もくじ
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クラミジアに何年も気づかないことはある?
数年後に症状が出ることはある?
今の彼女と出会う前からクラミジアに感染していたということは考えられる?
クラミジアはどれくらい無症状なことが多いのか、なぜ感染するのか、医師が詳しく解説します。
もくじ
実際、クラミジアに感染した男性の約50%が無症状であると言われているほど、自覚症状がないことが多いのがクラミジア感染症です。
そのため、感染しているにも関わらず何年も気づかない、ということも十分あり得ます。
無症状のまま感染が進み、何年か後にクラミジアが体内で炎症を引き起こした段階で症状が現れて「急にクラミジアを発症した」と勘違いするケースもあります。
クラミジアが発症すると起こる症状
いずれも軽い症状である場合が多いので、一時的な不調だと考え、クラミジアに感染していると思わないことがあるのです。
潜伏期間は無症状であることが多いです。
たとえ無症状でもその間に細菌が体内で増殖しているので、性行為をすればパートナーへうつしてしまいます。
自分はクラミジアではなくても、以前に性行為を行った相手がクラミジアの潜伏期間中だった場合は自分にうつっている可能性があるので、お互いに自覚症状がない場合も注意が必要です。
浮気などではない場合に考えられる感染経路
前のパートナーも無自覚だった場合、知らないうちに感染をしていたことも考えられます。
少しでも感染が疑われるときは、早めに検査をしてみるのがいいでしょう。
相手の唾液の中にクラミジア菌がいる状態で、その唾液が性器についてしまうと感染してしまう可能性が高いです。
そのため、挿入をともなう性行為をしていなくてもオーラルセックスだけで感染してしまうこともあるのです。
クラミジアは潜伏期間も長いため、いつ、どこで行った性行為が原因でクラミジアに感染したのかの特定が難しい場合もあります。
今のパートナーとは関係のない時期にすでに感染してしまっていた可能性もあるのです。
クラミジアは感染した人の精液、膣分泌液、直腸分泌液などに含まれていて、それが性器、直腸、口腔の粘膜と接触することで感染します。
銭湯などでは直接粘膜に精液や膣分泌液などがつく可能性が低いため、感染リスクも低いです。
また、クラミジアは体外での生存期間がとても短く、空気や表面に触れるとすぐに死滅してしまいます。
そのため感染者が使用したトイレの便座、タオル、浴槽などを介して感染することはほとんどありません。
クラミジアは、クラミジアトラコマティスという病原体が体に侵入しておこる性感染症です。クラミジアは性器や粘膜を通じて体内に侵入するため、性行為で直接粘膜が触れ合う際に感染がおこります。
クラミジアは少量でも感染を引き起こすことができるため、性行為中にわずかな分泌物が粘膜に触れるだけでも感染する可能性が高いです。
そのため、感染中は性行為が「短い時間だから」「少しだけだから」などは関係なく、パートナーへうつしている可能性を考えましょう。
適切にコンドームを使用できている場合、感染確率は低下すると言われていますが、ゼロになるわけではありません。
コンドームが適切に装着できていなければその部分から感染することも考えられますし、コンドームで保護されていない、外陰部や陰茎の根本などを通じて感染する可能性もあります。
もしも感染した状態で性行為を行ってしまった場合はパートナーに感染している可能性があるので、パートナーも早めに検査を受けるようにしましょう。
クラミジアは免疫システムが自然に排除するのが難しく、抗生物質で治療しない限り体内に残り続けます。
そのため適切な治療をしていない場合、放置していて治ることはほとんどありません。
たとえ無症状だとしても、クラミジアは体内にいる状態には変わりありません。
クラミジアは無症状なことも多いですが、決して治癒しているわけではなく炎症は進んでいる可能性が高いため、早めに治療を行うことが大切です。
クラミジアを長期間放置すると、思いもよらない健康リスクや合併症が発生する可能性があります。
女性と男性でリスクは多少異なりますが、どちらも深刻な健康リスクに繋がることも考えられます。
クラミジアを放置した場合のリスク
クラミジアが前立腺に感染すると、前立腺炎を引き起こすことがあります。排尿時の痛みや下腹部の痛みなどが主な症状で、慢性化することもあります。
クラミジアが男性の精巣上体(精子を運ぶ管)に感染すると起こる炎症です。痛みや腫れ、発熱を伴い、放置すると不妊症の原因になる場合があります。
精巣上体炎や前立腺炎が長期間続くと、精子の質が低下し、不妊症になるリスクが高まります。
クラミジアが尿道に感染すると、排尿時の痛みや灼熱感、分泌物の増加などの症状を引き起こします。
もしクラミジアにかかっていたらすぐに治療をする必要があります。長く放置したままにするとクラミジア感染症以外にも様々な合併症を引き起こしている場合があるので、他にも治療が必要な可能性があります。まずは医療機関を受診しましょう。
クラミジア自体も、合併症も少しでも早い治療を行ことで症状が軽く済む確率が上がります。
放置したまま性行為をすると感染拡大にも繋がるため、まずは早めに病院で診てもらうことが大切です。
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