「ホームホワイトニングにかかる時間はどれくらい?」
「理想の白さになるまでにかかる期間は?」
ホームホワイトニングについて、歯医者さんに聞いてみました。
ご自身で行う際の注意点も併せてチェックしておきましょう!
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歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
ホームホワイトニングにかかる時間は?
1日2時間程度のホワイトニング時間がかかります。
また、効果が出るまでの期間には個人差があります。
通常であれば、変化が出るのに2週間、理想の白さになるまで2ヶ月ほどかかります。
\ホームホワイトニングってどうやってやるの?/
ホームホワイトニングは、薬剤を入れたマウスピースを歯に装着して行う方法が一般的です。
時間を長くすると、効果もアップする?
ホワイトニングの時間を長くすると、知覚過敏など歯に悪影響を起こすリスクが高まります。
必ず決められた時間だけ、マウスピースを装着するようにしましょう。
ホームホワイトニングを行うベストな時間帯は?
ホームホワイトニングは、眠る前に行うのがよいでしょう。
ホームホワイトニングで薬を塗った後は、3、4時間程度は色のつく食事や飲み物は避ける必要があります。
また、マウスピースを装着していると話しにくく、人に会うときに邪魔になることも考えられます。
そのため、日中よりも食事を終えた寝る前がおすすめです。
ホームホワイトニングは寝ながらできる?
ホームホワイトニングを寝ながら行うのは避けた方がよいでしょう。
思わず時間を過ぎて眠ってしまったり、口から出してしまったりすることがあります。
夕食を終えて歯磨きをした後、就寝前のタイミングで装着すると良いでしょう。
ホームホワイトニングの頻度は?
1日1回2時間、2週間程度続けるのが通常です。
ただし、使用する薬剤や濃度によって使用期間や使用時間は異なるため、必ず説明書で確認してください。
効果を実感できるのはいつ?
白くなってきたと効果を感じ始めるのには、通常2週間ほどかかります。
しかし、途中で休んでしまったり、装着しない日があったりするとその分長くかかります。
「理想の白さ」になるのはいつ?
ホームホワイトニングを始めて、2ヶ月ほど経過すると理想の白さになっていくことが多いです。
ただし、個人差があるため、あくまでも目安の期間です。
効果の持続期間は?
食事や生活によって異なりますが持続期間は1~2年程度の場合が多く、1~2年後には後戻りします。
白い歯をできるだけ持続させたいのであれば、定期的に歯科でクリーニングを行い、数ヶ月~半年に1回ホームホワイトニングを行うとよいでしょう。
ホームホワイトニングの注意点
- 着色の強い食べ物は控える
- 使用時間を守る
- 酸性の食べ物は控える
- 使用年齢を守る
などに注意しましょう。
その① 着色の強い食べ物は控える
ホワイトニングを行なっているときは色素の濃い、色素のつきやすいものは控えましょう。色素が歯に着色してしまいます。
どうしてもコーヒーや烏龍茶、紅茶などを飲みたいときは、ストローを使って歯に着色がつかないように工夫して飲みましょう。
また、タバコに含まれるタールは歯を汚すため、ホワイトニングをする場合はタバコを控えた方がよいでしょう。
色素が濃い・着色しやすいもの
赤ワイン、チョコレート、カレー、バナナ、ココア、茶色いお茶(烏龍茶など)、コーヒー など
その② 使用時間を守る
ホームホワイトニングには使用時間が決められており、この時間を長くしてしまうと歯に悪影響が生じ、知覚過敏などを発症することがあります。
知覚過敏になると、熱いものや冷たいものが沁みて痛みのような感覚を覚えます。
急に口の中に痛みを感じると、日常生活で不快感が生じるため、正しく装着して知覚過敏を避けましょう。
その③ 酸性の食べ物は控える
酸性の飲食物は、歯の表面に存在している「カルシウム」を溶かしてしまう働きがあります。
ホワイト二ング後は特にその働きが強まるため、歯の表面を荒らしてしまう原因になります。
歯の表面が荒れると、知覚過敏になったり、虫歯が一気に進行したりするなど、さまざまなトラブルを引き起こす原因になります。
酸性の食べもの
柑橘類(みかん・グレープフルーツなど)、ケチャップ、トマト、ソース類、醤油類、いちご、炭酸飲料、クエン酸、ほうれん草 など
その④ 使用年齢を守る
ホワイトニングは歯科医院で行うホワイトニング、ホームホワイトニング含め15歳以上の年齢にならないと行えません。
14歳未満は成長過程にあり、ホワイトニングで使用する薬剤の影響を強く受ける可能性があるためです。
同様に小さなお子さんの着色汚れを気にする保護者の方もいますが、小さなお子さんは乳歯で歯の強さも永久歯とは全く異なります。
小さなお子さんへは使用しないでください。
ホームホワイトニングを検討している場合は、歯科の受診をおすすめします。
お口の健康のためにも、歯の状態のチェックを受け、ホワイトニングで気になることなどを相談してから始めると良いでしょう。
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2021-10-29
「銀歯を白くしたい!」
「治療にかかる費用は?保険適用になる?」
銀歯を白くする方法を、歯医者さんに聞いてみました。
メリット・デメリット、費用目安についても解説します。
銀歯を白くするのは可能?
