口唇ヘルペスの感染力はいつまで?
赤みや腫れ、水ぶくれが治った後はどれぐらいまで感染するの?
いつからキスしていいの?
口唇ヘルペスの感染力や、感染しないための予防法などについて医師に聞きました。
監修者
経歴
鳥取大学医学部 卒業
たがしゅうオンラインクリニック院長
脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門とし、主として糖質制限食やストレスマネジメント指導を中心に内科疾患全般に対しての診療を行うオンライン総合診療医。また東洋医学会専門医でもあり、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。
口唇ヘルペスはいつまで感染力があるの?
ヘルペスウイルスは一度感染したらなくならない
口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスに感染することで起こる感染症です。
このウイルスは一度感染してしまうと神経節に潜伏し続け、なくなりません。感染力は症状がおさまった後10日間ほどで弱まりますが、接触には注意するようにしましょう。
ヘルペスウイルスは感染力が強く、接触によって感染します。直接的な接触以外にも、タオルや食器などを通して感染することもあるので、口唇ヘルペスの症状がおさまった後すぐに共用のものを他人と使用するのは避けるようにしましょう。
かさぶたが取れたらうつる可能性は低くなる
ヘルペスウイルスは完治した後も神経節に潜伏しているため、治ったからといって絶対に感染しないとは言い切れません。ですが
一般的には赤みや腫れの炎症がおさまり、水ぶくれがかさぶたになったあたりから感染力が弱まり、その後皮膚が完全に作られると感染するリスクは低くなると言われています。
ただ、あくまでもこれは目安であり絶対に感染しないとは言い切れません。接触した相手の免疫力が低下していたりすると、感染した後すぐにウイルスが活性化してしまうため、すぐに症状が出てしまうこともあります。
7日間~10日間程度は触れ合いを避けるようにしよう
口唇ヘルペスは感染後、ウイルスが活性化し、唇のかゆみやピリピリ感などの違和感を覚える前駆症状が出始めます。その後、数日してから赤みや水疱ができてきます。
適切な治療をすれば7日間~10日間ほどで治ることが多いです。その間は感染力が高いため、触れ合いなどは避けるようにしましょう。
治るスピードはあくまで目安です。ウイルスに感染した初期段階での治療が遅れると長引いてしまい、10日前後では治らないことも。口唇ヘルペスは感染したウイルスが増殖することで症状が出るため、なるべく初期段階でウイルスを活性化させないことがとても重要です。
もしかしたら感染したかも?と感じたら、早めに病院に行ったり、市販の抗ウイルス薬を使うようにすることで、完治までの期間を短くすることができます。
合わせて読みたい
2024-08-08
キスで口唇ヘルペスがうつるのはいつまで?
いつからうつらなくなる?
キスしてしまった時の対処法やうつらないための予防法は?
口唇ヘルペスのキスによる感染期間やうつらないための対処法について解説します。
【時期】口唇ヘルペスが感染しやすいのはいつまで?
