「腹痛が治らない…」
「病院は何科に行けばいいの?」
腹痛のタイプ別に、病院で何科に行くべきか、受診する目安などを医師が詳しく解説します。
監修者
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
経歴
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
“原因がよくわからない腹痛”は、まず内科へ!
原因がわからない場合は、まずは内科を受診しましょう。
診察の後、必要であれば適切な診療科を紹介してくれます。
お医者さんに伝わる!「腹痛の伝え方」
お医者さんにわかりやすく腹痛の症状を伝えるために、次の6ポイントをおさえるとよいでしょう。
- 痛みが始まった時期
急激に痛くなったのか、少しずつ痛みが強くなったのか、どのような状態の時に痛みを感じるのかなどを具体的に記録しておくとわかりやすいでしょう。
- 痛みが起きたときの食事や運動
食事が原因で起きている可能性もあるので、普段食べないものを食べたり、外食したりしていた場合は医師に伝えましょう。運動が原因となっていることもあるので、運動習慣がある場合や普段はしない運動を行った場合も伝えましょう。
- 痛む部位
へその上・みぞおち・脇腹・右下腹部・左下腹部・下腹部など、痛みが起きている部位がわかる場合は伝えましょう。腹部だけでなく腰に痛みが伴う場合もあります。
- 痛みの種類
ズキズキ・チクチクなど、痛みを言葉で表せる場合はどのような痛みがあるのかを伝えましょう。痛みが継続的に起きているのか、間隔があいているのかなども合わせて伝えるとよりわかりやすくなります。
- 腹痛以外の症状
下痢・便秘などの症状や、発熱・嘔吐・吐き気・寒気・頭痛など腹痛以外にも感じる症状があれば伝えましょう。
- 便の状態
便の色や形状なども覚えておくといいでしょう。特に下痢や血便が出ている場合は伝えましょう。
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1.「ストレスによる腹痛」は内科・消化器内科
ストレスによる腹痛は、内科・消化器内科を受診しましょう。
腹痛の特徴
- 絞られるような痛み
- 痛む場所は一定していない
- 吐き気・食欲不振・めまい・頭痛・動悸・疲労感・不眠・便秘・下痢
発症しやすい人
- ちょっとしたことでも気になる几帳面な方
- 疲労がたまっている方
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2.「過敏性腸症候群」は内科、消化器内科
過敏性腸症候群よる腹痛は、内科・消化器内科を受診しましょう。
腹痛の特徴
- チクチク、絞られるような痛み
- 少しの刺激で痛む
- 痛みの場所は一定ではない
- 便秘・下痢・お腹が張り・おならがよく出る
発症しやすい人
- 普段から緊張や不安を感じることが多い方
- イライラすることが多い方
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2023-01-30
過敏性腸症候群とは、どのような病気なのかを分かりやすくまとめました。
過敏性腸症候群の主な症状も紹介するので、当てはまるものがないかチェックしましょう。
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群とは、腹痛・腹部の不快感・便秘・下痢などを何度も繰り返してしまう病気です。
特にストレスを感じたときに発症しやすい傾向があります。
以前はなかった病気で、近年では若い人を中心に発症を増やしています。
検査で異常が見つからない点も特徴です。
過敏性腸症候群の症状チェック
お腹の痛み
お腹の不快感
下痢
便秘
吐き気・嘔吐
過敏性腸症候群の原因
根本的な原因は未だ不明ですが、発症にストレスが関わっていると言われています。
どの年代でも発症しますが、20〜30代の若い世代を中心に患者さんが増えています。
特に、ストレスに敏感な人、仕事が忙しい人に発症しやすい傾向があります。
過敏性腸症候群になりやすい人
不規則な生活を送っている
疲労・ストレスがたまっている
睡眠時間が短い
不規則な生活や疲労・ストレスは自律神経を乱しやすいため、過敏性腸症候群を引き起こしやすくなります。
過敏性腸症候群は自分で治せる?病院行くべき?
