「歯ぎしりをしているかも…やめたい!」
「無意識の歯ぎしり、どうチェックすればいい?」
歯ぎしりをチェックする方法を歯医者さんに聞いてみました。
歯ぎしりをする人の特徴、自分でできる対処法や治療法も解説します。
監修者
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歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
歯ぎしりをセルフチェック
以下の項目に1つでも該当したら、歯ぎしりの可能性があります。
- 歯ぎしりをしていると周囲から言われたことがある
- 仕事中など集中しているときに、無意識に噛みしめている
- 歯にヒビが入っている、擦れて欠けたような歯がある
- 頬の内側に噛み跡、舌に歯型がついている
- 歯の根本が削れている、欠けている
- 肩こりや頭痛などの症状を強く感じることがある
- 冷たい物を口に入れるとしみる
- 起床時に口の周囲がこわばる、顎が疲れる、だるい
朝起きたら、顎の状態をチェックしてみよう
朝起きた時に顎の状態をチェックして、「顎がだるい」「顎の関節が痛い」などの違和感がある場合には、歯ぎしりをしている可能性が高くなります。
このような症状は、睡眠中の歯ぎしりによって、顎の関節やその周りの筋肉に“大きな負担がかかる”ために引き起こっていると考えられます。
歯ぎしりをする人の特徴
歯ぎしりをする人の特徴としては、
- 競争心が強い・負けず嫌いな人
- ストレスを抱え込んでしまう人
- 仕事が忙しい人
- やせ型体格の人
- 猫背で姿勢がよくない人
- 口を閉じているときに舌が上顎についていない人(低位舌)
などがあげられます。
歯ぎしりは、ストレスなどの「心理的問題」や姿勢、舌の位置などの「身体的問題」があるなど、幅広い人に起こり得ます。
歯ぎしりを放置すると…
歯ぎしりで生じるリスク
- 口を開くと顎が痛くなる(顎関節症)
- 顎の痛みで食事ができなくなる
- 歯周病が進行する
- 冷たい物で歯がしみる(知覚過敏)
- 歯の先端がすり減ってもろくなる
- 表面にヒビが入る
- つめもの・かぶせものが取れる
- かみ合わせが悪くなる
など
長期間歯ぎしりをしていると歯が割れるなどして、歯を失ってしまう原因になることもあります。
歯ぎしりを治すために、自分でできる対処法
就寝時の対処法
枕は高くし過ぎないようにして、うつ伏せや横向きで寝ることは避けるようにしましょう。
また、就寝前にリラックスすると、ストレスによる歯ぎしりを軽減できます。
就寝前にリラックスする方法としては、
- スマホやパソコンは寝る2時間前までにやめる
- 熱すぎない湯船に浸かる
- アロマを焚く
などを行ってみましょう。
日中の対処法
上下の歯が常に触れていることがないように、噛み合わせを意識しましょう。
また、食べ物を強く噛むのは避けて、ゆっくりと食べるようにしましょう。
噛み合わせを意識する方法としては、
- 目に見える場所に「歯ぎしりしない」などのメモを貼る
- アラームで定期的に「歯ぎしり注意」を知らせる
などの工夫をしてみましょう。
歯ぎしりを治すために、歯医者さんでできる治療
- ボトックス注射
- マウスピース
- 矯正治療
などの治療法があります。
それぞれの費用目安なども解説していきます。
その① ボトックス注射
筋肉を弱める働きがある「ボツリヌス菌」を筋肉に注入することで、歯ぎしりを起こさなくする治療法です。
さまざまな治療の中では、一番の根本治療と考えられています。
何をしても歯ぎしりが治らずに困っている人におすすめです。
※副作用として、ボトックスを注入した部位が皮下出血を起こしたり、腫れる可能性があります。
ボトックス注射の費用
自費診療になり、
- 「エラ部分のみ」の場合→50,000円程度
- 「こめかみ部分のみ」の場合→40,000円程度
- 「エラ+こめかみ」の場合→70,000円程度
が目安となります。
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その② マウスピース
プラスチック製のマウスピースを上の歯に装着して、寝ているときの歯ぎしりを予防する治療法です。
マウスピースは、歯型を取って作製します。
マウスピースの費用
保険適用になり、5,000円程度でマウスピースを作製することができます。
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その③ 矯正治療
歯並びを矯正して、噛み合わせや歯並びによる歯ぎしりを改善させます。
矯正方法は、「ワイヤー矯正」や「マウスピース矯正」があります。
歯ぎしりとともに、歯並びが気になる人におすすめです。
矯正治療の費用
歯の矯正治療費は、
- 大人の場合→80~100万円程度
- 子供の場合→40万円程度
が目安となります。
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治療費用は保険適用になる?
食いしばり・歯ぎしりの負担を抑えるための「マウスピース作成」のみ保険適用になります。
ボトックス注射、歯列矯正は自由診療となります。
歯が割れる・すり減っている人は、歯医者さんでの治療を!
歯ぎしりの癖によって、
- 歯が割れた
- 歯がすり減ってきている
- かぶせ物がよく取れる
などの場合には、歯医者さんでの治療をおすすめします。
歯ぎしりの癖は歯に悪影響を与えます。
大切な歯を守るためにも、できるだけ早めに治療を受けるようにしましょう。
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