「目の下が痙攣する…もしかして脳腫瘍?」
脳腫瘍を疑うべき“要注意な症状”を、お医者さんが解説します。
受診すべき診療科、病院での検査方法なども併せて確認しましょう。
監修者
経歴
平成14年福井医科大学(現福井大学医学部)卒業
岐阜大学高齢科神経内科入局後松波総合病院にて内科研修、
岐阜大学高次救命救急センター出向。
美濃市立美濃病院内科。
東京さくら病院及び同認知症疾患センター勤務の後
令和元年7月かつしかキュアクリニック開業。
目の下の痙攣は脳腫瘍のせい?
脳腫瘍があると、顔面神経が圧迫されて目の下に痙攣が起こることもあります。
ただし、目の下の痙攣は
などによる一過性の神経の興奮よって起こるケースが多いです。
そのため、目の下の痙攣だけで脳腫瘍の有無は判断できません。
こんな症状もあったら「脳腫瘍の疑いアリ」
- 頭痛
- 視力障害
- 吐き気、嘔吐
- 言葉の障害
- 性格の変化
- 難聴
- 歩きにくい
- 月経が来ない
- 顔や体型の変化
顔の痙攣(頬、目・口の周り)に加えて上記の症状がある場合は、脳腫瘍が疑われます。
脳腫瘍の症状は、2~3カ月かけて少しずつ悪化していく傾向があります。
「脳腫瘍かもしれない…」と思うときは、早急に医療機関を受診してください。
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2022-11-28
夕方になると頭痛がする…。
こめかみや目の奥も痛くなる…。なぜ?
夕方になると頭痛がある場合に考えられる原因を、お医者さんが解説します。
危険な病気が隠れている恐れもあるので、心当たりのある症状がないかチェックしましょう。
夕方に出現する頭痛には4種類ある!
夕方に頭痛に現れる頭痛には、
緊張型頭痛
片頭痛
群発頭痛
薬物乱用頭痛
の4タイプが考えられます。
頭痛の種類
特徴
緊張型頭痛
頭の周囲が締め付けられるような痛み
片頭痛
ズキズキと脈打つような痛み
群発頭痛
目の奥の激しい痛み
薬物乱用頭痛
頭痛薬を常用していると起こる
それぞれの頭痛の特徴について詳しく解説していきます。
セルフケアの方法と併せて、チェックしてみてください。
タイプ① 緊張型頭痛(頭の周囲が締め付けられる痛み)
緊張型頭痛は最も多い頭痛のタイプで、頭の周囲が締め付けられるような痛みを起こします。
午後から夕方は、身体的負担や精神的ストレス、疲労がたまって緊張型頭痛が起きやすいと考えられています。
緊張型頭痛の症状の特徴
頭全体が締め付けられるような鈍痛
週2~3回の頻度で頭痛が起きることが多い
頭痛が30分程度続くことが多い(一日中続くこともある)
肩こり・吐き気・めまい・疲労感を伴う
発症しやすい人の特徴
首まわりの筋肉が弱い
普段からうつむき姿勢で作業している
上記に当てはまる場合、首周辺の血流が悪くなりやすいため、緊張型頭痛を発症しやすいです。
日中に血流が悪い状態で働いていると、夕方頃に筋肉組織に痛みを引き起こす物質が広がり、その影響で頭痛が起こることがあります。
緊張型頭痛のセルフケア
緊張型頭痛を改善するには、首周りの筋肉の緊張を緩めることが有効です。
普段から、以下のことを意識してみましょう。
首周りを温めて、血流をよくする
同じ姿勢を続けない
全身をほぐすストレッチを行う
このほか、体の緊張をほぐすために、一日の中でリラックスする時間を作ることも大切です。「アロマを焚いて好きな香りを楽しむ」「趣味に没頭する」など、こまめに気分転換してストレスをためこまないようにしましょう。
これらのセルフケアを日常的に行うことにより、通常、数日から1週間前後で自然に症状が改善することが多いです。
タイプ② 片頭痛(ズキズキと脈打つような痛み)
片頭痛とは、脳の血管が拡張することで、「こめかみ」から「目のあたり」がズキズキと痛む状態です。
日中に積み重なったストレスや過労が影響して、夕方に発症しやすいと考えられています。
片頭痛の症状の特徴
ズキズキと脈打つような痛み
4時間から数日間程度続く
光や音・ニオイに敏感になる
吐き気を伴うこともある
発症しやすい人の特徴
20~40代の女性
完璧主義で神経質な性格
