自分を責めてしまう病気「パーソナリティ障害」のセルフチェック|原因は?改善できる?

更新日:2023-01-12 | 公開日:2022-09-29
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自分を責めてしまう病気「パーソナリティ障害」のセルフチェック|原因は?改善できる?

いつも自分を責めてしまって苦しい…。
もしかして、何かの病気なの?

常に自分を責めてしまう状態が長期間続いている場合は、「パーソナリティ障害」という病気の可能性があります。
セルフチェックで確認してみましょう。

病院での治療法や普段の生活で心がけたいことについても解説します。

監修者
経歴

佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。

美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする。

精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。

自分を責めてしまう…もしかして病気なの?

「あんなこと言わなければよかった」「自分のせいで、迷惑をかけてしまった」など、いつも自分を責めてしまいます…。
これって何かの病気なのでしょうか?
男性
医師男性

いつも「自分を責めてしまう」からといって、必ずしも病気であるとは限りません。

ただし、そのような状態が長期間続いていて、仕事や対人関係に支障が生じている場合は、「パーソナリティ障害(人格障害)」などの病気が疑われます。

パーソナリティ障害とは、「自分の考え方や物事の捉え方」が周囲と大きく異なることにより、周りの人の困惑を招き、本人が困ってしまう状態です。
「境界性パーソナリティ障害」「回避性パーソナリティ障害」など、いくつかのタイプに分けられます。

パーソナリティ障害の人は、「あんなこと言うべきじゃなかった」「なんでいつも失敗するんだろう」などと、頻繁に自分の行動・発言を後悔したり、強く自分を責めたりすることがあります。

また、うつ病や依存症、不安障害などを併発して、日常生活に支障が出ることもあります。

パーソナリティ障害セルフチェック

医師男性
下記に4~5つ以上当てはまる場合は、何らかの「パーソナリティ障害」が原因で、いつも「自分を責めてしまう」状態になっている可能性があります。
  • 否定的なことを言われるといつまでも忘れられない
  • 人に嫌われないように常に考えている(人に評価されるのが怖い)
  • 人から信用されていないと感じる
  • 気分がころころ変わってしまう(感情が不安定・コントロールできない)
  • ぼうっとしてしまうことが多い
  • 予定通りに物事を運びたいと強く思う
  • 臨機応変に行動できていない
  • 心を開ける人はいない
  • 人に裏切られたことがある
  • 対人トラブルが多い
  • 自傷行為をしたことがある
  • 摂食障害がある
  • 自分は何もできないと感じる

※正確な診断のためには、セルチェックだけではなく、病院で受診する必要があります。

パーソナリティ障害になってしまう原因

  • 遺伝的要因
  • 幼少期のトラウマ
  • 過去のつらい体験・恐怖体験・苦い思い出
  • 発達期の環境的要因(適切な養育を受けられなかった等)
医師男性
パーソナリティ障害は、遺伝的な要素に加え、幼少期の体験や環境のせいであらわれることが多いです。
トラウマのせいで他者や自分の認知に歪みが生じると、発症しやすくなります。

パーソナリティ障害って改善できるの?

医師男性

パーソナリティ障害は、治療によって改善することが可能です。

また、一部のパーソナリティ障害は、年齢を重ねるとよくなることもあります。

ご自身の病状を判断するために、まずは一度、医師に診てもらうことおすすめします。

「精神科」を受診する目安は?

医師に相談している様子

医師男性
  • 自分を責める気持ちが止まらない
  • いつも失敗する
  • 人間関係が上手くいかない

などの悩みがある場合は、一度「精神科」で相談してみましょう。

万が一、パーソナリティ障害の一種だった場合、「うつ病」や「不安障害」などの他の病気を併発させる(もしくは併発している)リスクがあります。

医師には、普段の生活で困っていることや、症状が気になりだした時期について伝えましょう。
病院でパーソナリティ障害と診断された場合は、心理療法(※)や薬物療法などによって治療を行います。
(※)心理療法…会話や対話を通して、行動や考え方を少しずつ変えていく治療法のこと。

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普段の生活で心がけることは?

医師男性

「パーソナリティ障害」が疑われる場合は、自分自身をスッキリとクリアな思考で見つめ直す必要があります。

そのためには、しっかりと休息をとり、疲労・ストレスを溜め込まないことが重要です。

疲労やストレスの対策として、普段から6~8時間程度の睡眠時間を確保しましょう。

また、適度な運動も大切です。
脳や筋肉の刺激になり、質のよい眠りにもつながります。

ウォーキングやストレッチなど、手軽で続けやすい運動を取り入れてみましょう。
一日の中で、趣味や自分の好きなことをする時間を設けて、リフレッシュすることも心がけてください。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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