もくじ
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「家族がストレスでしかたない…」
「家に帰るのが億劫…」
「顔を合わせると口論になってしまう…」
どうしても家族と一緒にいるのがストレスな時はどすればいいのか、今すぐ手軽に実践できる対処法や根本的な解決方法をご紹介します。
森 しほ先生
日本皮膚科学会、日本抗加齢医学会所属。専門分野は精神医療、皮膚科。
産業医 ・抗加齢医学会専門医 ・公認心理師の資格を持ち、著書「発達障害ママの子育てハック」の監修も行っている。
もくじ
家族は一緒に過ごす時間が長く、生活のために必要な空間を共有しているのでお互いに頼る・迷惑をかける機会が多くなるため、どうしてもストレスの対象となりやすいです。
ひとつひとつの些細な行動がお互いに気になり、積み重なってストレスに繋がってしまうことも。
たとえば使ったものを出しっぱなしにしているだけでも、誰かにとって邪魔になったり、片付けるといった手間がかかります。片付けた人からしてもストレスですが、片付けた側が注意すると、注意される側もストレスを感じるでしょう。
そのような積み重ねが家族内でのストレスへ繋がっていきます。
ここからは、夫婦や親子などケース別に、ストレスが生じやすい状況について具体的に解説していきます。
特に家事の負担が妻だけに多くのしかかっていたり、家にいる妻のことを顧みない夫の行動・言動に対してストレスに感じてしまいます。
たとえば…
など
たとえば…
など
主に話し合いがしにくいなどの「会話」に関すること、許容範囲が合わないなど「感覚の違い」に関することの2つが上手くいかないと、夫婦間でストレスが溜まることが多いです。
たとえば…
など
主に、
に対してのストレスが多いです。
自分の意思で生活が送れなかったり、人生設計への干渉はかなり精神的に不快になることが多いです。良かれと思って言ったことでも、親が成人済みの子どもに口出しをすると軋轢が生まれてお互いにストレスに感じやすいでしょう。
たとえば、鍵の締めわすれや貴重品の紛失、火の消し忘れや食材を腐らせてしまったりなどを親がしてしまい、それの対応を子どもがしなければならないことで負担となることも。
さらに、親は自分の老いを受け入れられず頑固になることで喧嘩となってしまうこともあります。
子どもとしても上手く親へ老いによる負担を伝えることをしづらいため、問題が解決されずにストレスへと繋がりやすいです。
特に親が高齢になることで子どもに負担がかかっている問題は、話し合いが大切です。
どのようなことを直して欲しいのかということや、自分(子ども)に頼って欲しいことを親に理解してもらうためにも、話し合いの場を持つようにしましょう。
主に、
に感じるストレスが多いです。
親自身が「自分の欠点」だと感じている部分がそのまま子どもにみられた時、どうしてもイライラしてしまうことがあります。
たとえば、自分が「だらしがない」「ずるがしこい」などと自覚している場合、子どもにも同じような特徴があるように感じると強いストレスを感じます。
これを心理学では「投影」といい、立派な心の防御反応です。
自分の欠点、目を背けたい部分を子どもが持っているように感じると子どもを通して直視するしかなくなり、辛くなってしまいます。
上記と同じく、子どもの欠点が配偶者に対する不満と重なる時、疎ましく感じることがあります。
特に配偶者と仲が悪かったり、不満が溜まっていたりする時に、その配偶者の欠点と同じことを子どもが行ったりすると、いつも以上にイライラしてしまうことがあるでしょう。
子どもがイヤイヤ期や反抗期の時は、どうしても親の負担が大きくなります。
子どもに自我が芽生え、自己主張が激しくなるため言うことを聞いてくれず手がかかり、心身が疲れてストレスに。
必要な成長過程だとは分かっていても、日々の家事や仕事をこなしながら子どもの反抗に付き合うのは肉体的にも精神的にも大変ですよね。
親だって生身の人間です。疲れるとどうしてもイライラしてしまうこともあるでしょう。
また些細なことでも兄弟・姉妹と比べられることも「しんどい」と感じることがあるでしょう。
その他、性格の不一致や生活リズムの違いなどでも一緒に暮らす上では大きなストレスに繋がってしまいます。
たとえば
など
⇒似ている部分が多い兄弟姉妹(年が近い、性別が同じ、同じ進路など)
周りから比較されてしまったり、自分でも比較して焦りが生まれることも。自分のコンプレックスを相手に投影してしまい、ストレスに感じます。
⇒家庭内で子どもに割ける資源が少ない(子ども部屋やおやつ、お小遣いなどが少なかった)
幼い頃から、親の関心、部屋のスペース、お小遣い、食べ物など、お互いに取り合う機会が多いと、「競争相手」という意識が強くなってしまいます。
⇒性別や学力、外見など、あまりに違いがある兄弟姉妹
学校内での環境や人間関係にも違いが出ることが多いので、価値観に違いがでてしまいます。
一緒に生活している時はもちろんですが、この価値観のズレは成人して別々の生活を送っていても、親のことや親族での話し合いの場でも出ることが多く、ストレスに感じます。
思い当たることはありませんか?
