「頭がぼーっとする…やる気が出ない…」原因は無気力症候群?うつ病?セルフチェックも

更新日:2023-02-10 | 公開日:2023-01-31
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「頭がぼーっとする…やる気が出ない…」原因は無気力症候群?うつ病?セルフチェックも

頭がぼーっとしてやる気が出ないのは、病気のせい?

頭がぼーっとする原因について、お医者さんに聞いてみました。

うつ病や無気力症候群などの「心の病気」が隠れているケースもあるので、症状に心当たりがないかチェックしましょう。

監修者
伊藤 直

平成かぐらクリニック
院長、メンタルアシストプログラム総責任者

伊藤 直

経歴

一般社団法人 健康職場推進機構理事長
医療法人社団 平成医会 理事

専門領域:精神科(心療内科)、精神神経科、心療内科

著書:精神科医が教える 3秒で部下に好かれる方法

頭がぼーっとするし、やる気が出ない…

ぼんやりする女性

医師男性
「頭がぼーっとする」「やる気が出ない」という場合、脳の血流が低下し、自律神経がうまく働いていないケースが多いです。

強いストレスをきっかけに症状が見られる場合は、ストレスから心を守るための「逃避反応」が起きているケースもあります。

まずは「休養」をとろう

医師男性
  • 一時的にやる気が出ない
  • 特定のことに対してだけ、やる気が出ない

場合は、まずは休養をとりましょう。

休息をとり、心身の状態を回復させることで、再びやる気が出てくる可能性が高くなります。
十分な睡眠時間を確保するなどして、体を休めましょう。

「心が疲れている」と感じる場合は、趣味の時間に没頭したり、身近な人と会話したりすることも休息につながります。
ストレスをためこまず、こまめに発散することを心がけてください。

「心の病気」が隠れていることも

医師男性

頭がボーッとしてやる気が出ない場合、

  • うつ病
  • 無気力症候群
  • 自律神経失調症

といった病気が隠れているケースもあります。

これらの病気を発症する原因はさまざまですが、「不規則な生活」「精神的・身体的ストレス」が背景にあると考えられています。

うつ病の場合は、つらい体験や悲しい出来事、結婚・出産・転居などのライフスタイルの変化などをきっかけとして、突然発症することもあります。

このほか、毎日頑張りすぎたことによる「小さなストレス」や「疲労」が少しずつ積み重なり、ある日突然心の病気になるケースもあります。

心の病気かも?症状をセルフチェック

▼精神症状

  • 表情が暗い
  • 涙もろい
  • すぐにイライラするなど、落ち着きがない
  • 無気力

▼身体症状

  • めまい・立ちくらみ
  • 動悸・息切れ
  • 食欲がない
  • 不眠
医師男性

上記のうち、身体症状のみ当てはまる人は、一概に心の病気だとは言えません。
身体症状に加えて、精神症状も当てはまる場合は、心の病気が疑われます。

2週間以上続いたら、病院へ

医師やカウンセラーのイメージ

医師男性
「頭がぼーっとする、やる気が出ない」状態が2週間以上続く場合は、心の病気が疑われるので、医療機関で相談しましょう。

特に、

  • やる気が出ず、日常生活に支障が出ている
  • 睡眠や食事がとれない日が続く

という場合は、早急に治療が必要です。

頭がぼーっとしてやる気が出ないという状態は、身体のSOSともいえます。
このSOSを無視して我慢し続けてしまうことで、さらにストレスがたまり続け、うつ病などの病気に進展してしまいます。

病気が悪化すると治療にも時間がかかるので、早い段階で受診することをおすすめします。

病院は何科?

医師男性
「頭がぼーっとする」場合は、「心療内科」または「精神科」を受診しましょう。

※両方の診療を行っている医院・クリニックもあります。

心療内科や精神科で治療ができないという場合には、他の診療科を紹介してもらえます。

診察の際は、

  • いつから症状があるのか
  • 症状が出たきっかけ
  • ほかに症状がないか
  • 日常生活に支障が出ているかどうか

を伝えましょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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