「食いしばりにマウスピースが逆効果って本当?」
「食いしばり用マウスピースってどうなの?」
食いしばり用マウスピースが逆効果になることがあるのか、歯医者さんに聞いてみました。
マウスピースのメリット・デメリットを、それぞれ解説します。
食いしばり用マウスピースが逆効果になるケース
市販品など嚙み合わせがきちんと調整されていないものを使用した場合、逆効果になってしまうケースがあります。
そのため、きちんと噛むことができなくなって、食いしばりや噛み合わせの症状が悪化することがあるので注意してください。
特に市販のマウスピースは、お湯などで材料を温めて柔らかくし、自分の歯に合わせて固めるという商品が多いです。
精度が低く、違和感が強く出るため、寝ている間に無意識に外してしまい、効果を得られない可能性もあります。
マウスピースを選ぶなら、歯科のものを!
市販のマウスピースは費用を安く抑えられますが、歯科で作ったマウスピースの方が精度も高く、効果を感じやすいです。
市販のものを使用して噛み合わせが悪くなった場合、治療費の負担が大きくなり、かえって高くついてしまうリスクもあります。
本当に変化を感じたいのであれば、最初から歯医者さんに行くことをおすすめします。
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食いしばり用マウスピースをつけるデメリット
- 装着時の違和感
- 費用がかかる
- 食いしばり自体がなくなるわけでない
などのデメリットもあげられます。
デメリット① 装着時の違和感
マウスピースで歯をカバーするため、装着時に違和感があります。
慣れないうちは、寝ている間に無意識で外してしまうこともあります。
デメリット② 費用がかかる
歯医者でマウスピースを製作すると、保険適用になりますが、3,000円~6,000円の費用がかかります。
デメリット③ 食いしばり自体がなくなるわけでない
マウスピースをすることで、歯や顎への負担を減らすことはできますが、食いしばり自体がなくなるわけではありません。
食いしばりを改善するためには、マウスピース以外にも以下の点を心がけると良いでしょう。
食いしばり改善の方法
- 口周りの筋肉を和らげる→口の中で舌をよく動かしましょう。
- 食いしばり気づいたらすぐやめる→気づいたときはすぐに口を開き、一呼吸してください。
- 深呼吸をする→息をゆっくり吐くことを意識しましょう。
- 質の良い睡眠をとる→寝る1~2時間前にはPC・スマホを見るのをやめると良いでしょう。
食いしばり用マウスピースのメリット
- 歯のすり減りを防げる
- 歯や歯根の破折を防げる
- 詰めもの・被せものを守れる
- 歯の位置を保定できる
などのメリットがあげられます。
メリット① 歯のすり減りを防げる
マウスピースが歯の代わりとなって削られることで、歯のすり減りを防ぎ、歯を守ります。
メリット② 歯や歯根の破折を防げる
歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担を分散できるため、歯や歯根の破折を防止できます。
マウスピースで歯列を連結固定すると、力を歯列全体に分散させることができ、1本の歯にかかる負担を減らせます。
メリット③ 詰めもの・被せものを守れる
歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担を分散できるため、詰めもの・被せものが壊れたり、外れたりするのを防げます。
メリット④ 歯の位置を保定できる
マウスピースを装着すると、上顎前歯への負担を軽くできます。
これにより、歯ぎしりや食いしばりの力で歯が動いてしまうのを防げます。
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食いしばり用マウスピースのよくある疑問
マウスピースの費用は?
「歯ぎしりの治療」の場合、保険適用(3割負担)で、3,000円程度です。
「顎関節症の治療」になる場合でも、保険適用(3割負担)で、3,000円~6,000円程度です。
マウスピースはすぐにできるの?
歯科医院で歯型を取ってから完成するまでに1週間ほどかかるケースが多いです。
また、型取りと受け取りで、2回通う必要もあります。
日中の食いしばり対策に使える?
マウスピースは、日中の食いしばり対策にも使えます。
マウスピースでほうれい線が消える?深くなる?
マウスピースの装着で、食いしばりによる「顔の筋肉の硬直」を改善することで、ほうれい線が薄くなる可能性はあります。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。