セルフチェックしてみましょう!
★4個以上当てはまる場合
→家族に対して軽いストレスを感じている
★6個以上当てはまる場合
→家族に対してかなりストレスを感じている
★8個以上当てはまる
→家族に対するストレスが限界に近い
当てはまる個数が多い方は要注意。
適度に家族と距離を取りながら過ごす時間を作るように心がけましょう。
特に、自分だけの趣味をつくり、それに没頭する時間などは精神的にも家族との時間から隔離されているような気持ちになれるのでおすすめです。
外で習い事ができるようであれば、スポーツサークル・絵画教室など人間関係がつくれるような場所をつくるといいですね。
定期的に時間をとれないのであれば、カフェや映画館やカラオケなど、手軽にひとりの時間を楽しめる場所をつくるだけでも十分気持ちにゆとりができます。
とにかく、「家族の入ってこられない世界」を確保しておくことが大事。
家庭内でストレスを感じても、「いざとなったら逃げ場がある」ことで安心感を得られます。
オープンな場でもクローズドな場でも、気持ちを発する場があることでモヤモヤした気持ちやストレスを溜め込まずに整理することができるようになりますよ。
気持ちを発散することもとても大切なことですが、一番の解決策は根本的に家族との間でのストレスをなくすことですよね。
対処法を7つあげたので、ぜひ参考にしてみてください。
特に、夫(妻)の生活態度が気になる場合は物理的に他のことに集中する環境を作るだけでも解決策になります。
たとえば片付けに対して文句を言われるなどが悩みの場合は、物理的に外に出ることで片付けが必要になること自体を減らすことで、口論の機会が減ります。
休みの日に予定なく家にいては、ケンカも増えます。
友人との予定を入れたり、美容室など自分のケア、資格の勉強など、予定をつめてしまうといいですね。
時間も有意義に使えますし、物理的に顔を合わせる時間も減るためストレスは減るでしょう。何より、生活を楽しんでいると相対的に家族の悩みが意識にのぼることも減っていくのではないでしょうか。
個人個人の感覚は異なるので、帰宅時間ひとつとっても、「遅い時間」が21時の人もいれば23時の人もいるので、「なんとなく相手もわかっているはず」という考えはトラブルの元。
家事はいつやる、掃除の担当はどちら、何曜日は何時までに帰る、など“どうしてもゆずれないところ”はしっかりと話し合い、ルールとして決めてしまいましょう。
そうすることで、もしルールが破った相手へ文句を言ったとしても、言われた方も明確に何が悪かったかが分かっているので、ケンカになる度合を減らせます。
たとえば…
・家族が夜中に返ってくることで赤ちゃんが起きてしまう…
⇒門限を決めましょう。物音などで赤ちゃんを起こしてしまうトラブル等が防げます。
・家事をやってくれない…
⇒家事当番を決めましょう。家事は特にそれぞれ気になるラインが違います。
どこをどの程度誰が担当する、どれぐらい綺麗にする、なども明確に決めておくことで、お互いのストレスが減ります。
ゴミ出し、お皿洗い、掃除、洗濯など、当番を決めてしまうといいですね。
この5種類の“自分”が心の中にいるという考え方。
人間関係においてトラブルになるケースでは、この中の誰かが強く出てしまっていることが多いです。
たとえば、「批判的な親のような自分」が強く出ていると、他者に意見を押し付けてしまって相手にストレスを与えていたり、従わない相手に対してストレスを感じてしまうことにもなります。
「自由な子どものような私」が強く出ると、周りを振り回して迷惑をかけてストレスをかけてしまうでしょう。
「順応する子どものような私」が強く出ても、本心を出せずにストレスとなりますね。
