なぜ?更年期に下腹部痛と腰痛が…
女性ホルモンは関係ある?
更年期に下腹部痛と腰痛が生じる理由を、お医者さんに聞きました。
不正出血がある方は、子宮ガンの疑いもあるため要注意です。
「痛みを和らげる方法」や「普段の生活でのポイント」も併せてチェックしましょう。
監修者
経歴
医療法人社団 石野医院
日本医科大学
日本医科大学付属病院
日本医科大付属第二病院
国立横須賀病院
東部地域病院
石野医院
なぜ?更年期に下腹部痛&腰痛が起きる原因
更年期の下腹部痛・腰痛の原因としては、まず、女性ホルモンの急激な減少による「体の冷え」が考えられます。
更年期は女性ホルモンが少なくなるため、自律神経のバランスが崩れやすい時期です。
これにより血行が悪くなると、体・内臓が冷えて腹痛や腰痛を生じやすくなります。
こんな「原因」も考えられます
- 睡眠不足
- 食事が偏っていて、栄養が足りていない
- 運動不足
- 普段の姿勢が悪い
- ストレス・疲労が溜まっている
下腹部痛・腰痛がある場合、女性ホルモンの減少だけでなく、上記のような原因も考えられます。
特に腰痛に関しては、加齢による「腰周りの筋力低下」や「普段の姿勢の悪さ」などが影響しているケースもあります。
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2022-07-28
更年期に、生理じゃないのに“子宮が痛い”感覚が…。
これって大丈夫?
「更年期の生理ではない下腹部痛」の原因をお医者さんに聞きました。
痛みを緩和する対処法や、病院に行ったほうがよい「要注意な症状」についても解説します。
更年期「生理じゃないのに下腹部痛」大丈夫なの?
更年期で生理じゃないのに “子宮が痛い”感覚があります…。これは大丈夫なのでしょうか?
痛みが軽く、しばらくして治まるのであれば、過剰に心配しなくてもよいでしょう。
更年期は、「内臓の冷え」によって、下腹部に一時的な痛みが出る場合があります。
更年期は、女性ホルモンの分泌量が急激に低下する時期です。
その影響でホルモンバランスが乱れると、血行不良による「冷え」が起こり、生理のときのような下腹部痛が生じやすくなります。
特に、
不規則な生活を送っている
食生活が乱れている
運動不足
休息が取れていない
ストレスが多い
といった方は、更年期症状が強く出やすい傾向があります。
※更年期症状の程度には個人差があります。
こんな症状は要注意!病気の疑いも
痛みが強い・だんだん強くなってきた
不正出血(生理以外の出血)
下腹部が膨らんでいる
上記のような症状には、何らかの「婦人科系の病気」が疑われます。
子宮ガン・卵巣ガンといった命に関わる病気が隠れているケースもあるため、放置は危険です。
心当たりがある方は、「婦人科」で相談してみましょう。
婦人科では、問診・検査などを通して、不調の原因を詳しく調べてもらえます。
疑われる「婦人科系の病気」
子宮内膜症
子宮筋腫
子宮頸ガン・子宮体ガン・卵巣ガン
卵巣茎捻転
卵巣出血
骨盤腹膜炎
異所性妊娠 など
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下腹部痛を和らげる「対処法」は?
更年期に下腹部痛がある場合、女性ホルモンの減少による「体の冷え」が理由の一つとして考えられます。
痛みを緩和するために、まずは体を温めることを普段から意識してみてください。
体を温めるコツ
足首・手首・首周りを温める
室温を上げる
温かいものを飲む・食べる
ゆっくり入浴して湯船に浸かる
足首・手首・首回りを衣類で温めると、体全体が温まりやすくなります。
冷えてから温めるよりも冷える前に予防することが大切なので、普段から体が冷えない程度に室温を上げておきましょう。
入浴する際は、41度程度の熱すぎないお湯に浸かりましょう(季節によって調節してください)。
香りのよい入浴剤などを使うと、リラックス効果も高まります。
体が冷えてしまうNG行動
冷たいものをばかり飲み食いする
冷えやすい服装で寝る
といった行動は、体の冷えによって下腹部痛を悪化させやすいです。
夏場でも、冷たいものの飲み過ぎは避けてください。
食事や飲み物は、「氷を入れない常温のもの」や「温かいもの」がおすすめです。
また、夜間の冷えにも注意が必要です。
パジャマなどの寝具は、できるだけ暖かいものを揃えるようにしましょう。
「市販薬」は使ってもいい?
