足の指先がチクチク痛いのはなぜ…?
その痛みは「糖尿病」や「痛風」の症状かもしれません。
チクチク痛の原因と対処法を、お医者さんに聞きました。
病院に行くべき症状も解説しますので、参考にしてください。
監修者
経歴
日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内科学会認定 総合内科専門医。
新潟大学医歯学総合病院などの勤務を経て、2019年8月新潟県上越市にみながわ内科糖尿病クリニックを開院。
生活習慣病診療を介して、健康寿命の延伸に貢献することをモットーに診療している。
足の指先がチクチク痛い…考えられる原因6つ

足の指先がチクチク痛い場合、「病気が原因の場合」か「日常生活や生理現象が原因の場合」の2つに分けられます。
病気が原因の場合は
日常生活や生理現象が原因の場合は
が考えられます。
足の指先は、悪い姿勢などが原因で部分的に血流が悪くなったり、ストレスや不安感があるという理由でチクチクとした痛みを感じることがあります。
そのような日常生活や生理現象が原因の場合は、一旦様子を見てもよいでしょう。
ただし、病気や体の異常が原因である場合は、病院を受診して原因を調べるのが望ましいです。
それぞれの痛みの特徴や見分け方などを説明していきます。
足の指先が痛む原因① 神経障害性疼痛
神経障害疼痛とは、神経の損傷や異常な活動によって引き起こされる痛みです。外傷や炎症がなく、皮膚や筋肉が正常である場合でも痛みを感じるのが特徴。
そのため特に外傷や異常がないのに「痛い」と感じることがあります。
神経障害疼痛(しんけいしょうがいとうつう)とは、様々な神経性の疾患などが原因で神経が損傷し、痛みが起こっている状態です。
足は体の中でも神経が集まっている部位であり、血流が悪くなったり、圧迫されたりすると神経がダメージを受けやすいです。
いずれも神経が圧迫されたり、損傷することで痛みが生じているため、慢性的な痛みが特徴。
いつまでも痛みが長引いたり、日常生活に支障をきたすことも多い疾患です。
痛む場所、痛みの特徴
- 足の指先や足裏など、体の末端に現れることが多い
- チクチク、ピリピリ、または電気が走るような感覚
- 触るだけで痛い、または軽い刺激でも強い痛み
- 焼けるようなヒリヒリ感
- 夜間や安静時に悪化しやすい
- 長時間座ったり、経ちっぱなしでいると症状が出やすい
布や靴下が触れるだけで痛むこともあります。
痛み以外の症状
- 指先がしびれる
- 感覚が鈍くなる
- 片方の足だけに症状が集中
足の指先が痛む原因②モートン病
モートン病とは、足の指の付け根にある神経が圧迫や刺激を受けて炎症を起こし、痛みやしびれが生じる病気です。
神経が圧迫されたり炎症を起こすことで、実際にはケガなどがなくても、「チクチク」や「ズキズキ」といった痛みを感じます。
特に第3と第4の指の付け根で起こることが多いですが、まれに他の指の間でも発生します。
ヒールやパンプスなどの窮屈な靴を履いていたり、歩いたり走ったりして足に負担がかかったときに起こりやすいのが特徴。
偏平足や土踏まずが高い「ハイアーチ」の人はモートン病になりやすいため注意しましょう。
痛む場所、痛みの特徴
- 足の指の付け根が痛む
- 第3と第4の指の付け根に集中して痛む
- チクチク、ズキズキ、またはピリピリする痛み
- 「足の中に小石があるような感覚」が特徴的
- 痛みが悪化すると、焼けるような痛みや、電気が走るような感覚を伴う
- 痛みが指先や足裏全体に広がることもある
- 靴を履いているときや長時間歩いたときに痛みが強くなる
- 靴を脱いで足を伸ばすと痛みが軽減することが多い
- 足を指で押したときに、痛みや違和感を感じる
痛み以外の症状
- 指先がジンジンとしびれる感覚が出ることがある
- 歩行中に「何か挟まっている感じ」や「異物感」を覚える
- 痛みとは逆に、指先の感覚が鈍くなる場合もあります
モートン病は、靴を脱いだり圧迫を軽減すると痛みが軽くなるのが特徴です。