銀歯は、被せ物の交換によって白い歯にすることは可能です。
銀歯を白くする治療方法には、保険適用と自由診療がありますが、費用が大きく異なるため、事前に受診する歯科で相談しましょう。美容目的で銀歯を白い歯にする場合は、保険適用外です。銀歯が劣化したり、外れてしまったりした場合は、保険が適用されます。
また、使用する素材や治療する部位によっても保険が適用されるかどうかが異なります。
例えば、前歯の中央から左右3番目の歯は硬質レジンジャケット冠が、4番目と5番目の小臼歯の被せ物はハイブリッドセラミックレジン冠が保険適用になります。
銀歯を白くするメリット&デメリット
メリット
虫歯の再発予防
銀歯は接着が弱いため、隙間ができて菌が侵入し、虫歯が再発しやすくなります。
セラミック等、歯を白くするために使用される材質は、接着剤にもよりますが虫歯が侵入しにくいほか、表面がツルツルしているタイプが多いため、汚れが付きにくく、さらに汚れを落としやすいというメリットがあります。
見た目が整う
銀歯から白い歯に変わると、全体の歯の色のバランスがとれて見た目が整います。
金属アレルギーを起こさない
白い被せものに変更する場合、セラミックなど、金属を使用しない素材を選択できます。
銀歯は口腔内で金属イオンになり溶出します。
この金属イオンが長期にわたり体内に溜まり、一定の量を超えてしまうと金属アレルギーを起こす場合があります。
長持ちする
使用する材質(セラミック等)によっては、銀歯よりも長くきれいな状態を維持できるケースが多いです。
デメリット
治療費が高額
保険適用対象外の材質で歯を白くする場合、高額になるケースが多いです。
例としてセラミックを挙げると、1歯あたり10〜15万円程度かかります。
材質によっては耐久性が低い
セラミック(陶器)の場合、使用する種類によっては、銀歯よりも耐久性が低いタイプがあります。
ただし、耐久性が高い白い材料(ジルコニア)もあります。
歯を削る場合がある
銀歯を白いものに交換する場合、その材料に対して形を整えるため歯を削ることがあります。
銀歯を白くする方法
コンポジットレジン(保険適用)
銀歯を白く塗る(安い・保険適用外)
セラミック治療(保険適用外)
シンデレラスマイル(保険適用外)
などの治療法が主に検討されます。
その① コンポジットレジン(保険適用)
白い歯科用のプラスチック(コンポジットレジン)を使って銀歯を白くする治療法です。
銀歯を外してコンポジットレジンを詰め、特殊な光を照射して固めることで、自分の歯に近い色になります。
耐久性は低いので、強い力がかかる場面が多い奥歯での使用には向いていません。
(最近のコンポジットレジンは耐久性も上がっているため、奥歯で使用できる場合もあります)
部分的な銀歯
小さいサイズの銀歯
前のほうにある歯(あまり力がかからない場所にある歯)
などの場合に行われるケースが多いです。
費用は?
