「生理が止まらない…。」
「大量に出血する…。」
生理が止まらず、大量出血する原因をお医者さんに聞きました。
放置するリスクや病院を受診した方がいい症状も解説します。
婦人科の初診の流れもご紹介するので、「受診するのが不安…」という方はぜひ参考にしてくださいね。
監修者
経歴
医療法人社団 石野医院
日本医科大学
日本医科大学付属病院
日本医科大付属第二病院
国立横須賀病院
東部地域病院
石野医院
なぜ?大量出血の原因
月経期間が8日以上続く状態を「過長月経」、出血量が増える、月経血にレバー状のかたまりが混じる、月経痛が酷いなどの症状が見られる「過多月経」と言います。
生理が止まらず大量の出血がある場合、
- ホルモンバランスの乱れ(一時的)
- 子宮筋腫
- 子宮腺筋症
- 子宮内膜ポリープ
- 子宮内膜増殖症
などの原因が考えられます。
ストレスなどによるホルモンバランスの乱れで一時的に症状が出て、その後繰り返さなければ問題ないケースもありますが、「治療すべき病気」が隠れていることもあります。
受診目安
大量出血が止まらない場合は、原因を特定するためにも、一度婦人科を受診することをおすすめします。
特に、次の症状がある方は、早めに病院で相談しましょう。
- 生理以外にも出血がある
- 生理周期に乱れが生じている
- 腹痛(下腹部痛)を伴う
- 排尿障害が生じた
- お腹にしこりのようなものがある
- 貧血がみられる
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原因1.ホルモンバランスの乱れ
*タイトルのホルモンバランスが乱れやすい人を記載しましたが、過多月経、過長月経に直ちには結びつきません。
ホルモンバランスが崩れによって、一時的に出血量の増加につながることがあります。
ストレスや体調不良により、女性ホルモン分泌量が低下することで生じます。
また、40歳以上になると排卵されにくくなり、子宮内膜を厚くするホルモン(エストロゲン)が多く分泌されて、出血量が多くなることがあります。
<症状が出やすい人>
- 思春期の女性
- 更年期の女性
- ストレスを感じやすい方
<症状の特徴>
原因2.子宮筋腫
子宮の筋肉に良性の腫瘍ができる病気です。
30歳以上の女性の中では、3人に1人が発症しているといわれています。
原因については不明な点も多いですが、筋腫ができることで子宮の表面積が大きくなり、月経時に剥がれ落ちる子宮内膜の量が増えるため、過多月経を起こすと言われています。
<症状が出やすい人>
- 30歳代前半~閉経前の女性
- 初潮が早かった方
- 妊娠、出産の経験がない方
<症状の特徴>
- レバーのような血液の塊
- 月経が長引く
- 月経痛
- 腰痛
- 貧血
- 下腹部がぽこっと出てくる
- 排尿異常
原因3.子宮腺筋症
子宮内膜が何らかの原因で子宮の奥(筋層部)まで入り込み、子宮の機能障害が起る病気です。
子宮内膜が変形、拡張することで、出血が止まらなくなったり、出血量が増えたりします。また、子宮の収縮のバランスが崩れることも、出血量に影響すると考えられます。
子宮内膜症、子宮筋腫を合併する可能性があります。
<症状が出やすい人>
- 30歳後半~50歳代の女性(40歳代に一番多い)
- 妊娠・出産経験がある方
- 流産経験がある方
- 月経痛がひどい方
- 子宮内膜に関わる手術を経験した方(帝王切開を含む)
<症状の特徴>
- レバーのような血液の塊
- 貧血
- 下腹部痛
- 不正出血
- 排便痛
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子宮内膜症ってどんな病気?
よくある初期症状は?
子宮内膜症についてわかりやすく解説します。
病院へ行く目安も紹介するので、心当たりのある症状がないかチェックしましょう。
子宮内膜症ってどんな病気?
