更年期に起こるかかとの痛み|どう対処する?病院は何科?

更新日:2023-01-04 | 公開日:2021-06-18
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更年期に起こるかかとの痛み|どう対処する?病院は何科?

「かかとが痛い…」
「更年期とどんな関係が?」

更年期世代のかかとの痛みについて、お医者さんに聞きました。
自分でできる痛み解消の対処法や、病院に行く目安、何科で受診すべきかも解説します。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

更年期世代の“かかとの痛み”はなぜ起こる?

医師男性
更年期世代のかかとの痛みは、女性ホルモンであるエストロゲンの減少によって、関節を支えている軟骨・筋肉が衰えることが原因で起こると考えられます。

歩く時にかかとをつくとジンジンと痛み、歩きにくくなります。また、ヒールの靴を履くとかかとが痛みます。

これは関節を支えている軟骨・筋肉の衰えにより血液の循環が低下し、炎症が起こりやすくなることで、かかとの痛みが起こると考えられています。

更年期は特に、

  • 足底腱膜炎
  • アキレス腱周囲炎

など炎症が起こりやすくなります。

「足底腱膜炎」とは

医師男性
足底腱膜炎は、かかとの骨の下側から指の付け根まで伸びる組織に痛みが生じる炎症です。

かかとの下側に痛みを感じ、長時間の安静後にかかとに体重をかけた際などに痛みが悪化する場合があります。

「アキレス腱周囲炎」とは

医師男性
アキレス腱周囲炎は、アキレス腱に繰り返し負荷がかかったことで炎症が生じ、痛みを引き起こします。

運動などのアキレス腱に負担がかかる動きをした際に、アキレス腱に痛みが生じます。

この痛みは大丈夫?病院行くべき?

医師男性
痛みの頻度が少なく、生活に支障をあまり感じていないのであれば過剰に心配する必要はありません。

ただし、こんな場合は病院へ

医師男性
  • かかとの痛みが3・4日以上続いている
  • 痛みが強く靴も履けない
  • 痛みが強く歩けない

といった場合は、医療機関を受診してください。

放置すると…

「足底腱膜炎」や「アキレス腱周囲炎」など、かかと周囲の痛みを放置していると、歩くことに抵抗を感じることで歩かなくなり、体力が落ちてしまいます。結果として免疫低下が起こりやすくなり病気にもかかりやすくなるなどの悪循環になります。

病院は何科?

医師男性
更年期のかかとの痛みは、整形外科を受診しましょう。
※他にも更年期障害の症状があり、全般的に相談したい場合は、婦人科を受診しましょう。

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更年期のかかと痛を解消する2つの対処法

更年期の女性

その① 痛みが少ない時は適度に運動する

医師男性
運動する機会が減れば、筋力が落ちてますます、歩くのに必要な力が衰えてしまいます。筋力アップ・血流改善のためにも歩くなどの適度な運動をしましょう。

例えば、毎日歩くなどの習慣をつけましょう。ただし、治療中の場合は、医師の指示に従ってください。

その② 栄養補給を積極的に行う

医師男性
不足している栄養素を補うことで体調が整い、血流も改善することができます。積極的に必要な栄養を摂るようにしましょう。

積極的に摂りたい3つの栄養素

  • ビタミンE(ナッツ類、ほうれん草、ブロッコリー、ひまわり油、コムギ胚芽油)
    →血流アップに効果的(血流が良くなると細胞に栄養がいきわたるため)
  • マグネシウム(あおさ、わかめ)
  •  カルシウム(チーズ、牛乳)
    →骨の強化に効果的

痛みが続く場合は…放置NG!

医師男性
かかとの痛みが長引いている場合は、炎症が悪化している可能性があります。放置すれば筋肉も衰えてしまいます。早期に医療機関を受診し、診断・治療を受けましょう。

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