ADHDの人は話し方に特徴があるってホント?
ADHDの人の「話し方の特徴」を、お医者さんに聞いてみました。
セルフチェックリストも紹介するので、心当たりがないか確認しましょう。
監修者
経歴
佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。
美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする。
精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。
ADHDの話し方に特徴はある?
ADHDの人は、話し方に特徴があるケースが多いと考えられています。
ADHAは3タイプに分けられますが、特に「多動・衝動性型のタイプ」の人は、特徴的な話し方であることが多いです。
ADHDのタイプ
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特徴
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多動・衝動性優勢型
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- 動きが活発
- 落ち着きがない
- 感情を調節することが苦手
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不注意優勢型
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- 注意力の欠如により、ケアレスミスが多くなる
- 集中力が続かない
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混合型
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- 「不注意型」「多動・衝動性型」のどちらの特徴も持つ
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タイプ別|ADHDの話し方の特徴

タイプ① 「多動・衝動性優勢型」の話し方の特徴
- おしゃべり
- 話し出すと止まらない
- 会話の内容がコロコロ変わる
- 会話中の声が大きい
- 相手の話に割り込んで話し始める
- ついカッとなって言い過ぎることが多い
「多動・衝動性優勢型」のADHDの人は、上記のような話し方をすることが多いです。
多動・衝動性のタイプは、「動きが活発で落ち着きがない」「相手の気持ちを考えることが難しい」といった特徴があり、これらが話し方に影響していると考えられています。
「多動・衝動性優勢型」の話し方以外の特徴
- そわそわと手足を動かす
- じっと座っていられない
- 静かに過ごすことが苦手
- 落ち着きがない
- 活発に活動し続ける
- 他者の活動を遮ったり邪魔したりする
- 衝動買いをしやすい
タイプ➁ 「不注意優勢型」の話し方の特徴
不注意優勢型の場合、話し方に際立った特徴はないことが多いです。
ただし、長い時間会話に集中できないことが多いため、下記のような特徴が見られます。
- 話を聞いていないように見える
- きちんと理解しているか相手に確認される
不注意優勢型は、注意力・集中力の欠如によって、「ケアレスミスが多くなる」タイプのADHDです。
「不注意優勢型」の話し方以外の特徴
- 気が散りやすい
- 物忘れが多い
- 整理整頓できない
- 順序立てて物事を実行できない
- 指示されたことを遂行できない
- 継続して物事に取り組めない
タイプ③ 「混合型」の話し方の特徴
混合型とは、不注意型と多動・衝動性型のどちらの特徴も持つタイプのADHDです。
どちらの症状が強く出るかによって、話し方の特徴も異なるため、個人差が大きいでしょう。
「混合型」の話し方以外の特徴
- 忘れっぽい
- 落ち着きがない
- 順番を守れない
- 衝動的な行動をとる
ADHDは「会話が嚙み合わない」ってホント?

ADHDの場合、他者との会話が噛み合わなくなるケースがある※と考えられています。
特に、
- 長時間続く会話
- 興味がない内容の会話
- 自分の出番がくるまで話せない
など、ADHDの人が苦手な状況だと、会話が噛み合わなくなることが多いでしょう。
※個人差があるため、ADHDの人全てに当てはまるわけではありません。
ADHDは「おしゃべりが止まらない」ってホント?

個人差はありますが、ADHDの場合、おしゃべりが止まらなくなるケースもあると考えられます。
ADHDの人は、「他者の気持ちを考えて行動することが苦手」「自分の気持ちを上手にコントロールできない」等の特性により、ついついしゃべり過ぎてしまうケースが多いと考えられています。
特に、
- 他者の意見を聞く状況
- 自分が発言できる順番ではない状況
- 他者の発した一言が気になってしまう状況
等の場合、「しゃべりすぎ」という印象を持たれることが多いです。
何個当てはまる?ADHD診断テスト
▼「日常生活」で見られる特徴
- 必要以上にしゃべり続ける
- じっとしていられない
- 他者の話を聞けない
- ケアレスミスが多い
- 忘れ物が多い
- 計画的に物事に取り組めない
- 気が散りやすく集中力がない
▼「仕事」で見られる特徴
- ケアレスミスが多過ぎる
- 注意力の欠如
- 身の周りを整理整頓できない
- 忘れっぽい
- フットワークが軽い(活動的なタイプの場合)
- アイデアが豊富に出てくる
上記に当てはまる特徴が多い人は、ADHDの疑いがあると考えられます。
※あくまでも目安です。正しい診断を受けるためには、医療機関を受診する必要があります。
診断を受けるべきか迷っている方へ

