「お酒を飲みすぎている自覚がある…」
「膵臓が悪いと治療が大変だって聞いて心配…」
膵臓が悪いと出る症状をお医者さんに聞きました。
慢性膵炎の初期症状を確認できるチェックシートも掲載しています。
放置するとどうなるのか、病院を受診すべきなのかも解説します。
監修者
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
経歴
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
「膵臓が悪いと出る症状」チェックシート
「膵臓が悪いのかも」と思っている方は、膵炎の初期症状リストをチェックしましょう。
下記のチェック項目のうち、4つ以上当てはまる場合は早急に医療機関を受診してください。
◎みぞおち周辺の痛み(激痛)
◎背中にまで拡がる持続な痛み
◎黄疸がある
◎へそ周辺の皮膚が暗赤色
●吐き気(吐いても吐き気が止まらない)
●嘔吐
●発熱
●腹部膨満感
●食欲不振
特に、◎の項目が当てはまる場合は要注意です。
膵炎の初期症状には個人差があります。
気になる症状がある場合は早めに病院を受診することをすすめます。
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2023-01-30
膵炎とは、どのような病気なのかを分かりやすくまとめました。
膵炎の主な症状も紹介するので、「膵炎かも…」と思う人は心当たりがないかチェックしてみてください。
膵炎とは
膵炎とは、膵臓の消化液が漏れて、臓器を傷つけてしまう病気です。
この膵炎は「急性膵炎」と「慢性膵炎」に分かれます。
「急性膵炎」とは、消化酵素によって膵臓自体がダメージを受けて、炎症が起こっている状態です。
「慢性膵炎」とは、食べ物を消化するための膵液が、長期間に渡って膵臓自身を溶かしてしまう病気です。
「急性膵炎」と「慢性膵炎」それぞれの症状
急性膵炎
▼軽度~中等度の症状
みぞおち周辺から左上腹部の痛み
背中の痛み
吐き気、おう吐(吐いても症状が改善しない)
発熱(37度~38度程度が多い)
食欲不振
腹部膨満感
▼重度の症状
血圧低下
皮膚が黄色っぽくなる
呼吸困難
精神が錯乱してしまうほどの激しい痛み
失神
慢性膵炎
腹痛を5〜10年ほど繰り返す
急にお腹や背中が痛くなることがある
下痢や便秘の症状がある
みぞおちを押すと痛い
だるい
食欲不振
吐き気、嘔吐
お腹の張り(膨満感)
体重減少(※)
※人によって異なりますが、6か月で5%以上を病的な体重減少とすることが多いです。
膵炎の原因
膵炎の原因には、「お酒の飲み過ぎ」「胆石が胆管で詰まる」などが挙げられます。
ただし、はっきりと原因が分からないケースもあります。
膵炎になりやすい人
お酒をよく飲む
タバコを吸う
暴飲暴食している
脂肪分を多く含む食品のとり過ぎ
就寝直前に食事をとることが多い
刺激が強い飲食物を好む
急性膵炎を疑う場合はすぐ病院へ
膵炎が疑われる場合は、「内科」で受診することをおすすめします。
急性膵炎を発症すると、命に関わるケースもあります。
特に毎日飲酒している方は、腰・背中あたり痛みを感じたら早めに受診しましょう。
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慢性膵炎も放置はNG
慢性膵炎は症状が進行すると、インスリンの分泌量が低下し、糖尿病を発症する恐れがあります。
また、症状が悪化すると、膵臓ガンを発症する恐れもあるため、早めに受診してください。
膵炎の検査・治療法
医療機関では、必要に応じて血液検査、内視鏡、エコーなどを行います。
そこまで痛い検査はありません。
膵炎の治療は、
鎮痛剤の投与
輸血
絶食
などをおこなって症状の改善を図ります。
安定するまで集中治療の管理が行われるため、入院が必要になるケースが多いです。
「膵臓が悪いのかも…」と思ったら
膵臓が悪い症状に当てはまったら、早急に病院を受診してください。
早期発見、早期治療開始により、症状進行の抑制や合併症予防が期待できます。
その上で、次の3点を守りましょう。
- アルコールの摂取はNG!