ヒールや細い靴を頻繁に履く女性は特にモートン病になりやすいため、日ごろから足のケアを行うようにしましょう。
足の指先が痛む原因③ 糖尿病
糖尿病とは、血糖値が高い状態が続く病気です。
血糖値が高い期間が続くと(糖尿病が進行すると)、神経やその周りの血管にダメージを与えることで神経が正常に働けなくなり、足や手の指先など体の末端でチクチクやピリピリといった異常な感覚が出やすくなります。
糖尿病は通常、高血糖状態が5年から10年続くことで生じます。
本来、体は食べ物から得た糖分をエネルギーとして使いますが、糖尿病になるとその仕組みがうまく働かなくなります。
血液中に糖分が溜まり、血糖値が高い状態が続くと神経やその周りの血管にダメージを与え、足の指先にチクチクとした痛みが出ることに繋がります。
痛む場所、痛みの特徴
- 両足に均等に症状が出ることが多い
- 足の指先や足の裏に最初に症状が出やすい
- 進行すると両足全体に広がることもある
- チクチク、ピリピリと針に刺されたような感覚
- 焼けるようなヒリヒリ感、ジンジンとすることもある
痛み以外の症状
血流が悪くなることで生じる場合もあり、足先が冷たく感じたり、傷の回復が遅れたりして、足壊疽につながることがあるため注意が必要です。
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「指先がチクチク痛いのはなぜ?」
「トゲは刺さってないのに、痛い!」
指先に痛みが生じる原因を医師が解説します。
対処法も解説しますので、チクチク痛を治したい方は必見です。
「トゲは刺さってないのに指先がチクチク痛い」原因は?
何も刺さってないのに指先がチクチク痛い場合、
目に見えないほど「小さなトゲ」が刺さっている
病気によって「神経痛」が生じている
のいずれかの原因が考えられます。
木くず・プラスチックの破片・植物などに触れた覚えがある人は、目に見えないトゲが刺さっている可能性が高いです。
一方、「何も触っていないのに急にチクチク痛み出した」という場合は、神経痛が疑われます。
「小さなトゲ」かもしれない…というときは
5円玉を使った「トゲの抜き方」
5円玉の穴を、トゲが刺さっている部分に押し当てる
トゲが浮いてきたら、清潔なピンセットを使って抜く
※トゲを抜いたら、消毒を行いましょう。
トゲが刺さったかもしれないと思う方は、「5円玉を使ってトゲを抜く方法」を試してみましょう。
それでも取れない場合は、皮膚科で診てもらうことをおすすめします。
トゲが刺さったままにしていると、患部が化膿してくることもあります。
特に「腫れ」を伴うときはトゲが刺さっている可能性が高いので、皮膚科でトゲを取ってもらいましょう。
原因がわからないときは、一旦様子を見てみよう
トゲか神経痛か、原因がはっきりしないときは、まず1日程度様子を見てみましょう。
症状が一時的なものであれば、血行不良による軽い神経痛なので心配いりません。
血行不良が原因の場合、患部を温めたり、マッサージしたりすると症状が和らぎやすいです。
長引くチクチク痛は「手の神経の病気」かも!
「手根管症候群」の特徴
人差し指や中指のしびれ・痛み
しびれ・痛みが明け方に強くあらわれる
痛みで夜中に目が覚める
手を振ったり、指を曲げ伸ばししたりすると症状が和らぐ
指のチクチクする痛みには、「手根管症候群」という病気が隠れているケースもあります。
この病気は、手首の真ん中あたりで神経が圧迫されることで発症します。
指の痛みが長引く場合は、手根管症候群が疑われることもあります。
重症化して指が上手く動かせなくなる人もいるため、注意が必要な病気です。
手根管症候群に「なりやすい人」
手根管症候群は、
30~40歳代の妊婦
更年期以降の女性
手を酷使している
骨折などケガをしている
人工透析をしている
できもの・こぶ・はれものがある
などの人に発症しやすいといわれています。
なお、手根管症候群になってしまう原因は、はっきりとわかっていません。
「手根管症候群かも…」という方は、整形外科で相談を!
