セラミックの歯は一生もの？寿命はある？長持ちさせるためにできること

「セラミックは一生もの？」
「セラミックの寿命はどれくらい？」

セラミックの寿命について、歯医者さんにお聞きしました。
“セラミックの寿命を延ばすためにできること”も併せて解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

セラミックの歯は一生もの？

セラミックの歯は、不測の事態によって傷を負うようなことが起きなければ、一生使用できる場合も多いです。

ただし、奥歯などの“衝撃が強い箇所”は、傷・ヒビなどを起こして交換が必要になる場合もあります。

セラミックの歯の寿命はどのくらい？

設置場所や使い方によっても差がありますが、一般的には10年程度とされています。

長い場合だと、20年後、30年後でも問題なく使用している人もいます。

反対に短い場合だと、5年程の使用で交換する人もいます。

セラミックの寿命が短くなる人の特徴

• 奥歯の噛み締めが強い
• くいしばりの癖がある
• 重い物を持つことが多い
• 力を入れるスポーツをしている

などの人は、強い衝撃や圧力が原因となって、ひび割れたり、欠けたりしやすいです。

他の素材の歯と比べて、どうなの？

セラミック歯の寿命は10〜20年ほどなので、他の素材と比較しても、セラミックの歯はかなり長持ちすると言えます。

長持ちさせるためにできること

1. 毎日丁寧なオーラルケアを行う
2. 禁煙する
3. 歯ぎしり・食いしばりのクセを治す
4. 歯医者で定期的なメンテナンスを行う

などを心がけて、できるだけ長く使えるようにしましょう。

それぞれのポイントを詳しく解説します。

その①　毎日丁寧なオーラルケアを行う

セラミックの歯は歯垢や汚れもつきにくいですが、しっかりとケアしてお口全体を健康な状態を保つことが大切です。

口内環境が悪いと、歯並びが変わったり、歯茎の状態が悪くなったりして、セラミックの歯にも影響を及ぼす場合があります。

その②　禁煙する

タバコを吸うとタールが歯にまとわりつくため、着色汚れの原因になります。
また、喫煙によって歯茎の血流が停滞しやすくなり、歯茎の栄養状態が悪くなる恐れもあります。

栄養が滞ると歯を支えている組織が老化していき、セラミックの歯にも悪影響を及ぼします。

その③　歯ぎしり・食いしばりのクセを治す

歯ぎしりや食いしばりは、ものすごい力を歯や顎に与えます。
圧が強くなると、セラミックの歯がすり減ったり、割れてしまったりする恐れがあります。

その④　歯医者で定期的なメンテナンスを行う

定期的にセラミックの歯の状態をチェックしてもらうと、使用期間の寿命が長くなる場合が多いです。

また、メンテナンスを通して虫歯・歯周病の進行を防ぐと、セラミックの歯が長持ちしやすくなります。

定期検診が受けられる歯科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

セラミックの歯に寿命がくると、どうなるの？

• すぐに落ちてしまう
• 歯茎が変色してくる
• セラミックの歯自体が変色してくる

などが引き起こるようになります。

また、セラミック自体に問題が無くても、加齢や歯茎・歯列の変化によって、歯に合わなくなることもあります。

寿命がきたら、どう対処する？

歯医者を受診して診察を受けましょう。
継続して使用が可能か、または交換が必要かを確認してもらえます。

セラミックの歯自体は交換が可能で、新しいものに交換すればまた続けて使用できます。
ただし、セラミックは高価なので、なるべく大切に扱いましょう。