「足の裏と手のひらが熱い…」
「熱はないのに、なぜ?」
手足が熱っぽくなる原因を、お医者さんに聞きました。
自律神経失調症、更年期障害といった病気についても解説します。
病院に行く目安や、受診すべき診療科も併せて確認しましょう。
監修者
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
経歴
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
足の裏と手のひらが熱い…これはなぜ?
熱がないのに足の裏と手のひらが熱い場合、自律神経の乱れによって体温調節に異常が起こっていると考えられます。
<自律神経の乱れで起こる症状>
- 不眠
- 肩こり、頭痛
- 気分の浮き沈みが激しい
- 便秘、下痢
- 動悸、息切れ
どう対処すればいい?
涼しい服装に着替えて、十分に休息をとりましょう。
自律神経の乱れは、ストレスによっても引き起こされます。
気持ちをリラックスさせることで、症状が改善しやすくなります。
\この行動はNG!逆効果です/
手足を急激に冷やす行為は避けましょう。熱いからといって氷や冷たい水に当てるのはNGです。
急激に冷やすと、体温を戻そうとする働きが活発になるため、逆にさらに手足が熱くなることがあります。
病院に行く目安
- 手足が熱っぽくて眠れない
- 頭痛・めまいなど、ほかにも体調不良を伴っている
といった場合は、一度医療機関を受診しましょう。
自律神経の乱れが悪化すると、さらに体調を崩してしまう恐れがあります。
症状の悪化を防げるよう、できるだけ早めの受診をおすすめします。
病院は何科?
足の裏と手のひらが熱っぽいときは、まず内科を受診しましょう。
内科を探す
考えられる2つの原因
熱がないのに手のひらと足の裏が熱くなる場合、
- 更年期障害
- 自律神経失調症
などの病気が考えられます。
原因① 更年期障害
更年期障害で自律神経の働きが乱れると、体温調節に異常が起きることがあります。
これにより、夜に手足が異常に熱くなるという症状が現れやすいです。
他にもこんな症状はありませんか?
- 下痢、便秘
- 微熱
- 異常発汗、のぼせ
- 冷え
- 頭痛、めまい
- イライラする、または気分が落ち込む
- 不眠
- 倦怠感
- 動悸、息切れ
- むくみ
どんな人に多い?
閉経を迎える50歳前後の女性に多いです。
また、若い人でも生活リズムの乱れやストレスなどによって、若年性更年期障害を発症することもあります。
自分でできる対処法は?
規則正しい生活を送りましょう。
不規則な生活は更年期による体調不良を悪化させやすいです。
特にストレス、深酒や喫煙は避けてください。
セルフケアで改善が見られない場合は、医療機関で相談しましょう。
病院は何科?
更年期障害を疑うときは、婦人科を受診しましょう。
医療機関では、症状に合わせて生活指導や運動指導、ホルモン充填療法などを行います。
個人差はありますが、治療を受けると数週間〜数ヶ月で徐々に良くなります。
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「体がほてる…」
「気分が落ち込む…」
更年期障害の症状について、お医者さんに詳しく聞きました。
「更年期障害を終えた人の体験談」も載せています。
今さら聞けない?更年期障害が起こるしくみ
更年期障害は、女性ホルモンが急激に減少することで起こります。
女性は35歳を過ぎると卵巣内に残っている卵子の数が激減し、「エストラジオール」という女性ホルモンの分泌も減少します。
その結果、
不足を察知した脳が「女性ホルモンの分泌」の指令を出す
指令を受けても、卵巣が女性ホルモンを分泌できない
という矛盾した状態が続き、更年期障害の発症につながると考えられています。
※必ずしもすべての女性が更年期障害になるわけではありません。
こんな症状のお悩み、ありませんか?