指のチクチク痛が改善されず、手根管症候群が疑われるときは、整形外科で診てもらうことをおすすめします。
特に、
親指から薬指の親指側の3本半の範囲がしびれる
手がこわばり、母指と人差し指でOKサインができない
細かいものをつまめない
親指の付け根が痩せている
といった場合は症状の悪化が疑われるため、早めの受診をおすすめします。
手根管症候群は、悪化すると手術が必要になることもあります。
治療の負担を抑えるためには、できるだけ早い段階で治療を受けることが大切です。
病院ではどんな治療を受けるの?
まずは、湿布薬・飲み薬(消炎鎮痛剤やビタミンB12)の処方を行います。
また、症状に合わせてシーネ固定・手根管内腱鞘内注射なども行います。
上記の治療で改善が見られないなど重症化している方には、手術も検討されます。
「指のチクチクが治らない」ときはどうすれば?
指のチクチクした痛みがある場合、
目に見えない小さなトゲ → 「皮膚科」
神経痛 → 「整形外科」
といったように、原因によっておすすめする診療科が異なります。
以下の表を参考にして、自分に合った診療科を選びましょう。
「皮膚科」をおすすめ
「整形外科」をおすすめ
木くず・プラスチックの破片などに触れた
患部が赤く腫れている
患部から膿が出ている
しびれ・痛みが明け方に強くあらわれる
痛みで夜中に目が覚める
手を振ったり、指を曲げ伸ばししたりすると痛みが和らぐ
トゲ・神経痛のいずれも、放置すると悪化のリスクがあります。
特に神経痛は、指を動かしにくくなるほど重症化する人もいるため、注意が必要です。
「トゲがないのに指がチクチクする」という症状が長引くときは、早めに病院で診てもらいましょう。
皮膚科を探す
整形外科を探す
▼参考
MSDマニュアル家庭版 手根管症候群
公益社団法人 日本整形外科学会 「手根管症候群」
足の指先が痛む原因④ 痛風
痛風は、体の中に尿酸という物質が増えすぎることで起こる病気です。この尿酸が関節にたまると、強い炎症を引き起こし、激しい痛みを伴う発作が現れます。
尿酸は低い温度で結晶化しやすいため、体の中でも特に冷えやすい足の指先に結晶がたまりやすく、特に親指の付け根に痛みが出ることが多いです。
尿酸とは、食べ物や体の細胞が分解されるときに作られる老廃物のこと。
普段は尿や便として体の外に排出されますが、何らかの原因で尿酸が増えすぎたり排出がうまくいかなかったりすると、血液中の尿酸濃度が高くなります。
尿酸が血液中で増えすぎると、関節に結晶として沈着します。この結晶が体の免疫を刺激して炎症を起こし、激しい痛みが出るのです。
痛む場所、痛みの特徴
- 足の親指の付け根が痛むことが多い
- 突然痛みが始まることが多い
- 非常に激しい、歩けないほどの痛み
痛風の痛みは非常に激しく、突然始まるのが特徴です。
痛み以外の症状
- 関節が赤く腫れ、熱を持つ
- 炎症が治まると皮膚がむけることがある
足の指先が痛む原因⑤ 冷えや血行不良
冷えによって血流の流れが悪くなり、血行不良になると特に指先や足先などの体の末端に十分な酸素や栄養が届かず、冷えや痛みなどの不快な症状が現れることがあります。
血行が悪くなると、神経にも十分な酸素や栄養が届かなくなります。
これにより、神経が過敏になったり誤作動を起こし、チクチクとした痛みやしびれが感じられることがあります。
痛む場所、痛みの特徴
- 足の指先やその周辺に多い
- チクチク、ピリピリした痛み
- 冷えが強いと「じんじんする」「しびれる」感覚が加わる
- 温めたりマッサージしたりすると痛みが軽減する
- 徐々に冷えが強くなったときに症状が現れる
痛み以外の症状
- 足全体がだるく感じることもある
- 足先が冷たい
- 足先が白、青紫色っぽくなることがある
足の指先が痛む原因⑥ 指の圧迫による痛みやしびれ
足の指やその周辺が長時間押されたり締め付けられたりすることで、血液の流れや神経の働きが一時的に乱れる状態を指します。
