体験談あり「強迫性障害で疲れた…」気にしない方法は?治るまでの期間も

更新日:2023-01-26 | 公開日:2023-01-26
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体験談あり「強迫性障害で疲れた…」気にしない方法は?治るまでの期間も

強迫性障害で疲れた…どうすれば治る?

強迫観念や強迫行為を治す方法について、お医者さんに聞いてみました。

治った人の体験談も紹介するので、強迫性障害で疲れてしまった人は必読です。

監修者
経歴

佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。

美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする。

精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。

体験談「強迫性障害で疲れた…」

女性
数字に対する強迫観念があるので、同じ動作を一定の回数繰り返さないと気がすみません。時間がないときや早く寝たいときには、強迫行為をしながら疲れたと感じていました。
(28歳・女性)
男性
手が汚れたと感じたら、気が済むまで数十分ほど手を洗い続けたときは疲れました。
また、外出時は手を洗うために、トイレを探さなくてはいけません。
(47歳・男性)
女性
ガスの元栓や戸締りを何度も確認してしまいます。
確認作業に時間がかかり、なかなか自宅から出られないときは本当に疲れますね。
(31歳・女性)

強迫性障害ってどんな病気?

強迫性障害

医師男性
強迫性障害とは、払いのけられない思考やイメージが何度も浮かび(強迫観念)、それを打ち消すために同じ行動を繰り返す(強迫行為)ことで、日常生活に支障をきたす病気のことです。

例えば、「手が汚れている気がする」という強迫観念によって、強い不安感・不快感が生じ、それを振り払うために、「手を洗う」という強迫行為を繰り返します。

代表的な強迫観念・強迫行為として、下記が挙げられます。

  • 家の鍵を締めたかどうか何度も確認する
  • 他人に危害を加えたように感じ、新聞やニュースを確認する
  • 物の配置が気になって、何度も整理整頓する

強迫性障害を放置したままにすると、症状が悪化してうつ病や不安障害などの病気を発症するリスクがあります。

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強迫性障害の治し方は?

医師に相談

医師男性
強迫性障害を自分の力だけで治すことは難しいため、医療機関を受診することが重要です。

まずは、「精神科」または「心療内科」を受診して、本当に強迫性障害を発症しているのか診断してもらいましょう。
強迫性障害と診断された場合は、主に下記の治療が行われます。

  • 薬物療法
  • 認知行動療法

治療法① 薬物療法

おくすり

医師男性
薬物療法では、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)などの「抗うつ薬」を使用します。

まずは抗うつ薬で症状等を落ち着かせてから、「認知行動療法」を行うことが多いです。

治療法➁ 認知行動療法

カウンセリング

医師男性
認知行動療法とは、自分の考え方や物事の受け止め方の癖を知り、ストレスに適応していく精神療法の一つです。

中でも「暴露反応妨害法」という、あえて不安を感じる状況に置いて、強迫行為を我慢するという訓練がよく行われます。

一度習得すると、治療を終えた後でも自分で続けることができるため、再発予防にも役立ちます。

精神科を探す

心療内科を探す

強迫性障害はどれくらいの期間で治る?

医師男性
個人差が大きいですが、強迫性障害は2週間~3ヶ月ほどで症状が快方に向かうことが多いです。

ただし、急に治療をやめると再発する恐れがあるため、症状が落ち着いてからも半年~1年半ほどは治療を続ける方がよいと考えられています。

強迫性障害が「治るキッカケ」ってあるの?

 

強迫性障害が「何かのキッカケで治る」ということは少ないです。
長期間にわたって治療を続けて、徐々によくなるケースの方が多いといわれています。

体験談|治療中、疲れたときに心の支えになったもの

女性
家族や友人に相談してもあまり理解してもらえなかったので、心療内科で相談しました。病名がついたときが一番安心しましたね。
(28歳・女性)
女性
「服が汚れていないか気になってしまう」という強迫観念があったのですが、夫が「汚れていないよ」と言ってくれると楽になりました。
(35歳・女性)
男性

映画鑑賞中は強迫観念がなくなるので、疲れが癒されました。
(67歳・男性)

「気にしない」方法は?心がけたい2つのこと

  1. 生活リズムを整える
  2. 確認作業を視覚化する
医師男性
前述の通り、強迫性障害は自分で治すことが難しいため、まずは病院で治療を受けることが大切です。
その上で、強迫観念・行為を「なるべく」気にしないようにするために、普段から上記の2点を心がけましょう。

対処法① 生活リズムを整える

医師男性

毎日決まった時間に起きるようにして、朝日を浴びましょう。
朝すっきりと目覚められるように、0時までには寝ることをおすすめします。

規則正しく生活することで、強迫観念を過度に気にせず過ごしやすくなる可能性があります。

対処法② 確認作業を視覚化する 

考え事を紙に書き出す

医師男性

何度も確認してしまうことがあるときは、

  • 紙に書き出す
  • 写真に残す

などして、確認作業を視覚化しましょう。

メモや写真に残すことで、不安が落ち着いて安心して過ごせる場合があります。

病気をよく理解することも大切

 

強迫性障害という病気は、自分自身がおかしくなるわけではなく、単に「判断に自信が持てない状態」であることを理解しましょう。
このように病気をよく理解することで、自信を失わずに済みます。

体験談「私はこうやって対策しました!」

強迫性障害を経験された方に、強迫観念を気にしないためにどんな対策をしていたか、教えてもらいました。

女性
強迫行為を減らそうとしても、うまくいきませんでした。精神安定剤を飲むのは効果がありましたね。
(28歳・女性)
女性
カウンセリングで「手の汚れは15秒洗えば菌が落ちる」と聞き、それ以降は手を洗いすぎてしまう強迫行為が落ち着きました。
(37歳・女性)
男性
「強迫行為を無視してもトラブルは一度も起きていない」と言い聞かせると、不安が落ち着きます。
(21歳・男性)
女性
不安になることをチェックリストにまとめて、スマホで撮って見返しています。外出先で見返すと安心して、気持ちが落ち着きます。
(44歳・女性)
女性
日光を浴びるために、毎日散歩や運動をするようにしています。スマホを触る時間を減らすのも効果がありました。
(30歳・女性)

精神科を探す

心療内科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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