家族にも片頭痛持ちの人がいる
片頭痛のはっきりとした原因はわかっていません。女性ホルモンの影響や食生活、遺伝、外部からの刺激など、さまざまな要因によって引き起こされると考えられています。
片頭痛のセルフケア
片頭痛が起きたら、まずは安静にしてください。
アイスパックや氷枕で痛む部位を冷やすと、痛みの緩和が期待できます。
日常生活では、予定を入れすぎずに十分に休息をとることが重要です。
6~8時間程度を目安に、睡眠時間をしっかり確保しましょう。
ストレスを発散することも大切
ストレスがたまっていると片頭痛につながる可能性があるため、こまめに発散しましょう。
趣味に没頭する時間を作る
ウォーキングなどの軽い運動を習慣にする
家族や友人とおしゃべりする
などがおすすめです。
これらのセルフケアを行った場合、片頭痛は1週間から2週間程度で自然に改善されていくことが多いです。
タイプ③ 群発頭痛(目の奥の激しい痛み)
群発頭痛は、何らかの原因によって脳の視床下部が刺激を受けて、眼球の奥に激しい痛みが引き起こされる状態です。
夕方から夜、明け方にかけて発症することが多いと考えられています。
群発頭痛の症状の特徴
頭の片側、特に目の奥に激痛が起きる
1~2か月間(群発期)、毎日ほぼ同じ時間に頭痛が起きる
頭痛が1~2時間ほど続く
目の充血
涙や鼻水が止まらない
発症しやすい人の特徴
群発頭痛は、20~40歳代の人に多いです。
また、女性よりも男性に多く、男性ホルモンの過剰分泌が影響している可能性が指摘されています。
群発頭痛のセルフケア
群発頭痛の原因は判明しておらず、確立された予防法はありません。
ただし、アルコールや喫煙による影響が指摘されているため、群発頭痛が疑われる場合は禁酒・禁煙を徹底しましょう。
頭痛を繰り返したり、日常生活に支障が出たりしている場合は、医療機関で相談してください。
群発頭痛は、数週間単位で症状が改善していくことが多いため、焦らずに治療を受けましょう。
病院は「脳神経内科」または「脳神経外科」を受診するとよいでしょう。
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タイプ④ 薬物乱用頭痛(頭痛薬を常用していると起こる)
薬物乱用頭痛とは、頭痛薬を飲む頻度が増えることで、慢性的な頭痛を起こしている状態です。
頭痛薬を頻繫に服用すると、脳が頭痛に敏感になり、薬の効き目も弱まるため、「頭痛を再発する」という悪循環に陥ります。
薬物乱用頭痛の症状の特徴
眠気
不安感
抑うつ傾向
吐き気
発症しやすい人の特徴
起床時を含めて頭痛が月に15日以上起きる
頭痛薬を月に10回以上飲む
頭痛薬が効かなくなっている
ひどい頭痛を経験してから、予防的に市販薬を服用している
薬物乱用頭痛は、夕方に起こりやすい「片頭痛」や「緊張型頭痛」を慢性的に抱えている人に多いです。
薬物乱用頭痛のセルフケア
薬物乱用頭痛を発症した場合、症状がセルフケアで改善することは少ないです。
再発リスクも高く、放置すると悪化する恐れがあるため、医療機関で適切な治療を受けましょう。
「脳神経内科」などで受診することをおすすめします。
病院では、まず頭痛薬を中断し、片頭痛や緊張型頭痛の治療を行うことが多いです。
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注意!夕方の頭痛は「脳の病気」の可能性も
夕方に頭痛が生じる場合、下記のような「脳の病気」が隠れている可能性もあります。
脳出血(脳内で出血が起こる)
脳梗塞(血管が詰まって脳の一部が壊死する)
脳腫瘍(頭蓋内部に腫瘍ができる)
いずれの病気もセルフケアでは対処できないため、医療機関で治療する必要があります。
それぞれの要注意な症状を紹介するので、心当たりがある場合は早急に病院で受診してください。
危険な病気① 脳出血(脳内で出血が起こる)
脳出血は、脳の血管が破れて脳の中に出血する病気です。
夕方になると、気温の低下や血圧の上昇などが影響して、脳出血のリスクが高まると考えられます
脳出血の症状
頭痛・めまい
顔面蒼白
意識障害
言語障害
嘔吐
半身麻痺
など
発症の原因は?
