打撲は何科?早く治す方法も。内出血やだんだん痛くなる場合も|医師監修

更新日:2022-10-24 | 公開日:2022-04-01
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打撲は何科?早く治す方法も。内出血やだんだん痛くなる場合も|医師監修

打撲(打ち身)は、骨や筋肉には異常は無くとも、皮膚に腫れや痛みを生じる傷です。

打撲を早く治してあげたい!」
「子どもの打撲って、何科?

打撲を早く治すための正しい処置方法を、お医者さんに聞きました。
内出血や捻挫など、症状別のケア方法についても解説します。

監修者
武井 智昭 先生

高座渋谷つばさクリニック
院長

武井 智昭先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

病院は何科?

子どもの打撲、病院は何科に行けばいいでしょうか?
女性
医師男性
整形外科小児科を受診してください。

ケガや骨折などの外傷は、整形外科にいきましょう。
打撲により「気持ち悪い、熱が出た」という場合は、小児科へ行きましょう。

※ただし、めまいや吐き気・痙攣などがあるときは、脳神経外科を早急に受診してください。

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特にこんな症状はすぐに病院へ!

医師男性
  • 腫れが強くなっている
  • 痛みが増している
  • 激しく内出血している

という場合は、骨折や他の部位の損傷がないか、医療機関で診察を受けましょう。

腫れが大きい・痛みが強い際は、捻挫ではなく、靭帯損傷の可能性もあります。
子どもの場合、打撲だと思って診察を受けたら骨折していたというケースもあります。
早めに医療機関を受診しましょう。

内出血が多いと神経や血管を圧迫して、後から障害が出ることもあります。
打撲の状態を把握するためにも、一度医療機関を受診してください。

お医者さんに説明するポイント

医師男性

医師には

  • 怪我をした時の状況
  • どこを押すと痛がるか
  • 痛みの強度の変化(どんどん痛くなる、だんだん和らぐ等)
  • 痛み以外の気になる症状

についてお話しましょう。

病院では、どんな治療をするの?

医師男性
医療機関では、レントゲンなどで検査をします。
治療としては、打撲箇所の冷却・テーピングなどを行います。

子どもでも使える湿布薬などの処方もしてもらえます。

早く治すための「応急処置」

医師男性
すぐによく冷やしてあげると、早い治癒が見込めます。

打撲は、腫れがあります。基本的には安静にして冷やしてください。
冷やしたタオルや、タオルに巻いた保冷剤を使って患部を冷やしましょう。冷やすときは、肌に直接保冷剤が当たらないように冷やしてください。

反対に、患部を温める行為は避けましょう。
打撲は、場合によっては内出血している状態なので、温めると血流が良くなり、患部が余計に腫れてしまいます。

早く治すための「ホームケアの方法」

RICE

打撲の自宅ケアの方法を教えてください!
女性
医師男性
打撲・捻挫には「RICE」処置と呼ばれている外傷の基本処置をしてあげましょう。
無理に患部を動かさないようにして過ごすようにしましょう。

「RICE」処置とは

  1. Rest(安静に)体は無理に動かさない。安静にする。
  2. Ice(冷やす)患部を冷たくしたタオルや保冷剤、氷のうでひやす。
  3. Compression(圧迫)患部を抑えて固定し、内出血や腫れの悪化を防ぐ。
  4. Elevation(上げる)患部を心臓より高くあげると、内出血や腫れを防ぐ。

4~5日ほど目安に、できるだけ安静にしましょう。
なお、4~5日経って腫れも落ち着けば、冷やす必要はありません。

湿布を貼ってもいい?

医師男性
湿布を貼ってもいいですが、市販品では、子供は使用できない成分が配合されている場合もあるので、薬局の薬剤師に確認をしてくださいね。

できれば、医療機関で処方された湿布を使用してください。

お風呂に入ってもいい?

医師男性
患部を温めると腫れや痛みが強くなります。2~3日にはシャワー浴で済ませましょう。

また、患部を押すようにゴシゴシ擦って洗うのは避けてください。お湯もぬるめにしてください。

早く治すための「おすすめの食事」

食ベもの

痛みが強く、食欲がないときは食べたいというものを与えてください。
痛みや腫れが収まり、食欲が出てきたらバランスよく3食の食事をとらせてください。

医師男性
タンパク質を多く含む食材をメインに、副菜でビタミン・ミネラルを多く含む野菜をサラダや味噌汁に入れましょう。

肉・魚・大豆はタンパク質を豊富に含みます。
ビタミンを多く含む野菜として、人参やほうれん草などの緑黄色野菜を取り入れてください。ミネラルは、わかめやもずくなどの海藻にも多く含まれています。

「内出血(アザ)がある」…どうすれば?

医師男性
患部に触らずに、内出血が治まっていくのを待ちましょう。

内出血は、無理に押したり触ったりしないでください。押すと余計に腫れたり内出血がひどくなったりします。

※内出血が多い場合は、医療機関に行きましょう。

「後からだんだん痛くなってきた」…大丈夫?

通常、打撲直後よりも数時間経ってからの方が、痛みが強くなります。
骨折やほかに損傷をしているところがない場合は、冷やしながら安静にしてください。

打撲の痛みはいつまで続く?

医師男性
個人差がありますが、治るまでには1~2週間程度かかります。

痛みもなく、打撲の状態もなくなったら徐々に動かして通常に戻してもよいでしょう。

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