サナダムシが出てきた!どう対処する?放置しても大丈夫?病院は何科?

更新日:2023-01-23 | 公開日:2021-04-01
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サナダムシが出てきた!どう対処する?放置しても大丈夫?病院は何科?

サナダムシが出てきたかも!どうしよう…。

受診すべき診療科など、対処法を解説します。
症状が悪化する恐れがあるため、放置はNGです。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

サナダムシが出てきた!どう対処すればいい?

医師男性
サナダムシの感染を疑う場合は、すぐに医療機関で検査・治療を受けてください。

出てきたものが本当にサナダムシなのかどうか、検査で判断する必要があります。

なお、便に細長い白いものが混じっているときは、消化し切れなかった食物が排出されたというケースも考えられます。
サナダムシと見間違えやすいものには、もやし、えのきなどが挙げられます。

<サナダムシの特徴>

  • ひも状、もしくは平麺状
  • 白っぽい色をしている
  • 長さは数cm~2mになることも
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待てば…自然に出てくるんじゃないの?

医師男性
サナダムシに感染している場合は、たとえ少しでてきたとしても、そのまま放置はNGです。
サナダムシを駆除するには、薬の内服が必要です。

虫の一部が切れて、体外に排出されることはありますが、残った部分は体内で育っていきます。
また、現段階で無症状であっても、次第に下痢や腹痛、体重減少などの不調が起こるようになります。

サナダムシの寄生を疑う場合は、放置せずに医療機関で診察・検査を受けましょう。

病院は何科?

サナダムシが出てきたときは、内科・消化器内科を受診しましょう。

放置すると、サナダムシはどんどん成長し、下痢や吐き気などの不調をもたらします。

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サナダムシ感染症はこんな病気です

医師男性
サナダムシの幼虫・卵が付着した食べ物を食べて発症します。
主に消化管を生息場所として寄生し、体内の栄養を奪っていきます。

サナダムシ感染を引き起こす、食べ物の例として、サケ・マスなどの魚、豚・牛などのレバーなどがあげられます。

日本で最も発生頻度が高いサナダムシ感染症の原因は、魚類に寄生する日本海裂頭条虫です。豚肉や牛肉によるサナダムシ感染症は、日本では症例が少ないですが、輸入したものや海外で食した場合に発症することがあります。

症状が進行すると、

  • 吐き気
  • 下痢
  • 腹痛
  • 体重減少

などを生じることがあります。
また、稀に重い症状(腸閉塞や肺炎など)になることもあります。

こんな症例も!

海外では18メートルほどのサナダムシがいたというケースがあるようです。

病院での検査方法

サナダムシの感染を疑う場合、医療機関では検便での肉眼検査や血液検査を行います。
排出されたサナダムシを持っていければ持って行きましょう。

どうやって出すの?

医師男性
医療機関での治療には、サナダムシを駆除する内服薬を使用します。

なお、内服薬は成虫を死滅させる作用はありますが、成虫が産んだ卵には働きかけません。
卵が便から排出されてしまえばいいのですが、口から取り込むと再び感染してしまいます。
そのため、治療中は排便後の手洗いを徹底して、卵の侵入を防ぐ必要があります。

入院が必要になることも…

下痢がひどい場合や体重減少が大きい場合など、症状が重い場合は入院で治療を受けることもあります。この場合、2日ほどの入院が必要になります。
(腸閉塞や肺炎など他の症状が出た場合はさらに長くなります。)

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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