過敏性腸症候群の場合、腸自体に問題はないため、すぐに治療が必要なわけではありません。
ただし、長期間症状が続くと、それ自体がストレスとなって自律神経がさらに乱れる原因となります。過敏性腸症候群を疑う症状が続く場合は、病院で相談しましょう。
過敏性腸症候群の治し方
一日三回バランスの良い食事を摂りましょう
十分な睡眠をとりましょう
ストレスは溜めずに発散しましょう
定期的に運動をしましょう
市販薬を使ってもいい?
過敏性腸症候群に対する市販薬もあるため、症状が軽い場合は使用してもよいと考えられます。
ただし、市販薬を使用できるのは、医師による診断を以前に受けたことがある人に限ります。
また、市販薬を使用する場合は、自己流の治療で症状を悪化させる可能性もあると念頭に置いておきましょう。市販薬で症状が良くならない場合は、必ず病院を受診してください。
こんな症状は早く病院へ
排便のリズムが定まらない
ストレスを感じると便意を催す
急に便意を催すことが頻繁にある
腹痛を伴う下痢、便秘を数日間で何度も発症している
上記に該当する人は、医療機関の受診をおすすめします。
病院は何科?
過敏性腸症候群が疑われる場合は、消化器内科を受診しましょう。
まずは、他の消化器疾患がないかを確認することが大切です。過敏性腸症候群が疑われる場合、一度は胃腸内科、消化器疾患を受診することが望ましいでしょう。
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胃腸内科を探す
病院での治療法は?
生活習慣を見直しても症状が良くならない場合、薬を使用して治療します。
過敏性腸症候群では、一般的には消化管の機能を調節する薬や、プロバイオティクス(※)などが処方されます。
ガス型の症状に対しては、ガスを吸着する薬としてガスコンという薬が使われます。その他、漢方薬の処方で症状が良くなる人もいます。
また、ストレスが原因の場合や、うつ症状がある場合には抗不安薬や抗うつ薬を使います。
プロバイオティクスと抗不安薬を組み合わせた治療をすることもあります。
(※)プロバイオティクス…人間や動物の体に対して、良い働きをする生きた微生物のこと
3.「胃腸炎」は内科
胃腸炎よる腹痛は、内科・消化器内科を受診しましょう。
腹痛の特徴
- ゴロゴロ、チクチク痛
- 下腹部が痛い
- 吐き気・嘔吐・下痢・発熱・腹痛・腹部不快感・血便・便秘・下痢・お腹の張り・おならがよく出る
発症しやすい人
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4.「虫垂炎(盲腸)」は内科 消化器外科
虫垂炎による腹痛は、内科、消化器外科を受診しましょう。
腹痛の特徴
- ズキズキ痛
- 右下腹部・みぞおち・へその上が痛い
- 吐き気・食欲不振・発熱
発症しやすい人
消化器外科を探す
5.「腎盂腎炎」は泌尿器科
腎盂腎炎による腹痛は、泌尿器科を受診しましょう。
トイレを我慢したり、水分摂取が少なくて尿量が少ないと、膀胱炎になりやすくそこから腎盂腎炎(じんうじんえん)になることもあります。
腹痛の特徴
- 引っ張られるような痛み
- 脇腹・腰・下腹部が痛い
- 寒気・背中や腰の痛み・発熱・吐き気・嘔吐
発症しやすい人
- 女性
- 糖尿病やがんなど、免疫力が低下している疾病を持っている方
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この腹痛は病院行くべき!「受診の目安」
- 長期間痛みが続いている
- 突然、強烈な痛みが現れた
- 血便が出た
- 便と一緒に粘液が出た
- 冷や汗が出る
- 血圧が下がっている
上記のような腹痛が現れた場合は、できる限り早く病院を受診しましょう。
また、
- 耐えられないような激痛
- 下痢、嘔吐があり、脱水症状が起きている
のような症状が出た場合は救急診療を受診しましょう。
たかが腹痛と放置すると…
自己判断で市販の薬を使用しても、原因が別にある場合は効果が期待できません。
症状が改善しない場合は病院に行きましょう。
腹痛は胃や腸の消化器官だけではなく、膀胱・腎臓・子宮などが原因となっていることもあります。原因がわからないまま放置していると重症化してしまうことがあります。
次のような症状の場合、命に関わる腹痛の可能性もあります。
- 急性腹症
激しい腹痛を伴う数多くの疾患の総称で、多くの場合は手術を必要とします。
- 大腸がん
便秘や下痢を繰り返し、腹痛や貧血などの症状があります。進行してから見つかると手遅れになることが多いので、早期発見早期治療が必要です。
- 急性膵炎
重度な腹痛が起こります。膵臓に炎症が起こるため、膵臓に損傷が起こり命の危険にもつながります。
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2020-07-28
「お腹の鈍痛が続く…なぜ?」
お腹の鈍痛の原因を、お医者さんに聞きました。
どう対処すればいい?