更年期障害の症状としては、次のような
体の症状
心の症状
が挙げられます。
① 体の症状
ほてり(ホットフラッシュ)
のぼせ
頭痛
全身倦怠(けんたい)感
めまい など
② 心の症状
無力感
不安を感じやすくなる
憂鬱になりやすい
気分が落ち込む など
症状の現れ方には個人差がある
更年期障害は個人差が大きく、症状も人それぞれです。
更年期障害の症状が全くない人もいれば、症状が軽い人、重い人、医療機関での治療を要するほど重篤な人とさまざまです。
更年期障害の症状は多岐にわたります。この他にも200~300種類も症状が現れることがあるのです。
症状が複数当てはまるなら、医師に相談してみましょう。
更年期障害が重症化しやすい人の傾向
更年期障害が重症化しやすい方には
生真面目
ストレスを抱えやすい
人間関係に問題を抱えている
というような傾向があります。
更年期障害は、エストラジオールという女性ホルモンの分泌減少だけが原因ではありません。
心理的要因も関与するため、個人差が非常に大きく、体中どこでも症状が現れます。
更年期障害が重症化すると…
更年期障害が重症化すると、骨粗しょう症やうつ病、高血圧などの病気を誘発する恐れもあります。
症状を緩和するためには…
欠食をしない
食べ過ぎない
睡眠時間をしっかり確保する
といった規則正しい生活を心がけてください。
更年期障害の症状は徐々に緩和されていくケースが多いです。
乱れた生活を控えて、上手に更年期障害を乗り切っていきましょう。
更年期障害は、いつ終わる?
更年期障害に、終わりはありますか…?
もちろん終わりはあります。
更年期とは、閉経前後の5年ずつを指します。
50歳前後での閉経が平均なので、ほとんどの女性が45~55歳で更年期を迎えます。
更年期障害が治まるのは、平均で閉経5年前後くらいからです。
更年期障害が、いつ終わるかは断言できませんが、長くても10年ほどです。
更年期障害の“終わりのサイン”
生理の出血量、日数が少なくなってくる
性欲がなくなる
生理の周期の規則性がなくなり、回数も次第に減ってくる
上記のサインが見られた後に、症状が自然と終わることが多いです。
生理の出血量、日数が少なくなってきましたが、最期までかなり定期的なサイクルでありました。
(49歳 女性)
私の場合、55歳を過ぎた頃から、突然生理前に性欲がなくなりました。
生理の周期も、若い時に比較したら、規則性がなくなり、回数も次第に減ってきました。
(58歳 女性)
生理が不定期になったころはひどかったのですが、54歳で閉経してから落ち着きました。
あまり意識しませんでしたが、自然におさまりほてりも少なくなると、夜も眠れるようになりました。
(62歳 女性)
【体験談】更年期症状が終わるまで
ホットフラッシュや体の怠さイライラなどが生じ病院へ行ったのですが、「たいしたことはない」と言われてしまったので、市販の命の母を買って飲んでみました。
その後、少しは良くなりホットフラッシュやイライラもなくなっていきました。
(54歳 女性)
最後の方は、生理開始前日に頭痛がするようになりました。
また生理の間隔が大きくなるのではなく、私の場合、28周期から25周期くらいに短くなっていきました。
その他は、特によくあるホットフラッシュ等はあまりありませんでした。
(49歳 女性)
仕事を続けていたので寝込むまではなかったのですが、倦怠感や無気力など精神的な方に症状を感じ、泣きたくなることも多かったです。
特に終わりのサインは感じなかったのですが、50代に入ってすぐの頃、仕事も辞めずに続けていくうちにその感覚は薄れていった気がします。
そのまま自宅にこもったり、一人になったりしていたら良くなかったと感じました。
(61歳 女性)
一人で悩まないで!つらい症状は医師に相談を
症状が気になる方は、迷わず医療機関を受診してくださいね。
更年期障害の悩みは「婦人科」で診療を行っています。
婦人科では、
ホルモン補充療法
漢方薬・抗うつ剤の処方
など、つらい症状を緩和する治療も可能です。
更年期障害を乗り切るには、ご自身の状態を前向きに捉えることが大切です。
症状にお悩みの方は、一度医師のサポートを受けてみることをおすすめします。
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更年期障害ってどんな症状が出るの?
なりやすい人の特徴は?
