インフルエンザ予防接種の副反応の症状|いつ?子どもと大人は違う?

更新日:2023-04-25 | 公開日:2019-08-30
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インフルエンザ予防接種の副反応の症状|いつ?子どもと大人は違う?

インフルエンザの予防接種による副反応についてご紹介します。
「予防接種を受けたあとに発熱や下痢の症状が…これって副反応?」「大人と子どもで、副反応の症状に違いはあるの?」
そんな疑問を医師が解決します。
すぐに病院に行くべき重篤な症状も教えてもらいましたので、心配な症状があらわれた場合はぜひ参考にしてください。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

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予防接種の副反応の症状は?

予防接種のイメージ

比較的よくあらわれる副反応

接種した部位(局所)の発赤(赤み)・腫脹(腫れ)、疼痛(痛み)発熱、頭痛、悪寒(寒気)、下痢、倦怠感(だるさ)などがあらわれる場合があります。

インフルエンザワクチンは副反応の少ないワクチンではありますが、ワクチンに対するアレルギー反応で、じんましんやかゆみといった症状が現れる場合もあります。じんましんは、通常数時間でおさまり他の症状も2〜3日でほぼなくなります
また、めまい・嘔吐・吐き気・一時的な意識障害・動悸・けいれん・筋力低下などが現れたという報告もありますので、インフルエンザの予防接種後にこのような体調に変化があった場合は、病院を受診しましょう。
インフルエンザワクチンの副反応は、多くが24時間以内に現れます。この期間の体調には気をつけるようにしてください。

非常に重い副反応として、ギランバレー症候群や急性脳症、脳脊髄炎、肝機能障害の報告もありますが、ワクチン接種との因果関係は必ずしも明らかではありません。

すぐに病院に行くべき重篤な症状

インフルエンザの予防接種後に意識障害や意識混濁、しびれ、けいれん発作がでた場合は、検査を受けましょう。また、38度以上の発熱が2日たっても下がらないといった場合にも病院を受診してください。体調の変化で受診した際には、インフルエンザの予防接種を何日前に受けたと医師に必ず伝えましょう。

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副反応はいつから出るの?

時間のイメージ

多くは24時間以内に症状が出る

すぐに出る場合もありますので、接種後30分以内は、予防接種を受けた病院のそば、もしくは連絡の取れる場所で安静にしましょう。
その後、多くは24時間以内にあらわれます。また、数日、数週間後にあらわれたという報告もあります。
特に自分で症状を伝えられない年齢の小さいお子さんの保護者の方は、体調に変わったことがないか、様子をみてください。

副反応が出る確率は大人と子供で違いますか?

大人と子ども

子供だから副反応が多いという報告はありませんが、子供、高齢者は体力がなかったり、体調が万全でなかったりすると接種後に疲れが出て、発熱や体調不良を訴える場合もあります。
また、インフルエンザの予防接種を受けた後に子供の具合が悪い・発熱したなどいう話も聞きますが、それは多くの場合、予防接種を受ける前の親の様子や病院の環境で子供が緊張し、その後、疲労から発熱したとも考えられます。他にも、高熱が出たという場合は、すでにインフルエンザや風邪に感染していた可能性もあります。

しかし、乳児や小さなお子さんが初めて接種する場合は、急性のアレルギー反応が出ないか確認の意味も含め、接種後30分程度は院内で様子を見て、体調に急変があった場合はすぐに診察が受けられるようにしてください。

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できるだけ副反応が出ないようにするには?

インフルエンザワクチンに限らず、予防接種を受ける前は、睡眠不足や体調不良がないように体調を整えましょう。体調が良くない時に予防接種を受けると腫れやじんましんといった反応が出る可能性もあります。

最後に

インフルエンザは、妊婦や赤ちゃんが感染すると悪化する可能性が高く、脳症や肺炎を引き起こす場合もありますので、ワクチン接種が推奨されています。予防接種は、十分に研究され提供されています。避けられる病気は、予防接種を受けて家族を守りましょう。

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<参考>
厚生労働省 新型インフルエンザ予防接種後の症状について
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_04.html
東京都総合組合保健施設復興協会 インフルエンザ予防接種ガイドライン等検討委員会:厚生労働省:啓発資料抜粋
http://www.toshinkyo.or.jp/influenza_yobitishiki.html

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