病院に行く目安は?
なかなか治らない腹痛でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
こんな鈍痛が続いたら要注意!
原因不明の腹痛が続く場合や、突然激しい腹痛がある場合には、注意が必要です。
原因のわかる腹痛(お腹が冷えた、辛い物を食べたなど)は、安静に過ごしていれば問題ないでしょう。
次から、腹痛のタイプ別に「症状の特徴」と「対処法」を詳しく説明していきます。
腹痛タイプ1.下腹部の鈍痛
原因として、
便秘
間質性膀胱炎
などが考えられます。
1.便秘
大腸や直腸がうまく働かないと、便秘が起こります。
生活習慣や加齢、ストレス、病気、薬の副作用などが影響しています。
ひどい便秘だと、刺し込むような痛みがあります。
腹痛以外には、
お腹の張り
残便感
腰痛
口臭
げっぷが臭い
といった症状があらわれます。
便秘の対処法は?
お腹を温めたり、お腹を時計回りに「の」の字を書くようにマッサージしたりすると、腸の動きが促進されます。
1日3食しっかり食事を摂り、食物繊維や乳酸菌を積極的に取り入れるようにしましょう。水分をこまめに摂ることも大切です。
ウォーキングなどの適度な運動を心がけて、便意を我慢しないようにしましょう。
排便回数が週に3回未満
4日に1回以上、便の出しにくさや残便感がある
といった場合は、病院を受診しましょう。
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2.間質性膀胱炎
間質性膀胱炎は、膀胱に原因不明の炎症が起こる病気です。
膀胱粘膜の異常が関係していると考えられています。
尿がたまると下腹部にズキズキとした痛みを感じます。排尿すると痛みが和らぐことが多いです。
腹痛以外には、
頻尿
尿意を強く感じる
残尿感
膀胱の痛みや不快感
といった症状があらわれます
間質性膀胱炎の対処法は?
まずは、病院に行きましょう。
その上で、膀胱を刺激して間質性膀胱炎を悪化させる可能性のある食事(香辛料やコーヒーなど)を避け、ストレスをためないように、規則正しい生活を心がけてください。
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腹痛タイプ2.上腹部の鈍痛のケース
原因として、
膵炎
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
などが考えられます。
1.膵炎(急性膵炎・慢性膵炎)
すい臓に炎症が起こる病気です。
主な原因は大量の飲酒です。慢性膵炎の場合は、遺伝により起こるケースもあります。
<急性膵炎>
みぞおちから左わきにかけてズキズキと痛みます。強い痛みが、突然あらわれることが多いです。
咳こむ、深呼吸をする、体を大きく動かす時に痛みが増します。食事の後に痛むこともあります。
急性膵炎の痛みの多くは、突然始まり、数分で激痛になりますが、数日間持続することもあります。
腹痛以外には、
背中の痛み
発熱
嘔吐
寒気
食欲がなくなる
冷や汗やめまい、血圧や意識の低下(重症化した場合)
といった症状があらわれます
<慢性膵炎>
食事をして数時間経った後や、あおむけで寝たときに、ズキズキとした痛みがあります。前かがみになると痛みが緩和されます。
腹痛以外には
吐き気や嘔吐
倦怠感が
お腹の張り
下痢
黄疸
体重減少(重症化した場合)
といった症状があらわれます。
膵炎の対処法は?