膵炎が悪化する原因になります。
膵炎を起こすメカニズムは明確にはわかっていませんが、アルコールによって膵管が狭窄しやすくなったり、膵液の分泌が過剰になったりする等が原因ではないかと考えられています。
- 暴飲暴食はNG!脂肪分の多い食品をとりすぎない
脂肪分が多い食品は消化が良くないため控えましょう。また、慢性化を予防するためにも脂肪分が多い食品の摂取は控えましょう。
- 食物繊維を多くとる
コレステロール等の体外への排泄がスムーズになります。
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2021-10-29
「左肋骨の下がズキズキ痛む…これは病気?」
痛みの原因と要注意な症状を、お医者さんが解説します。
腎盂腎炎や膵炎が隠れているケースもあるため、続く場合は要注意です。
受診すべき診療科も併せて確認しましょう。
左肋骨の下がズキズキ痛い…原因はなに?
左肋骨の下がズキズキ痛い場合、
肋骨神経痛など「筋肉」の異常
胃や十二指腸・膵臓、尿路など「内臓」「泌尿器」の異常
の2つのパターンが考えられます。
内臓の病気の場合、腎臓や膵臓に炎症が起こっている可能性も考えられます。
考えられる「筋肉」の異常:肋間神経痛
筋肉の炎症が原因で左肋骨の下がズキズキと痛む場合、
肋間神経痛
が考えられます。
肋間神経痛は、肋骨に沿って走る神経によって起こる痛みです。原因は詳しくは解明されておらず、神経系で異常な興奮が起こるためとされています。
肋間神経痛は
長時間の悪い姿勢
ヘルニアや椎間板の変性による神経圧迫
胸椎や肋骨周辺の関節や筋肉の炎症
ケガや病気
ストレス
など日常的に起こりやすい「筋肉の硬直」などが原因で起こるとされています。
一見関係の内容に思える「ストレス」ですが、精神的な緊張で身体の筋肉が硬直することで神経が刺激され、肋間神経痛を発症する可能性があると考えられます。
見分け方
痛む場所
肋骨のライン(胸部から背中にかけての帯状エリア)
片側性(片方だけ)に痛みが出ることが一般的
痛み方
鋭い痛み、ズキズキ感、刺すような痛み
時には持続的な鈍い痛みもある
呼吸、咳、笑う、体をひねるなどの動作で痛みが悪化する
なりやすい人の特徴
姿勢が悪い人
過度な運動をする人
ストレスを抱えやすい人
特に長時間のデスクワークやスマホ操作をする人は胸郭が圧迫されて肋間神経痛につながりやすくなります。また、胸周りや背中を酷使する運動をしている人も同様。筋肉の緊張や痛みを引き起こしやすいです。
ストレスなど心因性の緊張を日常的に抱えている方も、筋肉が硬直しやすくなるので注意が必要ですよ。
考えられる「内臓」「泌尿器系」の異常5つ
左肋骨の下のズキズキとした痛みが長期間続く場合は、
胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍など「胃や十二指腸」の異常
急性膵炎など「膵臓」の異常
腎盂腎炎など「腎臓」の異常
尿路感染症、尿路結石など「泌尿器」の異常
大腸がん
などの可能性が考えられます。
重篤な病気へつながる可能性もあるためできればすぐに病院で診てもらうのが望ましいでしょう。
考えられる内臓の病気① 胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍
「胃炎」は胃の粘膜が炎症を起こしている状態、「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」は胃や十二指腸の粘膜が損傷し、深い傷(潰瘍)ができた状態です。
胃は左肋骨の下(腹部の左上)にあるため、胃や十二指腸の粘膜が炎症を起こしたり、潰瘍ができると左肋骨の下がズキズキと痛むことがあります。
胃や十二指腸の異常は、
ストレス、睡眠不足などの不規則な生活による遺産の過剰分泌
ピロリ菌感染による炎症
アルコールや喫煙による胃粘膜の防御機能の低下
鎮痛剤の長期使用による胃粘膜の荒れ
によっておこることが多いです。
見分け方
痛む場所
左上腹部(みぞおちに近い場所)やその少し左側
痛み方
ズキズキ、チクチクする痛み
食後や空腹時に悪化することがある
胸焼け、胃もたれ、吐き気、食後の鈍痛があることもある
なりやすい人の特徴
ストレスが多い人
アルコールや刺激物を多く摂取する人
ピロリ菌感染者
考えられる内臓の病気② 急性膵炎、慢性膵炎