指の神経が圧迫や摩擦を受けることで、正常な信号が伝わらなくなり、チクチクした痛みやしびれが感じられます。
圧迫によって指先の血流が妨げられると、細胞が「酸素不足」の状態になり、これが痛みの原因になります。
また、圧迫が神経に直接影響を与えると、チクチク、ピリピリとした痛みやしびれが感じられます。特に足の指先は神経が多いため、敏感です。
痛む場所、痛みの特徴
- 足の指先全体が痛むことが多い
- 指の付け根や足裏も痛むことがある
- チクチク、ピリピリとした痛み
- 長時間圧迫された後に痛みが出ることが多い
- 圧迫が解消されると徐々に痛みが和らぐ
靴を脱ぐ、体勢を変えるなどで症状がすぐに改善するのが特徴です。
痛み以外の症状
- しびれ
- むくみ
- 指先が圧迫によって赤・白っぽくなったりすることがある
足の指先のチクチクした痛み…放置していても大丈夫?
一時的な圧迫や血行不良による場合は、一旦様子を見てもいいでしょう。
ですが、痛みが長期間続いたり、頻繁に繰り返す場合は病気が隠れている可能性があるため、早く病院を受診することが大切です。
大丈夫な場合
- 痛みが短時間で消える(数分~数時間以内)
- しびれが続く、腫れ、赤みなどがない
靴を脱ぐ、足を温める、軽く指を動かすことで痛みが和らぐ場合は様子を見てもいいでしょう。
要注意な場合
次の症状が出ているときは、早急に病院で治療を受ける必要があります。すぐに病院に行ってください。
- 激しい痛みが数日以上続いている
- 痛みを繰り返す
- 足指の痛み以外にも症状がある(ろれつが回らない、吐き気、意識障害等)
足の指がチクチクと痛むのを放置していると、症状の慢性化のほか、最悪の場合足を切断するほど悪化する恐れがあります。
脳や腎臓の恐ろしい病気を見逃したり、命にかかわるような状態に陥ったりする可能性もあるので、できるだけ早く病院を受診してください。
【対処法】今すぐ自分でできる方法は?
神経からくる痛みの対処法
足の指先の痛みが神経によるものだった場合、
のがいいでしょう。
神経の過敏さが原因で痛みを感じている場合、優しい刺激や温めによって神経の興奮が和らぎます。また、ストレスが神経痛を悪化させることがあるため、体全体をリラックスさせることが効果的です。
- 足先を柔らかい布で軽く触れる、または温める
- 深呼吸やリラックスできる姿勢をとる
などをやってみましょう。
冷えや血行不良からくる痛みの対処法
足の指先の痛みが冷えや血行不良によるものだった場合、
のがいいでしょう。
冷えによる血管の収縮が原因でチクチクした痛みが起きている場合、温めることで血管が広がり、血流が改善します。血流が良くなると、酸素や栄養が足先に行き届きやすくなり、痛みが和らぎます。
- 足湯に浸ける(40℃前後のお湯が適温)。
- ホットタオルやカイロを足先に当てる。
- 暖房のある部屋でリラックスする。
などをやってみましょう。
病院は何科?行く目安は?

足の指先がチクチク痛む原因がはっきりしない場合、内科か整形外科を受診しましょう。
全身の症状が気になる場合はまず内科へ。
血液検査や尿検査で糖尿病や痛風など全身的な原因を調べることができます。
特に
- のどの渇きや頻尿
- 関節の腫れやズキズキする痛み
- 全身の疲労感や不調
の症状がある場合は内科に行くのがいいでしょう。
足に直接関係ありそうなら整形外科を受診。
モートン病や骨や筋肉の圧迫によるしびれについて詳しく調べることができます。
特に
- 歩くときに痛みが強くなる
- 靴を履いたときや脱いだときで痛みが変わる
- 足の構造や姿勢に違和感がある
場合は整形外科に行くのがいいでしょう。
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「足が一瞬ズキッと痛む…」
「針で刺されたような痛み…これは何?」
“足の一瞬感じる痛み”の正体について、お医者さんに聞いてみました。
それぞれの自分でできる対処法などもチェックしましょう。
何もないのに「足に針で刺されたような痛み」が!
