オスグッドを放置していいの?初期症状は?ケア方法も(ストレッチ・湿布)

更新日:2022-02-28 | 公開日:2022-02-28
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オスグッドを放置していいの?初期症状は?ケア方法も(ストレッチ・湿布)

小学生~中学生の男の子に多い「オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)」

「放置しても大丈夫?」という疑問ついて、お医者さんに聞きました。
ストレッチや湿布の使い方など、ケア方法についても解説します。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

オスグッド病とは

オスグッド

オスグッド病は、膝の下(膝下の少し盛り上がった骨の部分)が炎症を起こしてしまう病気です。

こんな子どもがなりやすい

  • スポーツに取り組んでいる子ども
  • ジャンプ、ボールを蹴るような動作が多いスポーツをしている

膝に負担がかかりやすい、サッカー、バレーボール、バスケットボール、陸上競技などでよく発症します。
特に、小学生高学年〜中学生ごろの男子に多く発症します。(女子も発症します。)

【これは成長痛?オスグッド病?】

オスグッド病は、常時ズキズキとした痛みがあります。

 

一方、成長痛は、夕方~夜にかけて痛みが強く出ます。保護者の方が、さすったりすると楽になります。
成長痛は、主に心因性の痛みとされ、まだうまく会話ができない子どもによく見られます。特に環境の変化やストレスがあるときに痛みが強くなるようです。

オスグッド病の初期症状

  • 膝がズキズキ痛い
  • 常に痛いが、動かすと痛みが増す

といった症状があらわれます。

痛みがひどくなると、「痛みで歩けない」「スポーツができない」状態となることもあります。

子どもが大丈夫って言っているから「放置してもOK」ではない!

医師男性
子どもに任せて放置はよくありません。

子どもに任せてしまうと、無理してスポーツを続けたり、体を動かしてしまうことが多いためです。

オスグッド病は、まず安静が必要です。
部活やスポーツは、一旦お休みをさせましょう。通常、炎症があるときに無理に動かさなければ、自然治癒していきます。

悪化すると…どうなる?

医師男性
オスグッド病は、悪化すると炎症が周りの組織に広がります。最悪、手術が必要になる場合もあります。

周辺組織にまで炎症が広がり、長期間痛みが続くようになります。また、痛みの度合いも強くなってきます。

歩行困難になったり、膝を動かしていなくても痛みを感じるようになります。組織の損傷が強い場合は、手術が必要になることもあり、通常より治療に長期かかります。

早く治すためには…?

医師男性
まずは安静にしてください。

スポーツはお休みをとりましょう。無理すれば、結果、治療が長引きます。痛みや腫れが落ち着くまでは、なるべく負荷をかけないようにしましょう。

病院の受診目安

医師男性
  • 痛みを訴えている
  • 歩き方がおかしい
  • 膝の下が膨らんでいる、腫れている
  • スポーツに取り組んでいて、早く痛みを取りたい

などのケースは、病院を受診しましょう。

特に、スポーツに本格的に取り組んでいる子どもこそ、早期受診をして医師の診察・治療・指導を受けるようにしましょう。

整形外科を探す

ケア方法は?湿布・ストレッチなど

医師男性
オスグッド病の基本的なケア方法を紹介します。NG例もあるので注意してください。

※こちらは一般的なケア方法です。担当した医師の指示に従いましょう。

湿布の使い方

急性期(腫れや痛みが強い時期)には冷湿布を用いて炎症を抑え、慢性期になったら温湿布を用いて、血流を良くします。

医師男性
切り替え時期は、医師の指示に従いましょう。

ストレッチのしかた

ストレッチ

  1. 両足を伸ばして座る
  2. 片方のヒザをゆっくり曲げる
  3. 腕を背中の方について支えながら、少しずつ体を後ろに倒す
  4. 足を変えて反対も行う

オスグッド病の再発予防には、太もものほぐしが必要です。
スポーツを始める前も、太ももを十分にほぐしてから始めましょう。

【これはNG!】

痛みや腫れが強いときに、温めるのは避けてください。その時期は、入浴はシャワーで済ませましょう。

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さやけん

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