かさぶたがとれて皮膚が完全に再生するまではうつる確率が高い
口唇ヘルペスは水ぶくれがある状態の時が一番感染力が高く、その後かさぶたがはがれてその下の皮膚が完全に再生されて症状がおさまっていきます。水ぶくれの中には大量のウイルスが増殖しているため、その時期は一番感染する確率が高い時期。かさぶたがとれて皮膚が完全に再生された後から徐々に感染力が落ちるとされています。
ですが、かさぶたがとれたからといってすぐに感染力がゼロになるわけではなく、あくまで「感染力が低くなる」程度。 キスのような直接接触は、できればかさぶたがとれてからすぐではなく、その後様子を見て完全に皮膚が再生されて元通りになってからの方が望ましいです。
赤みや腫れ、水膨れがなくなってから7日~10日間程度が目安
一般的に、口唇ヘルペスの感染リスクは、赤みや腫れ、水膨れがなくなってから7日~10日間程度でかさぶたがとれて皮膚が完全に再生されてくることが多いです。 それまでは感染リスクが高いので、キスは控えるようにしましょう。
10日ほど経った後でも症状がおさまっていなければもちろん感染リスクは高いです。しっかりと感染対策を行い、直接接触を避けるようにして感染拡大を防止するように注意しましょう。
かさぶたが取れた直後はまだうつるかも。キスは控えて
口唇ヘルペスのウイルスは、かさぶたができた段階ではまだ感染能力を持っていることが多いです。そのため、まだ皮膚が再生しきっていない段階でかさぶたが取れてしまった場合などは感染力がまだ高い状態なので注意しましょう。
念のため、直接接触はかさぶたが取れてから7日~10日間ほどあけてからが望ましいです。
それでも感染リスクはゼロではないため、予防や対策をきちんとすることが大切です。
性器にも感染するので要注意
口唇ヘルペスと性器ヘルペスはどちらも単純ヘルペスウイルスの感染によりおこるため、口唇ヘルペスウイルスをもっている人の口が性器に触れた場合、性器ヘルペスに感染している可能性があるので注意が必要です。
口唇ヘルペスの疑いがある場合には、オーラルセックスなどは控えるようにしましょう。
【予防法】キスしたい…うつらないためにはどうすればいい?
キスは口唇ヘルペスに感染する一番の原因。なるべく控えて
口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスによって起こる感染症です。このウイルスは感染力が強く、接触によって感染します。そのため、キスのような直接接触があると感染する確率が高くなります。
口唇ヘルペスは症状が出ている時でなくても唇にウイルスが潜伏していることがあるため、目に見える炎症などがなくても口唇ヘルペスに感染することがあります。 もしも唇にピリピリするような違和感がある場合は、感染拡大防止のために誰かとキスをしたり、直接接触するのは控えましょう。
とにかく「免疫力」を高めておくことが大事!
口唇ヘルペスは侵入したウイルスが増殖・活性化して症状が出るため、予防には
そもそもウイルスを侵入させない
侵入したウイルスを活性化・増殖させない
の2つが大事。それにはどちらも免疫力を高めておくことが大切です。
免疫力が高ければ、ウイルスと接触した時に侵入させないことにも繋がるし、もしウイルスが侵入したとしても活性化させずに潜伏させたまま症状が出ずに済むこともあります。
日ごろからストレスを溜めないように意識したり、免疫力が落ちている時は特に注意して生活するように心がけましょう。
免疫力を高める方法
免疫力を高めるには、
バランスのとれた食生活
十分な睡眠
ストレスを溜めない
日焼け予防
適度な運動
などを心がけるようにしましょう。
また、アルコールの過剰摂取や過労なども免疫力が下がる原因に。自分の身体をいたわりながら、日々の生活でストレスを溜めないことが大切です。
ビタミンC・ビタミンE・亜鉛を摂ることを意識しよう
ビタミンCやビタミンE、亜鉛には抗酸化作用があり、免疫機能をサポートしてくれるため積極的に摂るように心がけましょう。腸内環境を整えることも免疫力強化に役立ちますよ。
ビタミンCは柑橘類やパプリカ、ブロッコリーに多く含まれ、ビタミンEはアーモンドやひまわりの種、アボカドに豊富です。一方、亜鉛は牡蠣や牛肉、豆類から摂取できます。
