場合があります。
管理職とは「マネジメント」と「意思決定の権限・責任」を担います。
したがって、仕事内容はガラっと変わることも少なくありません。
仕事を続けながら「メンタルを楽にする方法」は?
業務量を調整する
職場環境を整える
ストレス対処法を見つける
自己肯定感を高める
ストレス因子にもよりますが、上記の方法が考えられます。
① 業務量を調整する
業務量を減らす方法がないか、相談してみましょう。業務プロセスの効率化の可能性も検討しましょう。
② 職場環境を整える
通勤によるストレスが原因であれば、出社する時刻を変えてみる、人間関係が原因であれば、席の配置を変えてみる、といったことを、可能な範囲で行いましょう。
業務内容に対する適性の低さが原因であれば、配置転換も検討しましょう。
③ ストレス対処法を見つける
普段から、十分な運動や睡眠、バランスの取れた食事など、ストレスに強くなるライフスタイルを心がけましょう。
また、職場でも行える、自分なりのリフレッシュ方法を見つけましょう。(業務の合間の軽い運動、昼休み中の昼寝など)
④ 自己肯定感を高める
自己肯定感とは、あるがままの自分を受け入れ、自分自身をかけがえのない存在と思える感覚のことです。
適応障害になりやすい人は、この自己肯定感が低い傾向にあると言われています。
自己肯定感を高めるためには、自分の否定的な面ではなく、良い部分に目を向けること、否定的な感情がどうしても思い浮かんでしまう場合は、「自分は過度な思い込みをしている」と認識することが重要と思われます。
自己肯定感が低い傾向にある人は、自己表現が苦手である場合が多いです。この場合、アサーショントレーニングも効果的な方法の一つです。
※アサーショントレーニング:相手の気持ちを思いやりつつ、自分の考えや気持ちを率直に表現する方法を学ぶトレーニング
病院へ行く目安
適応障害の症状には、
情緒的障害
行為の障害
の2種類があります。
①には、抑うつ気分・不安・怒り・焦りや緊張といった症状があります。
②には、暴飲暴食・過度の飲酒・攻撃的な言動があります。
職場のメンタルヘルスにおいて重要な症状の具体例として、遅刻や欠席が増える、業務の成果が上がらない、といったことがあります。
こうした症状が現れた場合は、病院を受診して治療をする必要があります。
短期間によくなる場合もありますが、6ヶ月以上も続くことがあります。
うつ病に進展してしまうこともあります。
そうなる前に、我慢せず、病院を受診することをおすすめします。
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▼参考文献
『パニック障害』と『適応障害』(武田病院)
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2020-05-21
初めて心療内科に行くけど…実際には何を話すの?
心療内科で初診を受ける際の流れについて、お医者さんに聞きました。
当日準備していくことをはじめ、初診でかかる料金、診断書はもらえるのかどうかも解説します。
心療内科の初診の流れ
初めてで緊張する方もいらっしゃるかと思いますが、基本は一般の内科などと変わりません。
問診→診察という通常の病院受診と同じ流れで行われます。
<治療開始までの流れ(一例)>
電話やウェブで予約
来院、問診表を書く
診察を受ける
必要であれば検査
治療の開始
心療内科の予約のしかた
電話予約が一般的かと思われますが、最近ではウェブ予約ができるところも増えてきています。
時間がなくて電話ができない、電話が苦手という方でも予約することができます。初診は日時が決まっているところが多いため、調べてから行くのがよいでしょう。
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受診前に準備しておいたほうがいいことはある?
