なぜ？嚙み合わせに「ずれ」が生じる原因。治し方は？痛みが出たら早めに歯医者へ

「噛み合わせがずれてきたかも…」

噛み合わせにずれが生じるのはなぜか、歯医者さんに聞いてみました。

何気ない癖が原因となっているケースもありますので、心当たりがないか確認してみましょう。
自分で治す方法も併せて解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

嚙み合わせにずれが生じるのはなぜ？

噛み合わせがずれてきたかもしれません…。なぜでしょうか？

無意識にやっているクセによって、噛み合わせがずれることがあります。

よくある例として

1. 歯ぎしり・食いしばり
2. 頬杖をつく癖がある
3. 片側の歯で食べる癖がある

などが考えられます。

原因①　歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりは、歯にとても強い力がかかるため、長期間行っていると歯が耐えきれず、噛み合わせがずれてしまうことがあります。

歯ぎしりや食いしばりは、睡眠中や日中に無意識に行っていることが多く、ご自身で気がついていない人も多くいます。

歯ぎしり・食いしばりをしやすい人

• ストレスが溜まっている
• 重い物をよく持ち上げる
• 食いしばって力を入れるスポーツをしている

など

原因②　頬杖をつく癖がある

一定方向に頬杖をつく癖があると、手を置いている部分に圧力がかかり、噛み合わせがずれてしまうことがあります。

こんな人は頬杖が原因かも！

• 気づくと頬杖をついている
• 横になるときに手で顔を支えている

など

また、乳歯は少しの力で動きやすいため、子どもは頬杖の癖を直した方がよいでしょう。

原因③　片側の歯で食べる癖がある

片側の歯で食べる癖があると、歯のすり減りや筋肉に偏りが出てしまい、噛み合わせがずれてしまうことがあります。

顎は、両方を使って噛むように作られているため、片側ばかりに力を込めるようになると、噛み合わせに影響が出やすいです。

片側の歯で食べるクセがでやるすい人

• 虫歯や歯周病で片側の歯が使えない
• 片側の歯を抜いている

など

嚙み合わせがずれると「どんなリスクがあるの？」

噛み合わせが悪いと、

• 「顎関節症」を発症しやすくなる
• 「虫歯・歯周病・知覚過敏」になりやすくなる
• 歯がすり減る
• 腰痛・頭痛を発症する

などのリスクがあります。

嚙み合わせのずれを「自分で治す方法は？」

軽度のずれであれば、

• 両方の歯で噛む
• 頬杖はやめる

という習慣を1週間程度続けるだけでも、改善が見られる場合があります。

なお、噛み合わせが大きくずれている場合は、ご自身で治すのは難しいので歯医者で相談しましょう。

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“痛み”がある場合は早めに歯医者へ

噛み合わせのずれによって

• 顎が痛む
• 口の中に咬み傷が頻繁にできる

などがある場合は、早めに相談に行きましょう。

噛み合わせのずれが大きく、歯や顎に大きな負担がかかっていると疑えます。

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歯医者で受ける治療法

• マウスピース
• 不要な部分の歯を削る

などの治療法があります。

治療法①　マウスピース治療

歯ぎしり・食いしばりの負担を軽減するマウスピースと、矯正治療のマウスピースがあります。

歯ぎしり・食いしばりが原因の場合、作成したマウスピースを口に入れて眠ると、歯の負担が軽減されます。

矯正治療を行う場合は、マウスピースを交換しながら、徐々に歯を動かして噛み合わせを治します。

治療にかかる費用は？

「歯ぎしり・食いしばりの治療」は、保険適用で3,000円程度です。
「矯正治療」は、保険適用外で30万円〜100万円程度です。

治療法②　不要な部分の歯を削る

歯と歯がぶつかっている部分を少し削って、噛み合わせをよくします。
詰め物・被せ物を調整する場合もあります。

治療にかかる費用は？

保険適用で、2,000～3,000円程度です。

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