ホワイトニング歯磨き粉は危険なの？市販品で注意すべき成分は？

「ホワイトニングの歯磨き粉な危険なの？」
「どんな成分に気をつけたらいいの？」

ホワイトニング歯磨き粉のリスクを、歯医者さんに聞いてみました。
おすすめの歯磨き粉も併せて解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

市販のホワイトニング歯磨き粉は危険なの？

市販のホワイトニング歯磨き粉には、「研磨剤」という成分が含まれていることが多いです。
研磨剤の継続使用により、歯の表面が削り取られて薄くなると、知覚過敏や虫歯を引き起こすリスクがあります。

本来、研磨剤に「本来の歯を白くする」という働きはなく、歯の表面を削り取って着色ごと削ることで歯を白く見せているのです。
毎日使用する歯磨き剤は、研磨剤が入っていないものや低研磨のものを選ぶのがよいでしょう。

どんな成分に注意すればいい？

1. 顆粒
2. 粒状炭酸カルシウム
3. 塩

などの成分に注意しましょう。

その①　顆粒

顆粒は、エナメル質（歯の表面）を傷つけて歯の表面が磨り減ってしまうため注意が必要です。

その②　粒状炭酸カルシウム

粒状炭酸カルシウムは、歯の表面を削り取ってしまうため注意が必要です。

その③　塩

塩は、歯の表面を傷つけてしまうため注意が必要です。

市販品でも安全なホワイトニング歯磨き粉は？

1. ポリリン酸タイプの歯磨き粉
2. 薬用ハイドロキシアパタイトを含む歯磨き粉

などの歯磨き粉がおすすめです。

その①　ポリリン酸タイプの歯磨き粉

ポリリン酸は、もともと生き物の多くが体に持っている物質なので、歯への負荷がなく使用できます。

ポリリン酸自体に歯を白くする働きはありませんが、歯に色素を付着しにくくします。
また、同時に歯の強化を行えるおすすめの成分です。

その②　薬用ハイドロキシアパタイトを含む歯磨き粉

薬用ハイドロキシアパタイトは、歯を守るのに特化した成分のため、歯を削ってしまう危険がありません。

歯垢除去の作用、歯の傷を埋めて補強する作用によって、滑らかで黄ばみのない歯に導いてくれる成分です。

歯医者で買える歯磨き粉ってどうなの？

歯医者で買える歯磨き粉には、市販品には配合できない成分を配合しているため、よりホワイトニング効果が期待できるといえます。

歯医者で歯磨き粉だけ買うことも可能です。

本当に白い歯を目指すなら、歯医者でホワイトニングを

歯磨き粉のみのホワイトニングには、どうしても白さの限界があります。
歯医者でのホワイトニングケアは、歯の中の色素成分を漂白するものなので、理想に近い白い歯を目指すことができるでしょう。

歯磨き粉の場合、毎日の歯磨きで徐々に白くしていく必要があります。
飲食による着色汚れは避けられないため、追いかけっこのような状態になり、理想の白さにたどり着くのが難しいと言えます。

その点、歯医者でのホワイトニングは1回～数回で終わります。
定期的なクリーニングで白さを長く保つことが可能になるため、口元を美しく見せたい人には治療をおすすめします。

ホワイトニングが気になる場合は、歯医者で相談を

歯医者では、低価格でできる「歯科専用のマウスピースホワイトニング」もあります。
本当に歯を白くしたい、ホワイトニングが気になる場合は、一度歯科で相談してみましょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。