突然何もかも嫌になる病気「気分障害」のセルフチェック。

更新日:2024-03-06 | 公開日:2022-02-24
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突然何もかも嫌になる病気「気分障害」のセルフチェック。

“突然何もかも嫌になる病気”について、お医者さんに聞いてみました。

「気分がコロコロ変わる…」
「気分の浮き沈みが激しい‥」
などの人は、心の病気の影響が疑えます。

よくある症状や、病院での治療法についても解説します。

監修者
経歴

福島県立医科大学卒業

「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。

産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。

突然何もかも嫌になる病気「気分障害」

医師女性
「突然何もかも嫌になる」「急に何もかもが嫌になる」という症状がでる代表的な病気として「気分障害」が考えられます。

気分障害とは、気分の変化を自分でコントロールできなくなり、日常生活や人間関係などに支障が出る病気です。過度のストレス・疲労がキッカケで発症するケースも多いです。

気分障害になってしまう原因

医師女性
原因ははっきりとはわかっていませんが、感情や意欲を司る脳の働きに何らかの不調が生じているものと考えられています。

発症のキッカケとしては、

  • 就職・転勤
  • 結婚・離婚
  • 幼少期の厳しい体験
  • 人間関係のトラブル
  • 育児、引っ越しなどの環境の変化
  • ストレス、疲れが溜まっている
  • ホルモンバランスの変化

など、さまざまなものがあげられます。

気分障害の症状セルフチェック

  • 気分が沈み、1日中何もすることができない日がある
  • 楽しいと感じることが一つもない
  • 「気分が高まる日」と「無気力な日」があり、差が大きい
  • 眠れない(不眠)
  • 食欲が湧かない
  • 疲れやすい

特に「睡眠不足のとき」や「人間関係でストレスがかかったとき」などに症状が出やすくなります。
上記のような症状がみられる人は、うつ病や双極性障害などの「気分障害」が疑えます。

「うつ病」や「双極性障害」の違い

医師女性

感情のタイプにはうつ状態(気分の落ち込んだ状態)と躁状態(ハイテンションな状態)といった種類があります。

  • うつ状態が続く→「うつ病」
  • うつ状態と躁状態を繰り返す→「双極性障害」

といった診断されます。

「双極性障害」の人は、落ち込んでいる日は沈み込みますが、気分が上がると別人のように元気になります。焦燥感や攻撃性が高まる傾向もあり、後戻りできない大きな決断をして、社会的な信用に触れるような出来事を起こしてしまうこともあります。

「うつ状態」のときに起こる症状

  • 何も楽しいことがないと感じる
  • 落ち込んでいて何も手につかない
  • 落ち込む原因が解決されても落ち込みから抜け出せない
  • 無表情・反応が遅くなる
  • 自分を責める
  • 落ち着きがない
  • 涙がすぐに出る
  • 飲酒量が多くなることもある
  • 性欲がなくなる
  • 冷え
  • 食力がなくなる
  • だるい・疲れやすい
  • 不眠または、寝すぎ
  • 動悸・めまい

など

「躁状態」のときに起こる症状

  • 話が尽きないで長時間話し続ける
  • 人の話を聞けない
  • 寝ていなくても動き続けていられる
  • アイディアは湧くが、行動は伴わずにやり遂げられない
  • 根拠はないが自信がある
  • 初対面の人に急に声をかける
  • ギャンブル、買い物で大金を使ってしまう
  • 性に奔放になることがある

など

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気分障害になってしまったら…どうすれば?

医師女性
早期に「精神科」で受診して、専門的な治療を受けましょう。
本人は気がついていない場合は、家族やパートナーから受診をすすめてみましょう。

うつ病や双極性障害を放置すると、落ち込みや焦燥感が強くなるケースが多くあります。
場合によっては「死にたい」「消えたい」気持ちが強くなり、自殺につながる恐れもあるため、早めに治療を受けることをおすすめします。

うつ状態のときに「自分でできること」

うつ状態の時には、休息を取るようにしてください。周りの人は、無理強いをして頑張らせないようにしましょう。
休む際には、寝たきりにならないように

  • 朝の光を浴びる
  • 日中には起き上がる

などを意識して生活リズムを整えましょう。

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精神科を受診する目安

医師

医師女性
  • 気分がひどく落ち込む
  • 気分の上がり下がりが激しい

といった心の症状に気づいたら、精神科で相談しましょう。

病院で治療を受けると、気分が良い状態が長くなることが多いです。
焦らずに治療に取り組み、心の調子を整えていきましょう。

進行すると治療期間が長くなりやすいので、早めに受診することをおすすめします。

受診前に「症状をメモする」のがおすすめ!

医師女性
  • 気分の変化を自覚した出来事
  • 周囲に指摘された内容(行動や表情など)
  • 実際に生活で困っていること

などをメモしておくとよいでしょう。

文章でまとめておくと、上手く言葉にできないときでも医師に状況を詳しく伝えられます。

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気分障害の治療法

医師女性

気分障害の治療法は

  1. 薬物療法
  2. 心理社会的療法(双極性障害)
  3. 精神療法(うつ病)

などの方法があります。

治療法① 薬物療法

医師女性
薬によって、気分の浮き沈みを軽減させます。
身体の症状を和らげるお薬を一緒に使うこともあります。

薬は、個々人に合わせて処方されます。
決められた量を決められたタイミングで内服しましょう。

治療法② 心理社会的療法(双極性障害)

「自分の特性」や「どんな時に調子が悪くなるか」を知り、心の状態をコントロールできるようにする治療です。

治療法③ 精神療法(うつ病)

カウンセリングを通して行われる治療です。
支持的精神療法、認知行動療法、対人関係療法などの種類があります。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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