何もしてないのに心臓がバクバクする|安静時の動悸を予防する方法も

更新日:2024-08-29 | 公開日:2024-08-26
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何もしてないのに心臓がバクバクする|安静時の動悸を予防する方法も

何もしていないのに心臓がバクバクする…これって病気?

安静時に心臓の鼓動がバクバクする原因について、お医者さんに聞いてみました。

心臓の病気が隠れている恐れもあるので、症状に心当たりがないかチェックしましょう。

監修者
経歴

2011年3月香川大学医学部医学科卒。同年4月より徳島赤十字病院で初期臨床研修、2013年4月からは徳島赤十字病院麻酔科に所属。

保有資格に日本救急医学会ICLSコース認定ディレクター、日本麻酔科学会認定医・専門医

何もしてないのに心臓がバクバクする…

何もしていないのに、心臓がバクバクすることがあります…。これはなぜでしょうか?
女性
医師男性

何もしていないのに心臓がバクバクする場合、

  1. 通常の「心臓の鼓動」を感じている
  2. 脈が速くなっている

という2つのケースが考えられます。

原因① 通常の「心臓の鼓動」を感じている

医師男性

通常時と比べて脈拍に変化がないのであれば、普段は感じない心臓の鼓動が気になっているだけだと考えられます。

この場合は、特に問題ないでしょう。

原因➁ 脈が速くなっている

医師男性

脈が速くなっている場合は、

  • ストレスの影響による自律神経の乱れ
  • 貧血
  • 心臓の不整脈

などの原因が考えられます。

自律神経が乱れると、交感神経が過剰に活性化され、必要以上に心臓が強く動いてしまい、動悸につながります。自律神経は「過度なストレス」「不規則な生活」などにより、乱れやすくなります。

貧血の場合は、酸素を供給する赤血球が減少するため、酸素の運搬能力を補うために心臓が強く動きます。そのため、貧血になると少し体を動かしただけでも動悸を感じやすいです。

不整脈の場合は、心臓自体が異常に早く動いてしまうために動悸を感じてしまいます。

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心臓がバクバクするときの対処法は?

医師男性

心臓がバクバクしているときは、いったん安静にしてください

座ったり横になったりして、ゆっくりと深呼吸をしましょう。

動悸がしているときは、心臓に負担がかかっていると考えられます。体を休めて心臓の負担を軽減しましょう。

安静時の動悸を予防する5つの方法

  1. ストレスをなるべく軽減させる
  2. ゆっくり休む時間を確保する
  3. 7~8時間程度の睡眠時間を確保する
  4. 1日3食、栄養バランスのとれた食事をとる
  5. ジョギングなどの有酸素運動を行う
医師男性
安静時にもかかわらず動悸がする人は、生活習慣を見直す必要があります。
上記の5つを心がけましょう。

対処法① ストレスをなるべく軽減させる

医師男性

ストレスは動悸の原因となります。

  • ストレスを感じる原因から距離を取る
  • 趣味や好きなことをしてストレスを発散する

ことが大切です。

ストレスを自覚できていないこともあるため、「やりたいと思っていないことは避ける」などして、少しでも負担を軽くしましょう。

対処法② ゆっくり休む時間を確保する

医師男性
  • 仮眠をとる
  • 作業の合間に休憩する

など、ゆっくり休める時間を確保しましょう。
仮眠する時間がない人は、目をつむってリラックスするだけでも構いません。

安静にする時間を設けるだけでも、ストレスを減らして自律神経が整いやすくなります。

対処法③ 7~8時間程度の睡眠時間を確保する

医師男性
心臓がバクバクする場合は、睡眠不足の可能性があります。
7~8時間程度の睡眠時間を確保しましょう。

起床時間・就寝時間を一定にすることも大切です。睡眠の質が高まり、自律神経を整える効果が期待できるため、動悸の改善につながります。

なお、寝る前にスマホやパソコンの画面を見るなど、眼に刺激を与える行為は控えましょう。入眠しにくくなるうえに、睡眠の質が低下するため実質的に睡眠時間が短くなってしまいます。

対処法④ 1日3食、栄養バランスのとれた食事をとる

医師男性
  • 欠食せずに1日3食、きちんと食べる
  • 毎日、同じ時間に食事をする
  • 栄養バランスのとれた食事をとる

といったことを普段から心がけましょう。

これらを意識することで、腸管の働きが一定になり、自律神経の作用が安定します。その結果、血管の収縮・拡張といった作用も安定するため、心臓がバクバクすることの予防につながると考えられます。

対処法⑤ ジョギングなどの有酸素運動を行う

医師男性
  • ジョギング
  • 水中ウォーキング

など、軽く息が上がる程度の有酸素運動を週に2回程度行いましょう。これらの運動が難しい人は、10分程度のストレッチがおすすめです。

運動やストレッチは自律神経の働きを改善し、全身の血流をよくします。ストレス解消や睡眠の質向上にもつながります。運動は、食後2時間以上経過してから行ってください。ストレッチは入浴後や寝る前に行うのが効果的です。

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こんなときは病院へ!危険な動悸症状をチェック

医師やカウンセラーのイメージ

  • ストレスがない状態でも動悸がする
  • 動悸が頻発する・長時間収まらない
  • 動悸のリズムが不規則
  • 胸が苦しい・息苦しい
  • 冷や汗が出る
  • 少し動いただけでも動悸がして動けない
医師男性
上記のような症状の場合、心臓自体の問題が疑われるので、すぐに診察が必要です。

放置すると心不全や呼吸不全などによって、死に至る恐れもあります。

早急に「循環器内科」を受診しましょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

▼参考

病気がみえる Vol.2 循環器

西新町二丁目クリニック 動悸

メディコレ認証済み

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