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膀胱炎がつらくて寝られない…。
どうしたらいい?
「膀胱炎で眠れないときの対処法」を、お医者さんに聞きました。
市販薬を使うときの注意点や、救急外来を受診した方がよいケースについても解説します。
荒牧内科
院長
荒牧 竜太郎先生
福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
膀胱炎がつらくて寝られないときは、
といった応急的な対処を行いましょう。
利尿作用のあるお茶や水分をこまめにとって、排尿を促しましょう。
大量に尿を出すことで、膀胱炎の原因となっている細菌も輩出され、痛みや炎症の改善が早まります。
体を冷やすとよくないので、温かい飲み物がおすすめです。
用意するのが難しい場合は、ジュースなどの飲みやすいものでも構いません。
おしっこを我慢するのは逆効果!
膀胱炎を起こしていると、排尿時に痛みを感じることがあります。
この痛みを避けるために排尿を我慢する人がいますが、逆効果で余計に痛みが強くなります。
排尿は我慢せず、尿意を感じたらすぐに出しましょう。
などして、体を温めましょう。
体が冷えると、免疫が低下してさらに症状が悪化しやすくなります。
エアコンの温度は、夏場でも28度くらいの設定にして、体が冷えすぎないようにしてください。
冬場は、適度に暖房を使いましょう。
といった場合は、「ロキソニン」などの市販の鎮痛剤を使用して、痛みを緩和してもよいでしょう。
ただし、鎮痛剤は痛みを楽にするためのものであり、膀胱炎を治療することはできません。
根本的に治すには、医療機関での「抗菌薬」や「抗生剤」の投与が必要です。
必ず翌日には病院を受診しましょう。
病院は「泌尿器科」の受診をおすすめします。
カフェインには「利尿作用」があり、膀胱炎の原因となっている細菌の排出を促します。
一方で、飲み過ぎてしまうと、胃痛や不眠、イライラなどの症状につながることがあります。
カフェインの摂取は、400mg程度(コーヒーの場合は1日3杯くらい)までにしましょう(※)。
また、妊娠中・授乳中の方は、カフェインの摂取は控えめにした方がいいでしょう。
※厚生労働省が勧めているカフェインの摂取目安量です。カフェインの耐性には個人差があり、少し飲んだだけでも強く影響が出る人もいます。
膀胱炎が急激に進行している場合は、抗生剤の早い投与が必要です。
細菌が増えて症状が悪化すると、腎臓まで影響が及ぶことがあります。
そうなると、治療にも時間がかかります。
ただし、救急外来は専門医が不在のこともありますし、費用も通常より割高です。
不安があるときは、救急外来を受診する前に夜間も受け付けている「救急相談センター」に電話をしましょう。
すぐに病院を受診した方がよい状態かどうか、専門家からのアドバイスが受けられます。
<全国の一般救急相談センター窓口>
https://fdoc.jp/original236.html
といった場合は、次の日に「泌尿器科」を受診してもよいでしょう。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。