更年期に「子宮の痛み」を感じるときは、市販の「鎮痛剤」を使用して様子を見ても構いません。
ただし、
2日ほど使用しても痛みが変わらない
痛みが強くなっている
といった場合は、薬の使用を中断して、婦人科で診てもらいましょう。
症状が一時的なものではない場合は、何らかの病気のリスクがあります。
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病院の受診目安は?
不正出血(生理以外の出血)を伴う
下腹部に我慢できない痛みがある
下腹部の痛みが、2日以上続いている
上記症状に当てはまる方は、一度「婦人科」で診てもらいましょう。
これらの症状には、子宮や卵巣の病気も疑われます。
「子宮ガン」「卵巣ガン」といった重い病気が隠れていた場合、命に関わることもあるため、放置は禁物です。
更年期による症状であれば、「ホルモン補充療法」等の治療で快方に向かうこともあります。
まずは医師の診察を受けて、原因をはっきりとさせましょう。
医師に症状を伝えるポイント
下腹部痛・子宮が痛む感覚などの症状が出始めた時期
1日の中で、いつ痛みを感じやすいか
痛みがおさまるまで、どのくらいかかるか
下腹部痛以外の症状(出血・おりものの増加・排尿痛など)
受診の際は上記の点を医師に伝えると、診察がスムーズに進みます。
うまく話す自信がない場合は、事前にメモしておくとよいでしょう。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
日本産科婦人科学会 更年期障害
痛みを和らげる方法は?
冷えによって痛みが出ているときは、まずは体を温めることをおすすめします。
体を温める「4つの方法」
- 厚手の衣類で、足首・手首・首周りを温める
- 寒いときは、エアコンで室温を上げる
- ゆっくり入浴して湯船に浸かる
- 起床時にストレッチする
足首・手首・首回りを衣類で温めると、体全体が温まりやすくなります。
「冷えてから温める」よりも「冷える前に予防する」ことが大切なので、普段から体が冷えない程度に室温を上げておきましょう。
また、寝るときは「暖かいパジャマ」を着て、起床時から体を冷やさないようにしてください。
朝にストレッチするなど、軽く体を動かすのも、血流が良くなり冷え防止になります。
「規則正しい生活」で快方に向かうケースも!
- 起床時間・就寝時間を毎日同じにする
- 毎日同じ時間に食事をする
- 1日3食、欠食せずに食べる
などを意識して、規則正しい生活を送ってみましょう。
自律神経が整い、血行が良くなることで、体の冷えによる下腹部痛・腰痛の改善につながります。
毎日の起床時間・就寝時間を同じにすると、体のリズムが改善され、自律神経も正常になってくることが多いです。
食事では、特に朝食をしっかりとりましょう。
1日の始まりには、エネルギーをチャージして体温を上げることが大切です。
「疲労・ストレス」を溜めないようにしよう
過度の疲労・ストレスも、自律神経が乱れる原因となります。
普段から、
- 十分な睡眠時間を確保する
- 疲れたら、無理せず休む
- 好きなことしかしない日を作る
といった方法で、体と心をリフレッシュさせましょう。
ストレスの原因がわかっている場合は、そこから離れて逃げることも必要です。
また、普段から無理のないスケジュールを組むようにして、疲れを溜めないようにしましょう。
要注意!「病気」が隠れているケースも…
下腹部痛と腰痛の症状がなかなか治らない場合、
といった病気が隠れているケースもあります。
腎盂腎炎や子宮頸ガン・子宮体ガンってどんな病気?
