親知らず「2本同時に抜歯」できるのはどんなとき？費用は？日帰りでOK?

「親知らずを抜きたい…」
「2本同時に抜歯できる？」

親知らずを2本同時に抜歯できるケースについて、歯医者さんに聞いてみました。

日帰りで治療できるのか、費用や通院回数などについても解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

親知らず「1回で2本抜歯」はできる？

親知らずの抜歯は、希望すれば2本以上同時にできることもあります。
ただし、通常は1回に1本です。

2本を同時に抜歯できるかは、「医師の診察」を受けて判断されます。
歯の生え方や虫歯の有無、体調、病歴などによっては、希望通りにできないこともあります。

「2本同時に抜歯ができる」ケース

片側の上下の親知らずの抜歯は、2本同時にできるケースが多いです。

「2本同時の抜歯はできない・おすすめしない」ケース

「左右1本ずつの親知らずの抜歯」は、2本同時にできない・おすすめできないケースが多いです。

理由は、治療後の腫れが左右に出ることによって、食事を取れなくなることが多いためです。

「抜く本数」と「痛み」の関係は？

治療中は麻酔を行うため、何本の抜歯でも痛みはありません。

麻酔が切れると痛みを感じますが、抜歯後の痛みの強さは「抜く本数」よりも「抜く歯の状態」が関係しています。

私の場合は「日帰り」「入院」どっちになる？

通常は日帰りで抜歯をすることが多く、治療時間も30分〜1時間以内には終わるケースが多いです。

ただし、親知らずに問題がある人、抜く本数が多い人は入院が必要になることもあります。

入院が必要なケース

• 親知らずの虫歯が重症
• 3～4本（上下左右）一気に抜く
• 歯科恐怖症・知的障害・全身疾患がある

などの場合は、入院が必要と判断されるケースがあります。

＜親知らずの虫歯が重症＞
虫歯の重症化で顎の骨まで細菌が回っていることがあります。このような場合は、術前術後に体調管理が必要となるため入院で様子を見ることがあります。

＜3～4本（上下左右）一気に抜く＞
複数の抜歯を一度に行う場合は、入院をして全身麻酔で抜歯するケースがあります。

＜歯科恐怖症・知的障害・全身疾患がある＞
「歯科恐怖症」や「知的障害」がある場合、日帰りでの治療が困難と判断されることもあります。
また、「病気」を持っていると、入院をして管理、全身麻酔で抜歯を行うことも珍しくありません。重度の糖尿病や高血圧症、呼吸器や血液などの病気が多いです。

2本同時に抜くときの費用目安は？

通常のまっすぐに生えた親知らずの場合は、2本で2,000円～程度です。
斜めに生えているなどの場合は、1本5,000円程度になります。

「通常の親知らず1本」＋「斜めに生えた親知らず1本」の抜歯場合は、平均6,000円〜程度が目安になります。

なお、親知らずの抜歯は通常「保険適用」になります。
抜歯する歯の状態で費用が異なるため、治療前に目安の料金を確認しておくとよいでしょう。入院治療や全身麻酔が必要な場合は、さらに費用がかかります。

【親知らず1本の抜歯の料金目安表】

2本同時抜歯の方が、1回ずつより安い？

2本同時に行えば診察料などが1回分になり、多少ですが安くなります。

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2本抜く場合の「通院回数・治療の流れ」

2本抜く場合は、通常3回～4回の通院をしてもらうことが多いです。
歯の状態などによって費用や抜歯方法も異なるため、事前に歯医者に確認しましょう。

抜歯後に控えてほしいこと

上記の行動は出血・痛みを引き起こしたり、傷の治りを遅くするなどの恐れがあります。

食事は、食欲があれば基本的に何を食べても構いませんが、硬いものを無理して食べないようにしてください。

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