口唇ヘルペスに感染しない・感染した場合に発症させないために、しっかり内側からも免疫力を高めていくことが大切ですよ。
【対処法】もしもキスしてしまったら?うつった時にやるべきこと
今すぐ対処して!口唇ヘルペスは早めの対処が大事
口唇ヘルペスはウイルスによる感染症のため、症状をひどくしないためにはとにかくウイルスの増殖を抑えることが大切。対応が遅れれば遅れるほどウイルスが増殖し、腫れや赤みも増してしまいます。そのため、感染したと思ったら何よりもウイルスを増殖させないよう、まだウイルスが少ない段階でとにかく抑えることが重要!ウイルスの増殖を防ぐためには「抗ウイルス薬」を使用するのがいいでしょう。
本当は感染の疑いがある段階で病院へ行くのが望ましいですが、難しい場合は市販薬を使用するだけでも発症を遅らせることに繋がります。
感染=発症とは限らない。発症せずにすむ場合も
ヘルペスウイルスに感染したからといって、すぐに発症するわけではありません。ヘルペスウイルスは感染後、神経節に潜伏します。そのままウイルスが増殖・活性化しなければ症状が出ず、気が付かないこともあります。その後、免疫力が低下した時にウイルスが活性化し、症状が出てきます。
そのため、発症していないからといって感染していないとは限りません。 口唇ヘルペスウイルスはかなり感染力が強いので、発症している方とキスをした場合は注意が必要。 ウイルスが増殖する前に対処することが大事ですので、とにかくキスをした後、唇にピリピリ、むずむずとした違和感がないかをチェックしていてください。
口唇ヘルペスの予防には初動がとても大事!油断せず、対策をしっかり行うようにしましょう。
違和感があったらすぐに「抗ウイルス」薬を塗ろう
唇にかゆみやピリピリ感を感じた場合、その段階で「抗ウイルス」薬を塗るのがおすすめ。ヘルペスウイルスの増殖を防ぐことで、症状の悪化を最小限に抑え、回復までも短縮することができます。
病院で対処してもらうのが望ましいですが、すぐに行けなければ市販のヘルペスウイルスの増殖を抑えられる抗ウイルス薬を使いましょう。ウイルスの増殖を抑え、症状を軽減する効果が期待できる成分が入っている塗り薬などがおすすめです。
病院では抗ウイルス薬の飲み薬を処方されることが多いですが、市販だと飲み薬がありません。悪化させないためにはできるだけ早めに病院を受診するのが望ましいですが、すぐにいけない場合には市販されている塗り薬を使うのもいいでしょう。
「アクシロビル」や「ビダラビン」の成分が入った薬を選ぼう
抗ウイルス作用がある成分「アクシロビル」や「ビダラビン」は、発症初期に使用することで水膨れやかゆみを早く治めることが期待できます。 この2つの有効成分のどちらかが入っている市販薬を選びましょう。
市販薬では「アラセナS」「アクチビア軟膏」がおすすめ
アラセナS
抗ウイルス成分「ビタラビン」が配合されているクリームです。 クリームタイプで伸びがよく、べたつきが少ないのが特徴。塗った後も目立ちにくいので、メイクの前や人と会う時にも使いやすいです。
アクチビア軟膏
抗ウイルス成分「アシクロビル」がヘルペスウイルスの増殖を抑えてくれます。 軟膏タイプなのでより患部に留まって保護してくれるので、痛みが強い方や寝る前などに使用する時におすすめです。
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。
感染=発症ではない。神経節に潜伏したままの場合も
ヘルペスウイルスに感染したからといって、すぐに発症するわけではありません。ウイルスが神経節に潜伏していても、増殖・活性化しなければ症状が出ず、気が付かない場合もあります。その状態でも接触すれば他人に感染する可能性があるので、注意しましょう。
ウイルスは感染後必ずしもすぐに症状が出るわけではなく、潜伏期間があることが多いです。その状態だと自覚症状はほとんどなく、日常生活に支障もありません。
ですが、免疫力が低下したりなど何かのタイミングでウイルスが活性化することにより口唇ヘルペスの症状が出始めることがあります。そのため、口唇ヘルペスを発症させないためには、ウイルスが増殖しないよう免疫力を高めておくことがとても大切です。
タオルや食器などにも注意
ヘルペスウイルスは感染力が強く、キスのような直接接触以外にも、タオルや食器などを通じても感染する可能性があります。
