急に「舌に黒い点」血豆？メラノーマ？病院は何科？【医師監修】

「舌に黒い点が急にできた…」
「これって大丈夫!?」

舌にできる黒い点の原因をお医者さんに聞きました。
「メラノーマ」という悪性の病気のケースもありますので、注意が必要です。

監修者

むかい歯科
歯科医

迎 和彦先生

経歴

平成2年　昭和大学歯学部卒 昭和大学第三歯科補綴学教室入局
平成8年　昭和大学第三歯科補綴学教室退職 同上特別研究生 都内歯科医院管理者（院長）勤務
平成15年   同上退職
平成16年   大田区大森にて「むかい歯科」開業

急にできた舌の黒い点…これ大丈夫？

舌にできた黒い点が小さく、腫れや痛みがない場合は、一度様子を見てもいいでしょう。舌に傷がついてできた血豆かもしれません。ただし…

• 黒い点の増殖が速い、
• 一部に隆起や潰瘍が生じている
• 1週間以上経過しても、治まらない

これらの症状がある場合は、メラノーマ（悪性黒色腫）や悪性化する色素性母斑（ほくろ）の可能性があります。
速やかに口腔外科を受診し、検査を受けましょう。

「血豆」の場合は、あまり心配しなくて大丈夫

舌の黒い点は、舌に傷がついてできた血豆のケースもあります。

血豆の場合、初期は鮮やかな赤色で、時間が経つにつれて褐色・黒色に変化していきます。境界ははっきりとしていて、触ると痛みを感じます。

なぜ？下に血豆ができてしまう原因

外傷（食べ物による傷・誤って舌をかむ・食べ物で傷つけるなど）の他に、出血性疾患（後天性血友病A※1、特発性血小板減少性紫斑病※2など）を発症していると、血豆ができやすいと言われています。

※1　後天性血友病A
血液の中に存在する、血を固める物質の働きを阻害してしまう病気です。
一般的に血が止まりにくくなります。

※2　特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
血小板数の減少によって、出血しやすくなる病気です。
発症してから6ヶ月以内に血小板数が正常に戻る「急性型」は小児に多いです。
一方で、6ヶ月以上血小板減少が続く「慢性型」は、成人に多い傾向があります。

どのくらいで治る？

舌に傷ができてできた血豆は、1週間ほどで自然治癒します。

ただし、長引く場合は病気の可能性があるので、まずは歯科口腔外科を受診しましょう。

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黒い点ができたとき注意すること

血豆を潰すと細菌感染を起こしたり、悪化したりする可能性があります。
気になってもむやみに触らないようにしましょう。

“危険な黒い点”の見分け方

メラノーマや色素性母斑の特徴に当てはまる黒い点は、放置すると危険です。
ご自身の症状と照らし合わせ、病院へ行きましょう。

メラノーマかも…病院は何科？

メラノーマや色素性母斑（ほくろ）が疑われる場合は、歯科口腔外科を受診しましょう。

メラノーマなど病気である場合、早期発見と適切な治療が大切です。
黒い点が急速に広がったり、隆起や潰瘍が生じたりする場合はすぐに病院に行きましょう。

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