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熱を下げたり痛みをやわらげたりする薬剤として使用されることが多いロキソプロフェン。医療用医薬品としては「ロキソニン錠」か、ジェネリック医薬品の「ロキソプロフェンナトリウム(Na)錠 60mg『メーカー名』」などの名前で知られており、整形外科や脳外科、内科、婦人科などでもよく処方されます。
ロキソプロフェンは市販でも購入可能で比較的副作用が出にくいとされていますが、服用中に「胃がムカムカする」「眠気が気になる」といった症状を経験して不安になった方もいるのではないでしょうか?
そこで今回はロキソプロフェンの副作用について解説するとともに、対処法や注意点などについても説明します。
ロキソプロフェンが痛み止めだということは、ご存知の方が多いでしょう。そこで、ロキソプロフェンがどのように効くのか、また、どのような人に使うことができるのかなどについて解説します。
ロキソプロフェンは、炎症に関わる体内物質「プロスタグランジン」の生成をおさえ、痛みやはれ、発熱などをやわらげる効果を持ちます。解熱・鎮痛・消炎作用のバランスが良く、頭痛・生理痛・関節痛などのほか、発熱や喉の痛みを伴う風邪などにも使われます。
ただし、神経障害性疼痛(手術後に長く続く痛み・帯状疱疹後の長引く痛み・糖尿病による神経障害による痛みなど)には有効性が十分に証明されておらず、線維筋痛症(全身に痛みが生じる原因不明の病気)に対しても効果があまり期待できません。
ロキソプロフェンが使えるのは、15歳以上の方です。
適応となるのは、すでに紹介した頭痛・生理痛・関節痛・発熱や喉の痛みを伴う風邪のほか、歯痛・抜歯後の痛み・外傷による痛み・打撲痛・ねんざ痛・筋肉痛などです。また、医療機関では手術直後の痛みや関節リウマチなどに対して使われることもあります。
一方で
・胃潰瘍や十二指腸潰瘍がある人
・重い血液の異常(赤血球数・血小板数・白血球数が少ない、など)がある人
・重い肝臓・腎臓・心臓の病気がある人
・ロキソプロフェンにアレルギーがある人
・アスピリン喘息(痛み止めなどで誘発される喘息)を経験したことがある人
・出産予定日12週以内(妊娠8~10ヶ月)の人
などに対しては、副作用や病気の悪化、体への悪影響などが生じる可能性があるので、使用が禁止されています。
ロキソプロフェンの副作用としては胃腸障害が有名ですが、他にも注意が必要な副作用がいくつかあります。ここでは報告の多い副作用を中心に、気をつけるべき副作用や初期症状などについて紹介します。
2018年1月改訂のロキソプロフェン錠の添付文書(医療用)によると、調査を行った13,486例中副作用報告は409例(約3%)だったそうです。その内訳は
・胃の不快感・腹痛・悪心や嘔吐・食欲不振など消化器関連症状:2.25%
・むくみ:0.59%
・発疹や蕁麻疹など:0.21%
となっています。
なお、消化器関連症状やむくみが生じるのは、ロキソプロフェンによるプロスタグランジン産生抑制が影響していると考えられます。プロスタグランジンは、炎症だけではなく胃粘膜保護作用や腎臓の機能維持にも関与する物質です。そのため、産生がおさえられると消化器関連症状が生じやすくなり、また水分やナトリウム(塩分)が体内に留まりむくみが生じやすくなるのです。
まず、ロキソプロフェンの使用が禁止されている病気などと関連する副作用についてです。
・貧血や白血球数・血小板の減少
・肝機能に関わる検査値の異常、劇症肝炎
・腎機能の悪化(急性腎障害など)
・うっ血性心不全(血液を十分に循環させられない状態)
いずれも発生頻度は低いですが、放置すると危険な副作用です。
また、動物症例ですが、妊娠末期の投与で分娩遅延・胎児の血管への悪影響などが報告されています。
その他、喘息症状、体温の下がりすぎや手足の冷え、便秘や下痢、動悸、尿量の減少や排尿困難などが生じることもあります。