更年期障害について、分かりやすくまとめました。
普段の生活で心がけたいポイントや、病院に行く目安も紹介します。
更年期障害とは
女性は40代頃から、卵巣から分泌される「女性ホルモン」が急激に減少します。
これに伴ってあらわれる、さまざまな心身の不調を総称して、更年期障害と呼びます。
更年期障害は何歳から始まる?
更年期とは、閉経前後の5年ずつを指します。
50歳前後での閉経が平均なので、ほとんどの女性が45~55歳で更年期を迎えます。
更年期障害はいつ終わる?
更年期障害が、いつ終わるかは断言できませんが、長くても10年ほどです。
更年期障害の症状をチェック
のぼせ・顔のほてり(ホットフラッシュ)
息切れ・動悸
頭痛
めまい
不安を感じやすい、イライラしやすい
など
上記の症状は、更年期障害の主な症状の一例です。
更年期の症状は多岐にわたるため、上記以外の症状があらわれる人もいます。
「更年期の症状が出やすい人」の特徴は?
以下、それぞれの項目ごとに2~3個ずつ当てはまる場合、更年期障害を発症しやすいと考えられています。
▼睡眠
24時以降に眠り、10時以降に起床する日が週に3日以上ある
低血圧で、朝起きるのがつらい
夜中に目が覚めやすい
寝る前にスマートフォンやパソコンを使っている
浅い眠りしかとれず、熟睡感がない
▼食事
1日3食はとらない(よく欠食する)
食事の時間がバラバラ
食事量を過度に制限するなど「極端なダイエット」をしている
暴飲暴食している
好き嫌いがあり「偏った食生活」になっている
▼性格
人に比べて神経質
何事にも真面目
完璧主義
仕事などを頑張りすぎてしまう
怒りっぽく、些細なことでもイライラしやすい
▼その他
疲れやストレスが多い生活を送っている
休みが少なく、心身ともにリラックスできる時間がない
体が冷えやすい
運動する習慣がない
産後うつ・月経前症候群が重かった
※これらの症状に当てはまらない場合でも、更年期障害を発症する可能性はあります。
今からできる!更年期の症状を和らげる「5つの対策」
1日3食、主食・主菜・副菜の揃った食事をとる
1日7〜8時間程度の質のよい睡眠をとる
週3~4日、有酸素運動を行う
入浴のときは「湯船に浸かる」
こまめにストレスを発散させる
更年期の症状を和らげるには、自律神経を整えておくことが大切です。
上記の点を意識して、生活習慣を見直していきましょう。
こんな症状があったら「婦人科」で相談を!
眠れないことで憂うつな気分が続く
強い不安感がある
食欲がなく、体重が減った
息切れ・動悸がする
めまい・吐き気がする
激しい頭痛がある
上記のような症状が出ている方は、一度「婦人科」に相談してみましょう。
放置していると、症状が悪化して仕事に行けなくなるなど、日常生活に支障をきたす恐れがあります。
また、更年期症状の影響により不眠が続くと、睡眠に対するこだわりが強くなり、眠れないことへの恐怖心から症状が慢性化する恐れもあります。
どんな検査を受けるの?
更年期症状で病院を受診した場合は、一般的に、
問診
身長・体重・血圧の測定
検査(血液・子宮・卵巣・甲状腺・心臓等の検査)
を行い、患者さんの症状に合わせて治療が選択されます。
※検査内容等は、受診する医療機関によって異なることがあります。
どんな治療法があるの?
治療法としては、エストロゲン・プロゲステロンなどの女性ホルモンを飲み薬・塗り薬・貼り薬で補う「ホルモン補充療法(HRT)」や、「漢方薬」を使った治療法があります。
うつ症状が強く表れているときは、抗うつ薬や抗不安剤などの「向精神薬」が処方されます。
※飲み合わせの関係でホルモン補充療法や他の薬が使いにくい場合もあります。治療中の病気や飲んでいる薬は医師に伝えたうえで、薬を処方してもらいましょう。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
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原因② 自律神経失調症
自律神経失調症を発症すると、体温調節に異常が起こることがあります。
これにより、のぼせ・ほてりを発症して、手足が熱くなります。
他にもこんな症状はありませんか?