膵炎は、病院での治療が必要な病気です。
特に、急性膵炎の場合は早期治療が大切ですので、症状がある場合、我慢をせずに病院へ行ってください。
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2.胃潰瘍・十二指腸潰瘍
焼けつくような痛みが特徴です。
ピロリ菌の感染が原因で、胃や十二指腸潰瘍の粘膜が炎症を起こす病気です。
胃潰瘍は食後60~90分後、十二指腸潰瘍は空腹時や夜中に痛みます。十二指腸潰瘍は、食事すると痛みが和らぎやすいです。
腹痛以外には
胸やけ
吐き気や嘔吐
食欲がなくなる
お腹の張り
ゲップが出る
といった症状があらわれます。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の対処法は?
まずは一度病院で検査を受けましょう。
特に、吐血や下血をしている場合、すみやかに病院へ行きましょう。
その上で、胃に負担をかけないように、消化の良いものを食べたり、一回の食事量を減らす等の工夫をしましょう。香辛料や酸味の強いものは避けてください。
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腹痛タイプ3.女性特有の鈍痛
原因として、
子宮内膜症
月経前症候群(PMS)
などが考えられます。
1.子宮内膜症
子宮内膜症を発症すると、徐々に生理痛がひどくなっていきます。
生理の際、鈍痛があったり、お尻からつきあげられるような痛みが生じたりします。
子宮の内側にできるはずの子宮内膜(もしくはそれに似た組織)が、子宮ではない場所にできて、他の臓器と癒着したり、炎症を起こすことで痛みが生じます。生理以外でも腹痛や腰痛が生じるケースもあります。
腹痛以外には
不正出血
性交時や排便時の痛み
不妊
生理の際、出血量が多く、血のかたまりが出る
生理の際、下血や血尿、喀血がある
といった症状があらわれます。
子宮内膜症の対処法は?
治療が必要な病気です。
子宮内膜症だと思われる場合には、病院を受診しましょう。
一時的に痛みを抑えるためであれば、鎮痛剤を服用してもいいでしょう。
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2.月経前症候群(PMS)
生理前のホルモンバランスの変動などが影響し、鈍痛が続くことがあります。
個人差がありますが、生理前から下腹部に鈍痛や激しい痛みがあらわれて、生理の開始と共に緩和されていきます。
腹痛以外には
頭痛
腰痛
お腹の張り
吐き気や嘔吐
食欲がなくなる
疲労感
むくみ
下痢や便秘
情緒不安定
イライラや不安感
集中力や睡眠の質が下がる
といった症状があらわれます。
月経前症候群の対処法は?
無理をせず、休んでください。
痛みを抑えるために、体を温めて血行を良くするのもおすすめです。
ストレスをためないようにリラックスして過ごし、体調が良ければ、ストレッチやウォーキングなど軽めの運動で体をほぐすのもおすすめです。鎮痛剤を服用するのもいいでしょう。
「つらい」と感じたときには、婦人科を受診しましょう。
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市販の鎮痛剤を使っても良い?
間質性膀胱炎
子宮内膜症
月経前症候群(PMS)
は、対症療法としてロキソニンやボルタレンなどの鎮痛剤を使用しても大丈夫ですが、医師、薬剤師に確認の上で服薬しましょう。
便秘
の場合は、鎮痛薬ではなく、下剤を使用することで、便秘の解消と痛みの緩和に繋がります。
ただし、一時的な痛みの緩和であって、病気の治療にはなりませんので、症状が悪化していると感じている場合には、病院へ行きましょう。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・膵炎は市販薬NG!
