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処方箋を再発行して欲しい!と思ったことありますか?
保険薬局で薬をもらうためには病院で診察を受けた上で発行される院外処方箋(以下、処方箋)が必要です。今回の記事では処方箋の再発行が必要になるケースと実際に処方箋の再発行は可能なのかどうかについて解説したいと思います。
薬剤師
山本 高大先生
広島大学医学部総合薬学科 卒業
広島大学大学院 修了
調剤薬局の薬剤師として勤務
チェーン薬局のエリアマネージャーとして勤務しながら学会発表、研修、看護学校講師などを務める
現在は在宅医療を中心として行う薬局で管理薬剤師として勤務、健康教室の講師などを通じて地域活動にも参加している。
「処方箋って再発行してもらえないの?」
薬局で働いていると、たまに相談されることがあります。
いろんなケースがありますが、特に多いのが以下のようなケースです。
①薬局でもらった(調剤された)薬をなくしてしまった
②薬局に行く前に処方箋をなくしてしまった
③処方箋の有効期限が切れてしまった
病院で診察を受けて、薬局で薬をもらって、買い物して、友人に会って、食事して、家に帰ってみると・・・。薬がない!
電車の中に忘れてきたのか、レストランに置いてきたのか、どこを探しても見つからない!どうしよう・・・。
病院で診察を受けて、会計を済ませて、処方箋を受け取って。急ぎの用事があるから一度帰宅。用事を済ませたので薬局に向かおうと処方箋を探すけど見つからない!処方箋がないと薬局で薬をもらえない!どうしよう・・・。
病院で処方箋をもらったけど、まだ前回の薬が残っているから薬局には後日行こうっと。・・・数日経過して、薬もそろそろなくなりそうだから薬局に行こうかな。え!?処方箋って有効期限があるの?じゃあ、この処方箋はもう使えないってこと!?どうしよう・・・。
知ってますか?処方箋の有効期限
処方箋に有効期限があることをご存知ですか?処方箋には発行された日を含めて4日間の有効期限が定められています。有効期限を過ぎてしまった処方箋は使用することができません。日曜・祝日などの休日も4 日間にカウントされるので気をつけてください。
特別な用事がある場合など、どうしても4日間以内に薬局に行くことができない場合は「診察時に」そのことを相談すれば期限を延長した処方箋を発行してもらうことが可能な場合がありますので、病院で診察を受ける前に予定をしっかり確認して受診するようにしてくださいね。
※エリアによって異なる場合があるので、病院・薬局に直接お問い合わせください。
いろいろなケースを例にあげてみましたが、どのケースでも処方箋の再発行が必要でしたね。
じゃあ、本題に入ります。「処方箋って再発行してもらえるの?」その答えは「△」です。処方箋の再発行は場合によっては可能ですが、多くの場合、保険診療外となるため、全額自己負担となります。当初の診察から日数が経過している場合、そのまま処方箋を再発行してもらうのではなく、再度診察を受けた上で改めて処方箋を発行してもらうことになります。
処方箋は医師が診断を行い、その人の状態に合わせて、必要な薬剤を必要な量、必要な日数だけ処方するものです。処方箋の再発行が保険診療で認められてしまうと、
本当は薬をなくしてないのに
本当は薬局で薬をもらっているのに
既に薬は必要ない状態なのに
そんな場合でも、悪意を持って再発行してもらうことで、薬をもらうことができてしまいます。そうなると必要以上の薬を服用して副作用を起こしてしまうような安全管理上の問題が生じてしまいます。健康保険はあくまでも国民の健康を維持するための制度です。そのようなケースに対して健康保険を使用することはできないのです。
実際にどのような対応になるかは薬の内容や再発行が必要となった理由の詳細
各医療機関の判断やルールによって異なりますが、参考までに一般的な流れについてまとめたいと思います。
お薬の受け取りまで済んでいるため、処方箋発行に関わる病院での支払いが自己負担になることに加え、薬局での支払いも全額自己負担となります。また、一度完結した処方箋を再度発行することになるので、多くの場合では病院で再度診察が必要となり、その診察料も全額自己負担になります。(対応は各病院、クリニックの判断で異なることがあります)
お薬の受け取りは済んでいないため、処方箋発行に関わる病院での支払いが自己負担となり、薬局での支払いは保険診療内となり全額自己負担とはなりません。また、ケース①と同様、日数が経過していると、再度診察が必要となることがあるため、病院での支払いも診察料を含むかたちとなります。処方箋の紛失に気づいたら、すぐに医療機関に相談されることをお勧めいたします。
ただ、医療機関側には実際に薬を受け取ったかどうかを確かめる手段はありません。受け取っている可能性があるのに処方箋を再発行してしまうとその場合は医療機関側が違反を犯してしまったことになります。そのため、②のケースでも薬代まで全額自己負担になってしまうこともあります。また、自己負担だとしても全ての薬は処方してもらえず、一部の最低限必要な薬だけしか処方してもらないケースもあります。
③のケースでは、薬を受け取っていないことを証明するために、期限の切れた処方箋を持参することを忘れないようにしてくださいね。(それでも再発行は不可なこともあるので安心はしないでください)
今回は処方箋の再発行について解説しました。処方箋をなくしたり、期限を超えてしまったり、薬をなくしてしまった場合、処方箋を再発行してもらえるケースもあります。ですが、処方箋発行にかかる料金が保険適用外になってしまうので、発行手数料は通常よりも高くなります。
場合によっては再診を受ける必要もあり、再診・処方箋発行・薬代の全てが保険適用外となってしまうケースもあります。その場合、合計の支払い金額はかなりの額に・・・。そもそも、再発行自体してもらえない可能性もあります。この記事を通じて皆さんも感じてくれたと思いますが、処方箋や薬は大切に管理して紛失したり期限切れになったりしないように気をつける!これが一番大切です。
是非、今回の記事を参考にして、病院や薬局を有効に活用してください。また、多くの人に知ってもらいたい情報なので、周りの方にも教えてあげてくださいね。
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