不要な感染機会を避けるため症状のある時期は、感染者が使用したタオルで顔を拭いたり、飲み物を同じコップで飲んだ場合も要注意!ペットボトルの回し飲みなども控えましょう。口唇ヘルペスに感染している可能性が高い人とは共有のアイテムを使用するのを避け、なるべく接触しないように徹底することが大切です。
【予防】口唇ヘルペスにうつらないようにする方法
口唇ヘルペスはウイルス。ウイルスの増殖を防ぐことが大事
口唇ヘルペスはウイルスが原因で起こるため、発症させないためにはそのウイルスの増殖を防ぐことが何よりも重要です。ウイルスが活性化しなければ発症率を低く保て、症状の悪化や感染拡大を防ぐことに繋がります。
ウイルスの増殖を防ぐには、まだウイルスの数が少ない初期段階で対処することがとても大切。その段階で抗ウイルス薬を使ったり、免疫力を上げておくことで、口唇ヘルペスが発症するほどまでにウイルスが活性化せず抑えられることもあります。
抗ウイルス薬は病院で処方してもらうのが望ましいですが、市販でも販売されています。おすすめアイテムを後述しているので参考にしてくださいね。
免疫力の低下でウイルスが活性化する
免疫力の低下は、ウイルスが活性化する大きな原因のひとつ。身体の抵抗力が弱まることで潜伏しているウイルスが増殖し、口唇ヘルペスの症状があらわれることに繋がります。そのため、口唇ヘルペスの予防には免疫力を上げることがとても大事なんです。
逆に、口唇ヘルペスのウイルスと接触した場合でも、発症前やかさぶたがはがれた後のウイルスの感染力が弱い状態であれば、免疫力が高ければ感染自体せずにすむ場合もあります。とにかく免疫力を高く保つことが大切な予防法のひとつ!しっかり日常生活から意識して、免疫力を上げていきましょう。
免疫力を高める方法
免疫力を高めるには、
- バランスのとれた食生活
- 十分な睡眠
- ストレスを溜めない
- 日焼け予防
- 適度な運動
などを心がけるようにしましょう。
また、アルコールの過剰摂取や過労なども免疫力が下がる原因に。自分の身体をいたわりながら、日々の生活でストレスを溜めないことが大切です。
合わせて読みたい
2022-05-31
すぐにストレスを感じてしまう…
どうしたら変われる?
まずは、「ストレスを感じない人の特徴」を知ることから始めましょう。
ストレス耐性を上げるための具体的な対策をお医者さんが詳しく解説します。
“自分を変えたい”と思っている方は必読です。
ストレスを感じない人の特徴
自分の感情を理解している
リラックスして生活している
周囲の人との関係が良好(楽しく付き合っていける)
必要以上の競争心や対抗心を持たない
自分の意思がしっかりしていて周囲に流されない
オンとオフの切り替えが上手
集中力がある
上記は、ストレスを感じる場面が少ない人の特徴です。
共通する部分としては、「心に余計な負荷をかけない」という姿勢が挙げられます。
いわゆる“ストレスを感じない人”は、自分と他者を比べることをせず、「出世しなければ」という焦燥感もそこまで強くありません。
自分の生きるペースに従い、「自分の力では変えられないこと」を素直に受け入れる傾向もあります。
【見比べてみよう】ストレスを「感じやすい人」「感じない人」
ストレスを感じにくい人
ストレスを感じやすい人
マイペース
過剰な競争心を持たない
他者に対して温厚
感情表現が上手
自分なりのリラックス法を知っている
心に余裕がある
些細なことを気にしない
周囲に振り回されない
自然に頼み事ができる
プラス思考
せっかち
競争心が強い
他者に厳しい
感情を抑えがち
いつも忙しくしていないと不安
漠然とした焦燥感・不安感がある
完璧主義
周囲の評価を気にする
人に何か頼むことが苦手
マイナス思考
ストレスを感じやすい人は、「誰かに評価されたい」「嫌われたくない」という気持ちに支配されやすいです。
自分に厳しくしすぎる傾向があるため、自然と他者への評価も厳しくなり、イライラが募っていきます。
一方ストレスを感じない人は、自分のスタンスを保ちつつ周囲の人々と関わりを持ちます。
自分の心と穏やかに向き合っているため、他人に優しく接する人が多いです。
今からでも「ストレスに強い人」になれる?
すぐにストレスを抱えてしまうのが悩みです。
ちょっとくらいのことには動じない、ストレスに強い・安定した人になる方法はあるのでしょうか?