膵炎とは、膵臓に炎症が生じていることで、消化酵素が膵臓を傷つけてしまう状態のことです。
膵臓は胃の後ろに位置し、その左側が肋骨の下に近いため、炎症や腫れが起きると左肋骨の下に痛みを感じます。
急性膵炎も慢性膵炎も、どちらも消化を助ける「膵液」が滞留して、膵臓自体にダメージを与えることで発症します。
大量飲酒、脂っこいもの中心の食生活により発症することがあります。特に過度の飲酒は、アルコールが膵臓の細胞へダメージを与えるため、膵炎の発症につながると考えられています。
見分け方
痛む場所
左上腹部から背中にかけて放散痛が出ることが多い
痛み方
鋭く強い痛み、時には刺すような痛み
咳をする、深呼吸をする、体を大きく動かすなどの動作で痛みを強く感じる
食後に痛みが出やすい
肋骨の痛みの他に、
背中やみぞおち、腰の痛み
37度~38度程度の熱
食欲不振、体重減少
倦怠感
吐き気、嘔吐
腹部膨満感
下痢
などの症状がみられる場合は、膵炎の可能性が高いです。早めに医師の診断を受けるのが望ましいでしょう。
なりやすい人の特徴
お酒をたくさん飲む人
脂肪分を多く含む食品の摂取量が多い人
太っている人
血中の中性脂肪が多い人(高脂血症)
胆石症を患っている人
膵炎を患った親族がいる人
考えられる内臓の病気③ 腎盂腎炎(尿路感染症)
腎盂腎炎は腎臓にある尿を集める部分(腎盂)が細菌感染によって炎症を起こした状態です。
尿道の出口から細菌が入り、膀胱を超えて腎臓内の腎盂に感染することによって発症します。
腎盂腎炎は尿路感染症の一種で、通常、膀胱や尿道から細菌が上行して腎臓に到達することで発生します。
生理の処理を怠る、不衛生な状態での性交などで起こりやすく、女性のほうが肛門と尿道との距離が近いため、腎盂腎炎を発症しやすいと言われています。
特に妊娠中は発症リスクが上昇するため、注意が必要です。
見分け方
痛む場所
左右の腎臓に応じて、背中や脇腹(肋骨の下)に痛みを感じる
(左腎が影響を受けている場合、左肋骨の下がズキズキ痛む)
痛み方
鈍い痛みや圧痛
ズキズキする鋭い痛み
持続的な痛みのため、体を動かすなどしても改善しない
肋骨の下の痛みの他に、
悪寒や震えを伴う熱が出る(38℃以上)
吐き気、嘔吐
頻尿、残尿感
排尿時の痛み
尿が混濁する
倦怠感、食欲低下
などの症状がみられる場合は、腎盂腎炎の可能性が高いです。すみやかに病院へ行くようにしましょう。
なりやすい人の特徴
女性(尿道が短く、感染が腎臓まで達しやすい)
妊婦(尿管が拡張しやすく、感染リスクが高まる)
糖尿病患者(免疫力が低下しているため)
尿路結石や前立腺肥大などの既往がある人
考えられる泌尿器の病気① 尿路結石
尿路結石とは、尿中の成分が結晶化し、尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に石のような硬い塊を形成する病気です。
左の腎臓や尿管に結石ができた場合、左の肋骨の下がズキズキと痛むことが多いです。
尿管結石は水分不足や乱れた食生活による栄養バランスの崩れなどが原因で発症することが多いです。
排尿時に強い痛みをともなうため、肋骨の下の痛みだけではなく排尿時の不快感がある場合は注意しましょう。
見分け方
痛む場所
腎結石の場合:左または右の背中、肋骨の下、腰のあたり
左の尿管結石の場合:左の脇腹から下腹部にかけて痛む
背中や脇腹に加え、下腹部や鼠径部(足の付け根)に放散することもある
痛み方
突然激しい痛みが起こる
痛みに波がある
ピークの痛みが2~3時間続くこともある
結石が動くと痛みが増強し、じっとしていても改善しない
尿路結石は激しい痛みが特徴で、痛みの強さには波があります。少しずつ痛みが強くなり、ピークになると和らぐというものが約20~60分間隔で起こります。
痛みが2~3時間続くこともあります。
肋骨の下の痛みの他に、
吐き気、嘔吐
発汗
悪寒、発熱
強い尿意
排尿時の痛み
血尿
腹部の腫れ
などの症状がみられる場合は、尿路結石の可能性が高いです。
なりやすい人の特徴
肥満傾向の人
運動不足の人
動物性たんぱく質をたくさん食べる人
清涼飲料水をよく飲む人
水分やカルシウムが不足している人
結石になったことがある家族がいる人
尿路結石は水分摂取が不足しているとなりやすくなります。1日2~3リットルを目安に、水を多めに飲むように心がけましょう。
この痛みは大丈夫?病院行くべき?
