なぜ？「差し歯がドブ臭い」3つの原因。においの取り方は？歯医者行くべき？

「差し歯がドブ臭い…！これはなぜ？」
「どうすれば臭いを消せる？」

差し歯がドブ臭くなる原因を、歯医者さんに聞いてみました。
においの取り方、治療法も併せて解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

差し歯がドブ臭い…！これはなぜ？

差し歯がドブ臭く感じる場合、差し歯と歯の間に「細菌が繁殖している」可能性が高いです。

差し歯と歯の間にはどうしても隙間が生じてしまうため、汚れが溜まって細菌が繁殖しやすくなります。
隙間が大きくなるほど汚れが溜まりやすくなるため、歯茎の状態が悪い人によく見られる症状です。

先生教えて！「においのとり方」

1. オーラルケアを見直す
2. 差し歯を新しいものに変える

などの方法で、においが改善することもあります。

その①　オーラルケアを見直す

正しい歯磨きに加え、歯間ブラシ・フロスで隙間を丁寧にケアしましょう。

歯垢を除去することで、においの改善につながります。

 「正しい歯磨き」の方法

その②　差し歯を新しいものに変える

差し歯を変えることで、隙間が無くなって歯垢が溜まりにくくなり、においが改善される可能性があります。

差し歯の交換を検討する場合、まずは歯医者で相談しましょう。

 差し歯がドブ臭くなる「3つの原因」

差し歯がドブ臭い場合、

1. 汚れが溜まっている
2. 虫歯
3. 歯周病

などの原因が考えられます。

原因①　汚れの蓄積

差し歯と歯の間の隙間が大きくなると、その隙間に汚れが溜まってドブ臭くなることがあります。

• 差し歯が劣化している人
• 差し歯が欠けている人
• 型取りの精度が低く、差し歯が歯茎に合っていない人

上記の人は、汚れが溜まりやすい傾向があります。

こんな症状を伴うことも

• 歯茎が腫れる
• 歯磨きをして出血する

治療法は？

適合の悪い差し歯を除去し、必要な形に整えたうえで、再度精度よく型取りを行い被せます。

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 原因②　虫歯

差し歯と歯の隙間から虫歯菌が入り込み、差し歯の内部が虫歯になると、ドブ臭くなることがあります。

こんな症状を伴うことも

• 歯が痛くなる
• 歯茎に膿ができる
• 歯がグラグラする

治療法は？

差し歯を除去して、虫歯の治療を行い、再度差し歯を被せます。

歯に穴が開いていない初期の虫歯であれば、フッ化物などを活用して自然に歯が修復する力を利用して回復させます。
一方、穴が開いた進行した虫歯は、歯の内側まで細菌が侵入した状態なので、細菌の入った部分を取り除く治療を行います。

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 原因③　歯周病

差し歯の周りに歯垢が溜まって歯周病になってしまうと、ドブ臭くなることがあります。

こんな症状を伴うことも

• 強烈な口臭がする
• 歯茎が腫れる

治療法は？

差し歯を一度取り外して歯周病の治療をします。
その後、歯を必要な形に整えたうえで、再度型取りを行って差し歯を作り、歯に被せます。

歯周病の治療は、歯石の除去やかみ合わせの調整を行います。
歯石はプラークが固まったものであり、その表面にはまたプラークが溜まりやすいです。

そのため、専用の器具で歯石をきれいに取り除きます。

「ドブ臭い」と感じたら、歯医者で相談を

「差し歯がドブ臭い」と感じたら、歯医者で一度相談しましょう。

放置して虫歯・歯周病が悪化すると、抜歯が必要になるリスクもあります。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。