性格自体を変えるのは難しいですが、「ストレスとの向き合い方」を上達させる方法はあります。
心の動きに左右されにくくなることで、少しずつストレスに強い人になっていくことでしょう。
不安・イライラを感じるのは、自分の考え方や行動が関係している場合もあります。
まずは自分自身と向き合い、「どんなことでストレスを感じるのか」を振り返ってみましょう。
ストレスの原因と上手く向き合っていくことが、ストレスに強い人になるための第一歩だといえます。
実践してみよう!「ストレスを溜めないコツ」
ストレスを溜めないようにするには、自分の考えをポジティヴな方向に持っていくことが大切です。
まずは、
一人で抱え込まず周囲の人に相談する
自分が「できたこと」に目を向ける
自分に「変えられないこと」は受け流す
といった行動・考え方を心がけてみましょう。
① 一人で抱え込まず周囲の人に相談しよう
イライラしたり不安を感じたりしたら、周囲の人に「悩み」や「自身の考え」を話してみましょう。
人と会話すると、考えがまとまって気持ちが落ち着きやすいです。
他者の意見を参考にできるので、「ストレスの原因との向き合い方」も少しずつ明確になっていくでしょう。
② 自分が「できたこと」に目を向けよう
失敗した経験を振り返ってみると、その中には「達成できたこと」「努力したこと」もあるはずです。
まずはそれらを行えた自分を褒めてあげましょう。
できたことに注目すると、さまざまな経験を前向きに捉えられるようになります。
「この部分では確かに成功した」という体験が自信に変わることで、次第にストレスに強い人になっていくでしょう。
一方ストレスが溜まりやすい人は、完璧主義の傾向があります。
「できなかったこと」に注目してばかりいると、多くのケースが失敗体験になってしまい、気持ちが落ち込みやすくなります。
③ 「自分に変えられないこと」は受け流そう
現状抱えているストレスの原因の中には、「自分で変えられないこと」「避けられないこと」もあります。
変えられないものを前にしたときは、割り切って受け流すことも大切です。
例えば、仕事で提案した“渾身の企画”が通らなかったとします。
「素晴らしい企画なのに、何がダメだったんだろう」と落ち込んでしまうこともあるでしょう。
そんなときは「結果は結果だし、仕方ないか」と一旦受け流してみましょう。
企画が通るか否かは会社・上司の判断によるものなので、そもそも自分だけでどうにかできるものではありません。
また、企画を提案したときの努力は、ご自身のスキル向上の糧になっているはずです。
気持ちがすっきりすると「企画した内容を他で試してみるのも面白いかも」と前向きな考えが浮かんでくることもありますよ。
ストレス耐性を上げる「生き方」
自律神経を整えると、気持ちが不安定になりにくくなります。
自分が「ストレスに弱い」と感じている人は、
規則正しい生活を送る
十分な睡眠をとる
軽めの運動を毎日15分程度行う
といった点を日頃から意識してみましょう。
それぞれ解説していきます。
① 規則正しい生活を送ろう
毎日同じ時間に起床する
朝はカーテンを開けて太陽の光を浴びる
昼と夜を逆転させない
といった規則正しい生活を心がけましょう。
忙しい方は眠りにつく時間が遅くなりやすいですが、起床時間はできるだけ一定にしましょう。
リズムが安定した生活を送っていると、ストレスに強い「健康な心身」の維持につながると考えられます。
② 十分な睡眠をとろう
「良質な睡眠」のためのポイント
就寝直前までスマホやパソコンを使用しない
寝酒を控える
部屋の照明を暗くする
良質な睡眠を十分にとっていると、心身がリセットされて、ストレスの悪影響を受けにくくなると考えられます。
逆に睡眠不足だと思考力・集中力が低下したり、体調を崩しやすくなったりしてストレスが溜まりやすいです。
③ 毎日15分程度、軽めの運動をしよう
ウォーキング
ヨガ
ストレッチ
等の軽めの運動を毎日15分程度行いましょう。
軽めの運動は気分転換になり、心身のリフレッシュにつながります。
また、血行が促されることで、ストレスからくる頭痛・腰痛・肩こり等の改善も期待できます。
それでも「どうしてもストレスが溜まる」ときは…
「どうしてもストレスが溜まってつらい…」というときは、まず信頼できる周囲の方(上司・家族など)に相談してみましょう。
相談できる相手がいない場合は、精神科のクリニック、もしくは公共機関で相談するとよいでしょう。精神科では、心の病気とまでいかない方でも悩みを相談しても大丈夫です。ただし診療内容によっては自由診療になるケースもあります。
自分だけで悩みを解決しようとすると、精神的苦痛が大きくなって心身に悪影響を与えやすいものです。他者の意見や見解を知ることで、状況改善の糸口が見つかるケースも多々あります。
ストレスが溜まってどうしようもないときは、一歩踏み出す勇気を持って相談してみましょう。
精神科を探す
▼参考
厚生労働省 こころの耳 ストレス軽減ノウハウ
東洋経済新報社 「ストレスに弱い人」に教えたい3つの対処法
ヤクルト なぜかストレスを感じやすい…その原因は性格だった!?