- 倦怠感
- 動悸、息切れ
- 頭痛、肩こり
- 下痢、便秘
- 微熱
- めまい、立ちくらみ
- 気分の落ち込み
- 耳鳴り
- 不眠
どんな人に多い?
- ストレスを感じやすい人
- 周囲に気をつかいすぎる人
- 妊娠期、または出産後の女性
- 更年期の女性
などに発症しやすい傾向があります。
自分でできる対処法は?
まずは生活リズムを整えましょう。
朝に起きて活動し、夜に眠るという生活を心がけてください。
また、ストレスの蓄積を避けることも大切です。
疲れたときは無理せずに休み、体と心をリフレッシュさせましょう。
ただし、症状が重い、または改善が見られないといった場合は、医療機関での治療をおすすめします。
病院は何科?
自律神経失調症を疑う場合は、内科を受診しましょう。
それでも症状が改善しない場合は、心療内科・精神科を受診しましょう。
医療機関では、お薬による治療やカウンセリング、理学療法など、個人に合わせた治療が行われます。
軽度のうちに治療を始めると、その分早い快方が見込めます。
「体調がおかしいな」と感じたら、早めに受診しましょう。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
内科を探す
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2020-05-19
「最近イライラしてばかり…」
「急に泣きたくなるのはなんで…?」
その症状、もしかしたら自律神経失調症かもしれません。
自律神経失調症のセルフチェックと病院の受診目安、治療法などを医師が解説します。
自律神経失調症かも。何科に行けばいい?
まずは、身体に現れている症状に合わせた診療科を受診してみましょう。
様々な全身症状がでている→内科
耳・鼻の症状、めまい→耳鼻いんこう科
婦人科関連の症状がある→婦人科・産婦人科
そこで原因がわからず、症状が改善しない場合は、心療内科や精神科を受診しましょう。
何科を受診しようか迷っている時には、直接病院に問い合わせてみると丁寧に教えてくれますので、決心がつかないときには聞いてみるとよいでしょう。
▼様々な全身症状がでている→内科へ
内科を探す
▼耳や鼻の症状、めまいがある→耳鼻いんこう科へ
耳鼻いんこう科を探す
▼婦人科関連の症状がある→婦人科・産婦人科へ
婦人科を探す
▼上記で症状が改善しない、ストレス症状が出ている→心療内科や精神科へ
心療内科を探す
どんな治療をするの?
自律神経失調症は、患者さんの症状・タイプ・原因によって治療法が変わります。
基本的には症状に対する薬物療法を行い、並行してその他の治療法が適用されます。
心身両面に働きかける治療や、根本治療のために生活環境・習慣を整える指導が行われます。
具体的な治療法の例
薬物療法
自律訓練法などによるセルフコントロール
カウンセリングやリラクゼーション法などの心理療法
指圧やマッサージ、整体や鍼灸、ストレッチなどの理学療法
音楽療法、アロマテラピーなど、五感に働きかける治療法
自己管理によるライフスタイルの見直し
※この他にも、医療機関によって専門分野や連携施設などがある、治療法も多岐に渡ります。
自律神経失調症のセルフチェック
「自律神経失調症かも…」
と心配な方は、セルフチェックしてみましょう。
当てはまる数が多いほど、自律神経失調症を発症している可能性が高いです。
<身体的症状>
慢性的な疲労、だるさ
めまいや立ちくらみ
片頭痛
動悸、息切れ、窒息感
火照り、発汗
不眠、睡眠不足、寝つきが悪い
悪夢、金縛り
便秘や下痢
微熱
胸痛
肩こり、腰痛
耳鳴り
手足のしびれや震え
口やのどの不快感、つっかえ感
頻尿や残尿感
風邪でもないのに咳が出る
気候の変化に弱い
月経不順
<精神的症状>
イライラや焦り
不安感
疎外感
気分の落ち込み
やる気が出ない
憂鬱になる
感情の起伏が激しい
あなたはどれ?自律神経失調症の4タイプ
自律神経失調症は、主に4つのタイプに分けられます。
本態性型
神経症型
心身症型
抑うつ型
それぞれのタイプについて解説します。
1.本態型
自律神経の調節機能が乱れやすい体質の方(虚弱体質・低血圧など)に多くみられます。