基本的には保険適用になり、1本2,000円程度のケースが多いです。
受診する医療機関により異なるため、事前に確認しましょう。
<コンポジットレジンのメリット>
金属アレルギーを起こさない
歯を削る量が少ないケースが多い(健康な部分の歯を残せる)
治療期間が短い(1日で終わる)
硬くない材質のため、噛み合う歯にダメージを与えにくい
<コンポジットレジンのデメリット>
長期間使用により変色する場合がある
強度が低く、噛み合わせが強い部分や奥歯への使用には向いていない
硬くない材質のため割れたり、欠けたりする可能性がある
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その② 銀歯を白く塗る(安い・保険適用外)
「ホワイトコート」という銀歯を白く塗る治療法です。
銀歯(歯)表面に、白色の歯専用マニキュアを塗って光で固め、歯を白く見せます。
使用するマニキュアの成分は、歯科用プラスチックとほとんど同じです。
治療する時間がない
一度の受診で歯を白くしたい
手軽に歯を白くしたい
などの場合に行われるケースが多いです。
費用は?
保険適用外になり、1本当たり2,000円〜5,000円程度のケースが多いです。
受診する医療機関により異なるため、事前に確認しましょう。
<銀歯を白く塗るメリット>
1回の施術で歯を白くできる
通院の必要がなく手軽に治療を受けられる
歯を削るなどの処置が不要で痛みを伴わない
<銀歯を白く塗るデメリット>
虫歯がある部分には施術できない
1回の施術で1~3ヶ月程度しか白さを維持できない
銀歯を白くできる部分は歯の側面のみ(噛む面は噛むと剥がれ落ちるため塗れない)
ホワイトコートを行った部分に厚みが出る
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その③ セラミック治療(保険適用外)
白いセラミック素材を歯に被せる治療方法です。
セラミック治療は、耐久性がある、美しく見えるなどの特徴があります。
もとの自身の歯と同じような色・質感に修復したい
違和感があまりない歯にしたい
などの場合に行われるケースが多いです。
費用は?
保険適用外で、使用するセラミックの種類によって費用が異なります。
オールセラミッククラウン
1歯10〜15万円程度のケースが多いです。
機能性、審美性(見た目)ともに優れているタイプで費用が高額です。
ジルコニアクラウン
1歯5〜10万円程度のケースが多いです。
耐久性、審美性(見た目)ともに優れているタイプで費用が高額です。
取り扱っている歯科が少ないという欠点があります。
受診する歯医者に事前に確認しましょう。
<セラミック治療のメリット>
審美性が高いため美しい仕上がりが期待できる
きれいな状態を維持できる(経年変化が少ない)
本来の歯の色に近づける
耐久性が高いため奥歯にも使用できる
<セラミック治療のデメリット>
使用する種類により衝撃に弱いものがあり、割れる場合がある
他の材質よりも歯を削る量が比較的多い
費用が高額になる
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その④ シンデレラスマイル(保険適用外)
シンデレラスマイルとはマウスピース型装置で、ウィッグや付け爪のように歯の上に被せて銀歯を白く見せる方法です。
シンデレラスマイルは歯型を取ってから作成するため、歯にピタッと固定されます。
一回装着すると、外れたりずれたりする心配がほぼありません。
すぐに治療を開始できない
手軽に歯をきれいにしたい
自分の歯を削りたくない
などの場合に行われるケースが多いです。
費用は?
保険適用外で、費用はほとんど一律で、上顎160,000円、下顎160,000円です。
<シンデレラスマイルのメリット>
歯を削るなどの処置が不要
取り外しが自由なため清潔に使用できる
必要な場面で手軽に歯をきれいにできる
好みの色を選べる
<シンデレラスマイルのデメリット>
作成後、多少の調整が必要な場合がある
歯型をとってから完成までに3週間程度かかる
費用が高額になる
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自分に合った方法を選ぼう
銀歯を白くする方法は色々ありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
それらを比較しながら、自分に最適な方法を選択するようにしましょう。
虫歯の有無、銀歯の大きさなど、口の中や歯の状態によって治療の方法も異なるので、一度歯科で相談することをおすすめします。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
日本歯科保存学会
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。