脳出血は、高血圧・喫煙・飲酒などの生活習慣が要因となります。
また、コレステロール値が異常に低い低栄養状態の人も発症しやすいと考えられています。
特に、以下の習慣や症状がある人は要注意です。
塩分の過剰摂取
偏食
喫煙
飲酒
運動不足
肥満
脂質異常症がある
糖尿病がある
脳出血が疑われるときは、「脳神経外科」で受診しましょう。
顔のゆがみ・麻痺・言葉が出にくい、といった症状が見られる場合は、早急に救急車を要請してください。
脳出血が進行すると、脳細胞が破壊されて脳が圧迫されるため、脳の働きが低下します。
放置すると、昏睡状態に陥ることもあり、命にかかわる恐れがあります。
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危険な病気② 脳梗塞(血管が詰まって脳の一部が壊死する)
脳梗塞は、脳の血管が詰まってしまい、脳の一部が壊死してしまう病気です。
夕方は血圧が上昇するため、脳梗塞による頭痛が起きやすいと考えられます。
脳梗塞の症状
手足や顔の痺れ
呂律がまわらない
ふらついて立てない
片目が見えない・物が二重に見える
激しい頭痛や吐き気
など
発症の原因は?
高血圧
糖尿病
脂質異常症
心房細動(不整脈の一種)
喫煙習慣
過度の飲酒
脳梗塞が疑われるときは、「脳神経内科」または「脳神経外科」で受診しましょう。
初期段階で治療すれば、後遺症もなく完治できる可能性が高くなるため、できるだけ早く受診してください。
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危険な病気③ 脳腫瘍(頭蓋骨の中に腫瘍ができる)
脳腫瘍とは、頭蓋骨の中にできる腫瘍です。
基本的には起床時から午前中にかけて症状を認めることが多いですが、夕方前後に頭痛症状があらわれるケースもあります。
脳腫瘍の症状
吐き気
言葉が出ない
しびれ
目がかすむ
視力低下
など
発症の原因は?
明確な原因は判明していませんが、遺伝子の変異が関連していると考えられています。
脳以外に悪性の疾患があったり、身内に脳腫瘍の人がいたりすると、発症リスクが高まると指摘されています。
また、以下のような習慣も、脳腫瘍のリスクを高める可能性があるので、注意が必要です。
高たんぱく食品の過剰摂取
高脂肪食品のとりすぎ
過度のストレス
長期に渡る喫煙習慣
脳腫瘍が疑われるときは、「脳神経外科」で受診しましょう。
脳腫瘍が進行すると、顔や手足の麻痺、視力や視野の障害、言語障害などを起こす恐れがあります。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
厚生労働省 e-ヘルスネット:脳血管障害・脳卒中
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。
病院は何科で受診すればいい?
脳腫瘍を疑うときは、脳神経内科を受診しましょう。
放置すると症状が悪化して、命に関わることもあります。
病気の悪化を防ぐには早期受診が重要です。
脳腫瘍は、良性腫瘍でもキケンです
脳は頭蓋骨に囲まれているため、たとえ良性の腫瘍であっても、それが大きくなるにつれ、脳内の圧が上がります。
脳圧が上がると、脳は下へ押し下げられます。
この現象によって脳幹が骨に押しつぶされてしまうと、脳がダメージを受け、最悪の場合死に至ります。
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どんな検査を受けるの?
MRIやCTによる検査を行います。
MRI、CT検査では、頭蓋骨の内部を画像にして、腫瘍の存在を調べます。
検査の際には、必要に応じて“造影剤”という薬を使用することもあります。
造影剤を使って検査することで、腫瘍の悪性度や広がりを推定できます。
また、通常のCT検査やMRI検査にプラスして、特殊なMRI検査を行うケースもあります。
この検査では、脳の血液の変化をみる“fMRI(functional MRI)”を使用して、脳の言語野(言葉の中枢)や運動野(手足の動きの中枢)の位置を確認します。
検査にかかる時間は?
CT検査の時間は1分程度です。
MRI検査は、撮影部位によって所要時間は異なりますが、30分〜60分程かかります。
検査にかかる費用は?