▼腎盂腎炎
腎臓の尿を溜めておくところや、その周辺で最近が繁殖し、炎症を起こしてしまう病気。
―主な症状
▼子宮頚ガン・子宮体ガン
「子宮の入り口」や「子宮体部」にガンができてしまう病気。
―主な症状
これらの病気を放置していると、悪化によって入院・手術が必要になるケースもあります。
また、「子宮頸ガン」「子宮体ガン」は、命に関わる恐れもある病気です。
セルフケアでなかなか改善しないときは、医師の診察を受けるようにしましょう。
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痛みが続く・強くなるときは、「婦人科」で相談しよう
- 体を温めても痛みが続く
- 下腹部・腰の痛みが強くなっている
- 痛みで仕事・家事に支障をきたしている
- 頻尿・血尿を伴う
- 不正出血がある
上記の症状があるときは、早めに「婦人科」で受診しましょう。
病院で「薬の処方」などの治療を受けると、症状が快方に向かいやすくなります。
また、病気が隠れている場合、放置するとさらに痛みがひどくなるケースもあります。
悪化によるリスクを防ぐためにも、一度病院で診てもらいましょう。
医師に伝えるポイント
- 下腹部痛・腰痛を感じ始めた時期
- 1日の中で、いつ痛みを感じやすいか
- 痛みの持続時間(痛みがおさまるまでにかかる時間)
- 腹痛・腰痛以外の症状(頻尿・出血など)
受診の際は、上記の点を医師に伝えると、診察がスムーズに進みやすいです。
うまく話せるか心配な場合は、事前にメモしておくのもおすすめです。
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2022-07-29
膀胱に違和感があるけど、これって更年期の影響?
「更年期に多い膀胱の違和感」の正体について、お医者さんに聞いてみました。
考えられる病気としては、膀胱炎・過活動膀胱などが挙げられます。
それぞれの改善方法も紹介するので、頻尿・残尿感を改善させたい方は必読です。
更年期に多い「膀胱の違和感の原因」
更年期に起こる膀胱の違和感は、
膀胱炎
過活動膀胱
骨盤臓器脱
といった原因が考えられます。
病名
症状の特徴
膀胱炎
排尿痛
下腹部痛
頻尿
残尿感
血尿
過活動膀胱
我慢できないほどの尿意
何度もトイレに行きたくなる
尿意で夜に目が覚める
骨盤臓器脱
何かが下がっているような違和感
頻尿
残尿感
尿もれ
上記の病気には、病院での治療が必要なケースもあります。
それぞれ詳しく解説していきますので、心当たりのあるものがないかチェックしてみましょう。
原因① 膀胱炎(排尿痛・残尿感など)
膀胱炎とは、尿道に細菌感染が起こっている状態です。
膀胱の粘膜の炎症によって、膀胱に違和感が出ることがあります。
更年期の方は「おりもの」が減少したり、「尿道の萎縮」によって尿が停滞したりするため、膣・尿道から細菌が侵入しやすくなります。
特に、ストレス・疲れが溜まっていると、免疫低下によって膀胱炎を発症しやすいです。
膀胱炎の症状チェック
排尿痛
残尿感
頻尿
尿に血が混じる
発熱
「膀胱炎かも」と思ったら
まずはしっかりと水分補給をして、尿をたくさん排出するようにしましょう。
軽度の膀胱炎であれば、細菌を外に出すことで楽になります。
また、
体を温める
栄養のある食事をとる
睡眠をたっぷりととる
といった方法で、免疫力を高めましょう。
免疫力を高めることで、症状の改善や予防効果が期待できます。
使える「市販薬」はある?