子宮内膜症とは、子宮の内側を覆う膜(子宮内膜)が、子宮以外の部分で増えてしまう病気です。
通常であれば、子宮内膜は生理のたびに体の外へ排出されます。
しかし、子宮内膜症になっていると、これらが卵管を通ってお腹の中にばらまかれてしまい「出血」「炎症」「他の組織への癒着」などが起こります。
子宮内膜症の症状チェック
腹痛
腰痛
重い生理痛のような痛み
生理の出血量が多い
不正出血
性交痛
不妊
次第に出血量が多くなる傾向があり、ナプキンの交換が何度も必要になるケースもあります。
特に起こりやすい初期症状は?
子宮内膜症の初期症状として、生理痛(下腹部痛)がみられます。
初期は、生理痛以外に特に症状はみられません。ただし、徐々に生理痛が強くなることが多いです。
症状が進行すると、痛みは月経時だけではなく、月経前後や月経時以外にも起こる場合があります。
子宮内膜症にかかりやすい人の特徴
20~40歳代の女性(月経がある女性)
初潮が早かった人
母親や姉妹が子宮内膜症になった経験がある(遺伝的要因)
妊娠・出産の経験がない(もしくは少ない)
帝王切開を経験したことがある
子宮内膜症になる原因は?
子宮内膜症の原因は、はっきりと分かっていません。
ただし、生理の血がお腹で逆流する現象が影響していると考えられています。
病院には行くべき?
子宮内膜症は、早めの治療が必要です。
症状に心当たりがある場合は、「婦人科」または「産婦人科」を受診しましょう。
治療を行うことで、子宮の機能が改善し、生理時の痛みや出血の正常化を目指せます。
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放置するとどうなる?
放置していると、臓器と子宮内膜が癒着を起こします。
また、生理のたびに大量に出血をするようになり、痛みや出血で通常の生活を送れなくなる人もいます。
進行すると、生理時以外も腹痛を感じるようになります。
妊娠が望めなくなったり、排便痛・性交痛・腰の痛みなどが慢性化したりするリスクも高まります。
どんな検査を受けるの?
はじめに「問診」を行い、どのような症状があらわれているのか確認します。
その後、「内診」を行い、子宮や卵巣などの状態を確認します。
必要に応じて、
直腸診
超音波検査
MRI
血液検査
腹腔鏡検査
などを行います。
内診や検査があるため、脱ぎ着がしやすい服装がおすすめです。
できれば、パンツよりもスカートの方がよいでしょう。
なお、生理中にはできない検査もあるため、できれば生理期間を避けるとよいでしょう。
子宮内膜症の治療法は?
薬を飲む「薬物療法」と「手術療法」があります。
治療方法は、症状・重症度・年齢・妊娠の希望などに応じて決めます。
治療法① 薬物療法
まずは、痛みを和らげるために鎮痛剤を飲みます。
鎮痛剤で効果があらわれない場合は「低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬」「低用量ピル」などのホルモン量の少ないピルを使用します。
女性ホルモンの分泌を抑え、症状を緩和させる作用がある「GnRHアゴニスト(偽閉経療法)」や「黄体ホルモン剤」などを投与するケースもあります。
治療法➁ 手術療法
チョコレート嚢胞(※)と呼ばれる卵巣の内膜症性嚢胞がある場合は、手術を検討します。
妊娠を望んでいるケースは、病気の部分のみを切り取り、卵巣や子宮の正常な部分は残します。
一方、妊娠を望まないケースでは、病気の部分の摘出だけでなく、子宮や卵巣、卵管などを摘出する手術を行うこともあります。
※チョコレート嚢胞とは
卵巣の内部に子宮内膜が増殖し、出血した血液が卵巣にたまってチョコレートのような状態になることを言います。
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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
原因4.子宮内膜ポリープ
子宮内膜の細胞が何らかの原因で異常増殖してポリープが形成される病気です。
ポリープによって子宮内の表面積が大きくなるため、出血が止まらなくなったり、量が増えたりします。
<症状が出やすい人>
<症状の特徴>
- 生理期間が長い
- 生理以外の出血
- 下腹部痛
- 貧血
- 閉経後の性器出血
原因5.子宮内膜増殖症
子宮内膜が異常に分厚く増殖してしまう病気です。
月経時に剥がれ落ちる子宮内膜の量が多いため、大量出血が止まらなくなる可能性があります。
<症状が出やすい人>
- 40歳代の女性
- 妊娠、出産の経験がない方(少ない方)
- 肥満傾向の方
- 初潮が早かった方
<症状の特徴>
- 経血量が多い
- 月経期間が長い
- 月経時以外の出血
- 貧血
婦人科受診のタイミング
婦人科を受診するタイミングは、出血しているときでも、出血が止まった後でも、どちらでも問題ありません。
お医者さんに伝えるポイント
- 生理出血が増えた時期
- 生理出血の状態(レバーのような塊が出る等)
- 生理周期と期間(直近半年分程度)
- 他症状があるかどうか
※基礎体温を記録している場合は、持参してください。
婦人科を受診するときの服装
着脱しやすい服装(下着・靴を含む)で受診することをおすすめします。
スカートの場合、服を脱がずにそのままの状態で検査を受けられる医療機関もあります。
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初診ではどんな検査をするの?