CT検査もMRI検査も保険診療が適応されます。
CT検査は、自己負担が3割の場合、初診料込みで6,000円程です。
MRI検査は、自己負担が3割の場合、16,000円前後かかります。
なお、上記の金額に初診料や再診料、神経学的診察、造影CT、薬の処方などの料金を加算したものが、トータルの費用となります。
治療法は?
脳腫瘍は、手術による治療が基本です。
これ以上症状を悪化させないために、可能な限り腫瘍を取り除きます。
ただし、体の状態や脳腫瘍の性質によっては、手術が選択されないこともあります。
悪性の脳腫瘍だったとしても、放射線や薬物療法による治療の効果を考えて、腫瘍を摘出しないケースもあります。(※胚細胞腫や中枢神経系悪性リンパ腫と診断がついた場合など)
また、腫瘍の性質に合わせて、手術に放射線治療、薬物療法を組み合わせることも可能です。
投与される薬の種類には、“分子標的薬”や“細胞障害性抗がん剤”といったものが挙げられます。
なお、良性腫瘍の場合には、原則として薬物療法は行いません。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
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2022-11-28
なぜ?毎日寝起きに頭痛がする。
こめかみや目の奥が痛くて、だるい…。
「毎日、寝起きのときに頭痛がする原因」を、お医者さんに聞いてみました。
脳の病気が隠れている恐れもあるため、要注意の症状をチェックしておきましょう。
毎日寝起きに頭痛がする…これは何?
毎日寝起きに頭痛がする場合、片頭痛や緊張型頭痛が起こっている可能性が考えられます。
頭痛の種類
特徴
片頭痛
ズキズキと脈打つような痛み
目の奥からこめかみ周辺に起こる
緊張型頭痛
頭が締め付けられるような痛み
首や肩が凝っていると起こりやすい
片頭痛・緊張型頭痛は、寝不足や寝すぎ、水分不足、長時間のデスクワーク、ストレスなどによって引き起こされることが多いです。
頭痛が毎日続く場合は病院へ
起床時の頭痛が毎日続く場合は、一度病院で相談しましょう。
片頭痛や緊張型頭痛は深刻ではないケースが多いですが、「脳腫瘍」などの病気が隠れている恐れもあります。
病院は、「脳神経外科」または「脳神経内科」を受診するとよいでしょう。
医師に伝えるポイント
いつから頭痛が起こるようになったか
どのような頭痛があるか
頭痛以外の症状(吐き気・めまいなど)
受診の際に上記の点を伝えると、診察がスムーズに進むと考えられます。
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寝起きに生じる頭痛① 片頭痛
片頭痛とは、目の奥からこめかみにかけて、発作的に生じる頭痛です。
ズキズキと脈打つような痛みを感じます。
就寝中は穏やかだった血流が、起床時に勢いよく巡ることにより、痛みが生じると考えられます。
血流の変動が大きくなるため、睡眠時間が長ければ長いほど、起床時に痛みが起こりやすいです。
頭痛以外に、
吐き気・嘔吐
光や音に過敏になる
等の症状を伴うことがあります。
「片頭痛」を引き起こす要因
ストレス
水分不足
寝すぎ・寝不足などの生活リズムの乱れ
飲酒習慣
月経などの女性ホルモンの影響
気候や気圧の変化
寝起きに生じる頭痛② 緊張型頭痛
緊張型頭痛とは、首や肩の筋肉が緊張して凝り固まることにより生じる頭痛です。
頭が締め付けられるような痛みを感じます。
緊張型頭痛は、後頭部を中心に生じることが一般的ですが、両側の側頭部を中心にぎゅーっと締め付けられる痛みも多くなります。
「緊張型頭痛」を引き起こす要因
長時間のデスクワーク
睡眠中の姿勢の悪さ
枕の高さが合っていない
精神的なストレス
寝起きの頭痛を改善する「5つの習慣」
起床時の頭痛は、睡眠不足や寝すぎ、水分不足、ストレスなどによって引き起こされることが多いです。
頭痛を改善するために、普段から以下のことを意識してみましょう。
6~8時間程度の睡眠をとる
首・肩に負担をかけない姿勢で寝る
就寝前と起床後に水分をしっかりとる
