膀胱炎は「何科に行けばいいの?」初診にかかる費用の目安・治療方法も

更新日:2023-04-24 | 公開日:2022-07-28
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膀胱炎は「何科に行けばいいの?」初診にかかる費用の目安・治療方法も

「膀胱炎になってしまった場合って、診療科はどこがいいの?」

膀胱炎は何科に行けばいいのかについて、お医者さんに聞いてみました。

「改善のための注意点」や「予防法」についても紹介するので、膀胱炎をきちんと治したい人は必読です。

監修者
荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

膀胱炎は「泌尿器科」へ!

医師男性
膀胱炎が疑われる場合には、泌尿器科の受診をおすすめします。

膀胱炎に多い「排尿痛」「血尿」といった症状は、「尿路結石症」や「膀胱ガン」といった病気でも起こる症状です。
また、男性の場合、前立腺の病気が隠れているケースもあります。

泌尿器科では、尿管・尿道・膀胱・腎臓などを中心に詳しく診てもらえます。
尿路の異常の早期発見につなげるためにも、できるだけ泌尿器科で受診するようにしましょう。

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「内科」や「婦人科」でも大丈夫?

医師男性
内科・婦人科でも、「尿検査」を通して膀胱炎の有無を調べられます。
また、抗生物質の処方もできるため、軽度の膀胱炎であれば治療可能です。
  • 症状が軽い
  • 自宅近くに泌尿器科がない

といった場合は、内科・婦人科で相談するとよいでしょう。
また、女性が「同性の医師の診察を受けたい」という場合であれば、内科・婦人科で受診するのも構いません。

ただし、「症状が重い」「他の泌尿器の病気が疑われる」といった場合は、いずれにしても泌尿器科の受診が必要になるでしょう。

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「私は病院に行くべき?」膀胱炎の受診目安

  • トイレが近い、尿の回数が多くなる
  • 排尿中・排尿後に痛みが生じる
  • 尿が出にくい
  • 残尿感
  • 血尿
  • トイレを我慢できずに漏らしてしまう
  • 夜間に何度もトイレに行く
  • 下腹部痛
  • 発熱を伴う
  • 腎臓周辺の痛み
医師男性
上記の症状が出現している場合は、早めに「泌尿器科」で受診しましょう。

膀胱炎などの泌尿器疾患は、早期発見により、苦痛を伴わない治療で症状が改善するケースが多いです。

また、膀胱炎を放置することで細菌が腎盂に広がり、「腎盂腎炎」という病気を発症してしまう人もいます。
腎盂腎炎は、悪化すると入院が必要になったり、命に関わったりすることもある病気です。

「膀胱炎かもしれない」と感じるときは、放置せず医師の診察を受けましょう。

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膀胱炎の診察って「陰部を見せるの…?」

医師男性
膀胱炎の疑いで受診した場合、初診で陰部を見せる事は少ないです。

膀胱炎は、「尿検査」や「超音波検査」などで診断することが多いでしょう。
なお、「尿検査」「超音波検査」は、検査した当日に結果が分かります。

詳しい検査が必要になるケースも

特に症状が重い人は、以下のような詳しい検査を行うこともあります。

検査名 

検査方法

尿培養検査

尿を採取

薬剤感受性検査

尿を採取

膀胱鏡検査

尿道に管を入れて、膀胱内を診る

血液検査

注射器で血液を採取

※「膀胱鏡検査」を行う場合は、陰部を見せる必要があります。
※診察内容に不安がある場合は、事前に受診する病院に連絡をして確認するとよいでしょう。

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検査・治療費用の目安

医師男性
膀胱炎の検査・治療の費用は、あくまで目安ですが2000円~5000円程度と考えられます。

診療のケース

費用目安

尿検査のみ

2000円程度

超音波検査のみ

2500円程度 

血液検査+尿検査

3500円程度

血液検査+尿検査+超音波検査

5000円程度

膀胱鏡検査

4000円程度

薬剤の処方がある場合

診察料・検査料に+1000円程度

※医療機関によって異なります。

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膀胱炎を早く治すには、尿をたくさん出すことが大事!

医師男性

膀胱炎を治すには、

  • 水分をたくさんとり、尿をしっかり出す
  • 処方された「抗生物質」をきちんと服用する

といった点を守る必要があります。

特に「抗生物質」は、医師の指示通りに服用することが大切です。
症状が落ち着いたからといって、薬の服用を自己判断で中止しないようにしましょう。

膀胱炎を繰り返さないために…

膀胱炎は再発しやすい病気です。
普段から下記の点を心がけ、再発を予防しましょう。

膀胱炎の「予防法」

  • 陰部を清潔に保つ
  • ストレスや疲労をため込まない
  • 尿意を我慢しない
  • 下半身を冷やさないようにする
  • 排尿・排便後は前から後ろに向かって拭く(肛門に常在菌がいるため)
  • ナプキンはまめに交換する
  • 就寝前・性行為後はトイレに行く
  • ビデやウォシュレットの水圧を強くし過ぎない
  • 睡眠を十分とる
  • 下痢・便秘にならないようにする
  • アルコールを過剰摂取しない

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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