足の甲のしびれ|原因は?病院は何科?触ると感覚がおかしい・痛いのは大丈夫?

更新日:2022-08-12 | 公開日:2021-08-04
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足の甲のしびれ|原因は?病院は何科?触ると感覚がおかしい・痛いのは大丈夫?

「足の甲がしびれる…これはなぜ?」

腓骨神経麻痺・腰椎椎間板ヘルニアなど、考えられる病気を解説します。
症状に心当たりがないか、チェックしてみましょう。

脳の病気が隠れているケースもあるため、放置はキケンです。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

足の甲がしびれている…これはなぜ?

医師男性
足の甲の神経に異常が生じていると考えられます。

神経の異常は、

  • 外的刺激(打撲、骨折、正座等)
  • 腰や足の病気
  •  脳の病気

などによって起こります。

このしびれは大丈夫?病院行くべき?

  • 正座を長時間していた
  • 先が細い靴を使っている

といった原因に心当たりがある場合は、一旦様子を見てみましょう。
一時的な血行不良による症状であれば、心配ありません。

こんなときは病院へ!

医師男性
  • 体の半分にしびれが生じる
  • 突然しびれが生じた
  • しびれている部分が拡大する
  • 足に力が入らない
  • しびれで歩けない

といった症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。

早めに治療を受けることで、病気の悪化を防ぎやすくなります。
脳の病気が原因の場合、命に関わるケースもあるため、放置しないようにしましょう。

病院は何科?

足の甲 しびれ

医師男性
足の甲のしびれは、整形外科で相談しましょう。
※ただし、脳の病気を疑うときは、脳神経内科を受診してください。

脳の病気を疑う症状

  • 体の片側のしびれ
  • めまい
  • 吐き気、嘔吐
  • 物が二重に見える

▼足の甲のしびれは整形外科へ

整形外科を探す

▼脳の病気を疑う場合は脳神経内科へ

脳神経内科を探す

考えられる2つの病気

足の甲 しびれ

医師男性

足の甲にしびれが生じるのは、

  1. 腓骨神経麻痺
  2. 腰椎椎間板ヘルニア

が原因だと考えられます。

病気① 腓骨神経麻痺

医師男性
膝から下にある “腓骨神経”が障害を受け、足にしびれなどが起こる病気です。
足の甲に症状が出ることもあります。

どんな人に多い?

  • 足を組む習慣がある人
  • 長時間正座をする必要がある人
  • 長期間ギプスを使用している人
  • 寝たきりの人(仰向けで寝続ける)

症状の特徴

  • 足の甲のしびれ、痛み
  • 皮膚の感覚が鈍くなる、感覚がおかしい
  • 足首を上に曲げにくくなる

ひざから足首の間に症状が出る場合もあります。

腓骨神経麻痺の原因

  • 加齢
  • 日々の悪い姿勢
  • ハイソックスの着用による圧迫
  • ケガ
  • 神経の病気

などが原因として考えられます。

自分でできる対処法は?

医師男性
  • 締め付けが強いハイソックスの着用を控える
  • 膝を深く曲げるような体勢を避ける

など刺激を与える原因を取り除くことで、症状が改善することがあります。

ただし、症状の改善が見られないときは、医療機関を受診してください。
症状が悪化すると、歩行に支障をきたすケースもあります。

病院は何科?

医師男性
腓骨神経麻痺を疑うときは、整形外科を受診しましょう。

医療機関では、

  • お薬(鎮痛剤など)を用いた治療
  • 神経ブロック療法(麻酔薬を注射で打つ治療)
  • リハビリテーション

などで改善を図ることが多いです。
上記の治療で改善しない場合には、手術も検討されます。

病気② 腰椎椎間板ヘルニア

医師男性
“椎間板”が飛び出し、腰にある神経を圧迫している状態です。
これにより、足の甲から足の親指周辺に、しびれ・痛みが起こります。

椎間板とは、腰の骨と骨との間にあり、クッションのような役割をしている組織です。

どんな人に多い?

  • 20~40歳代の男性
  • 喫煙者
  • 重い物を持つ仕事をしている人
  • 激しいスポーツをしている人

症状の特徴

  • 足の甲のしびれ、痛み
  • ふくらはぎ外側のしびれ、痛み
  • 身体を動かすとしびれが増す

悪化すると歩行が困難になることもあります。

腰椎椎間板ヘルニアの原因

  • 腰への過度の負担
  • 体を強くひねる動作

などが原因になりやすいです。

自分でできる対処法は?

医師男性
  • 正しい姿勢を心がける
  • 体を冷やさないようにする

といった対処によって、症状が和らぐことがあります。

ただし、しびれや痛みが強いときは、我慢せずに医療機関を受診してください。
悪化すると手術が必要になるケースもあります。

病院は何科?

医師男性
腰椎椎間板ヘルニアを疑うときは、整形外科を受診しましょう。

治療では、

  • 炎症や痛みを鎮める薬の処方
  • 神経ブロック療法(麻酔薬を注射で打つ治療)
  • 温熱療法

が行われるケースが多いです。
上記で改善が見られない場合は、手術が行われることもあります。

治療を受けた場合、個人差はありますが、1~3か月ほどで快方に向かいます。

▼足の甲のしびれは整形外科へ

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▼脳の病気を疑う場合は脳神経内科へ

脳神経内科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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