一瞬だけ…足に針で刺されたような痛みが走りました。これはなんでしょうか?
「足に一瞬、針で刺されたような痛みが走る」場合、神経の圧迫や関節の炎症が起きていると考えられます。
原因となる病気には、
坐骨神経痛
モートン病
痛風
などが挙げられます。
病名
どんな状態か
発症しやすい人
坐骨神経痛
腰の部分で神経が圧迫されている
中高年以上
日頃から姿勢が悪い人
タバコを吸う人
モートン病
足指の付け根部分で、神経が圧迫されている
40~60歳以降の女性
ハイヒールを頻繁に履く人
ランニングをする人
痛風
足の関節に炎症が起きている
お酒をよく飲む人
暴飲暴食する人
原因① 坐骨神経痛
主に腰の部分で神経が圧迫され、坐骨神経に沿って痛みが生じている状態です。
お尻~ふくらはぎ辺りに、針で刺されたような痛みが突然生じます。
坐骨神経痛の発症は、中高年世代に多くみられます。
また、喫煙者は発症リスクが高まる傾向があると考えられています。
「坐骨神経痛」の症状例
お尻周辺の痛み
下肢にビリビリ電気が走るような痛み・しびれ
痛みが数秒、数分と不規則に繰り返される
発作のような強い痛みが短い間隔で起こる
足が上がらず転倒しやすい
痛みで歩けない
発症の原因は?
発症の原因としては、
腰椎椎間板ヘルニア
腰部脊柱管狭窄症
などの「背骨の病気」が多いと考えられています。
また、梨状筋症候群、糖尿病、帯状疱疹、子宮内膜症等の婦人科疾患、腰部骨盤の悪性腫瘍などの病気が原因の場合や、ケガで損傷を受けた神経の接合がうまくいかず、痛みが脊髄に伝達されることが原因の場合もあります。
病院に行くべき?
放置すると悪化していくケースがあるため、整形外科で診てもらいましょう。
軽度であれば自然に改善していく可能性もありますが、念のため状態を確認してもらうことをおすすめします。
\病院に行くまでに「自分でできる対処法」/
▼体重増加を予防する
暴飲暴食、アルコールの過剰摂取、食べ過ぎを控える など
▼筋肉を維持する
無理のない範囲でストレッチや体操をする など
これらは、足にかかる負担抑制、悪化防止などが期待できます。
坐骨神経痛の治療法
病院では薬物療法をはじめ、併せて温熱療法、装具療法(コルセット)が行われるケースもあります。
痛みが強い場合は、神経ブロック治療が行われるケースもあります。
整形外科を探す
原因② モートン病
モートン病は、足指に向かう神経が足指の付け根部分で圧迫されることで、痛みが生じていると考えられています。
モートン病は、40~60歳以降の女性に多くみられます。
特に、
ハイヒールを頻繁に履く
足に合っていない靴を履いている(幅が広すぎる、サイズが小さい)
などの人は発症リスクが高いと考えられます。
「モートン病」の症状例
足の人差し指~薬指の痛み、しびれ、灼熱感
足の指の付け根の裏側に「小さい塊」ができる
患部を叩くとその先に痛みが伝わる
ふくらはぎ周辺まで痛みが拡がる
※激しく痛む場合もあります。
発症の原因は?
「足の変形」や「足への圧迫」で神経が圧迫されると発症しやすい、と考えられています。
例えば、
加齢に伴う足の変形(扁平足、外反母趾、開帳足等)
過剰なランニング
ハイヒールの頻繁に使用
などは発症の原因になりやすいです。
病院に行くべき?