初診の流れ
- 問診
月経周期・日数、最終月経日、初潮の年齢、妊娠・出産歴、既往歴、アレルギーの有無等の確認が行われます。
- 内診
子宮、卵巣の状態、圧迫による痛みの有無等を確認します。
- 検査
必要に応じて超音波検査や細胞診を行います。
検査の例
<超音波検査>
経腟プローブ(棒状の器具)を膣内に挿入して、子宮や卵巣の状態を確認する検査
<細胞診>
子宮頸部細胞をヘラ、ブラシ、綿棒等で採取して、異常細胞の有無を確認する検査
※上記以外にも、症状に合わせて、尿検査、血液検査、培養検査、CT検査、MRI検査等が行われる場合もあります。
長引く生理を放置すると…
過長月経や過多月経を治療しないままでいると、不妊につながったり、深刻な疾患を見逃すことがあります。
若年性更年期障害や早期閉経につながったり、子宮体がんを発症することもあります。
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「生理が止まらないのは更年期のせい?」
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お医者さんに、更年期(閉経前後の5年)に生理が止まらなくなる原因を聞きました。
病院へ行った方がいい症状や受診のタイミングも解説します。
もしかして病気?どんな治療をするの?
止まらない出血にお困りの方は、参考にしてください。
なぜ?更年期に生理が止まらない原因
更年期になるとホルモンバランスが乱れ、月経不順がおこり、生理が止まりにくいことがあります。
子宮内膜がはがれにくくなることから、少量の出血が長く続いたり、一度に大量に出血したりする場合もあります。
この対処はNG!
ホルモンバランスの乱れによって生理が止まらないと思われる場合も、市販薬やサプリを使用して対処することは避けましょう。
病気により出血している可能性もあるので、8日以上生理が続くようであれば、一度医師に相談することをおすすめします。
病院を受診する目安
特に下記の状態のときには、早めに病院へ行きましょう。
大量の出血がある
レバーのような血液の塊がたくさん排泄される
耐え難い月経痛
8日間以上月経が続く
月経時以外にも出血がみられる
排尿障害がでた
腹部にしこりのようなものがある
この他にも、気になる症状がある場合には、婦人科の受診をおすすめします。
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受診のタイミング
できれば、出血している時に受診しましょう。
(生理の出血が止まったあとに受診しても構いません。)
基礎体温を記録している場合は、ぜひ持参してください。
また、受診する際には、以下の5ポイントを医師に伝えると良いでしょう。
出血の増加が始まった時期
出血量
月経の周期(月経期間)
出血の状態(例:レバーのような塊が出る等)
他の症状の有無
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生理が止まらないのを放置すると…
「これくらいなら大丈夫」と自己判断して、病院に行かずそのままにしておくことは、避けましょう。
子宮や卵巣の疾患を見逃してしまい、症状が悪化したり、妊娠が困難になったりする可能性があります。ガン化する恐れもあります。
過多月経や過長月経の場合は、貧血を併発しやすく、日常生活に悪影響を及ぼす可能性があります。
注意!こんな病気の可能性も
大量出血や激痛がある場合は病気の可能性もあります。
月経期間が8日以上続く状態を「過長月経」、出血量が増えたり、月経痛が酷いなどの症状が見られる状態を「過多月経」といいます。
更年期の過長月経や過多月経の症状は、
機能性子宮出血
子宮筋腫
子宮腺筋症
子宮内膜ポリープ
子宮内膜増殖症
子宮頸がん
