もくじ
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ギャンブル依存症はどんな人が陥りくすいのでしょうか。医師に聞きました。
性格の特徴や自力で治せるのかなど詳しく解説しています。
1992年、桐蔭学園高等学校卒業。1999年、金沢医科大学卒。金沢医科大学研修医、2001年、国立小児病院小児神経科、2004年6月、獨協医科大学越谷病院小児科、2016年、児玉中央クリニック児童精神科、三愛会総合病院小児科を経て、2020年5月から現職。専門は小児神経学、児童精神科学。
ギャンブル依存症になりやすいのは、
な傾向がある人が多いです。
そのため、怠惰な人ばかりがギャンブル依存症になるわけではなく、しっかりとしてるように見える人でも真面目な気質や責任感が強いかったり、人からの信頼や期待に応えようとする人はストレスが溜まりやすいため、ギャンブル依存症になってしまうこともあります。
さらに、負けず嫌いな人は勝つことに強い執着を持っている方が多く、一度の負けを受け入れられないため取り戻そうとしてギャンブルを続けてしまう傾向があります。
衝動性が高い人は計画を立てずにその場の感情や欲求に従って行動する傾向があるため、「ギャンブルがしたい」と思ったら抑えることができず、依存症へ陥ってしまうことがあります。
例えば、たくさん本を読む人がみんな眼鏡をかけているわけではないように、ギャンブル依存症の人たちも、見た目で分かる特徴はないのです。
ただ、顔つきに特徴はなくても、生活習慣やお金の使い方などに特徴はあります。
ギャンブル依存症かどうかを判断する場合は、その人がどのようにお金を使っているか、どのような習慣があるかを見ることが大切です。
男性の方が様々な要因から、ギャンブル依存症になりやすいといわれています。理由は
の3つの傾向があることが原因です。
これはもともと男性が狩猟をしていた原始の記憶によるものといわれていて、本能の部分です。
一方女性は現実的。リスクを避ける傾向があり、慎重にギャンブルを楽しむことが多いので、ギャンブル依存症になるのはリスクを好む男性の方だといわれています。
男性は「理論的に考えて行うギャンブル」(競馬等)が好きな傾向がありますが、もしゲームに負けて考えた理論が通らなかった場合、プライドが許せずさらに躍起になってゲームを続けてしまうことがあります。
自分が立てた理論に当てはまらないと「次とりかえそう」と躍起になりもっとお金をつぎ込もうとしてしまうため、ギャンブル依存症に陥りやすくなります。
男性は友達や同僚と一緒にギャンブルをする機会が多いです。例えば、仕事帰りに同僚と一緒にカジノに行ったり、スポーツバーで試合を見ながら賭けをしたりしますよね。
「みんなと一緒」だと、社会的に許容されているような錯覚に陥りギャンブルにはまりやすくなります。
小さい頃から家族の中でギャンブルがよく行われている環境にいた人にとって、ギャンブルは身近な存在です。そのため、大人になってからも容易にギャンブルに手を染めやすく、ギャンブル依存症になりやすくなります。
また、ネグレクトや虐待を受けていて親から十分愛情を受けていないと、どこかで「満たされたい」という気持ちが働きます。大人になってもそれはなかなか消えず、「満たされない気持ち」が続くため、ギャンブルでそれを解消しようという心理が働きます。
そのためギャンブル依存症に陥りやすくなるのです。
身近な人で、よくギャンブルをしている方はいませんか?
