口ゴボでも歯並びは良い場合、矯正で治せる？自力で治す方法はないの？

「歯並びは良いのに、なぜ口ボゴなの？」
「口ボゴは矯正で治せる？」

歯並びは良いのに口ボゴになる理由を、歯医者さんに聞いてみました。
歯科で行われる治療法、費用目安も併せて解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

なぜ？歯並びが良いのに口ゴボの理由

歯並びが良いのに口ゴボな場合、

• 小さい頃の「指しゃぶり」
• 口呼吸
• 食事をしっかりと噛まない

などの原因が考えられます。

その①　小さい頃の「指しゃぶり」

小さい頃の「指しゃぶり」や「おしゃぶり」の癖によって、前歯が押し出されて口ボゴになることがあります。

「歯並びが良いのに口ゴボ」という人の場合、正面から見ると歯並びが整って見えますが、横から見ると前歯が飛び出していることが多いです。

その②　口呼吸

口呼吸が癖になって口をポカンと開ける時間が長いと、口周りの筋力低下によって下顎が下がり、上顎が前に出てきます。
その結果、唇で歯を抑えられなくなると、歯が前に出てきてしまって口ボゴになることがあります。

その③　食事をしっかりと噛まない

食事をよく噛む習慣がない人は、口周りの筋力低下によって下顎が下がり、口ボゴになってしまうことがあります。

自力で治す方法はないの？

子どものように成長途中であれば、自力で行うトレーニングなどが有効な場合もあります。
ただし、大人で口ボゴが気になる場合、自力で治す方法はほぼないです。

大人は、顔まわりや体がしっかりと形成されているため、歯列矯正によって強い力をかける必要があります。
口ゴボを治したいときは、歯医者で相談しましょう。

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どうやって治すの？

1. マウスピース矯正（インビザライン）
2. ワイヤー矯正
3. 骨格手術　

などの治療法が主に検討されます。

治療法①　マウスピース矯正（インビザライン）

マウスピースをはめて矯正する方法です。
歯型に合わせて、定期的にマウスピースを交換しながら歯列を動かしていきます。

マウスピース矯正が適応するのは、

• 骨には異常がない
• 歯茎や歯列だけが歪んでいる

などのタイプが多いです。

治療にかかる費用は？

保険適用外で、30〜100万円程度かかます。

治療にかかる期間は？

個人差はありますが、2年程度です。

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治療法②　ワイヤー矯正

歯にワイヤーを通して、歯を動かしていく方法です。
不要な歯がある場合は、先に抜歯を必要とする場合もあります。

ワイヤー矯正は、「表側」か「裏側」にワイヤーをつける方法が選択できますが、大きく口元が前に出ている場合は、矯正力の強い「表側」が選択されやすいです。

ワイヤー矯正が適応するのは、

• 骨に大きな異常が見当たらない
• 歯茎や歯列だけの影響で口ボゴになっている

などのタイプが多いです。

費用は？

保険適用外で、30〜100万円程度かかります。

歯並びの状態によって個人差があります。

治療にかかる期間は？

個人差がありますが、1〜3年程です。

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治療法③　骨格手術

外科的手術により、骨を削る、位置をずらすなどを行います。

• 反対咬合の人
• 受け口の人

など「骨の異常」が影響している場合に検討される治療です。

費用は？

保険適用外で、100万円以上かかる治療です。
ただし、顎変形症と診断されれば保険が適用されます。

保険適用になるのか、歯医者で聞いてみるとよいでしょう。

治療にかかる期間は？

手術時間は、数時間です。
手術後、2ヶ月程で通常の硬さの食事が取れるようになります。

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まずは歯医者さんで相談しよう

“口ゴボ”の中でも人によって症状が異なります。

• どの程度なのか
• 骨にも異常はあるのか
• 噛み合わせはあっているのか

などを一度確認してもらい、治療方法を相談しましょう。

口ボゴで悩んでいる人は、一度歯医者を受診することをおすすめします。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。