本能性型は、病院で検査をしても特に異常が見られない、ストレスなどが原因ではないのが特徴です。
<どんな人がなりやすい?>
子どもの頃からすぐに吐いてしまう、下痢しやすい、疲れやすい、冷え性、癇癪持ちといった傾向があります。
2.神経症型
神経症型は、心理的な影響によって発症するタイプです。
神経質で、くよくよしがち、感受性が過敏であるなど、心理的な問題が原因となります。
イライラや不安感など、感情の移り変わりが症状に出やすい傾向にあります。
<どんな人がなりやすい?>
自分の体調の変化に対してとても敏感で、少しの精神的ストレスでも体調を崩してしまうような、精神状態に左右されやすいタイプの方です。
3.心身症型
日々のストレスを無理に抑え込もうとすると発症してしまうことのあるのが、このタイプです。
自律神経失調症の中でも特に患者数が多いタイプと言われています。
身体的・精神的のどちらか、またはどちらにも症状が現れます。身体的な症状(下痢・吐き気・だるさ・微熱など)、精神的な症状(不安感・気分の落ち込み・やる気が出ない・憂鬱・焦燥感など)があり、出る症状は人それぞれ異なります。
<どんな人がなりやすい?>
周りの目を気にしすぎて自分の意見をはっきり言えない、神経が過敏でストレスに弱い性格の方に多いです。
また、引越しや転職など、環境の変化によるストレスなどが原因となるケースもあります。
4.抑うつ型
3番の心身症型がさらに進行してしまうとこのタイプになります。
肉体的にも精神的にも複数の症状が現れることが多いと言われています。
やる気が起きない、気分がどんより沈んでいる、興味が湧かないといったうつ症状、身体的には、頭痛や微熱・倦怠感・食欲不振・不眠や寝付きが悪いなどの症状が現れます。
<どんな人がなりやすい?>
几帳面、努力家、真面目、完璧主義な性格の方がなりやすい傾向にあります。仕事などで頑張りすぎてしまったり、はっきりと断ることができなかったりと、ストレスに弱い性格なども原因になりえます。
病院の受診目安
セルフチェック(※上記)に該当する症状が多い
症状が2〜4週間続いている
日常生活に支障をきたす
という場合は、病院に行きましょう。
自律神経失調症は、人によって症状が様々で、複数の症状が出ることが多いため、一定の受診目安をお伝えすることは難しいですが、辛い・苦しいと感じている場合は、我慢せずに、病院を受診することをおすすめします。
受診するタイミングはいつがいい?
症状が出ているときでも落ち着いているときでも、ご自身が行けるタイミングでいきましょう。
症状が出ていて、外出するのが嫌だという場合は落ち着いてからいきましょう。
早期受診をおすすめする理由
ストレスや生活習慣が原因で自律神経が乱れていることが多いため、そのままの生活を続けていても改善することはほとんどないといえます。
原因にもよりますが、何かを変えない限りは治らないため、治すためには治療を受けましょう。
また、自律神経失調症を放置すると、
治りが遅くなる
うつ病など、深刻な病気を見逃す
糖尿病、甲状腺機能異常症などの疾患を見逃す
治療に時間がかかる
といったリスクも生じます。
病院に行くメリット
症状や身体に合わせて、治療法やお薬の選択をしてくれます。
また、病院によっては、専門家によるカウンセリング等の心理療法や、ストレッチ等の理学療法など、症状や原因に合わせたアプローチをしてくれるので、適切な治療を受けることができます。
▼様々な全身症状がでている→内科へ
内科を探す
▼耳や鼻の症状、めまいがある→耳鼻いんこう科へ
耳鼻いんこう科を探す
▼婦人科関連の症状がある→婦人科・産婦人科へ
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▼上記で症状が改善しない、ストレス症状が出ている→心療内科や精神科へ
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▼参考
【医師が解説】自律神経失調症の症状・診断・治療 | こころみ医学
広報誌 健康倶楽部/2010年8月号 自律神経失調症ってどんな病気なの?/総合南東北病院