- ADHDが疑われる症状が6か月以上続いている
- 日常生活に支障が出て、生きづらさを感じる
- 自尊心がひどく低下している
- 強い劣等感を抱いている
上記に該当する人は、病院で検査や治療を受けてみることをおすすめします。
ADHDを放置していると、日常生活に支障が出たり、うつ病などの精神疾患を患ったりする恐れがあるので、できるだけ早く診断を受けましょう。
ADHDの検査は、「精神科」や「心療内科」で受けられます。
ただし、医療機関により専門が異なる場合があるため、事前にウェブサイトや電話・メールで確認してから受診することをおすすめします。
受診時に医師に伝えるポイント
- ADHDが疑われる症状が出現した時期
- 出現している症状について
- うつ等の精神的症状が出現しているかどうか
- 現状最も困っていることについて
受診の際に上記の点を医師に伝えると、診察がスムーズに進むと考えられます。
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2022-10-28
ADHDの検査をしたいけど、費用が気になる…。
保険は適用される?
「ADHDの検査は保険適用になるかどうか」について、お医者さんに聞きました。
保険適用・自由診療それぞれの場合の費用目安や、初診から診断がつくまでの流れについても解説します。
ADHDの検査は保険適用になる?
ADHDの検査は、「保険適用になる検査」と「保険適用外(自由診療)の検査」の両方があります。
保険適用かどうか
検査の種類
保険適用
問診
心理検査(※)
スクリーニング
などの一般的な検査
保険適用外(自由診療)
MRI検査
血液検査
など
※心理検査は、行われる検査の種類によって、保険が適用されるケースとされないケースがあります。
一般的なADHDの検査であれば、保険が適用されます。
MRI検査や血液検査を行う場合や、医療機関独自の心理検査などを行う場合は、保険適用外となります。
保険適用になる検査
保険適用となるADHDの検査には、
問診
心理検査
認知機能検査
などがあります。
保険適用の検査① 問診
医師や心理士が、生活上の困りごとや、気になっている症状について聞き取りを行います。
その際、日常生活で困っていることが、ADHDの症状に当てはまるか確認します。
ADHDは、大人になって発症するものではなく、生まれもった特性なので、子どもの頃のことも質問されます。
費用の目安
問診にかかる費用の目安は、2,500円程度です。
保険適用の検査② 心理検査
心理検査は、知能・発達などを確認する検査です。
質問項目への回答を、用紙に記述していきます。心理士が聞き取りを行うこともあります。
心理検査は、ADHDを直接診断するものではありませんが、総合的に判断する際の参考になります。
また、ADHDは、発達の段階で苦手なことがわかるケースが多いため、本人が「苦手と感じること」についてもチェックします。
※心理検査には様々な種類があり、検査の内容によっては、自由診療となることもあります。
費用の目安
心理検査の費用目安は、保険診療の場合、1,350円程度です。
自由診療の心理検査の費用は、20,000〜30,000円程度です。
心理検査には様々な種類があるので、受ける検査が多くなれば、その分費用はかかります。
保険適用の検査③ 認知機能検査
記憶力・判断力といった認知機能の確認を行います。
用紙に記入する方法の他、タブレットに入力する方法もあります。
費用の目安
認知機能検査の費用は、500円程度です。
保険適用にならない検査
保険が適用されないADHDの検査には、
MRI検査
血液検査
などがあります。
自由診療の検査① MRI検査
脳の画像を撮影して、診断する検査です。
脳の発育の状態や、脳機能の異常などを確認します。
MRI検査を受ける際は、筒型の検査器に一人で入って、脳の画像を撮影します。
圧迫感を覚えやすく、閉塞感が苦手な人は「つらい」と感じるかもしれません。
また、検査中に鳴る機械音が苦手という人もいます。
費用の目安
MRI検査の費用目安は、30,000円ほどです。
自由診療の検査② 血液検査
採血した血液を調べる検査です。
体に悪い部分がないかを確認するために行います。
精神的な症状を引き起こしている原因として、「甲状腺疾患」や「脳炎」などの体の病気がないかを調べます。
費用の目安
血液検査の費用の目安は、2,000円程度です。
尿検査や歯の検査を行うことも
この他、尿検査や歯・耳・鼻などに異常がないかを調べる検査を行う医療機関もあります。
それぞれ保険適用外となることもあるので、事前に料金を確認しておきましょう。
ADHDの検査の相談は「精神科」へ
ADHDの検査は「精神科」で受けられます。
受診する前に、
現在、困っていること・対応できないこと
症状が出始めた時期
などをまとめておくとよいでしょう。
精神科を探す
「初診から診断まで」の流れ
問診
心理検査
スクリーニングや認知機能の検査
結果を伝える(ADHDなのかどうか)
検査の回数にもよりますが、通常、初診から診断がつくまでに数ヶ月かかります。
「初診から診断がつくまで」にかかる費用は、
保険診療 → 10,000円程度
自由診療の検査を受けた場合 → 50,000円程度
となることが多いです。
※上記はあくまで目安の金額になります。詳細の費用は医療機関によって異なります。
診断後の流れ
ADHDと診断がついた場合は、専門医・臨床心理士による「行動療法」とともに、必要に応じて「薬物療法」が並行して行われます。
ADHDの人が働きやすい環境や、家庭で過ごしやすい環境を整えるためのアドバイスも行われます。
通院頻度・期間の目安
通院頻度は、月1回程度の人が多いです。
通院期間は、1年程度が目安となりますが、個人差があります。
費用の目安
保険診療の場合、通院1回あたりの費用の目安は2,000円程度です。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
e-ヘルスネット ADHDの診断と治療
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。