モートン病は、自力での完治や自然治癒は難しいと考えられます。
気になる症状がある場合は、早めに整形外科で受診してください。
症状が進行すると、足指や足の甲まで痛み・しびれが拡がる恐れもあるため、放置はやめましょう。
\病院に行くまでに「自分でできる対処法」/
▼患部を安静にする
つま先立ちしない、ハイヒールを履かない など
▼靴を足にフィットさせる
靴の中に「中敷き」や「アーチサポートを挿入する」 など
モートン病の治療法
病院では、足底板(アーチサポート)を使用する保存療法が主に行われます。
痛みが強い場合は、消炎鎮痛剤や痛み止めの注射(局所神経ブロック注射)を使用するケースもあります。
3ヶ月以上症状が改善しない場合は、手術療法(傷んだ神経の除去等)が検討されます。
整形外科を探す
原因③ 痛風
足指の関節(特に親指)の炎症によって、痛みが生じている状態です。
痛風の発症は、中年世代の男性に多くみられます。
特に
飲酒量が多い
プリン体を多く含む食品(※)を好んで摂取する
ついつい食べ過ぎる
などの人の発症リスクが高いと考えられます。
(※)プリン体の多い食品例…あん肝、レバー、ステーキ、干物、白子
「痛風」の症状例
足指の関節の腫れ、激しい痛み(特に親指)
膝や足首に痛みが生じる場合もある
激痛が3~7日続いた後、一度痛みが消失するが半年~1年後に再び激痛に襲われる
悪化すると、痛みが起こる間隔が次第に短くなっていきます。
発症の原因は?
プリン体の過剰摂取や尿酸の過剰生成、排出不全が原因になるケースが多いです。
摂取したプリン体は通常、肝臓に届けられ分解され「尿酸」になり、尿として体外へと排泄されます。
しかし、尿酸の排泄が間に合わなくなると、関節にも運ばれて関節内で“ギザギザした結晶”となり、この「結晶」によって炎症が起こることで強い痛みが生じると考えられています。
病院に行くべき?
痛風は、自力での完治や自然治癒は望めないケースが多いと考えられます。
足指の関節に激痛が生じた場合は、整形外科で受診しましょう。
\病院に行くまでに「自分でできる対処法」/
▼プリン体を含む飲食物の摂取を控える
ビール、あん肝、レバー、ステーキ、干物、白子 など
▼腹八分目を心がける
食べ過ぎは尿酸値が上昇しやすくなるので控えましょう
▼水を多く摂る
尿の量を増やして尿酸の排泄を促しましょう
痛風の治療法
病院では、炎症と痛みを抑制する「非ステロイド系抗炎症薬」を用いた対症療法が主に行われます。
重症の場合は、炎症抑制作用が強い「副腎皮質ステロイド薬」の服用や注射を用いた治療が行われるケースもあります。
発作が落ち着いたら、痛風の原因となる尿酸を減少させる薬剤(尿酸産生阻害薬、尿酸排泄促進薬等)を用いた治療が行われるケースがあります。
整形外科を探す
自分では「原因がよくわからない」とき
足に一瞬“針で刺されたような痛み”を感じる以外にも、
強い痛みが続く、繰り返す
足のしびれがある
足指が動かしにくい
歩行困難
などの症状が出ている場合は、病院で受診しましょう。
上記症状には、足の神経・関節の異常が考えられます。
放置すると改善に時間がかかるリスクがあるため、早めの受診をおすすめします。
病院は…何科?
足に針で刺されたような痛みを感じる場合、まずは「整形外科」で受診しましょう。
受診時に伝えられるといいこと
痛みが発生した時期とタイミング
痛む部位
痛みの程度
痛みが生じる頻度
受診時には、上記を医師に伝えるとスムーズに診察が進むと考えられます。
整形外科を探す
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
エーザイ株式会社 神経の痛み解説サイト 2分で解説!わかりやすい神経障害性疼痛のおはなし
一般社団法人 奈良県医師会「神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)」その1
第一三共ヘルスケア くすりと健康の情報局 神経痛の原因
公益社団法人 日本整形外科学会 「モートン病」
※症状の状態や、病院の設備等によって、適切な診療科を紹介される場合があります。