痛みが一時的で繰り返さない場合には、一旦様子をみて大丈夫です。
この場合は、肋間神経に過剰な圧力がかかる姿勢を長時間続けたために、一時的に痛みが生じたと思われます。
ただし、
痛みを繰り返している
じっとしていられないほどの痛みがある
突然の背中の激痛を伴う
といった場合には、早急に医療機関を受診しましょう。
上記は、内臓の炎症が悪化しているときに出やすい症状です。
重症化すると、入院が必要になるケースもあるため、放置しないようにしてください。
病院は何科?
左肋骨下のズキズキとした痛みは、まず内科で相談しましょう。自分で判断ができない場合は、左肋骨下の痛みがどのような種類の痛みであってもまずは内科で大丈夫です。
体の異常が疑われる場合は、検査で詳しく調べてもらえます。
検査の結果に応じて、抗生物質などの飲み薬やその他の様々な方法を使って治療をしていきます。まずは詳しく検査をしてもらうことが病気を正確に見分けるために重要です。
放置していると重篤な症状を引き起こすこともあるので、痛みがある場合には早めに受診をすることが大切ですよ。
【今すぐ痛みを抑えたい…】市販薬のおすすめは?
どうしても今すぐに痛みを抑えたい場合は、
イブプロフェン
アセトアミノフェン
などの成分が入った鎮痛剤を選ぶのがおすすめです。
イブプロフェンが入っている市販薬の例
イブ シリーズ
バファリンプレミアム など
アセトアミノフェンが入っている市販薬の例
タイレノールA など
ですが、これはあくまでも応急処置です。
痛みがひどい場合には自己判断で市販薬に頼らず、絶対に病院を受診するようにしてください。
放置するリスク
治療をせずに放置すると、回復が遅れ社会復帰が困難になることもあります。
さらに、免疫機能の低下や、さまざまな深刻な病気のリスクが高まります。
深刻な病気の例
短命になるってホント?
膵炎は、がん等の重篤な疾患を併発するケースが多いと考えられており、慢性膵炎を患った場合の平均寿命は、日本人の平均寿命よりも10年以上短いとされています。
長期にわたる生活習慣の乱れや、過度の飲酒が大きな原因と考えられています。
こんなときは検査に行こう!

膵炎には、早期受診が肝心です。
次のような症状がある場合はできるだけ早めに受診しましょう。
- 上腹部に激しい痛みが生じている
- 吐き気と嘔吐を繰り返す
- 尿が出なくなった
- 黄疸がみられる
- 日頃からアルコールを多量に摂取しているという自覚がある
重症の急性膵炎の場合は、48時間以内に特定診断される必要があります。
早期検査のメリット
早期発見により、痛む部分の拡大を抑えることが期待できます。
日常生活が困難になる前に発見できれば、社会復帰が早くなる可能性があります。
治療したらよくなるの?
治療を継続し、生活習慣を改善できれば、症状の悪化や進行を抑えることができると考えられています。
慢性膵炎の完治は非常に困難と考えられています。
膵臓が広い範囲で壊死してしまった場合は、後遺症(糖尿病、消化吸収障害等)が発生する恐れもあります。
検査費用はどれくらい?