ビタミンC・ビタミンE・亜鉛を摂ることを意識しよう
ビタミンCやビタミンE、亜鉛には抗酸化作用があり、免疫機能をサポートしてくれるため積極的に摂るように心がけましょう。腸内環境を整えることも免疫力強化に役立ちますよ。
ビタミンCは柑橘類やパプリカ、ブロッコリーに多く含まれ、ビタミンEはアーモンドやひまわりの種、アボカドに豊富です。一方、亜鉛は牡蠣や牛肉、豆類から摂取できます。
口唇ヘルペスに感染しない・感染した場合に発症させないために、しっかり内側からも免疫力を高めていくことが大切ですよ。
【対処法】うつった!と思ったら今すぐやって!
うつったかも?と思ったら抗ウイルス薬を使おう
口唇ヘルペスの治療は、何よりも早めの対処が重要!対応が遅れれば遅れるほどウイルスが増殖し、腫れや赤みも増してしまいます。唇にかゆみやピリピリ感を感じた場合、その段階で「抗ウイルス」薬を塗るのがおすすめ。ヘルペスウイルスの増殖を防ぐことで、症状の悪化を最小限に抑えることができます。
病院で対処してもらうのが望ましいですが、すぐに行けなければ市販のヘルペスウイルスの増殖を抑えられる抗ウイルス薬を使いましょう。ウイルスの増殖を抑え、症状を軽減する効果が期待できる成分が入っている塗り薬などがおすすめです。
薬局で買えるのは「アラセナS」「アクチビア軟膏」
抗ウイルス作用がある成分「アクシロビル」や「ビダラビン」は、発症初期に使用することで水膨れやかゆみを早く治めることが期待できます。この2つの有効成分のどちらかが入っている市販薬を選びましょう。
アラセナS
抗ウイルス成分「ビタラビン」が配合されているクリームです。クリームタイプで伸びがよく、べたつきが少ないのが特徴。塗った後も目立ちにくいので、メイクの前や人と会う時にも使いやすいです。
アクチビア軟膏
抗ウイルス成分「アシクロビル」がヘルペスウイルスの増殖を抑えてくれます。軟膏タイプなのでより患部に留まって保護してくれるので、痛みが強い方や寝る前などに使用する時におすすめです。
唇のかゆみ、ピリピリ、むずむずを見逃さないで!
口唇ヘルペスの症状を悪化させないためには、何よりも早くウイルスの増殖を抑えることが大切。症状が出始めたと感じたら、とにかく早く対処をするようにしましょう。
そのためには、赤みや水疱ができる前のかゆみや、ピリピリ、むずむずした感じといった違和感を見逃さないこと!その時点で治療をすればひどくならずに抑えられることもあります。
すでに赤みや腫れが出てきてしまっている場合でも、なるべく早くしっかりとウイルスをなくすことが口唇ヘルペスを早めに治すには必要不可欠。市販の軟膏で炎症の拡大を抑えつつ、早めに病院を受診してウイルスを内側からしっかりやっつける薬をもらうようにしましょう。
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。