ストレスをこまめに発散する
ストレッチで筋肉をほぐす
おすすめ習慣① 6~8時間程度の睡眠をとる
睡眠不足や寝すぎは、起床時の頭痛の原因となります。
睡眠時間は6~8時間程度を目安にしましょう。
睡眠不足は血行不良につながるため、「緊張型頭痛」を起こしやすいです。
逆に睡眠時間が長すぎる場合は、起床時に血流が一気に増加するため「片頭痛」が起こりやすくなります。
おすすめ習慣➁ 首・肩に負担をかけない姿勢で寝る
寝るときの姿勢が悪いと、首や肩に負担がかかって筋肉が凝り固まってしまい、「緊張型頭痛」が起こりやすくなります。
仰向けになり、息苦しさを感じない姿勢で寝ることを心がけてください。
枕は硬すぎず、柔らかすぎないものを使いましょう。
寝る姿勢のポイント
仰向けになり、敷き布団に肩・肩甲骨をつける
首と頭が浮かない状態にする
息苦しさを感じない姿勢を保つ
目線が真上になるようにする
おすすめ習慣③ 就寝前と起床後に水分をしっかりとる
水分不足は、起床時の片頭痛・緊張型頭痛を引き起こす要因となります。
コップ一杯分を目安に、就寝前と起床後に水を飲むようにしてください。
寝ている間に、人間は約コップ一杯分の水分を排出していると言われています。そのため、寝起きは体の水分が足りなくなりやすく、血行も悪くなりがちです。
その結果、脳に十分な血液が送られず、頭痛が起きます。
おすすめ習慣④ ストレスをこまめに発散する
過度のストレスは、体を緊張させることに加えて、痛みをコントロールする脳の機能が十分に働かなくなるため、「緊張型頭痛」を引き起こしやすくなります。
おすすめのストレス発散法
ウォーキングなどの軽い運動を習慣にする
一日の中で、趣味に没頭する時間を設ける
生活の中に、好きな香りを取り入れる(アロマオイルなど)
湯船に浸かってリラックスする
友人や家族とおしゃべりする
おすすめ習慣⑤ ストレッチで筋肉をほぐす
同じ姿勢を続けていると、首や肩の筋肉が凝ってしまい、頭痛につながります。
ときどき姿勢を変えることを心がけて、休憩時間にはストレッチを行いましょう。
以下のストレッチがおすすめです。
肩回しストレッチ
肘を軽く曲げて両手を握り、鎖骨前まで持ち上げる
そこから両肩を前方に回す
次は後方に回す
前後交互に1セット10回を目安に、1日5セット程度行う
肩を大きく回すことを意識しましょう。
市販の鎮痛剤は使ってもいい?
起床時にいつも頭痛が起こっている場合、市販の鎮痛剤はなるべく控えることをおすすめします。
鎮痛剤を内服する頻度が高いと、薬の副反応で頭痛を悪化させてしまう恐れがあるためです。
頭痛の原因によっては、自己判断で市販薬を使用すべきでないケースもあります。
医師の診断を受けて原因を明らかにした上で、処方された薬を服用しましょう。
起床時の「強い頭痛」は要注意!
起床時に強い頭痛があり、午前中におさまってくる場合、「脳腫瘍」が隠れている可能性もあります。
心当たりがある人は、早めに病院で検査してもらいましょう。
脳腫瘍とは、頭蓋骨の内側にできる腫瘍です。良性・悪性(ガン)を問わず、代表的な症状に、寝起きの頭痛が挙げられます。
脳腫瘍ができると、就寝中に脳内の圧力が高まって、脳を保護している膜や血管が引っ張られることがあります。
その結果、特に起床時に強い頭痛が生じ、午前中に軽快することが多いと言われています。
特に、こんな症状はすぐ病院へ
吐き気・嘔吐
手足のしびれ
ろれつが回らない
視力の低下
脳腫瘍の場合、上記の症状を伴うことがあります。
これらの症状がでたら、躊躇せず病院へ向かってください。
病院は「脳神経外科」に行きましょう。
脳腫瘍は、たとえ良性だったとしても死に至る危険性がある病気なので、心当たりがある場合は必ず病院で受診してください。
脳神経外科を探す
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
病気スコープ|ストレスで頭痛になる理由は?5つの対策を紹介!鎮痛剤は飲んで良い?
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。