もしかしたら彼氏がギャンブル依存症かも…夫はギャンブル好きだけど依存症じゃないかしら?など、気になったらぜひセルフチェックをしてみましょう。
あくまでも目安ですが、「あの人」がギャンブル依存症になりやすいかどうか、素直な気持ちで答えてみてください。
★「はい」が5個以上当てはまる場合
ギャンブル依存症になりやすい傾向があります。日常生活に異常が出るぐらいギャンブルをしてしまう場合は専門の相談機関に相談してみましょう。
ですが、環境が整っていないとなかなか治すことができません。
などの条件がそろっていることが必要です。
もし自力でギャンブルから抜け出すのが難しければ医療機関や自治体のサポートを得ながら治療をするといいでしょう。
自分でギャンブル依存症と向き合っていく場合、4つのことをやってみましょう。
実は、多くの人が「自分がギャンブル依存症」であると自覚していません。周りから指摘されても「自分は冷静だ」「誰も自分のことをわかっていない」と思いがちです。
自覚できていなければ、当然治すこともできません。
まずはギャンブル依存症であること、今の状態が「異常」であることを認識すること。認識できればあとは治していくだけなので、自覚することはとても大きな一歩です。
たとえば、「仕事でミスをしてしまった日にパチンコに行ったらストレスが解消された」という場合は「ストレス解消」が原因になっているし、「たまたま競馬で少額賭けたら、大当たりして儲かった」などであれば、スリルやお金への欲求が膨れているかもしれません。
原因が分かればギャンブル以外でその欲求を解決する方法を探しやすくなります。
スポーツ、読書、芸術、料理など、自分が没頭できる活動を探してみましょう。
ギャンブル依存症になった原因を解決できるようなものを探せば見つかりやすいかもしれません。ストレス解消を求めているのであればスポーツなどスカっとできる趣味、スリルを求めているのであればゲームなどの趣味、などあてはめながら探していくといいでしょう。
専門家が一人ひとりに寄り添い、治療をしてくれます。やめられなくてつらかったのが、治療をしていくことですごく楽になることも。
ギャンブル依存症になった原因や、ほかに没頭できる趣味なども病院で治療の一環として一緒に探ってくれるのも心強いところ。
まずは気軽に相談できる場所、という感覚でいいので、病院へ足を運んでみるのもおすすめですよ。
身近な人がギャンブル依存症で苦しんでいる場合は、周りの人のサポートも大切です。
など、まずは相手のことをよく理解し、その上で金銭管理をするのがいいでしょう。
ギャンブル依存症の人は常に「満たされない気持ち」を持っていることが多いです。
ギャンブルにのめりこむことを「否定」されては、余計に躍起になってギャンブルに走る場合もあります。
ギャンブル依存症は「精神疾患」です。周りの方は、まずギャンブル依存症が病気の一種だと認識して、理解して受け止めることが大切。
精神疾患なので「自分ではどうにもできないこと」だと理解し、強く責めないように心がけましょう。
そうすることで信頼関係ができ、相談してくれやすくなります。
安心して話せる関係ができれば、金銭管理の手伝いやギャンブルの制限などがしやすくなりますし、医療機関への受診を促すこともしやすくなります。
周りの人は、自分たちだけで解決しようとせずに、まずはギャンブル依存で苦しんでいる人を病院へ連れていくことを目標にして、受け止めてみてください。
たとえば
などがいいでしょう。
精神科では、カウンセリングなどの心理療法や、薬物療法などを組み合わせて治療を行います。もしうつ病や不安症などがみられる場合には合わせて治療も行えます。
心療内科では、ギャンブル依存してしまう心の問題に加えて、心が原因で起こる身体の不調の治療も行います。
病院では、主に3つの治療が行われます。
ギャンブル依存症の主な治療はカウンセリングです。
カウンセリングではなぜギャンブルの何が好きなのか、どういうときにギャンブルをしたくなるのかなど、ギャンブルに対する考え方や行動パターンを見直して、修正していく治療を行います。
時にはグループセラピーを行い、ほかのギャンブル依存症の患者とともにセラピーを受けることで経験を共有し、お互いをサポートしあう環境などもあります。
ギャンブルの原因が不安やうつ症状からくるものだった場合は、しっかり薬を使って治療をしていきます。
色々な理由でギャンブル依存症になっている場合でも、複合的に診断して一人一人に合った治療方針で治していけるのが病院に行くメリットです。
など、生活や家計に影響が出るほどギャンブルをしてしまう場合は、病院に行った方がいいでしょう。
特に、ギャンブル依存症の方は「ダメだと分かっていてもギャンブルをしてしまう」という傾向が強いです。
ギャンブルのことを常に考えていて、生活に影響が出るほどお金を使ってしまう場合は早めに病院を受診しましょう。
まずは、ギャンブルにどれぐらい行ってしまうか、どれぐらいの金額を使ってしまうか、いつ頃からギャンブルにハマってしまったかなど、今までの過程を素直に医師に話しましょう。そうすることで、本当にギャンブル依存症かどうか、どう治療をしていけばいいかを正確に判断してもらえます。
ポイントは素直になること。お互いの信頼関係がギャンブル依存症の治療にはとても大切です。胸のうちをさらけ出して、本音で語ってみましょう。
責められることはありません。突然「ギャンブルをやめろ」と突きつけられるわけでもありません。
ギャンブルをやめるにはどうしたらいいか、どう考えていけばいいか、などを一緒に考えながら治療をしていくので、まずは素直になることが大切ですよ。
生活への影響が気になって、少しでもギャンブルから離れたいと思ったら、ぜひ病院を受診してみてください。
ギャンブル依存症の方は、自分が「依存症だ」と自覚していないことが多いです。病気だと自覚していないのに、病院へ行こうと言ってもなかなかうまくいきません。
経済的な面は現実の問題なので、ギャンブル依存症の方も分かります。
特に生活に影響が出るほどお金を使ってしまっている場合は本人もなんとかしたいと感じている場合があるので、そのような場合は「お金の問題を解決しに病院へ行く」と変換すれば、頭が整理されて病院へ行ってもらいやすくなりますよ。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
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