テストステロンが少ない男性の特徴とは?低下するとどうなる?

更新日:2022-10-24 | 公開日:2022-03-31
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テストステロンが少ない男性の特徴とは?低下するとどうなる?

「テストステロンが減少するとどうなるの…?」
テストステロンの少ない男性の特徴を、症状別にお医者さんに聞いてみました。

テストステロンが減少する理由や、自分でできる「テストステロンの増やし方」なども解説します。

監修者
荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

テストステロンの少ない男性の特徴

性行動にまつわる症状

  • 性欲が少ない
  • ED(勃起障害)である
  • 射精感の減少や感度の低下

身体的症状

  • 休んでも疲れが取れづらい
  • お腹回りが出ている
  • 怪我や骨折しやすい
  • 体力・筋力がない
  • 髪の毛が細くなりコシがない
  • 顔にシワが多い
  • 肌が乾燥している
  • 動悸がする
  • 発汗・ほてり
  • 手足がしびれる

精神的症状

  • 気分が落ち込むことが多い
  • 気力や集中力がない
  • すぐにイライラする
  • 常に不安や焦り、物悲しさを感じる
医師男性
上記症状に当てはまる人は、テストステロンが少ない状態が考えられます。

テストストロンの主な「3つの働き」

医師男性

テストステロンの主な働きとして、

  1. 筋肉や骨格の成長を促す
  2. 性欲や性衝動を起こさせる
  3. 前向きな思考や高い集中力・やる気を働かせる

といったことがあげられます。

その① 筋肉や骨格の成長を促す

テストステロンは、細胞核から筋肉を太くする信号を送り、筋肉の成長を促します。

その② 性欲や性衝動を起こさせる

テストステロンは、フェロモンを発生させたり、骨盤神経に働きかけて勃起を促したりします。

その③ 前向きな思考や高い集中力、やる気を働かせる

テストステロンは、大脳に作用し「前向きな思考」や「高い集中力」や「やる気」などを促します。

なぜ?テストステロンが減少する理由

医師男性

テストステロンが減少するのは、

  1. 加齢
  2. ストレス
  3. 運動不足

といった理由が考えられます。

その① 加齢

医師男性
生殖に必要な臓器の機能は年齢とともに低下していきます。性腺昨日の低下により、テストステロンが減少します。

その② ストレス

医師男性
過剰なストレスは男性ホルモンを生成する能力を低下させます。

その③ 運動不足

医師男性
運動をすると、男性ホルモンの分泌量が増加すると考えられています。
そのため、運動不足の人はテストステロンが減少しやすいといえます。

低下するとどうなる?

医師男性

テストステロンが低下すると、

  • 性機能障害
  • 認知機能の低下
  • うつ病
  • 内臓脂肪の増加
  • 骨粗鬆症

などを引き起こしやすくなります。

病気のリスクを高め、日常生活を送る上で不調を感じやすくなるため、テストステロン値の減少には注意が必要です。

【対処法】自分でできるテストステロンの増やし方

医師男性

自分でできるテストステロンを増やす方法として、

  • 1日7~8時間の睡眠時間を確保する
  • 「20分程度の運動」を週に2回以上行う
  • バランスのよい食事をとる

といったことを意識して行うとよいでしょう。

男性ホルモンは睡眠中につくられるため、しっかり睡眠をとりましょう。
さらに運動することで、男性ホルモンが生成されやすくなります。

バランスのよい食事は、体を正常に機能させるうえで大切です。
運動のエネルギーを補給するためにも、食事はきちんととるようにしましょう。

テストステロンの減少で「男性更年期」を発症することも

医師男性
血中のフリー・テストステロン値が8.5pg/mL未満(※)の場合、「男性更年期障害」を発症しやすくなります。
男性更年期障害になると、疲労感・気分の落ち込みなど体と心の不調が出てくるようになります。

(※)11.8pg/mL以上であれば正常とされています。

「男性更年期障害」の主な症状

  • 疲れやすい
  • 筋肉痛・関節痛
  • 肥満(メタボリックシンドローム)
  • 不安感が増して、気分が落ち込む
  • イライラして、怒りっぽくなる
  • 集中力・意欲の低下
  • 判断力・記憶力の低下
  • 性欲の低下
  • 眠れない
  • 頻尿
  • 発汗・ほてり 

「男性更年期障害」は治療をおすすめします

医師男性
「男性更年期障害」を放置した場合、うつ病自律神経失調症を発症するといったリスクがあります。
症状に心当たりのある方は、泌尿器科で受診しましょう(※)

(※)治療に対応していないケースもあるため、事前にホームページや電話などでご確認ください。

「男性更年期障害」の治療法

 

▼男性ホルモン補充療法

テストステロンを注射で投与する治療です。血液中に直接男性ホルモンを補填するため、即効性があります。

1ヶ月に1~2回程、腕やお尻に注射を打ちます。

 

(※)テストステロンを投与することで、精巣機能が低下するケースがあるため、子どもを希望している場合は、別のホルモンを注射する場合があります。

(※)投与量が多すぎると、脳梗塞を起こすリスクがあるため、治療中は定期的に血液検査を行います。

 

▼薬物療法

症状が比較的軽い場合には、内服薬での治療も可能です。

症状に合わせて漢方薬を処方するケースもあります。

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