何これ？「口の中にプチっとしたできもの」よくあるのは口内炎と…

「口の中にプチっとしたものがある…」
「これって大丈夫？」

口の中にプチっとしたものができる原因について、歯医者さんに聞きました。
改善のための対処法や、特に注意が必要な症状についても解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

口の中のプチっとしたものの「よくある原因」

口の中は、歯や食べ物の刺激を受けやすく、できものが生じやすい部分です。
プチっとしたものの「よくある原因」として

• 粘液嚢胞（透明・痛くない）
• 口内炎（白い・強い痛みがある）

などがあります。それぞれ詳しく解説していきます。

よくある原因①　粘液嚢胞（透明・痛くない）

口内にある「唾液を出す器官」が傷ついて塞がってしまうと、そこに唾液がたまり、プチっとしたできものが発生します。

粘液嚢胞は通常、透明で痛みはありません。
誤って下唇や頬を噛む、歯ブラシや硬い食べ物などで口の中を傷つけるなどが原因になります。

よくある原因②　口内炎（白い・強い痛みがある）

口の中の傷口で細菌感染が起こると口内炎を発症し、プチっとしたできものができます。

口内炎には、赤く炎症を起こしているもの、膿んで黄色っぽくなったもの、潰れて白っぽくなったものなど様々あります。
そのまま自然治癒しまうこともありますが、赤く腫れてくると強い痛みを感じます。
喫煙・ストレス・疲労・睡眠不足・口の中が不衛生になっているなどの原因で発生します。

どう対処すればいい？

口の中のプチッとしたできものは、免疫力が低下しているときにできやすいです。しっかりと休んで、体の調子を整えましょう。

まずは、

• 睡眠をしっかりとって体を休める
• 栄養のある食事をとる

といった対処をおすすめします。

また、風邪を引いたばかりの人は、無理に食事する必要はありませんが、水分はこまめに取って脱水を起こさないようにしてください。
食欲があれば、“おかゆ”や“うどん”に卵、野菜を入れ、よく噛んで食べましょう。

できものは「潰してもいい？」

口の中にできた“プチっとしたもの”は自分で潰してもいいのでしょうか？

触って潰してしまうと細菌感染を起こす場合があるので、自分で潰すのは控えましょう。

潰れてしまった場合は、どのようにケアするのがいいのでしょうか？

ご自身でケアせず、医療機関で診察を受けることをおすすめします。
ただし、特に痛みもなく、できものが小さくなっているようであれば、そのまま様子を見ても構いません。

 こんなできものだったら要注意！

• 腫れて痛みがある
• 化膿している
• 体にも不調がある
• 頻繁に症状を繰り返す

といった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

上記症状には、嚙み合わせの問題や、なんらかの病気が隠れている可能性が高いです。
まずは歯医者で相談することをおすすめします

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「歯を失ってしまうことも…」要注意の病気

• フィステル（歯茎の白い小さな膨らみ）
• 手足口病（口・手・足などにできる水疱）

の症状が現れた場合は、特に注意が必要です。

①　フィステル（歯茎の白い小さな膨らみ）

歯の根元にできる白い膨らみです。
黄色っぽくなり、膿が出てくる場合もあります。

フィステルは、歯の神経が死んだり、歯根で感染症が起こったりすると発症します。

• 虫歯・歯周病を放置している人
• 歯茎をケガした人

に起こりやすい傾向があります。
放置すると歯を失うリスクもあるため、気をつけたい症状です。歯科を受診しましょう。

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②　手足口病（口・手・足などにできる水泡）

口・手・足などに水泡を作る感染性の病気です。

子供に発症しやすい病気ですが、免疫が低下していると大人でも感染します。

風邪の一種なので、一度かかっても何度も発症することも多いです。

• 感染者との接触感染
• くしゃみや鼻水からの飛沫感染

が主な原因です。

病院は何科？

いくつも口の中に水泡ができている場合は、歯科を受診しましょう。
ただし、手足の水泡や・微熱を伴う場合は、耳鼻いんこう科を受診してください。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。