ガングリオンとは｜自然治癒する？悪性腫瘍との見分け方は？

手首にできた腫れ…これはガングリオンかも！ 痛みはないけど、治療した方がいい？ 病院を受診するなら何科に行けばいい？ ガングリオンの対処法や治療について、お医者さんにお聞きしました。 悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。 ガングリオンは何科を受診する？ ガングリオンができたときは、整形外科を受診しましょう。 整形外科を探す 自然に治る？ 自然治癒することは度々ありますが… ガングリオンと診断された場合でも、特に生活に支障がなければ問題ないケースもあります。 しかし、ガングリオンはわかっていないことが多く、自己判断で放置しておくのは危険です。整形外科など病院で一度診察してもらいましょう。 自分でできる対処法は…ないの？ 患者さん自身ができる対処法はありません。 生活に支障がなければ普通に過ごすことは可能ですが、神経が圧迫されて痛みを感じる場合は、無理に動かさないようにして過ごしましょう。 無理に潰そうとすると、神経や皮膚を傷つけることがあるので、医師の診断を受けるようにしましょう。 病院ではどんな治療をする？ 気になる場合や痛みがある場合は、注射器で内容物を抜き取る治療法が一般的です。 患者さんが気にしておらず、生活に支障がなければ、治療をせずに経過観察するケースも多くあります。 しかし、ガングリオンは再発する可能性が非常に高いので、再発時は手術療法を選択することがあります。 こんなガングリオンは病院へ！ 動かすと痛い・巨大化・増加するといった症状があるときは、整形外科など病院に行きましょう。 巨大化・増加する場合は、別の病気の可能性があります。 基本的に、ガングリオンは良性の腫瘍ですが、悪性の場合もまれにあります。腫瘍の硬さに関係なく、悪性の場合があります。 自己判断せずに、診察を受けるようにしてください。 整形外科を探す 放置したらどうなる？ 治療が必要なガングリオンを放置すると 運動時に支障が出る 神経が圧迫され、しびれや痛みが出る 可能性があります。 ▼参考 公益社団法人　日本整形外科学会　ガングリオン https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/ganglion.html

「手の甲がしびれる…これはなに？」 原因には、神経麻痺や関節リウマチといった病気も考えられます。 病院に行く目安や受診すべき診療科をチェックしましょう。 なぜ？手の甲がしびれる… 手の甲のしびれは、手の甲につながる神経に異常が起きている可能性が高いです。 神経に異常が起こる原因には、病気やケガなどが挙げられます。 このしびれは大丈夫？病院行くべき？ 症状が出て間もない場合は、一旦様子を見てみましょう。 疲労によって、一時的に神経異常が起こることもあります。 症状が快方に向かい、その後繰り返さないようであれば、問題ないことが多いです。 こんなときは病院へ！ 強いしびれが数時間以上続く 症状を何度も繰り返す といった場合は、医療機関の受診をおすすめします。 上記のケースは、何らかの病気によって症状があらわれている可能性が高いです。 悪化すると、手術など負担の大きい治療が必要になるリスクがあります。 早めに医療機関で相談し、症状の原因を調べてもらいましょう。 病院は何科？ 手の甲のしびれは、整形外科で相談しましょう。 整形外科を探す 考えられる2つの原因 手の甲がしびれるのは、 橈骨神経麻痺（とうこつしんけいまひ） 関節リウマチ といった原因が考えられます。 原因①　橈骨神経麻痺（とうこつしんけいまひ） 橈骨神経が引っ張られたり、切れたりすると、手の甲にしびれが出る場合があります。 橈骨神経麻痺の「症状の特徴」 しびれなどの感覚障害 手首や指の付け根を動かしにくくなる 手首は動くのに、指の付け根が動かない 橈骨神経麻痺になってしまう「キッカケ」 二の腕の圧迫 骨折による神経損傷 腫瘍による圧迫 運動しすぎによる神経炎 などが原因として挙げられます。 橈骨神経は外部から影響を受けやすく、ケガや骨折がキッカケで発症するケースが多いです。 神経圧迫を招く腫瘍には“ガングリオン”などがあります。 ＜ガングリオンって何？＞ ガングリオンとは、関節の潤滑油である“滑液”が詰まって形成される、ゼリー状の腫瘍です。 手の関節付近に発生しやすいが、手の酷使との関係性は明らかにされていない。 若い女性に多く見られる傾向がある。 自分でできる対処法は？ ご自身でできる対処法はありません。 医療機関を受診し、診察を受けてください。 腫瘍が神経を圧迫している場合は、治療で取り除く必要があります。 病院は何科？ 橈骨神経麻痺は、整形外科で治療を受けられます。 整形外科では、薬を使った治療や運動療法、手術などによって症状の改善を図ります。 整形外科を探す 原因②　関節リウマチ 関節リウマチは、手や足の関節に炎症が起きて、動かしにくくなる病気です。 諸症状の一つとして、手の甲のしびれも挙げられます。 関節リウマチは30〜50代の女性に多く発症する傾向があります。 関節リウマチの「症状の特徴」 関節の腫れ 関節のしびれ、こわばり 微熱 倦怠感 手の変形 関節リウマチは、寒い季節や朝起きたときに症状が強くなります。 初期のうちは、動かしにくさ、しびれ、関節痛などがあるだけで、見た目に変化はありません。 しかし、徐々に進行していくと関節が損傷していき、手がいびつに変形していきます。 関節リウマチになってしまう「キッカケ」 関節リウマチは免疫機能の暴走によって、正常な関節の細胞（関節滑膜）が攻撃されることで発症します。 しかし、この誤作動がなぜ起こるのかは、はっきりとわかっていません。 自分でできる対処法は？ 関節リウマチは、ご自身のケアでは進行を抑えられません。 医療機関を受診して、治療を受けてください。 病院は何科？ 関節リウマチは、整形外科・リウマチ科で治療を受けられます。 医療機関では、主に薬を使った治療やリハビリテーションなどで改善を図ります。 ただし、関節症状の悪化がある場合は、手術が検討されるケースもあります。 リウマチ科を探す ※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。 ▼参考 公益社団法人日本整形外科学会　橈骨神経麻痺