一時的な痛みの緩和として「鎮痛剤」を使用してもよいです。
改善が見られないときは、病院で相談を
2~3日経ってもよくならない
痛みが強くなっている
血尿が濃くなっている
といった場合は、すぐに医療機関で診てもらいましょう。
特に“激しい痛み”や“血尿”などが出ている場合は、「腎臓まで感染が広がっている」恐れがあります。
悪化すると入院が必要になるケースもあるため、早めの受診を心がけてください。
原因② 過活動膀胱(我慢できない尿意)
過活動膀胱とは、膀胱が過敏状態になってしまう病気です。
膀胱の収縮によって、膀胱に違和感が出ることもあります。
原因は「脳神経や脊髄の病気」や「加齢による膀胱機能の変化」など、様々な要因が挙げられます。
特に更年期以降の女性は、「筋力(骨盤底筋群)の低下」や「膀胱・外陰部が過敏になる」なども過活動膀胱の原因として考えられます。
過活動膀胱の症状チェック
急に我慢できない尿意が起こる
1日8回以上はトイレに行く
夜間に尿意で目が覚める
尿意を我慢できずに漏れてしまう など
「過活動膀胱かも」と思ったら
過活動膀胱の場合、
太っている方は減量する
アルコール・カフェインを控える
「骨盤底筋体操」をする
といったセルフケアで、快方に向かうケースもあります。
自宅で簡単にできる!骨盤底筋体操
「骨盤底筋体操」のやり方
仰向けで横になる
膝を立て、足を肩幅に開く
体の力を抜いて、膣と肛門をお腹の方に引き上げるように締める(※)
3の状態で10秒間キープしたら、10秒間リラックスする
1~4を10回繰り返す
素早く「締める・緩める」を10回繰り返す
(※)おしっこを我慢するイメージ
上記を1セットとし、1日5セット行いましょう。
「立ったまま・椅子に座った状態」で行っても構いません。
骨盤底筋を鍛えることで、尿漏れを防ぐことができます。
簡単な体操で鍛えられるので、空き時間にトレーニングを行いましょう。
改善がみられないときは、病院で相談を
過活動膀胱には、糖尿病・パーキンソン病・脊髄の病気などが隠れているケースもあります。
なかなか改善しないときは、一度病院で相談することをおすすめします。
病気が隠れていた場合、放置すると健康を大きく損なったり、運動機能に支障をきたしたりするケースもあります。
まずは「泌尿器科」で受診し、症状の原因を調べてもらいましょう。
原因③ 骨盤臓器脱(何かが下がっている感覚)
「骨盤底筋」が緩くなり、骨盤内の臓器が下がって、腟口から飛び出てしまう状態です。
膀胱が下がってくることで、膀胱の違和感を生じる場合があります。
※膀胱以外にも、子宮や腸が下がることもあります。
更年期は、女性ホルモン減少・加齢による筋力低下が原因で、骨盤臓器脱を発症しやすくなります。
特に肥満・運動不足の方は、発症リスクがさらに上昇します。
骨盤臓器脱の症状チェック
膀胱の違和感
何かが下がっている違和感
触ると出っ張りの確認ができる
頻尿
残尿感
尿が出しにくい
「骨盤臓器脱かも」と思ったら
症状の悪化を予防するためにも、骨盤底筋を鍛えましょう。
先ほど紹介した「骨盤底筋体操」が効果的です。
ただし、
膣から何か出ている感じがする
触ると出ているものを確かめられる
などの場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
検査を行い、体がどのような状態かを見極める必要があります。
病院は「婦人科?泌尿器科?」
膀胱の違和感は、「泌尿器科」で相談しましょう。
泌尿器科は、膀胱に関する診療を専門分野としています。
診察を受けると、膀胱に異常が隠れていないか調べてもらえます。
医師に伝えるポイント
出ている症状
いつから違和感があるか
痛みの有無
血尿の回数・血の量(尿の色)
などを診察時に伝えるとよいでしょう。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
日本泌尿器科学会 尿が近い、尿の回数が多い
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2022-12-23
更年期障害ってどんな症状が出るの?
なりやすい人の特徴は?