医療機関により異なるため断言はできませんが目安としてご紹介します。
内視鏡検査:およそ4000円~
超音波検査:およそ3000円~
CT検査:およそ4500円~
何科に行けばいいの?
膵臓疾患が疑われる場合には、内科、消化器内科の受診をおすすめします。
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知っておこう!慢性膵炎の治療例

慢性膵炎になっている場合、次のような治療を行います。
- 生活習慣の改善
禁酒、禁煙、食生活、ストレスを避ける
- 食事のコントロール
1回の食事量を少なくし、1日4~5回食にする
- 投薬治療
腹痛がある場合は、鎮痛剤、蛋白分解酵素阻害薬等を用いた治療が行われる。膵臓機能が低下している場合は、インスリン注射、消化酵素薬等を用いた治療が行われる
- 手術
痛みが改善されない場合は、膵管ドレナージ手術、膵切除術が行われる場合もあります。
「膵管ドレナージ手術」拡張した膵管を切り開いて腸管と接合し、膵液を腸管に送り膵管内圧を低下させる際に行われる術式。
「膵切除術」膵管の拡張がない場合に行われる術式で、膵管狭窄が特に強い部分の膵切除術。
- その他
膵管が細い場合は、内視鏡を使用して膵管を拡張する。
膵臓に結石が生じている場合は、内視鏡を使用して除去する等の治療が行われる。
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2021-02-04
「げっぷがよく出る…」
「げっぷは膵炎の初期症状だと聞いて心配…」
膵炎の初期症状についてお医者さんに聞きました。
放置するとどうなるのか、何科を受診すべきなのかも解説します。
げっぷは膵炎の初期症状?
膵炎の初期症状として、ゲップが出ることがあります。
膵炎が起こると胃や腸の働きが悪くなります。
すると、胃に食べた物とガスが溜まりやすくなり、ゲップやオナラが出るという症状が増えます。
ゲップの他に、嘔吐、吐き気、発熱、食欲不振、倦怠感といった初期症状がでる場合もあります。
初期の膵炎かも…私、大丈夫?
膵炎の初期であっても放置せず、早めに治療を受けましょう。
膵炎は軽度(膵臓が腫れる程度)の場合から、重度(死にいたるレベル)まで様々です。膵炎を発症している場合、早期に治療を始めることで、症状の抑制や合併症予防を期待できます。
ゲップ・おならがでる他の病気の例「呑気症」
膵炎のほかにゲップがでてくる病気として「呑気症」があげられます。
ストレスを感じている人・歯のかみ締め癖がある人がなりやすいといわれています。胸のムカつき・頭痛・肩こりなどの症状がでることがあります。呑気症で悩んでいる場合も、「消化器内科」を受診するとよいでしょう。
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膵炎になりやすい人
お酒の摂取量が多い人
胆石持ちの人
中高年の男性
※ただし、「原因不明」で膵炎になるケースもあるので「お酒を飲んでいないから安心」というわけではありません。
他にも、こんな症状がでていませんか?
膵炎の症状には、個人差があります。
よくある症状がこちらです。
嘔吐、吐き気
発熱
食欲不振
倦怠感
黄疸
みぞおちの痛み
背中までひろがる痛み
へそ周りが暗赤色
これらの症状があらわれている場合、膵炎の可能性があるので早急に病院に行きましょう。
特に「4つ以上症状があてはまる」「太字の症状がでている」場合は要注意です。
放置すると…「糖尿病」や「ガン」のリスクが!
膵炎を放置すると血糖値を下げるインスリンを作ることができなくなります。
すると糖尿病を発症するリスクが高くなります。
また、膵炎から膵炎がんに移行する可能性もあります。
膵炎の疑い「病院は何科?」
内科や消化器内科を受診しましょう。
問診や血液検査、レントゲン検査、CT検査などを受けて症状の確認を行い、治療方針を決めていきます。
膵炎は早期治療が肝心
膵炎は、放置すると社会復帰が困難になることがあります。
膵炎を疑う場合は速やかに病院へ行き、早期治療を行いましょう。
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▼参考
一般社団法人日本肝胆膵外科学会
日本消化器病学会ガイドライン