ロキソプロフェンの副作用として報告されている眠気の発生頻度は0.1~1%未満です。アレルギー薬の中でも特に眠気が起こりにくいとされているフェキソフェナジン錠(アレグラなど)でさえも、眠気の発生頻度は0.1~5%未満なので、それと比較するとロキソプロフェンの眠気発生頻度はさほど高くないといえます。
とはいえ、服用時に眠気が発生する可能性は否定できません。眠気を感じた場合には無理をせず、可能ならば体を休めるようにしましょう。
では、ロキソプロフェンの副作用と思われる症状があらわれた場合はどうすればよいのでしょうか?次は、副作用が発生した時の対処法や注意点についてです。
多くの副作用は一時的で、ロキソプロフェンの服用を中止すれば症状がやわらいできます。しかし、以下の症状があらわれた場合は、重大な副作用の初期症状の可能性があります。直ちに服用を中止して、医療機関で診察を受けましょう。
・血圧の低下、蕁麻疹、喉のはれ・痛みなど
→ショックやアナフィラキシー症状(アレルギーの一種)の可能性があります
・発熱、皮膚や粘膜が赤くはれてぶつぶつや水ぶくれができる、眼が充血するなど
→中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群(いずれも急激に発症する皮膚や粘膜の炎症疾患)の可能性があります
・発熱、貧血の症状、血が止まらない・血がよく出る、いつの間にか内出血しているなど
→血液に異常が生じている可能性があります
・尿量の減少、ひどいむくみ、発熱
→腎臓に異常が生じている可能性があります
・呼吸が苦しい、全身のむくみ
→うっ血性心不全を起こしている可能性があります
これらはあくまで症状の一部です。気になる症状がある場合は、医師・薬剤師に相談しましょう。
ロキソプロフェンで副作用が生じた場合、成分の違う痛み止めを使うのも一つの方法です。
医療機関で処方される医療用医薬品の場合、ロキソプロフェンの代替薬はたくさんありますが、患者さんのリクエスト通りのものを医師が処方してくれるとは限りません。医療機関での処方を希望する場合は、ロキソプロフェンを希望しないことを理由とともにしっかり伝え、他の薬剤の処方や副作用を軽減する併用薬の処方をお願いしましょう。
市販薬の場合、ロキソプロフェンの代わりにつかえる商品は限られていますが、眠気などは痛み止めの成分を他のもの(イブプロフェン・アスピリン・イソプロピルアンチピリン・アセトアミノフェンなど)に変えるだけで落ち着くことがあります。また、胃痛などがある場合は、胃粘膜保護成分を配合しているものや、ロキソプロフェンよりも胃障害を起こしにくいとされる「アセトアミノフェン」を主成分とする痛み止めを選ぶとよいでしょう。
■関連記事:解熱鎮痛剤(痛み止め)って何が違うの?薬剤師が成分から市販薬を徹底比較!
ロキソプロフェンは市販されており、薬剤師のいる薬局で購入することができます。医療用のロキソニン錠と同じように有効成分がロキソプロフェンのみのものもありますが、胃粘膜保護成分や鎮痛効果を助ける成分を配合しているものもあります。
薬局によってはプライベートブランド品を取り扱っていることもあるので、興味のある方は薬剤師に確認してみましょう。
ロキソプロフェンを服用すると、胃腸障害やむくみ、眠気などが副作用として生じることがあります。いずれの副作用も発生頻度はそれほど高くありませんが、中には治療が必要となるケースもあります。重篤な副作用の初期症状と思われる症状があらわれた場合には、早急に医療機関を受診しましょう。
一方で、副作用のほとんどはロキソプロフェンの服用を中止すれば消失しますし、副作用の症状をやわらげる薬を併用することでロキソプロフェンの服用を継続することも可能です。
ロキソプロフェンは市販で購入することもできますが、症状や体質にあう商品を選ぶようにしましょう。
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