そうすることで、自分自身や相手を否定せず「今自分はこの状態なので相手とすれ違っているんだ」と認識することができ、客観的に見ることができます。
客観的に状態を確認することで、心にかかる負担やストレスを和らげることができますよ。
人と人が接する時は、お互いが「大人の私」としてやりとりができるとベスト。
とはいえ実際に親子のやりとりなどは「大人の私」同士にはなかなかならないかもしれませんね。
たとえば子供と接する時に、「批判的な親の私」が強すぎる場合は、押し付けが強く感じられて子供の方も反発してしまいます。そんな時は「保護的な親のような私」を意識して「あなたはどうしたい?」といった、相手を受け入れる方向の接し方をしてみましょう。
「頭ごなしに言って悪かったね、自分自身が心配で不安だったんだよ」というように、「大人の私」も取り入れてみるのもいいでしょう。
あなたと同じように、その人がイライラしているのにもなにか原因があるはず。
たとえば、子育て中の奥さんがイライラしているのであれば、1日子供の面倒をみておくから外出してきたら?と伝えてみましょう。
結果的に相手の感情がおさまり、あなたのストレスが減る可能性があがります。
お互いの外出などがストレスに繋がる場合は、思い切って一緒に出掛けられる用事を定期的に作るように心がけてみましょう。
たとえば夫が、妻の外出に良い顔をしない、といったケース。妻が夫を料理教室に誘ってみたら夫の方が夢中になって料理を楽しむようになり、バランスがとれるようになったというケースもあります。
家族といえども理解し合えない部分は当然にあります。
いつもフォロー役にまわっていると、どんどん疲弊してしまいますので、自分と家族の間にきっちりと線引きをしましょう。
ストレスをかかえこむ方はとても優しい人が多く、相手の責任まで自分が負おうとしてしまいます。きっちりと線引きをして、自分が休む時間、場所を作るようにしましょう。
そのためには、相手と適切な距離を保つことが大切。場合によっては物理的に距離をおくことも必要です。
家族が不機嫌になったり怒ったり泣いたりしているとしても、それをあなたがどうにかする必要はありません。助けるとしても、助けを求めてきたら協力できる部分は協力する、というスタンスでいましょう。
先回りして助けようとしたりすると、それが当然となってしまって相手の成長のチャンスを奪うことになります。そうすると無限に頼られることになり、悪循環が続くきっかけに。
どうしてもつらい時には無理をせず、たとえ家族でも距離をおいていいのです。
距離をおいたことで、逆に相手との関係がよくなったりという場合もあります。
本人に自覚がなくても、実は発達障害や認知症などが隠れているケースもあります。
病院やカウンセリングを頼るのも選択肢のひとつです。家族を連れていければそれが一番いいですが、本人に自覚なく、受診を嫌がる場合には、ご自身だけでも受診をするといいでしょう。
専門家からのアドバイスをもらえますし、自分の状況を整理して客観的に見ることが出来ること、置かれている状況を理解してくれる人が一人でもいることで精神的な負担はだいぶ変わってくることがあります。
▼参考
クローズアップ現代 2016年6月7日(火) 妻が夫にキレるわけ “2800人の声”が語る現代夫婦考
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3817/
NHK
家族との人間関係にストレスを感じている場合の対処法・ケース別の例を紹介
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1150.html
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