次のことが伝えられるように準備しておくと良いでしょう。
今、何に困っているのか
受診に至った経緯
いつから困っているのか
どのようなときに、どのような症状がでるか
思い当たるストレス要因 等
初診で聞かれること
(症状や状態にもよりますが)ストレス要因に関連するような質問をされる可能性があります。
例えば、家族との関係や本人の職業・仕事内容、交友関係や休日の過ごし方、趣味などの話です。あくまで関連のある事柄に対してなので、あまり言いたくないことは言わなくても大丈夫です。
いずれにしても専門家がお話を聞くので、安心して相談してみてください。秘密は守られます。
初診で持っていくもの
心療内科の初診には、次のものを持参すると良いでしょう。
保険証
お薬手帳(あれば)
現状「困っていること」や「医師に相談したいこと」を受診の経緯をスムーズに話せるようにメモを持っていくのもよいでしょう。
初診の費用目安
自己負担3割の方で、初診時は約2,500円~3,000円、2回目以降は1,500円程度です。
薬を処方された場合、診察とは別に薬代が5000円前後かかります。
検査を行った場合には別途1,000~3,000円かかりますが、検査の種類にもよります。
こんなときは、悩まず心療内科に相談してください
「ストレスで胃が痛い」「悩み事があり夜眠れず、不眠気味だ」「ストレスが多く髪が抜ける」「イライラが収まらない」などの症状がある場合は、早めに専門医に相談してみましょう。
心配事や悩み事、ストレスがあり、気持ちや情緒が不安定で「いつもと違う」と感じられているのであれば、受診することをお勧めします。
辛い、苦しい、不安な状態を長く我慢してしまうと、症状がより重いものになる可能性もあります。
早期受診のメリット
早期に治療を始めることで、治療期間が短く済む、正常な状態に戻るのも早くなる、通院の回数や医療費も安く済むというメリットがあります。
ストレスが要因の病気は特に、放置し続けることで症状が悪化してしまうケースが多く、うつ病もそのうちの一つです。
何よりも、軽い症状のうちに治療を受けた方が心身の負担もあまりかからずに済みます。
心療内科を探す
はじめての心療内科「よくある質問」
「診断書はもらえるの?」「心療内科に行ってはいけないと言われるのはなぜ?」
心療内科に関するよくある質問にお答えします。
質問1.診断書が欲しいのですが…
休職等の申請に診断書が必要な場合、すぐにもらえるものなのでしょうか?
診断書は本来診断がついて初めて発行されるものです。しかし診断書は医師に申し出れば、比較的速やかに発行されるところも多いです。
休職や職場に提出が必要な書類として、すぐに必要な場面が多いためです。病院によっては別に窓口が設けられている場合もあるため、受診の際に確認すると良いでしょう。
質問2.よく「心療内科に行ってはいけない」と言われるけど…
「行ってはいけない」「行ったら最後」と言われているのは、なぜなのでしょうか?
「行ったら最後」ということはありません。
そう言われるのは、精神科や心療内科のお薬を服用すると、患者さん自身の判断で勝手にやめることができず、飲み続けなければならないことが要因となっている可能性があります。
もしくは、薬の副作用が強くて日常生活により支障が出るなどという想像での発言かもしれません。
また、精神科・心療内科に行って診断を受けた時に、自分が精神病患者なのだと認めてしまうのが怖いと思ったり、周りの目を不安に感じる方もいらっしゃいます。
精神科や心療内科は、重い精神疾患を持つ人が行く場所というネガティブなイメージが少なからずあるというのが背景にあるようです。
つらい時は我慢せずに病院に行った方が良いのでしょうか?
ネット上でも多くの情報が錯綜していますが、自分の体の声を聞き、本当に辛い、苦しいと感じていて、日常生活に支障が出ているのであれば、相談だけでもいいので受診してみてください。
実際に、精神的な症状や心身症が現れているにも関わらず、受診を躊躇している方が多くいらっしゃいます。
しかし、自己判断で市販の漢方薬などの薬を飲み続けていたとしても、根本的な治療にはなりません。その点、専門の医師に相談することで、症状の要因をふまえた治療を受けることができます。
一人で抱え込まずにまずは相談してみましょう。
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参考URL
・心療内科で初診を受ける場合の流れを分かりやすく解説!/ひだまりこころクリニック栄院
https://hidamarikokoro.jp/sakae/blog/心療内科で初診を受ける場合の流れを分かりやす/
・精神科・心療内科の診察料金 | こころみ医学
https://cocoromi-cl.jp/knowledge/other/psychiatry/cost/
・診察にはどれくらいの費用がかかりますか? | 心療内科・精神科
https://namba-minato.com/faq/faq09/
・心療内科に行くべきかどうか迷う。受診すべき兆候とは?/神楽坂こころのクリニック
https://www.kagurazaka-mc.com/colum/psychosomatic-medicine/