「ぶつけて乳歯が抜けた！」「乳歯が折れた！」場合の対処法。放置はNG！歯科医監修

ぶつけて乳歯が抜けた！乳歯が折れた！
「どうすればいい？！」

乳歯が抜けた・折れたときの対応方法について、歯医者さんが解説します。

監修者

むかい歯科
歯科医

迎 和彦先生

経歴

平成2年　昭和大学歯学部卒 昭和大学第三歯科補綴学教室入局
平成8年　昭和大学第三歯科補綴学教室退職 同上特別研究生 都内歯科医院管理者（院長）勤務
平成15年   同上退職
平成16年   大田区大森にて「むかい歯科」開業

ぶつけて「乳歯が抜けた」ケース

顔をぶつけて、乳歯が抜けました！
どうすればいいですか？！

まずは、応急処置として、

• 患部を手で触らない
• 患部にティッシュや詰め物をしない
• 落ちた歯を拾って、牛乳に入れて歯科に持参する

ようにしましょう。

患部を手で触ったり、詰め物をすると、雑菌が入り感染症を起こすことがあります。
折れた歯を牛乳に入れるのは、空気に触れる時間をできるだけ短くするためです。

応急処置のあとは？どう行動すればいい？

子どもを落ち着かせて、早急に歯科を受診しましょう。
折れた歯を忘れないように必ず持参してください。

歯は保存方法が良ければ、くっつけることができるケースもあります。

乳歯が抜けたまま放置すると…

乳歯が抜けたまま放置した場合、根っこが残っていて炎症が起こる可能性や、乳歯がなくなったことで歯列に歪みが生じで永久歯の歯並びにも影響が出る場合がります。

放置せずに、すぐに歯医者を受診しましょう。

歯医者さんでは、どんな治療をする？

乳歯が元に戻せる状態であれば、噛み合わせの確認を行いながら元の位置に再植します。

元に戻せない場合は、消毒・傷の確認を行い、永久歯が生えるまで経過観察が必要になります。

歯列に影響があると判断された場合は、器具を使って歯の間を固定することもあります。

治療費の目安は？

通常は、保険適用（3割負担）で3000〜5000円程度です。

ただし、乳児医療証と保険証があればさらに金額は低く済む場合が多いです。

※お住いの地域によって異なります。各自治体の相談窓口に確認してみましょう。

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ぶつけて「乳歯が折れた」ケース

乳歯が折れてしまった…！
どうすればいいですか？！

まずは、応急処置として、

• 患部を手で触らない
• 患部にティッシュや詰め物をしない
• 折れた歯を拾って、あれば牛乳に入れて歯科に持参する

ようにしましょう。

痛みを訴える場合は、年齢にあった鎮痛剤を使用してもよいでしょう。

応急処置のあとは？どう行動すればいい？

落ち着いて、早急に歯科を受診しましょう。
折れた歯を拾ったら、忘れずもってくるようにしてください。

歯は保存方法が良ければくっつけることができます。

乳歯が折れたまま放置すると…

乳歯が折れたまま放置すると、むき出しになった内部の歯で舌を傷つけてしまう場合や、虫歯になりやすくなる、痛みが出る、細菌感染などを起こす可能性もあります。

さらに放置すれば、歯の神経が死んでしまいます。

歯医者さんでは、どんな治療をする？

歯科では、歯の状態を確認し隙間を薬剤などで埋めて接着する治療を行います。

治療費の目安は？

通常は、保険適用（3割負担）で3000〜5000円程度です。

ただし、乳児医療証と保険証があればさらに金額は低く済む場合が多いです。

※お住いの地域によって異なります。各自治体の相談窓口に確認してみましょう。

「乳歯だから放っておいてOK」ではない！

乳歯の欠落や損傷は、子どもの今後の顎の発達などに影響します。
顎の発達が未熟だと、

• 噛み合わせが悪くなる
• 言葉への影響がでる
• 永久歯の歯並びが悪くなる

などが引き起るリスクが高まります。

また、噛み合わせが悪くなるなどでよく噛めなくなると、食事に偏りが出て、栄養を取り込むことができなくなるなどの悪循環になります。

「乳歯が抜けた」「乳歯が折れた」場合は、放置せずに医療機関を受診して必要な治療を受けるようにしてください。

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