更年期障害について、分かりやすくまとめました。
普段の生活で心がけたいポイントや、病院に行く目安も紹介します。
更年期障害とは
女性は40代頃から、卵巣から分泌される「女性ホルモン」が急激に減少します。
これに伴ってあらわれる、さまざまな心身の不調を総称して、更年期障害と呼びます。
更年期障害は何歳から始まる?
更年期とは、閉経前後の5年ずつを指します。
50歳前後での閉経が平均なので、ほとんどの女性が45~55歳で更年期を迎えます。
更年期障害はいつ終わる?
更年期障害が、いつ終わるかは断言できませんが、長くても10年ほどです。
更年期障害の症状をチェック
のぼせ・顔のほてり(ホットフラッシュ)
息切れ・動悸
頭痛
めまい
不安を感じやすい、イライラしやすい
など
上記の症状は、更年期障害の主な症状の一例です。
更年期の症状は多岐にわたるため、上記以外の症状があらわれる人もいます。
「更年期の症状が出やすい人」の特徴は?
以下、それぞれの項目ごとに2~3個ずつ当てはまる場合、更年期障害を発症しやすいと考えられています。
▼睡眠
24時以降に眠り、10時以降に起床する日が週に3日以上ある
低血圧で、朝起きるのがつらい
夜中に目が覚めやすい
寝る前にスマートフォンやパソコンを使っている
浅い眠りしかとれず、熟睡感がない
▼食事
1日3食はとらない(よく欠食する)
食事の時間がバラバラ
食事量を過度に制限するなど「極端なダイエット」をしている
暴飲暴食している
好き嫌いがあり「偏った食生活」になっている
▼性格
人に比べて神経質
何事にも真面目
完璧主義
仕事などを頑張りすぎてしまう
怒りっぽく、些細なことでもイライラしやすい
▼その他
疲れやストレスが多い生活を送っている
休みが少なく、心身ともにリラックスできる時間がない
体が冷えやすい
運動する習慣がない
産後うつ・月経前症候群が重かった
※これらの症状に当てはまらない場合でも、更年期障害を発症する可能性はあります。
今からできる!更年期の症状を和らげる「5つの対策」
1日3食、主食・主菜・副菜の揃った食事をとる
1日7〜8時間程度の質のよい睡眠をとる
週3~4日、有酸素運動を行う
入浴のときは「湯船に浸かる」
こまめにストレスを発散させる
更年期の症状を和らげるには、自律神経を整えておくことが大切です。
上記の点を意識して、生活習慣を見直していきましょう。
こんな症状があったら「婦人科」で相談を!
眠れないことで憂うつな気分が続く
強い不安感がある
食欲がなく、体重が減った
息切れ・動悸がする
めまい・吐き気がする
激しい頭痛がある
上記のような症状が出ている方は、一度「婦人科」に相談してみましょう。
放置していると、症状が悪化して仕事に行けなくなるなど、日常生活に支障をきたす恐れがあります。
また、更年期症状の影響により不眠が続くと、睡眠に対するこだわりが強くなり、眠れないことへの恐怖心から症状が慢性化する恐れもあります。
どんな検査を受けるの?
更年期症状で病院を受診した場合は、一般的に、
問診
身長・体重・血圧の測定
検査(血液・子宮・卵巣・甲状腺・心臓等の検査)
を行い、患者さんの症状に合わせて治療が選択されます。
※検査内容等は、受診する医療機関によって異なることがあります。
どんな治療法があるの?
治療法としては、エストロゲン・プロゲステロンなどの女性ホルモンを飲み薬・塗り薬・貼り薬で補う「ホルモン補充療法(HRT)」や、「漢方薬」を使った治療法があります。
うつ症状が強く表れているときは、抗うつ薬や抗不安剤などの「向精神薬」が処方されます。
※飲み合わせの関係でホルモン補充療法や他の薬が使いにくい場合もあります。治療中の病気や飲んでいる薬は医師に伝えたうえで、薬を処方してもらいましょう。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
婦人科を探す
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。