といった病気の可能性があります。
それぞれの症状を詳しく解説します。
原因1. 機能性子宮出血
出血の要因(妊娠・腫瘍・外傷・炎症など)が見当たらない場合、機能性子宮出血と診断します。不正出血の約30%を占めるため、頻度の高い症状と言えます。
※様々な原因によって起こる子宮内膜からの不正出血の総称です。厳密には病気の名前ではありません。
<主な症状>
不規則に、頻繁に出血がみられます。
原因2. 子宮筋腫
子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。
子宮筋腫ができると、経血を排出する際の子宮の収縮機能に異常が出たり、子宮内膜が厚く形成されて、月経時に剥がれ落ちる量が増えることが影響して、生理が止まらなくなると考えられます。
<主な症状>
経血量の増加が起こり、レバーのような血液の塊が出てきます。月経が7日以上ダラダラと出血が続きます。
また、月経痛、腰痛、貧血、排尿異常などが起こります。
原因3. 子宮腺筋症
女性ホルモンの影響を受け、子宮の筋肉の層に子宮内膜と似た組織が増殖し、正常な子宮内膜と同様に出血をするため、生理が止まらなくなると考えられます。
また、子宮腺筋症により子宮内膜が変形したり、拡張したりすることで、経血を排出する際の子宮の収縮のバランスが崩れるため、出血しやすくなります。
症状が重い場合は、子宮全摘手術などを考慮することも必要な病気です。
<主な症状>
月経痛、過多月経や過多月経による貧血、骨盤痛などがみられます。痛みはかなり強く、月経が終了しても数日続く場合もあります。女性ホルモンの分泌が減少して閉経するころを境に、症状は治まります。
原因4. 子宮内膜ポリープ
子宮内膜の細胞が何らかの原因で異常増殖し、ポリープができる病気です。突出したポリープで子宮内の表面積が大きくなるため、経血の量が増えて、生理が止まらなくなると考えられます。
子宮内膜ポリープができるのは、女性ホルモンであるエストロゲンも原因の一つとされていますが、明らかになっていません。
<主な症状>
経血量が多く、月経期間が長くなります。また、月経時以外の出血(閉経後にも性器出血)や貧血になることもあります。
原因5. 子宮内膜増殖症
子宮内膜が異常に分厚く増殖し、月経時に剥離される子宮内膜の量が多いため、生理が止まらない症状が現れます。
<主な症状>
経血量が多い、月経期間が長い、月経時以外の出血がある、貧血などの症状が現れます。
原因6. 子宮頸がん
性交渉などでヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸部に感染することで起こる病気です。物理的刺激により、出血を起こすことがあります。
<主な症状>
子宮頸がんは、まだ細胞ががん化していない初期段階では、症状がありません。進行すると、生理以外での出血、特に性交時の出血がみられます。出血量は多く、繰り返すのが特徴です。おりものの色や状態に変化があらわれたりします。さらに悪化すると、下腹部や腰が痛くなることもあります。
初診ではどんな検査をするの?
一般的に、初診は次のような流れで行われます。
問診
月経周期、月経の日数、最終月経日、初潮の年齢、妊娠・出産歴、既往歴、アレルギーの有無等の確認が行われます。
内診
子宮、卵巣の状態、圧迫による痛みの有無等を確認します。
超音波検査(必要な場合)
経腟プローブ(棒状の器具)を膣内に挿入して、子宮や卵巣の状態を確認する検査を行います。
細胞診(必要な場合)
子宮頸部細胞をヘラ、ブラシ、綿棒等で採取して、異常細胞の有無を確認する検査を行います。
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生理で10センチの血の塊が出た…!
これって大丈夫なの?
