「出っ歯じゃないのに口が出てる(口ゴボ)」はどう治す?矯正でよくなる?

更新日:2023-04-25 | 公開日:2021-10-22
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「出っ歯じゃないのに口が出てる(口ゴボ)」はどう治す?矯正でよくなる?

「なぜ?出っ歯じゃないのに口が出てる…」
「自分で治せる?治療で治る?」

口ゴボの原因、治し方について歯医者さんに聞いてみました。

治療費の目安も併せて解説します。

監修者
菊地 由利佳 先生


歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

なぜ?出っ歯じゃないのに口が出てる…

医師女性
  1. 遺伝性(生まれつき)
  2. 顎の発育での問題
  3. 幼少期の指しゃぶり
  4. 柔らかいものばかり食べている
  5. 口呼吸をしている
  6. 下唇を噛む癖がある

などが関係して口ゴボになっている可能性があります。

口ゴボってなに?

上下の唇全体が前方へと引っ張られているように、口元がモコッと盛り上がり、口が出て見える見た目を「口ゴボ」といいます。

原因① 遺伝性(生まれつき)

医師女性

遺伝的要因の、

  • 顔自体の骨格
  • 歯の大きさとバランス
  • 上顎の歯の位置が低い
  • 歯の噛み合わせが深い
  • 上顎の骨が前方に出ている
  • 上顎が長い

などによって、口が前に出ているように見える場合があります。

原因② 顎の発育での問題

医師女性
発育の段階で、顎が成長し過ぎた、顎があまり成長しなかったことで口が前に出て見える場合があります。

原因③ 幼少期の指しゃぶり

医師女性
指しゃぶりによって、指で前歯を押すことで歯並びが悪くなる傾向があり、口元全体が前に出ているように見える場合があります。

特に、3歳以降まで指しゃぶりをしていると、歯並びに影響が出る可能性が高くなります。

原因④ 柔らかいものばかり食べている(よく噛んでいない)

医師女性
柔らかいものばかり食べていると、顎が成長しにくくなったり、口の周りの筋肉が衰えたりします。
これにより、口が出ているように見える場合があります。

口の周りや顎の周りの筋肉が衰えると、顎周辺の肉が垂れて口元が緩み、口ゴボを起こしやすくなります。

原因⑤ 口呼吸をしている

医師女性
口呼吸が癖になっていると、口が開いた状態になりやすいです。
これにより口輪筋の筋力が低下したり、歯並びが悪くなったりして口元が前に出ているように見える場合があります。

また、ずっと口呼吸を続けていると顔の筋肉がたるみ、下顎が小さくなって顎が首の方に引っ込んでしまいます。
そのため、顎と首の境目がはっきり分からなくなり、口が前に出ているように見える場合もあります。

原因⑥ 下唇を噛む癖がある

医師女性
日頃から下唇を噛む頻度が高いと、上前歯が少しずつ前の方に傾いて唇を押してしまい、口元が前に出ているように見える場合があります。

「ストレス・緊張・不安を感じるときに、下唇を噛んでしまう」という人もいます。

自力で治す方法はないの?

医師女性
口ゴボの改善には歯科治療が必要なため、根本的に治すのは自力ではほぼ不可能といえます。

ただし、

  • 口呼吸を鼻呼吸に変える
  • 口の周りの筋肉を鍛える
  • 舌の位置を改善する

などの癖や生活習慣の改善で、口ゴボの悪化予防は期待できます

口呼吸を鼻呼吸にするには?

医師女性
  • ガムを噛む
  • 寝ている間に唇にテープを貼る
  • 寝ている間に鼻だけ出してマスクをする

などを行ってみましょう。

口の周りの筋肉を鍛えるには?

医師女性
「あいうべ」体操がおすすめです。

「あ~」「い~」「う~」「べ~」と1秒ずつ口・舌を大きく動かす体操を1日10回、3セット行いましょう。

舌の位置を改善するには?

医師女性
舌の位置は、舌の先端は上前歯の裏側付け根(スポット)に当てながら、舌全体は口の天井にくっついている状態が正常です。

舌のトレーニング方法

  1. 舌の先端をスポットに当てる
  2. 舌全体を上に持ち上げて、口の中の天井に吸い付くように押し当てる
  3. 舌の裏側が伸びている状態を5秒間保つ
  4. 5秒後、舌をポンッと音を立ててはじくように外す

これを10回繰り返してみましょう。

どんな治療法があるの?

医師女性
  1. 歯の矯正治療(歯列矯正)
  2. 外科的矯正治療

などの治療法があります。

その① 歯の矯正治療(歯列矯正)

医師女性
  • マウスピース矯正
  • ブラケット矯正(ワイヤー矯正)

の2種類の矯正方法を症状や希望によって選択します。

マウスピース矯正

医師女性
自分の歯型に合うマウスピースを作り装着する治療法です。
軽い前歯の突出、軽度の歯並び異常の改善に用いられるケースが多いです。

1日20時間程度使用することで症状の改善が期待できます。

ブラケット矯正(ワイヤー矯正)

医師女性
歯にブラケットと呼ばれる装置を付け、ワイヤーを通して歯を徐々に動かす治療法です。
矯正が必要と考えられるほぼすべてのタイプに対応できます。

特に、噛み合わせ異常、部分的な歯の位置の修正などに適しています。

費用は?

マウスピース矯正

医師女性
保険適用外で、10~100万円以上必要になるケースが多いです。

マウスピースの種類や、治療内容、病院によっても金額に差がでます。

マルチブラケット矯正

医師女性
保険適用外で、80~120万円以上必要になるケースが多いです。

治療内容、病院によっても金額に差がでます。

治療にかかる期間は?

医師女性
マウスピース矯正・ブラケット矯正(ワイヤー矯正)ともに2~3年間ほどのケースが多いです。

※受診する医療機関や治療内容により個人差があります。

歯医者を探す

その② 外科的矯正治療

医師女性
口元全体(上下の顎)のバランスを確認しながら、後方へと引っ込める外科的矯正治療です。

顎の骨が前方に位置している(骨格に問題がある)状態で、マウスピースやワイヤーを用いた矯正治療のみでは改善が難しい場合に行われるケースが多いです。
全て口の中で行う手術のため、顔の外側に傷痕が残ることがなく、全身麻酔で眠っている間に治療が終わります。

費用は?

医師女性
保険が適用されないケースが多いため、100万円以上の費用が必要になる場合があります。

※厚生労働大臣が定めている疾患に起因している顎変形症や咬合異常の場合には、保険が適用されます。

治療にかかる期間は?

医師女性
手術時間は2時間程度、術後2週間程度は腫れがみられるケースが多いです。
術後1〜2年程度は経過観察が必要です。

※受診する医療機関や治療内容により個人差があります。

歯医者を探す

まずは歯医者で相談してみよう

出っ歯じゃないのに口が出てる

医師女性
口元全体が前に出ている状態は、歯科矯正治療により改善がみられる場合があります。
口元が気になる場合には、まず歯科を受診して相談してみましょう。

歯科矯正治療には様々な選択肢があります。
自身の理想の口元に近づけられるよう、歯医者さんに話してみるとよいでしょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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