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、鎮痛剤の使用により、胃粘膜を保護する物質を抑えて悪化する可能性があります。
急性膵炎は、鎮痛剤を使用して痛みに耐えるよりも、すみやかに病院を受診しましょう。慢性膵炎では、鎮痛剤で痛みがおさまらないことがあります。
この症状は早く病院へ
次の症状があらわれた場合は、特に注意が必要です。すみやかに受診しましょう。
みぞおち付近の激しい痛み
冷や汗
めまい
血圧や低下
意識の低下
吐血
下血
お腹の鈍痛を放置するリスク
ガンや糖尿病など重い病気の発見が遅れたり、症状がどんどん悪化したりする可能性があります。
女性であれば、不妊症の原因にもなります。
早期に受診することで、医師の診断による適切な治療が受けられて、治療期間も短く済むというメリットもあります。
お医者さんに伝える5ポイント
いつからお腹の鈍痛が始まったのか
症状は良くなっているか、悪くなっているの
どこがどんな風に痛いか
どういうときに痛みが強くなるか、
他の病院の受診と薬の服用の有無
原因がわからないときは「内科」へ
ご自身で原因がわからないときは、まずは内科を受診しましょう。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
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2023-01-30
膵炎とは、どのような病気なのかを分かりやすくまとめました。
膵炎の主な症状も紹介するので、「膵炎かも…」と思う人は心当たりがないかチェックしてみてください。
膵炎とは
膵炎とは、膵臓の消化液が漏れて、臓器を傷つけてしまう病気です。
この膵炎は「急性膵炎」と「慢性膵炎」に分かれます。
「急性膵炎」とは、消化酵素によって膵臓自体がダメージを受けて、炎症が起こっている状態です。
「慢性膵炎」とは、食べ物を消化するための膵液が、長期間に渡って膵臓自身を溶かしてしまう病気です。
「急性膵炎」と「慢性膵炎」それぞれの症状
急性膵炎
▼軽度~中等度の症状
みぞおち周辺から左上腹部の痛み
背中の痛み
吐き気、おう吐(吐いても症状が改善しない)
発熱(37度~38度程度が多い)
食欲不振
腹部膨満感
▼重度の症状
血圧低下
皮膚が黄色っぽくなる
呼吸困難
精神が錯乱してしまうほどの激しい痛み
失神
慢性膵炎
腹痛を5〜10年ほど繰り返す
急にお腹や背中が痛くなることがある
下痢や便秘の症状がある
みぞおちを押すと痛い
だるい
食欲不振
吐き気、嘔吐
お腹の張り(膨満感)
体重減少(※)
※人によって異なりますが、6か月で5%以上を病的な体重減少とすることが多いです。
膵炎の原因
膵炎の原因には、「お酒の飲み過ぎ」「胆石が胆管で詰まる」などが挙げられます。
ただし、はっきりと原因が分からないケースもあります。
膵炎になりやすい人
お酒をよく飲む
タバコを吸う
暴飲暴食している
脂肪分を多く含む食品のとり過ぎ
就寝直前に食事をとることが多い
刺激が強い飲食物を好む
急性膵炎を疑う場合はすぐ病院へ
膵炎が疑われる場合は、「内科」で受診することをおすすめします。
急性膵炎を発症すると、命に関わるケースもあります。
特に毎日飲酒している方は、腰・背中あたり痛みを感じたら早めに受診しましょう。
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慢性膵炎も放置はNG
慢性膵炎は症状が進行すると、インスリンの分泌量が低下し、糖尿病を発症する恐れがあります。
また、症状が悪化すると、膵臓ガンを発症する恐れもあるため、早めに受診してください。
膵炎の検査・治療法
医療機関では、必要に応じて血液検査、内視鏡、エコーなどを行います。
そこまで痛い検査はありません。
膵炎の治療は、
鎮痛剤の投与
輸血
絶食
などをおこなって症状の改善を図ります。
安定するまで集中治療の管理が行われるため、入院が必要になるケースが多いです。