大きな血の塊が出てしまうのは、子宮筋腫や子宮腺筋症のサインかもしれません。
当てはまる症状がないかどうかチェックしてみてください。
生理の塊が10センチ…これ大丈夫?
生理時の経血は、成熟した子宮内膜が剥がれ落ちて、血液と一緒に排泄されるものです。
剥がれ落ちた瞬間の子宮内膜はドロドロした血の塊ですが、子宮内膜から分泌される酵素によって血の塊を溶かしサラサラ状態にすることで、スムーズに経血を排泄できるようにしています。
しかし、排泄される血液が多いと、酵素の働きが追い付かず、血の塊のまま排泄されてしまう場合があります。
一旦様子を見てもいいケース
血の塊が出る状態を何度も繰り返さない場合や、貧血等の症状を伴わない場合は、一旦様子をみるという方法もあります。
血の塊が出てくる場合、ホルモンバランスの乱れ、体調不良、ストレス等が原因になっているケースがあるため、それらの原因を排除することで解決する場合があります。
病院に行くべきケース
ナプキンを交換するたびに大きな血の塊が出ていたり、多い日用ナプキンを使用しても一時間も経たないうちに漏れてしまうほどの経血量の場合は、婦人科に行きましょう。
また、経血量が多いことで、
倦怠感
息切れ
動悸
めまい
頭痛
など貧血症状があらわれている場合も、婦人科を受診することをおすすめします。
このように、生理の経血が多い状態を「過多月経」といい、何らかの病気を発症している可能性があります。
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過多月経を起こす「病気」に要注意
過多月経が「子宮腺筋症」や「子宮筋腫」などの”病気のサイン”のこともあります。
婦人科系の病気を疑う症状
月経時に血の塊が出てくる
下腹部が前に出てくる
貧血
腰痛
月経痛
頻尿
生理時以外の下腹部痛
不正出血
慢性骨盤痛
排便痛
不妊 等
病気を放置すると…
子宮腺筋症や子宮筋腫が疑われるのに放置してしまうと、症状が悪化して不妊症を引き起こしたり、流産の原因になったりする恐れがあります。
また子宮筋腫が増大し過ぎてしまうと、薬物療法のみでは改善できなくなり、大きな手術療法が必要になるケースもあります。
「思春期」や「更年期」に起こりやすい
思春期(10~18歳代)の女性は、ホルモンバランスが安定していないため、過多月経を起こしやすいと考えられています。
また、閉経間近の更年期の女性も、卵巣機能の低下やホルモンの分泌不全が原因で、過多月経が起こることがあります。
過多月経を放置すると…
経血量の増加によって、慢性的な貧血になってしまいます。
貧血は少しずつ症状が進行するため、体が貧血状態に慣れてしまう場合があります。
そうなると、症状を自覚しにくくなり、気が付いたときには貧血が悪化していて、肌荒れや抜け毛などの症状に繋がる場合があります。
早期受診をおすすめする理由
早期受診により、血の塊が出てくる原因が明確になると、不安が軽減されます。また、医師による適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。
もし、何らかの疾患が隠れていた場合も、早い段階で発見できるため、病気の悪化や重症化を予防することができます。
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婦人科受診の際注意すること
内診等の検査を受けるケースが多いため、着脱がスムーズにできる服装で受診することをおすすめします。
内診が不安な方は、ハイソックスを着用していくと肌が出る部分が少なくなるため、少し落ち着くかもしれません。
生理中も受診できる?
正確な診断を受けるためには、できるだけ生理ではない期間に受診することをおすすめします。
医療機関によっては生理中でも受診可能な場合もあるので、事前に問い合わせて相談しておくと安心です。
参考
一般社団法人 日本女性心身医学会 女性の病気について
http://www.jspog.com/general/details_10.html
バイエル薬品株式会社 生理中の不調[過多月経]
https://www.seirino-mikata.jp/disorder_mens/hypermenorrhea/
公益社団法人 日本産婦人科医会 子宮筋腫について教えてください。
https://www.jaog.or.jp/qa/mature/jyosei180516/
日本医師会 子宮内膜症
https://www.med.or.jp/chishiki/sikyuu/001.html